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第3章.バイブレーション茶道部【桃瀬春子】
第40話.めにしゅき♡顔面騎乗位ラッシュっびしゅっ!(前編)
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茶道部室で桃瀬の桃色おパンティーを堪能したその日の夜、風呂上がりの自室。
同じく風呂上がりで、相変わらずのシャンプーの良い香りを振り撒く円香に、今日のおおよその顛末を報告する。
「……といったわけで、結局、桃瀬が部活中にどうやって致していたのかは見抜けなかったよ。今回の勝負はお前の勝ちだ、円香」
「およよ、なんだかいつになくいさぎいいね」
「まぁ、2回もチャンスをもらっといて見抜けなかったんだ、悔しさはあれど悔いはないさ」
なにより、あれだけの”濃厚接触”をしておいて分からなかったというのは、プロオカズハンターとしてはあるまじき失態なのだ。
その敗北に対してのペナルティが如何様なものであれ、甘んじて受け入れる覚悟はある。
「アイツが大人の性玩具が好きって事は分かったんだけどな……」
「へ~、そこまで見抜いたなら、85点ってところかな」
て言っても、俺が自力で見抜いたわけじゃなくて、桃瀬の方から勝手にカミングアウトしてきただけなんだけどな。
「んで、結局のところ、答えはなんだってんだ?桃瀬はいったい、どうやって部活中に致していたんだ?」
「じゃあ、答えを教えてあげましょう!桃瀬さんがどうやって致していたかというと~ドゥルルルルルルル」
相変わらずの下手くそな巻き舌ドラムロールの後、円香はその口から、俺の予想の斜め上をいく解答を告げた。
「桃瀬さんはね、部活中ずっと、アソコに玩具を挿れてるんだよ!」
「……はい?」
「だからね、桃瀬さんは、部活中にアソコに玩具を挿れて致してるんだよ!」
「……アソコって、アソコの事だよな」
「うん、もちろんオマンコだよ!」
「……じゃあなんだ、俺たちとお抹茶を飲んでいた時も、後輩ちゃんたちにハルコニウムを提供していた時も、俺たち2人を別れ際に見送ってくれた時も……」
「うん、桃瀬さんのオマンコの中で、玩具がブルブル震えてたってわけさ!」
ふ~ん、そっか、そっか、なるほどね~。
……えっ!?なにそれ!?ヤバすぎでしょ!?
「桃瀬のヤツ、あんな澄ました顔して、とんでもねード変態じゃねーか!」
「たから最初から、ドスケベ変態女だって言ってたでしょ。故に、彼女が性力の達人というわけなのだよ、ワトソン君!」
なのだよって言われてもなぁ……
あと、勝手に助手扱いするな。
「……んで、桃瀬が致していた方法は分かったけどよ、その肝心の”絶頂条件”って何なんだよ?」
「え~と、それはね……」
「……っていうのが、桃瀬さんの絶頂条件だよ」
「なるほど、まぁソレなら腑に落ちるな……」
緑川の時もそうであったが、シンプルっちゃシンプルな内容だな。
条件さえ揃えば、それ程達成難易度は高くないとは思うが……
「それでだ、どんな作戦で桃瀬を攻略するつもりなんだ?」
「えっとね、私の考えとしては……」
「……って作戦なんだけど、どうかな?」
「ああ、そうだな、俺もソレがベストな選択だと思う。……この作戦を実行するために、緑川を最初に仲間に引き入れる必要があったってわけか」
「うん、そういうこと!今回の作戦の肝は、楓さんの協力と、後は、桃瀬さんがどんな玩具を使用しているかを特定することなんだけど……」
「どこのメーカーの玩具か、どこの店,どこのサイトで購入したのか、何か手掛かりはないのか?」
「ん~、ソレに関してはね、一切情報は無いんだよ……」
「そうか……調査しようにも、何から手を打てばいいものか……」
ふむ……とりあえず、オカズハンター協会の公式サイトの知恵袋コーナーで、紳士の先輩方から情報を収集してみようかな……
餅は餅屋というし、”エッチ”に集いし彼らの”叡智”が集結すれば、この状況下でも正解に辿り着けるかもしれない。
それにしたって、S◯Dの新商品とか、通販サイトの売上ランキング上位とか、知名度の高そうなモノを使ってくれてたら、わりかし絞り込みも楽なんだけどなぁ……
「……ん?……でも待てよ……ソレは、おかしくねーか?」
「ん?彼女のアタマがおかしいって話?」
「いや、まぁ、それも含めてなのかもしれんが……アソコに玩具が入ってたって話だけど、ソレって具体的に言うとさ、おそらくローターとか小型のバイブって事になるよな」
「うん、膣内に挿れてるから、そうだと思うけど」
「そのどちらにせよさ、動いてるからには、普通何かしらの駆動音が聞こえるもんなんじゃないのか?AVを見てて前々から思ってたけど、中々の雑音だぞ、アレって。なのに、パンツ越しとはいえ、顔面騎乗位の状態でも股間から何も聞こえなかったのは、流石におかしいなって……」
と、そこまで声に出したところで、自らの失言にハッとなる。
「あらあらお兄様、今日の茶道部の活動では、顔面騎乗位を体験されたのですか?それはそれは、さぞ”お楽しみ”だったことでしょうね、ふふふ♡」
その優しい語り口調に反して、目からハイライトが消えゆく円香ちゃん。
「……ええい、とにかくだ!顔面騎乗位の件に関しては一度横に置いといてくれ!」
「……分かったよ、で、それで、何がおかしいの?」
「だからさ、そんな、性玩具ジャンキーを自称する桃瀬の性欲を満足させつつ、かつ駆動音のしない玩具なんて、果たして市場に流通しているのだろうかって話だ。……俺は、一般的に出回っているモノではなく、誰かが個人的に作成した代物だと予想する」
「なんでそんな事が言えるの?」
「この前の緑川の動画の件と同じ理屈だ。そんなスゲー商品が市場に流れたら、オカズハンター協会が黙っちゃいないってことさ。俺が知らないって事は、そんなモノは一般的に出回ってないって事の証明になるんだよ」
「なるほど……じゃあ、私たちが調査するのは、桃瀬さんの愛用品が”どんな商品か”じゃなくて、ソレを”誰が作ったか”を調べるんだね!」
「そういうことだ」
「ん~、でも、いったい誰が作ったんだろう?この街にそんな事を生業にしてる職人さんでもいるのかな?」
「……円香、ソレに関しては、俺には1人心当たりがあるんだ……」
「え?ほんと?誰なの、その性玩具職人は?」
「おそらくだが、俺の予想では、その製作者は警視殿の愛娘だ……」
******
そして、次の日の昼休み。
その性玩具の製作者と疑わしい人物に……
「って、お兄ちゃん、何かってに日を跨ごうとしてるの!?まだ保留にしていた顔面騎乗位の件が片付いてないんだけど!」
ちっ、覚えてやがったか。
厄介なことに、変なところだけ記憶力がいいんだよな、コイツ。
……というわけで、残念ながら場面転換は失敗に終わり、引き続き俺の部屋にて話は続く。
「まったく、ご丁寧に”*”を6つも並べてさ、油断も隙もないんだから、ぷんぷん!」
クソッ、語り部である主人公の特権にまで関与してくるとは、なんて面倒なヒロインなんだ。
「んで、お兄ちゃん、話を戻すけどさ、桃瀬さんに顔面騎乗位をしてもらったんだよね……」
「あ、ああ、してもらったって言うか、アレは不可抗力だったわけだが……」
「でも、されたんだよね」
「……はい」
「どうだった?桃瀬さんのお股攻めの感想は?」
「いや~、どうって言われてもなぁ~、ゆーてパンツを履いてる状態だったし、あはは……」
「お兄ちゃんのことだから、『ぶひひぃぃっ!♡大和撫子の桃色おパンティーたまんねーっ!♡』とか思ってたんでしょ」
……お見事、桃瀬のパンツの色まで含めて御名答だ。
「はぁ、まったく……お兄ちゃんはさ、エッチな事が大好きな年頃の男の子なわけだし、私としてもある程度の浮気には目を瞑ってあげるつもりはあるんだよ」
「そ、そうなのか?」
それは、なんとも朗報な話だ。
てっきりコイツのキャラ造形は、束縛強めのヤンデレ系名ばかり暴力負けヒロインだと決めつけていたのだが、意外にもメインヒロインに相応しく、話の分かる器の大きい女なのかもしれない。
「うん、思春期男子の性欲を無理に抑えつけ過ぎるのも、それはそれで健全ではないかなって思ってさ。ある程度の”性欲処理”も必要でしょ」
「そ、そうか……」
こんな”不健全”全振りみたいな妹の口から、よもやそんな真っ当な理解ある意見が聞けるとはな。
「それに、どれだけダメって言っててもさ、性欲オバケで絶倫の全身ちんぽ野郎は、絶対にいずれ浮気するだろうしね」
「酷い言われようだな……」
否定できないのが、悲しいところではあるが……
「今後も性力の達人を攻略していくに当たってさ、ド変態な美少女たちと色々エッチな展開にならざるおえないだろうし、そんなわけで、私としてもある程度の浮気に関しては許容してあげるつもりなんだよ。でもね……いや、だからこそかな……本当に大切な事は、絶対に忘れて欲しくないんだ……」
「……なんだよ、その大切な事って」
「どうだろ、私としては、ぜひともお兄ちゃん本人の口から聞かせて欲しいんだけどなぁ~」
いたずらっ子の様に、ニマニマとした笑みを浮かべながらコチラの出方を伺ってくる円香。
……コイツの求めている言葉は、もちろん、俺には分かっている。
だってそれは、紛れもなく、俺にとっての本心でもあるのだから。
「……円香///」
「な~に?」ニマニマ
「……俺にとって、1番大切な女はお前だ!///これまでも、今も、そして、これからもな!///」
「にしし、ちゃんと分かってんじゃん、お兄ちゃん///」
ニパーっと、100点満点の笑顔を俺に向けてくる円香。
その表情を前にすれば、無条件にコッチまで幸せな気持ちに包まれるような、そんな満面の笑み。
「お兄ちゃんにとっての1番は私だってこと、ゆめゆめ忘れないでよね!♡」
不意に、グイッとスウェットの襟元を掴まれ、彼女の方へ引き寄せられる俺。
「うわっ!?」
そして……
チュッ♡
と、強引だが優しい口吻を、彼女からプレゼントされた。
いや、円香曰く、コレは確か”呪い”だったか……
決して解けることのない、俺たち兄妹の、禁断の呪縛。
「お兄ちゃん……私にとっての1番も、もちろんお兄ちゃんなんだからね♡そのことも、忘れちゃダメなんだから♡」
「あ、ああ、もちろん、分かってるさ……///」
……///
なんだかくすぐったい、恥ずかしい空気が俺たちを包み込む。
「……じゃ、じゃあ、私はそろそろ部屋に戻ろっかな///おやすみ、お兄ちゃん♡」
「あ、ああ、おやすみ……///」
そう言葉を交わした後、どこか満足気な円香は、いそいそと俺の部屋を跡にした。
……
彼女の退室に伴い、先程までの騒がしさから一転、静寂を取り戻した我が自室。
さてと……せっかくだし、桃瀬の顔面騎乗位の記憶が鮮明なうちに、オカズにしてシコり倒すとするか……
バンッ!
「って、まだ私の話は終わっとらーん!!!」
俺が例のごとくズボンとパンツをズリ降ろしたとほぼ同時に、先程円香が出ていったはずの扉が勢いよく開け放たれた。
「ええい、騒々しいな……いったい、なんだってんだ?」
「危ない危ない、キスで誤魔化されて、危うくそのままの流れで帰るところだったよ……ほんとお兄ちゃんは、油断も隙もないんだから!ぷんぷん!」
「いや、キスをしてきたのも、そのまま帰ったのも、全部お前の主導だったじゃねーか」
「四の五のうるさーい!とにかく、顔面騎乗位だよ、顔面騎乗位!」
「顔面騎乗位って……その話はさっきもう終わったんじゃねーのか。ある程度の浮気は不問にするって、お前が自分でそう言ってただろ」
「そうだけど、そうじゃないの!」
「ん?要するに、何が言いたいんだ?」
「要するにね、桃瀬さんがそうした様に、今から私がお兄ちゃんに顔面騎乗位をするって話だよ!」
……ほえ?
同じく風呂上がりで、相変わらずのシャンプーの良い香りを振り撒く円香に、今日のおおよその顛末を報告する。
「……といったわけで、結局、桃瀬が部活中にどうやって致していたのかは見抜けなかったよ。今回の勝負はお前の勝ちだ、円香」
「およよ、なんだかいつになくいさぎいいね」
「まぁ、2回もチャンスをもらっといて見抜けなかったんだ、悔しさはあれど悔いはないさ」
なにより、あれだけの”濃厚接触”をしておいて分からなかったというのは、プロオカズハンターとしてはあるまじき失態なのだ。
その敗北に対してのペナルティが如何様なものであれ、甘んじて受け入れる覚悟はある。
「アイツが大人の性玩具が好きって事は分かったんだけどな……」
「へ~、そこまで見抜いたなら、85点ってところかな」
て言っても、俺が自力で見抜いたわけじゃなくて、桃瀬の方から勝手にカミングアウトしてきただけなんだけどな。
「んで、結局のところ、答えはなんだってんだ?桃瀬はいったい、どうやって部活中に致していたんだ?」
「じゃあ、答えを教えてあげましょう!桃瀬さんがどうやって致していたかというと~ドゥルルルルルルル」
相変わらずの下手くそな巻き舌ドラムロールの後、円香はその口から、俺の予想の斜め上をいく解答を告げた。
「桃瀬さんはね、部活中ずっと、アソコに玩具を挿れてるんだよ!」
「……はい?」
「だからね、桃瀬さんは、部活中にアソコに玩具を挿れて致してるんだよ!」
「……アソコって、アソコの事だよな」
「うん、もちろんオマンコだよ!」
「……じゃあなんだ、俺たちとお抹茶を飲んでいた時も、後輩ちゃんたちにハルコニウムを提供していた時も、俺たち2人を別れ際に見送ってくれた時も……」
「うん、桃瀬さんのオマンコの中で、玩具がブルブル震えてたってわけさ!」
ふ~ん、そっか、そっか、なるほどね~。
……えっ!?なにそれ!?ヤバすぎでしょ!?
「桃瀬のヤツ、あんな澄ました顔して、とんでもねード変態じゃねーか!」
「たから最初から、ドスケベ変態女だって言ってたでしょ。故に、彼女が性力の達人というわけなのだよ、ワトソン君!」
なのだよって言われてもなぁ……
あと、勝手に助手扱いするな。
「……んで、桃瀬が致していた方法は分かったけどよ、その肝心の”絶頂条件”って何なんだよ?」
「え~と、それはね……」
「……っていうのが、桃瀬さんの絶頂条件だよ」
「なるほど、まぁソレなら腑に落ちるな……」
緑川の時もそうであったが、シンプルっちゃシンプルな内容だな。
条件さえ揃えば、それ程達成難易度は高くないとは思うが……
「それでだ、どんな作戦で桃瀬を攻略するつもりなんだ?」
「えっとね、私の考えとしては……」
「……って作戦なんだけど、どうかな?」
「ああ、そうだな、俺もソレがベストな選択だと思う。……この作戦を実行するために、緑川を最初に仲間に引き入れる必要があったってわけか」
「うん、そういうこと!今回の作戦の肝は、楓さんの協力と、後は、桃瀬さんがどんな玩具を使用しているかを特定することなんだけど……」
「どこのメーカーの玩具か、どこの店,どこのサイトで購入したのか、何か手掛かりはないのか?」
「ん~、ソレに関してはね、一切情報は無いんだよ……」
「そうか……調査しようにも、何から手を打てばいいものか……」
ふむ……とりあえず、オカズハンター協会の公式サイトの知恵袋コーナーで、紳士の先輩方から情報を収集してみようかな……
餅は餅屋というし、”エッチ”に集いし彼らの”叡智”が集結すれば、この状況下でも正解に辿り着けるかもしれない。
それにしたって、S◯Dの新商品とか、通販サイトの売上ランキング上位とか、知名度の高そうなモノを使ってくれてたら、わりかし絞り込みも楽なんだけどなぁ……
「……ん?……でも待てよ……ソレは、おかしくねーか?」
「ん?彼女のアタマがおかしいって話?」
「いや、まぁ、それも含めてなのかもしれんが……アソコに玩具が入ってたって話だけど、ソレって具体的に言うとさ、おそらくローターとか小型のバイブって事になるよな」
「うん、膣内に挿れてるから、そうだと思うけど」
「そのどちらにせよさ、動いてるからには、普通何かしらの駆動音が聞こえるもんなんじゃないのか?AVを見てて前々から思ってたけど、中々の雑音だぞ、アレって。なのに、パンツ越しとはいえ、顔面騎乗位の状態でも股間から何も聞こえなかったのは、流石におかしいなって……」
と、そこまで声に出したところで、自らの失言にハッとなる。
「あらあらお兄様、今日の茶道部の活動では、顔面騎乗位を体験されたのですか?それはそれは、さぞ”お楽しみ”だったことでしょうね、ふふふ♡」
その優しい語り口調に反して、目からハイライトが消えゆく円香ちゃん。
「……ええい、とにかくだ!顔面騎乗位の件に関しては一度横に置いといてくれ!」
「……分かったよ、で、それで、何がおかしいの?」
「だからさ、そんな、性玩具ジャンキーを自称する桃瀬の性欲を満足させつつ、かつ駆動音のしない玩具なんて、果たして市場に流通しているのだろうかって話だ。……俺は、一般的に出回っているモノではなく、誰かが個人的に作成した代物だと予想する」
「なんでそんな事が言えるの?」
「この前の緑川の動画の件と同じ理屈だ。そんなスゲー商品が市場に流れたら、オカズハンター協会が黙っちゃいないってことさ。俺が知らないって事は、そんなモノは一般的に出回ってないって事の証明になるんだよ」
「なるほど……じゃあ、私たちが調査するのは、桃瀬さんの愛用品が”どんな商品か”じゃなくて、ソレを”誰が作ったか”を調べるんだね!」
「そういうことだ」
「ん~、でも、いったい誰が作ったんだろう?この街にそんな事を生業にしてる職人さんでもいるのかな?」
「……円香、ソレに関しては、俺には1人心当たりがあるんだ……」
「え?ほんと?誰なの、その性玩具職人は?」
「おそらくだが、俺の予想では、その製作者は警視殿の愛娘だ……」
******
そして、次の日の昼休み。
その性玩具の製作者と疑わしい人物に……
「って、お兄ちゃん、何かってに日を跨ごうとしてるの!?まだ保留にしていた顔面騎乗位の件が片付いてないんだけど!」
ちっ、覚えてやがったか。
厄介なことに、変なところだけ記憶力がいいんだよな、コイツ。
……というわけで、残念ながら場面転換は失敗に終わり、引き続き俺の部屋にて話は続く。
「まったく、ご丁寧に”*”を6つも並べてさ、油断も隙もないんだから、ぷんぷん!」
クソッ、語り部である主人公の特権にまで関与してくるとは、なんて面倒なヒロインなんだ。
「んで、お兄ちゃん、話を戻すけどさ、桃瀬さんに顔面騎乗位をしてもらったんだよね……」
「あ、ああ、してもらったって言うか、アレは不可抗力だったわけだが……」
「でも、されたんだよね」
「……はい」
「どうだった?桃瀬さんのお股攻めの感想は?」
「いや~、どうって言われてもなぁ~、ゆーてパンツを履いてる状態だったし、あはは……」
「お兄ちゃんのことだから、『ぶひひぃぃっ!♡大和撫子の桃色おパンティーたまんねーっ!♡』とか思ってたんでしょ」
……お見事、桃瀬のパンツの色まで含めて御名答だ。
「はぁ、まったく……お兄ちゃんはさ、エッチな事が大好きな年頃の男の子なわけだし、私としてもある程度の浮気には目を瞑ってあげるつもりはあるんだよ」
「そ、そうなのか?」
それは、なんとも朗報な話だ。
てっきりコイツのキャラ造形は、束縛強めのヤンデレ系名ばかり暴力負けヒロインだと決めつけていたのだが、意外にもメインヒロインに相応しく、話の分かる器の大きい女なのかもしれない。
「うん、思春期男子の性欲を無理に抑えつけ過ぎるのも、それはそれで健全ではないかなって思ってさ。ある程度の”性欲処理”も必要でしょ」
「そ、そうか……」
こんな”不健全”全振りみたいな妹の口から、よもやそんな真っ当な理解ある意見が聞けるとはな。
「それに、どれだけダメって言っててもさ、性欲オバケで絶倫の全身ちんぽ野郎は、絶対にいずれ浮気するだろうしね」
「酷い言われようだな……」
否定できないのが、悲しいところではあるが……
「今後も性力の達人を攻略していくに当たってさ、ド変態な美少女たちと色々エッチな展開にならざるおえないだろうし、そんなわけで、私としてもある程度の浮気に関しては許容してあげるつもりなんだよ。でもね……いや、だからこそかな……本当に大切な事は、絶対に忘れて欲しくないんだ……」
「……なんだよ、その大切な事って」
「どうだろ、私としては、ぜひともお兄ちゃん本人の口から聞かせて欲しいんだけどなぁ~」
いたずらっ子の様に、ニマニマとした笑みを浮かべながらコチラの出方を伺ってくる円香。
……コイツの求めている言葉は、もちろん、俺には分かっている。
だってそれは、紛れもなく、俺にとっての本心でもあるのだから。
「……円香///」
「な~に?」ニマニマ
「……俺にとって、1番大切な女はお前だ!///これまでも、今も、そして、これからもな!///」
「にしし、ちゃんと分かってんじゃん、お兄ちゃん///」
ニパーっと、100点満点の笑顔を俺に向けてくる円香。
その表情を前にすれば、無条件にコッチまで幸せな気持ちに包まれるような、そんな満面の笑み。
「お兄ちゃんにとっての1番は私だってこと、ゆめゆめ忘れないでよね!♡」
不意に、グイッとスウェットの襟元を掴まれ、彼女の方へ引き寄せられる俺。
「うわっ!?」
そして……
チュッ♡
と、強引だが優しい口吻を、彼女からプレゼントされた。
いや、円香曰く、コレは確か”呪い”だったか……
決して解けることのない、俺たち兄妹の、禁断の呪縛。
「お兄ちゃん……私にとっての1番も、もちろんお兄ちゃんなんだからね♡そのことも、忘れちゃダメなんだから♡」
「あ、ああ、もちろん、分かってるさ……///」
……///
なんだかくすぐったい、恥ずかしい空気が俺たちを包み込む。
「……じゃ、じゃあ、私はそろそろ部屋に戻ろっかな///おやすみ、お兄ちゃん♡」
「あ、ああ、おやすみ……///」
そう言葉を交わした後、どこか満足気な円香は、いそいそと俺の部屋を跡にした。
……
彼女の退室に伴い、先程までの騒がしさから一転、静寂を取り戻した我が自室。
さてと……せっかくだし、桃瀬の顔面騎乗位の記憶が鮮明なうちに、オカズにしてシコり倒すとするか……
バンッ!
「って、まだ私の話は終わっとらーん!!!」
俺が例のごとくズボンとパンツをズリ降ろしたとほぼ同時に、先程円香が出ていったはずの扉が勢いよく開け放たれた。
「ええい、騒々しいな……いったい、なんだってんだ?」
「危ない危ない、キスで誤魔化されて、危うくそのままの流れで帰るところだったよ……ほんとお兄ちゃんは、油断も隙もないんだから!ぷんぷん!」
「いや、キスをしてきたのも、そのまま帰ったのも、全部お前の主導だったじゃねーか」
「四の五のうるさーい!とにかく、顔面騎乗位だよ、顔面騎乗位!」
「顔面騎乗位って……その話はさっきもう終わったんじゃねーのか。ある程度の浮気は不問にするって、お前が自分でそう言ってただろ」
「そうだけど、そうじゃないの!」
「ん?要するに、何が言いたいんだ?」
「要するにね、桃瀬さんがそうした様に、今から私がお兄ちゃんに顔面騎乗位をするって話だよ!」
……ほえ?
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