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14.姫と呼ばないで《最終話》
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平穏な日々が過ぎていった。
心配して声をかけてくれる人達に、心からお礼を言った。
あの日、あれほどの人々が私達の為に集まってくれたことは、感謝してもしきれない。
中等部の最終学年に進んだ日、クリストフ・ヤロシュが話しかけてきた。
クリストフには、一度目に助けてもらった時も、二度目の時もお礼を言っただけだった。
なぜなら彼は、未だに私を「サーシャ姫」と呼ぶからだ。
「ちょっと話したいんだけど」
そう言うクリストフに
「なにかしら」
と歩みを止めて向き合った。
「よかった。今日は無視されなくて」
ほっとした顔のクリストフ。無視するのは、あなたが私を「姫」と呼ぶから無視せざるを得ないのだけど、と私はちょっとむっとした。顔に出ていたのだろう。クリストフは焦ったようだ。
「ほら、なんで僕が何か言うと怒るの?サーシャ姫の気に障ることをした?」
私は初めて会った時のように、横っ面を張り飛ばしてやりたかった。が、ぐっと我慢した。
「それよ!」
強い口調で詰め寄ったが、クリストフはきょとんとした顔だった。
本当に腹が立つ。
「初めて会った時に言ったでしょ!『姫と呼ばないで』って!」
「でも君は僕にとって"姫"で」
「やめて!!」
私は大声で抗議した。
「私は姫じゃないし、姫であった時が大嫌いよ!!」
感情が昂って泣きそうだった。
「なぜ、私があなたの"姫"なのよ!?あなたなんて大嫌いだわ!」
「僕は君が好きなんだ」
「じゃあ、なんで嫌がることをするのよ!?」
「だって君は!」
そこでアナベルが間に入ってきた。
「ちょっと待って。そこまでよ」
「そうよ。こんな人前でする話じゃないわ」
とフィオナ。
そこではっとする。
ここは学院の廊下で、行きかう人が注目している。足を止めている人もいる。
「中庭にいきましょう。そこで静かに話すのよ」
エラが私の手を取って歩き出す。
「で?クリストフ」
フィオナが切り出す。
「あなたはなぜ頑なに、サーシャを"姫"と呼ぶの?嫌がっているのは知っているでしょう?」
「僕の両親は、以前王宮に勤めていたんだ」
「だから?もう"姫"じゃないのはわかっているでしょう?」
とエラ。
「初めて会った時のサーシャ姫は、とても可愛い王女様だった」
また「サーシャ姫」と呼ばれて、私は身を乗り出して言い返そうとしたが、フィオナに止められた。
クリストフの話はこうだ。
私の母が国王の第五妃に召し上げられると決まった頃に、祖父の計らいで王宮勤めになった。母の動向を祖父に報告するためと、なにか困った時に助けられるように。
元々クリストフの父は、私の祖父が経営する食堂で若くして副料理長になった人だった。クリストフの母もその食堂で料理助手と配膳を担っていた。
クリストフの父母は王宮の厨房に配置された。
そこで国王を拒絶する私の母が、ちくちくと虐待される様を見ていたのだ。
国王を拒絶する私の母は度々食事を抜かれた。
厨房の人々もそれに憤慨しており、クリストフの父が厨房長の目を盗んで食事を私の母へ都合することを見ない振りしてくれた。それどころか、わざわざ運びやすい料理を作ってくれた。クリストフのい父からクリストフの母へ食事は渡り、それが母と私の元へきていたのだ。
国王は時折、母の下で食事をとった。
わざと自分だけ豪華な食事をして、みせびらかした。
言いなりになれば不自由はさせないのに、と。
時に幼い私に、パンを床に投げた。
「拾ってお食べ」
とこの上なく甘い声で誘った。
母から引き離すために。
クリストフの両親が、きちんと食事を届けてくれていたから、母も私もそれに屈することはなかった。
洗濯メイドやカトラリー・メイドにも祖父の手の者がいて、食事や空いた食器は洗濯籠に隠されて運ばれることもあった。
「初めて会ったのは七歳の時で、君は庭園で本を読んでいた」
その時私はオティーリエ様を待っていたのだ。月一度の王妃様のお茶会の日だ。
「眩しい王女様だった。それに…」
少し詰まってクリストフは続けた。
「両親は、王家はなくなってもサーシャ姫に無礼をはたらいてはならないと、いつも言うから…」
私達は少し呆れた。
「あのねえ、クリストフ」
フィオナが呆れ切った声で言った。
「いやがっていることをする方がよほど無礼だわ」
クリストフは心底驚いた顔になった。
私も驚いた。
男の子って、クリストフって、なんておばかさんなのだろう、と。
「ごめん…」
小さな声でクリストフは言って俯いた。
「それで、あなたはどうしたいの?」
私が尋ねるとクリストフはばっと顔を上げた。
「友達になりたい!!」
私達は再び呆れて、顔を合わせた。
そして私は言った。
「お友達になってもいいわ」
「ほんと!?サーシャ姫!」
「いや!!やめて!」
私は大きな声で制した。
「私を"姫"と呼ばなくなったら、お友達になってあげてもいいわ」
クリストフはぐっとつまってから言った。
「わかった。もう呼ばない」
「"姫"と呼んだら無視するわよ」
「わかった」
私達は握手を交わした。
その後、私とクリストフは友達としてうまく付き合うようになったかと言うと…
クリストフは長年の習い性で、三回に一回は私のことを「サーシャ姫」と呼ぶので…
一進一退な関係は十五歳になって、学院を卒業した今も続いている。
そしてベレンゼ公爵家のマクシム様との縁談が持ち込まれたが、私にはまだ結婚や男性とのお付き合いも興味がないので、その関係も全く進んでいない。
今日もクリストフは口を滑らして私をこう呼んだ。
「サーシャ姫」
私は答えるのだ。
「姫と呼ばないでって言っているでしょう!!」
心配して声をかけてくれる人達に、心からお礼を言った。
あの日、あれほどの人々が私達の為に集まってくれたことは、感謝してもしきれない。
中等部の最終学年に進んだ日、クリストフ・ヤロシュが話しかけてきた。
クリストフには、一度目に助けてもらった時も、二度目の時もお礼を言っただけだった。
なぜなら彼は、未だに私を「サーシャ姫」と呼ぶからだ。
「ちょっと話したいんだけど」
そう言うクリストフに
「なにかしら」
と歩みを止めて向き合った。
「よかった。今日は無視されなくて」
ほっとした顔のクリストフ。無視するのは、あなたが私を「姫」と呼ぶから無視せざるを得ないのだけど、と私はちょっとむっとした。顔に出ていたのだろう。クリストフは焦ったようだ。
「ほら、なんで僕が何か言うと怒るの?サーシャ姫の気に障ることをした?」
私は初めて会った時のように、横っ面を張り飛ばしてやりたかった。が、ぐっと我慢した。
「それよ!」
強い口調で詰め寄ったが、クリストフはきょとんとした顔だった。
本当に腹が立つ。
「初めて会った時に言ったでしょ!『姫と呼ばないで』って!」
「でも君は僕にとって"姫"で」
「やめて!!」
私は大声で抗議した。
「私は姫じゃないし、姫であった時が大嫌いよ!!」
感情が昂って泣きそうだった。
「なぜ、私があなたの"姫"なのよ!?あなたなんて大嫌いだわ!」
「僕は君が好きなんだ」
「じゃあ、なんで嫌がることをするのよ!?」
「だって君は!」
そこでアナベルが間に入ってきた。
「ちょっと待って。そこまでよ」
「そうよ。こんな人前でする話じゃないわ」
とフィオナ。
そこではっとする。
ここは学院の廊下で、行きかう人が注目している。足を止めている人もいる。
「中庭にいきましょう。そこで静かに話すのよ」
エラが私の手を取って歩き出す。
「で?クリストフ」
フィオナが切り出す。
「あなたはなぜ頑なに、サーシャを"姫"と呼ぶの?嫌がっているのは知っているでしょう?」
「僕の両親は、以前王宮に勤めていたんだ」
「だから?もう"姫"じゃないのはわかっているでしょう?」
とエラ。
「初めて会った時のサーシャ姫は、とても可愛い王女様だった」
また「サーシャ姫」と呼ばれて、私は身を乗り出して言い返そうとしたが、フィオナに止められた。
クリストフの話はこうだ。
私の母が国王の第五妃に召し上げられると決まった頃に、祖父の計らいで王宮勤めになった。母の動向を祖父に報告するためと、なにか困った時に助けられるように。
元々クリストフの父は、私の祖父が経営する食堂で若くして副料理長になった人だった。クリストフの母もその食堂で料理助手と配膳を担っていた。
クリストフの父母は王宮の厨房に配置された。
そこで国王を拒絶する私の母が、ちくちくと虐待される様を見ていたのだ。
国王を拒絶する私の母は度々食事を抜かれた。
厨房の人々もそれに憤慨しており、クリストフの父が厨房長の目を盗んで食事を私の母へ都合することを見ない振りしてくれた。それどころか、わざわざ運びやすい料理を作ってくれた。クリストフのい父からクリストフの母へ食事は渡り、それが母と私の元へきていたのだ。
国王は時折、母の下で食事をとった。
わざと自分だけ豪華な食事をして、みせびらかした。
言いなりになれば不自由はさせないのに、と。
時に幼い私に、パンを床に投げた。
「拾ってお食べ」
とこの上なく甘い声で誘った。
母から引き離すために。
クリストフの両親が、きちんと食事を届けてくれていたから、母も私もそれに屈することはなかった。
洗濯メイドやカトラリー・メイドにも祖父の手の者がいて、食事や空いた食器は洗濯籠に隠されて運ばれることもあった。
「初めて会ったのは七歳の時で、君は庭園で本を読んでいた」
その時私はオティーリエ様を待っていたのだ。月一度の王妃様のお茶会の日だ。
「眩しい王女様だった。それに…」
少し詰まってクリストフは続けた。
「両親は、王家はなくなってもサーシャ姫に無礼をはたらいてはならないと、いつも言うから…」
私達は少し呆れた。
「あのねえ、クリストフ」
フィオナが呆れ切った声で言った。
「いやがっていることをする方がよほど無礼だわ」
クリストフは心底驚いた顔になった。
私も驚いた。
男の子って、クリストフって、なんておばかさんなのだろう、と。
「ごめん…」
小さな声でクリストフは言って俯いた。
「それで、あなたはどうしたいの?」
私が尋ねるとクリストフはばっと顔を上げた。
「友達になりたい!!」
私達は再び呆れて、顔を合わせた。
そして私は言った。
「お友達になってもいいわ」
「ほんと!?サーシャ姫!」
「いや!!やめて!」
私は大きな声で制した。
「私を"姫"と呼ばなくなったら、お友達になってあげてもいいわ」
クリストフはぐっとつまってから言った。
「わかった。もう呼ばない」
「"姫"と呼んだら無視するわよ」
「わかった」
私達は握手を交わした。
その後、私とクリストフは友達としてうまく付き合うようになったかと言うと…
クリストフは長年の習い性で、三回に一回は私のことを「サーシャ姫」と呼ぶので…
一進一退な関係は十五歳になって、学院を卒業した今も続いている。
そしてベレンゼ公爵家のマクシム様との縁談が持ち込まれたが、私にはまだ結婚や男性とのお付き合いも興味がないので、その関係も全く進んでいない。
今日もクリストフは口を滑らして私をこう呼んだ。
「サーシャ姫」
私は答えるのだ。
「姫と呼ばないでって言っているでしょう!!」
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