精神の開花

グロッキー

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 グレンとて、男に触れられるのは未だに慣れない。慣れないどころか嫌悪感が強い。相手がレグリスでなければ、というか一年前の事がなければ三回半殺しにしても足りないくらいだ。
 だが、それも実際に触れられるまでのことだ。触れられてしまえば、なし崩しに受け入れてしまう。これが慣れというものならば、心底恐ろしいものだ。
 ―― 一年前、仕事に失敗した。要件だけをみれば成功だった。少なくとも街からあの怪物を遠ざけるという目的は達成したのだから。
 だが依頼をこなす冒険者自身にとっては無事に帰らなければ真の成功とはいえない。その意味で、グレンは失敗した。
 西方地域最大の交易都市の周辺に死霊の群れが多く出るので一気に相当して欲しいという大軍戦。敵は多いが弱い。とにかく人出の多さだけが大事な戦い。グレンも多くの仲間と共に参加した。
 だが、そんな簡単な依頼ではなかった。死霊の群れの最奥にはとんでもない隠し玉が潜んでいたのだ。
 手の内のわからない強大な敵相手に見知った者達が次々倒れる中、死に物狂いで攻撃を退け、自分にヘイトを向けさせ、遠くへ遠くへと誘った。
 逃げてしまっても良かった。死ねば元も子もない。だが大勢の無辜の民を混沌の影に飲み込ませるのはグレンの信念と義侠心が許さなかった。それにグレン自身も驕りのようなものを捨てきれていなかったのだと思う。自分なら勝てると、なんとかできると。
 せめて情報が正しければ――出現したのがただの死霊の変異種ではなく古の“影”エルダーレイスだとわかっていれば、現れたのが街にあそこまで近くなければ、前衛だけでなく後衛となる術師を集めることができ、迎え撃つ準備も整い、勝率は格段に上がっただろう。少なくとも、そうであれば勝てていたとグレンは考えている。
 だが、グレンは“影”に敗北し、連れ去られた。冒険者稼業初めての大敗と言っていい。
 奴は復讐心からかそれとも人間など玩具程度にしか思っていないのか、かグレンの心身を徹底的に嬲り、弄び、貶めた。感覚は上書きされ、体の一部は改変された。
 最終的に奴ははグレンを捨て去った。人間たちに己の恐ろしさを知らしめるための造形物として送り返したのだ。生きて帰れたのは奇跡的だったと言えよう。
 幸運は続いた。王は西の交易都市を救った男の話を覚えていて、褒美の一つとしてまっとう治療を施すよう命令を出したのだ。
 体中に呪いを刻まれ、そのままでは苦しみ抜いて死ぬ運命にあったグレンを救ったのが王都の魔法使い達とレグリスだった。
 王都の魔法使いは肉体に苦痛を与える『崩壊の呪い』を癒やしてくれた。だがもう一つ、『淫獄の呪い』は老いさらばえ性嗜好からも男を抱けぬ彼らには対処できなかった。性的接触による興奮の最中でなければ解呪できない呪いだったのだ。
 レグリスの尽力によって、結果解呪は成った。だが異形による執拗な凌辱によって体に植え付けられた変質は治療のために行われた交合によって完全に定着してしまった。もしかすると、それも“影”の狙いだったのかもしれない。
 こうして、体の中には癒えぬ傷が残った。
 そしてレグリスがグレンに情を抱いたのも大きなイレギュラーの一つだった。最後の夜、想いを告げられた時、本当にどうしたらいいか混乱したのをよく覚えている。
 恋人になりたい訳ではない、だと!? 迫っておいて何をバカな。
 だが、否と切って捨てられない程にグレン自身絆されていたのも確かだった。少なくとも信頼してはいた。彼はできる限りグレンに優しく触れるよう努力していたし、それ以外の時も労わってくれた。魔物に負けて慰み者にされた愚か者としてではなく、多くの人を守った勇敢な男として尊敬の念を向けてくれた。夜、レグリスの体の下で嬌声を上げながら尚、友情に近いものを感じていた。
 だから『友人なら』などと甘ったれた返事を返してしまったのだ。思慕を半分だけ受け入れるなんて、すけこましにもほどがある。
 だが互いが向けあう感情に折り合うものはあれしかなかったとグレンは思う。だからきっと、これでいい。
 たっぷり数か月かけて雄の味を覚え込まされた体は、ひとたびその記憶を呼び起こされれば容易く綻ぶ。これから行為に及ぶのだと意識するだけで、腹の奥が中を埋めてる貰える期待にきゅんと熱く疼きだす。
「良かった。反応はしてくれるんだな。一応聞くが一年振りだよな?」
 大きな手が下履きの上から急所を包んでやわやわと揉みしだく。張りの強い感触が返ってきたので、レグリスは口端が弛めて熱い息を吐いて身動ぎするグレンの耳元に囁きかけた。
「ったりまえだろ。おっさん気がはやぃ、あっ、くぅ」
 ぷりぷりと中身の詰まった袋を揉みしだくと若い体はすぐに反応した。弾けるような感覚を楽しんでいるとじわりと布が湿り気を帯びてくる。
「溜まってるな。若いね」
「いつも否定する癖にこんな時だけおっさんぶるんじゃねぇよ」
 頬を染めながらグレンはレグリスを睨みつけた。
「どうせ辺境は女日照りだよ」と口を尖らせる。
 基本的にその日暮らしの独り身冒険者にとって色遊びは高価な娯楽だ。そんなものに使う暇と金があるのなら、それを装備の充実や生き残るための鍛錬に使うべきで、それを怠る者は死んでいく。
 そもそも辺境にそんな商売をしてくれる者は少ない。いても路上で客引きする落ちぶれた元冒険者や出稼ぎ農民、需要の多さに目を付けたアコギな業者が圧倒的で、組織だった娼館など王都か各地方の主要都市にしかない。
 グレンは助けた村娘と責任ある一晩の恋を楽しむことはあっても、衛生面のリスクを恐れてそういったものに手を出したことはなかった。
 どんなに気取っても男としての経験値でレグリスに勝てる日など永遠に来ないだろう。
「こっちは遊び場があるんだからいいよな」
「そうだな。よし次にこっちに来たときは連れて行ってやる」
 思わぬ提案にグレンは驚き「マジか」と聞き返す。
「良いのかよ。俺が女の子にちやほやされても嫉妬すんなよ」
「好きにしろ。その後はちゃんと俺に付き合って貰うけどな」
 美男子らしい青年の発言にレグリスはハハハと笑う。そしてすぐに真剣な顔つきになって再びグレンの耳元に口を寄せた。
「ちゃんと俺達みたいのが遊べる部屋もある」
「へ」
 目を丸くしたグレンにレグリスはしてやったりという気持ちになる。気取っていてもこういう所に純朴さがあるものだ。
「あそこは凄いぞ。きちんと隣と隔離されてはいるが、大きな声だけは微かに通るようになっているんだ。時々他の奴らのイく時の声が聞こえて、その中でセックスするんだ。お、少し大きくなったな」
 にやにやと意地の悪い笑みを浮かべながら卑猥な想像を煽る。手の中でぐっと大きさを増したものにほくそえむと優しく弄り続けてやる。
「それで、玩具も沢山ある。お前は見た事がないかもしれないがな。わからないか。そうだな、石の加工品を思い浮かべてみろ。よく露店とかで売っいる装飾品とかの。あれを男のコレの形や卵型や中の良い所に当たるような形に加工して、適度に温めて使うんだ。イチモツに見立てて自慰をさせたり、女だったら穴二つ両方を埋めたり。体勢のせいで前を弄れない時にも便利だ。体中の性感帯全部を一度に刺激したりだってできる」
 『コレ』という単語に合わせて手の力を強めると荒い息に少し切なげな呻きが混じる。
「どうだ、凄そうだろう」
 見るとグレンは想像外の淫猥さに耳まで真っ赤になっている。目を合わせることなくそうだなと声を震わせた。その様子が初々しく感じられて熱を持った耳に軽く唇を落とす。
 一度腕を離してやると、恨めしそうな視線を送りながらグレンはぐしゃぐしゃになった下履きを脱いで放り投げた。
 緩く立ち上がった陰茎に遠慮のない視線が注がれる。
「変態」
「おう、どんどん言え」寝台に座り直して相手を手招く。「触ってもいいか?」
 そう言うと無言のままグレンが再び近づいてくる。こころなしか動作がぎこちなく見える。
 どうしたものか、戸惑っているようだ。当然だ。
 グレンは男相手の性技に長けてはいない。性的に開花した体を持ちながら、行為らしいものは一年前の一回だけ。他は全て望まぬまま逆らえない状況に流されるしかなかった故のものだ。
 いつかは口淫などもして貰いたいとレグリスは思っているが、そこまで踏み込めるのはまた遠いいつかになりそうだった。
 凌辱しか知らない相手に初手から色々強いるのはそれこそ形無しだ。
「気張らなくていい。触るぞ」
 緊張に身を縮こまらせる青年の肌にゆっくりと触れ、触れるだけの口づけを落としていく。触れる度、体がピクリと震える。
 舌で肌にうっすら浮く傷痕をなぞれば、グレンは詰まった吐息を漏らす。彼の体に浮かぶ傷はその殆どが“影”たるエルダーレイスの凌辱と拷問によるものだ。
 痛ましいが、それ以外に目立った傷がないのを思えば、彼がどれだけ優秀な戦士だという事がわかるというものだ。
「っ、ひ」
 性感帯に触れられる最初の瞬間だけ、グレンは怯えを含んだ声を漏らす。それはいつも苦痛の始まりであったから。そうでなくなった今でも、まだ癖として残ったものは消えていない。
 分厚い唇と舌がツンと膨れた乳首をねぶる。ねっとりと唾液を纏わせて乳輪まで丹念に力強く擦り付けられる。
 燃え盛る薪を投げ入れられたように、カッと体が熱を持つのがグレンにもわかった。舐められたところからじんじんと痺れるような快感が周囲に広がってくる。
 こうして触れられるのは一年振りだというのに、体はまるで昨日の事の様に熱の上げ方を覚えているようだった。
「っう、はぁ、あっ」
 快楽に流されてしまう自分が酷く恨めしいが、既にどん底まで堕ちきっている体は素直に快楽を受け入れていく。水を吸い込むように快楽が脳髄まで染み込んでいく。
 いつの間にか反対の乳首には空いた手が伸びて、くりくりと絶妙な力加減で弄り回していた。
「あっ、ッ。そ、そんなつよく、吸うなよ」
「なんだ、はずかしいのか」
「そ、そう、だよっ」
 音が出るほど強く吸われて声が裏返る。体もびくんと跳ねてしまった。いきなり強い刺激を受けると体が言う事を利かなくなってしまう。
 だが不思議と嫌ではなかった。凌辱の時も、治療の最中でも、快楽には常に苦痛と屈辱、感じてしまう自分への嫌悪があった。
 自身の陰茎に目をやる。勃起している。西に戻ってからというもの、名声を取り戻すため、失った武器の分の財を取り戻すため、がむしゃらに冒険を繰り返してたせいか欲求を抱くこともほとんどなかった。久しぶりの出番に陰茎も睾丸もぱんぱんに腫れあがっている。
 こんな体になってしまうなんて、少し前まで思いもしなかった。何のリスクもなければこんなにすんなりと快楽を受け入れることができるものなのかと悔しいような、感心するような、なんだか不思議な気分になった。
「じゃついでに訊くが、気持ちいいか?」
「は!?」
 唐突な質問にグレンは目を丸くする。この様子を見てなにを言うのかと、信じられないようなものを見るようにレグリスを見た。
「前はそういうこと聞けるような状況じゃなかったからな」
 そう言いながらも胸の尖りを弄り回す手を止めることはない。乳首はぷっくりと膨れ充血して真っ赤に色づいている。それをピンと指で弾いた。
「ふぅっ、く」
「で、どうだ。頼むよ、ちゃんと聞かせてくれ」
 胸への刺激と気恥ずかしさでグレンは言葉に詰まった。そういう事を言うのが初めてという訳ではないが、素面のまま告げるのは少し勇気がいる。
「き、きもちいい」
 声が震えた。言ってしまえば多少は胸のつかえがとれるけれど、代わりに座りの悪さがやってくる。男に触られてしっかり快楽を感じる体になってしまったと自分で宣言させられているのだから。
「もっとしていいか?」
「しろよ、好きにしろっ」
 どうにでもなれ、と半ば吐き捨てるように告げる。レグリスの顔がわかりやすく緩むのを見て、少しイラっと来たグレンは脇腹を小突いた。
 レグリスも下履きを脱ぎ捨てる。そのままぐっと体を寄せられて息がかかるほど顔が近くに来る。
「は、あぁ……」
 汗で湿った掌が下腹部に降りてくる。内股にレグリスの体温を感じでグレンは身動ぎした。熱い体温を感じてもしや、と眼下を見ると勃起した陰茎が二本、互いの体の間に身を寄せ合っている様に見える。
(や、やっぱりでかいな……)
 勿論グレンの物が粗末という訳ではない。むしろ立派な方だ。嫌がる女には会ったことがないし、水浴びで一緒になった同業者から羨ましげな視線を送られたことだってある。だが男の象徴、自分より大きなものを見れば自然と目がいってしまうものだ。
 何より形がエグイ。大きく張り出したエラに、幹を縦横に走る太い血管。コレで中を文字通り抉られまくって息も絶え絶えにされたわけだが、改めてみるとそりゃそうなる、と納得せざるを得ない程度には凹凸のはっきりした陰茎だった。
 レグリスの手が陰茎を纏めて握り込んだのでグレンは驚いて相手を見上げた。
「え、なに。そういうことすんの」
「あぁ。これで割とオーソドックスなやつだよ」
 少し香油を垂らして、一緒に扱いていく。互いの陰茎の肉感的な感触とくちょくちょといやらしい音をたて始めた先走りの音を否でも意識してしまう。確かにこれは煽られる、とグレンは生唾を飲んだ。ぴくぴくと刺激に揺れる分身から目が離せない。
 手を取られてレグリスの手に重ねるように合わされる。真似をして上下に動かすと、手の間から絞り出されるような刺激が堪らなかった。自分も共に快楽を追いかけている意識が思考を蕩かす。夢中になって手を動かし快楽を追いかける。
「あっ、うん。いいか、も……ッ。あっ、あ」
「ふ、く。どうする。一度、イクか?」
 グレンはコクコクと頷いた。口をうっすらあけたまま震える陰茎をぼうっと見続けている。
(だんだんスイッチが入ってきたな)
 そんな様子にふっと笑みを溢して、レグリスは手の動きを速め、先端を強めに刺激してやる。同時に自身の股間に走った電撃に熱い息を漏らした。できれば同時に達したいが、快楽に弱いグレンに合わせられるかどうか。
 震えるグレンの腰を抱きとめて支え、スパートをかける。白いものが交じった先走りが放つ粘着質な音と荒い息以外の音が聞こえなくなる。
「あっ、イクっ。ふぁ、あぁああっ」
 グレンが上ずった声を上げた。手の中のモノがびくびくっと一際大きく震えたかと思えば勢いよく精液を噴き上げた。下の世話はご無沙汰気味だったらしい。黄みがかった濃くて粘っこい液体がどろりと腹に散ってゆっくりと滴る。溶かした白チーズみたいだとレグリスは思った。
「う、ぐっ、はぁっ」
 グレンが達した反応に煽られて、追いかけるようにレグリスも射精する。グレンの精液の上にぱたぱたとレグリスのものがかかる。
 むわりと立ち上った二人分のいやらしい雄の匂いに達した側からずくりと腹の奥が欲望に疼く。
「なんだ、お互い結構ご無沙汰か」
 レグリスはからからと笑った。彼もまた今日からの時間をつくるために暫く遅くまで働き詰めだった。街道に盗賊がでて討伐の事後処理に追われていなければもう少しましな時間に帰れたのだが。
「んっ、あ、おい、なにっ」
 レグリスの太い指が陰茎の先端から滴る残滓を救ってグレンの胸に塗り付ける。驚くグレンをよそに、赤い乳首に白い液体が淫靡に映える様を笑ってそこに吸い付いた。
「ひんっ! あっ、ちょ、んあぁっ」
 身の内に湧く衝動にまかせてもがく体を押し倒し、音を立てて吸い上げる。膝でグレンの股間をぐりぐりと押し上げるとあっという間にまたそこが熱を持ち固くなる。甘い声をバックにしばし目の前の果実を堪能した。
「ひっ、ば、ばか、いきなりなにすんだよっ」
「すまん、ちょっと辛抱堪らなくなった」
 真面目な顔で言うレグリスをグレンは力なく蹴る。とはいっても鍛え上げられた脚で蹴られては少し体が崩れる。
 自身に満ち溢れ、武器さえ持てば自分より上手く扱う目の前の青年が身を狂わせている様は、レグリスにとっては本当に蠱惑的だ。この体が、忌まわしい異形に隅々まで蹂躙された。それを上書きしてやりたいという衝動がぐらぐらと煮え立つ。
 花開いた性感は戻りはしない。ならばせめて、彼が淫らな体を肯定的に思えるくらい、自分の手でよくしてやりたかった。
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