42 / 52
第3章.バイブレーション茶道部【桃瀬春子】
第41話.めにしゅき♡顔面騎乗位ラッシュっびしゅっ!(中編)
しおりを挟む
「……円香さん、俺の聞き間違いかもしれないから、もう一度何をするか言ってもらってもいいですか?」
「だからね、私は今から、お兄ちゃんに顔面騎乗位をしようと思います!」
そんなフンスと鼻息を荒らげてヤル気満々に告げられても、コッチとしては展開にアタマが追いついていないわけなのだが……
「……なんでお前が俺に顔面騎乗位をする話になってんだ?」
「なんでって、そりゃあ、桃瀬さんがお兄ちゃんにしたからだよ。考えなくても分かるでしょ、それくらい」
「いや、どういう理屈なんだ、それ……」
なんで俺が察しが悪いみたいな雰囲気になってんだよ……
「じゃあ、アタマと察しが悪いお兄ちゃんにも分かりやすいように、改めて説明してあげましょう!」
「……宜しくお願いします」
「まずもっての大前提として、お兄ちゃんの1番大切な女はこの私、青山円香ちゃんですよね♡」
「……はい、そうですね」
「んで、お兄ちゃんの正妻であり、ファーストレディーであり、良き理解者であり、最高のパートナーである私は、その器の大きさから、お兄ちゃんの浮気,及び性欲処理についてはある程度は黙認してあげる、ってのはさっき言った通りだよ」
「うん、それも分かった」
「んで、その時に言い忘れてたんだけど、その黙認をするにあたって、3つだけお願いというか”条件”があるの」
いや、言い忘れてたんかい!
よくそれで、俺の察しが悪いみたいな言い方ができたもんだな。
「……で、何なんだよ、その条件っていうのは?」
「えっとね~、1つ目が、『私の目の届く範囲で浮気をしないこと』だよ。黙認するとは言ったけど、流石に目の前で他の女相手にデレデレイチャイチャされたら、私も目を瞑るわけにはいかないからさ。やるにしても、私の見ていないところで、見つからないように上手くやってよね、って話ね」
「……ああ、分かった、善処するよ」
「もし私の目の前で他の女相手に発情してたら、当然”おしおき”だからね♡」
スチャッ。
彼女の手には、怪しく黒光りしている例の凶悪スタンガンが。
「うわっ!?んな物騒なもんどっから出した!?しまえしまえ!」
「も~、大袈裟だなぁwそんなに怯えなくてもいいじゃんw」
その凶器は、かつて俺を絶命に至らせた前科があるんだぞ、大袈裟なんて事があるか。
……まぁ要するにだ、他の女に手を出す権利こそあるが、その代償として、俺は命懸けのかくれんぼに身を投じる必要があるって話みたいだ。
そもそも、俺にそんな甲斐性があるとは到底思えんが……
「……そんで、2つ目の条件は何なんだよ」
「2つ目はね、どの程度の”浮気”までが許容範囲かって事なんだけど、まぁ、他の女に対して、”本気”になったらアウトって話だよ」
「”本気”か……っていうと、具体的にはどういう行為がNGになるんだよ?」
まさか、手を繋いだだけでもアウトなんて、そんなキツキツな判定にはならないよな……
「ん~と、そうだなぁ……その時の状況や、お兄ちゃん本人と相手の女の心情にも影響は受けるとは思うけど、それでも間違いなく言えるとすれば……私的には、チューは絶対にアウトかな……///」
「チュ、チュー?」
その予想外な答えに、思わず声が裏返る。
「な、なによ、その反応は!///」
「いや、予想してたよりも、だいぶ可愛い答えが返ってきたもんだから、ついなwすまん、すまんw」
「っっ!///お兄ちゃんのくせにバカにしてっ!///男からしたら”たかが”かもしんないけど、女の子にとってチューってのは、重要なファクターなんだからね!///」
「はいはい、分かった分かったw」
「む~///とにかく!///チューはダメ!ぜったいダメ!問答無用でNGなんだからね!分かった!」
「だから分かったって、分かったから少し落ち着けよ」
「……カラダの浮気ならまだしも、心の浮気は看過できないんだから……お兄ちゃんのクチビルは、私だけのものなんだからね!」
そう言って円香は、先程そうしたのと同様に、俺のスウェットの胸ぐらを手荒にグイッと掴むと、強引に俺の顔を引き寄せた。
「うおっ!?」
そして、これまた先程と同様に俺の不意をついて、チュッと、本日2度目のキスを俺におみまいした。
先程よりも気持ち強めの、そんなイジらしいプレッシャーキス。
「……分かったなら返事は、お兄ちゃん///」
「あ、ああ、肝に銘じとくよ……///」
掴まれていた胸ぐらを開放された俺は、改めてベッドに腰掛け直して話を続ける。
「そんで、3つ目の条件ってのは何だ?」
「うん、ソレが、直接的に今回の顔面騎乗位の件に繋がる話になるんだけどね。ズバリ、お兄ちゃんにとっての1番は、常に私であるということだよ。お兄ちゃんは誰よりも私を愛し、私は、誰よりもお兄ちゃんから愛されなくちゃいけないの!」
「お、おう……」
「その逆もしかり、私は誰よりもお兄ちゃんを愛すし、お兄ちゃんは誰よりも私からの愛を受けとめなきゃいけないんだよ!」
「お、おう……ん?で?だから?」
「だからね、この私を差し置いて、他の女とだけ”お楽しみ”というのは、許されないんだよ!他の女がお兄ちゃんに顔面騎乗位をしたのに、私がしたことないなんて、そんなの許されないの!」
「……ええっと、つまりはなんだ、俺が他の女にした事、された事は、例外なく全てお前とも”経験”しなきゃいけない……ってこと!?」
「うん、そゆこと!」
「んな無茶な話があるか!」
「あるんだな、コレが♡というわけで、お兄ちゃんは私の愛の顔面騎乗位を全力で受けとめる義務があるんだよ♡私の顔面騎乗位で、桃瀬さんとの”思い出”を上書きしてあげるね♡」
そう言って、青山家の御令嬢はニヒルな笑みを浮かべた。
「ってもだな~、どうしてそんな話になるんだよ」
「もぅ~、お兄ちゃんは相変わらず往生際がわるいんだから。この私が、”大人の女性”の余裕をもって、お兄ちゃんの浮気はある程度黙認してあげるって言ってるんだよ、素直に条件を飲むべきじゃないかな?」
確かに、悪くない条件だとは思う。
が、だからこそ引っ掛かる。
あれ程までに嫉妬深かったコイツが、なぜ急に浮気を黙認する方針へ転換したのだろうか?
兄に多額の生命保険金をベットするほど”実利”を求める女なのだ、必ずコイツ自身にもメリットが発生しているはずなのだが……
俺の浮気を黙認するという事は、俺が他の女とエロい事に至る可能性があるというわけで……
そして、エロい事に至った場合は、それを円香とも”経験”する事になると……
……あっ!そうか!
「なるほど……お前、アレだな。俺をある程度自由に泳がせといて、むしろ浮気させようとしてるだろ。そんで、まんまと他の女とエロい事に至ったら、それをダシにして、自分とも同じようにエロい事をさせようって魂胆だな」
「……な、何をとぼけた事を言ってるのかな。私はお兄ちゃんみたいなエロガキと違って、余裕のある大人の女性だから、若い男の性欲に対して寛容なだけだよ」
「異議あり!俺の浮気を黙認するのは、ソレこそが目的を達成するための”手段”だからだ!お前の目的はたった1つ、たった1つのシンプルな答えだ……その”浮気”を利用して、俺ともっとスケベな事をすること、そうなんだろ!」
「……ち、違うもん!そんな卑しいこと考えてないもん!」
「お前は、自分から誘っても中々乗り気にならない俺を懐柔すべく、アプローチの方法を変えることを思いついたんだ!『他の女に浮気しないで、私だけを見て!私とだけエッチしよ』じゃ通用しないから、『他の女と浮気したでしょ、だからその償いとして、私ともエッチしよ!』ってな!」
「うっ……」
「いかに天邪鬼な俺といえど、他の女に浮気をしたというその”負い目”を責められた上では、お前からの要求を無下にもしにくい……更にお前にとって好都合な事に、浮気野郎に対しての制裁という大義名分、いや免罪符を振りかざせば、実の兄妹同士でエッチな事をするというその”禁忌”に対しての罪悪感が誤魔化せると踏んだんだ。『この行為は、ただエッチがしたいからヤッてるわけじゃなくて、浮気野郎に対してのペナルティでもあるんだから』ってな!」
「ぐっ……」
「しかも、自分が男の浮気に対して理解のある、”大人の女”であるという”自己陶酔”に浸れるというオマケつきときたもんだ!負けず嫌いのお前のことだ、兄に対して精神的マウントをとれるのは、さぞ気持ちいいことだろうよ!」
「ぐぐっ……」
「お前は、浮気が気に食わないという感情よりも、兄とエッチができるという”実利”を選んだってわけだ!大人の女性の余裕?なわけあるか!お前は、兎にも角にも兄とエッチがしたいだけの、淫乱なメス豚だ!どうだ、違うか!違うというなら反論してみろ、超高校級のブラコン、青山円香!」
……
「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
あぁ、やっぱり図星だったんだ……
「……だって、私が1番だもん……私が1番、お兄ちゃんのことが大好きなのに……なのに……」ブツブツブツブツ
「……あの~、円香ちゃん?」
「……ズルいっ!!!」
「……え?」
「他の女の子たちは、みんなズルいよ!血縁関係がないからって、お兄ちゃんと大見得きってイチャイチャできるもん!そんなのズルいよ!」
「いや、別に俺は誰ともイチャイチャしとらんし、できる見込みもないんだけど……」
「現に今日の放課後、桃瀬さんとイチャイチャして来たんでしょ!この浮気者が!」
「アレはイチャイチャっつーか、また別物だと思うんだけど……」
「私なんて……私なんて、お兄ちゃんの実の妹という星の下に生を受けたばっかりに、生まれながらにして”近親相姦”という十字架を背負う羽目になってるんだよ!こんなの、こんなのって、あんまりだよ!クソッ!クソッ!」
あんまりなのはお前の方だ。
今の言葉、母さんが聞いたら泣き崩れるぞ。
せっかく健康体かつ恵まれた容姿に産んでくれたんだ、感謝こそすれそう恨むなよ。
「私だって、私だってもっとお兄ちゃんとイチャラブしたいのに!!!」
「イチャラブて……」
「お兄ちゃんとイチャイチャしたい!お兄ちゃんとラブラブしたい!お兄ちゃんとチュッチュッしたい!お兄ちゃんとエッチしたい!お兄ちゃんとスケベしたい!お兄ちゃんとオマンコしたい!お兄ちゃんとオメコしたい!お兄ちゃんと、チョメチョメしたい!お兄ちゃんとハメハメしたい!お兄ちゃんとパコパコしたい!お兄ちゃんと仲良ししたい!お兄ちゃんと合体したい!お兄ちゃんと子作りしたい!」
何が余裕のある大人の女だ、てんで駄々っ子じゃねーか!
「したい、したい、したい!私はお兄ちゃんと、おもいっきりオメコがしたいんだよ!!!」
崩折れる様に膝をつき、四つん這いになって嘆く円香。
「オメコ~、オメコ~、あたしゃ、お兄ちゃんとオメコがしたいんだよぉ~、うぅぅ……オメコ……ぅぅ……オメコ……」
なんでよりによって、あの選択肢の中から”オメコ”なるワードをチョイスしたんだ、コイツは?
紛いなりにも現役美少女JKが、あんまりオメコオメコ連呼しない方がいいと思うぞ。
「……お、おい、円香、大丈夫か?」
アタマの心配半分、情緒の心配半分に、依然として四つん這いのままの妹を覗き込む。
と、円香は俺の方へ向け、スッと顔を上げた。
潤んだその大きな瞳から、ツツーと、涙の雫が溢れ頬を伝う。
「青山先生……!!オメコがしたいです……」
……いや、俺は先生ではないんだが。
「……あぁ、もう分かった!分かったよ、分かったから、気を持ち直してくれよ、円香」
「っ!!私とオメコしてくれるの、お兄ちゃん!!!」
「いや、オメコはしないけども……とりあえず、さっきお前が提示した条件は飲んでやるから、それで勘弁してくれ」
「じゃあ、私とエッチなことはしてくれるんだね!やった!」
「ただ、前から言ってた通り”本番”は無しだぞ。アニナエル抗体の”副作用”に対応する分には致し方無いとは思うが……やはり兄妹でその一線を越えるのはマズいからな」
「うん、わかった!オメコは我慢するって約束するよ!」
「……あと、その”オメコ”って言い方も止めてくれねーか。なんか気に障るんだよな、それ」
「……うん、わかった」シュン
……もしかして、案外気に入ってたのかな、オメコのこと。
「お兄ちゃんとの約束は守るし、他の女の子とエッチなことをしてもいいからさ……だから、その……これからも円香と一緒にいっぱいエッチなことをしようね、お兄ちゃん♡」
「あ、ああ……///」
四つん這いから復帰を果たした円香が、改めて学習机に備え付けの椅子に座り直した。
「むふふ♡話もまとまったし、相思相愛仲良し兄妹の、今後のイチャラブ”性活”に乞うご期待!って感じだね♡いっそのこと、この機会に作品タイトルの”変態兄妹”の部分を、”ラブラブ兄妹”に変えちゃおっか!なんつってw」
ニマニマとした笑みを浮かべながら、えらく調子づいた様子の円香。
……この雰囲気なら、上手く誤魔化せるかもしれない。
「じゃ、今日のところはこれにて解散ということで……」
「ん?何を言ってるのかな、お兄ちゃん?ここからが本題でしょ♡」
ちっ、またしても煙に巻けなかったか……
今しがた座り直したばかりの椅子から立ち上がった円香は、ベッドに腰掛ける俺の方へと歩み寄り、身を屈め、そして、俺の顔へと右の手を伸ばした。
ピンと立てられたその人差し指の先で、スーッと、俺の唇をゆっくりとなぞりながら、彼女は告げる。
「これから私が、桃瀬さん以上に濃厚で愛情たっぷりな顔面騎乗位をお兄ちゃんに味あわせてあげる♡他の娘にどれだけ目移りしたって、結局は私がお兄ちゃんの1番だってことを、このカラダを使ってわからせてあげるからね♡」
「だからね、私は今から、お兄ちゃんに顔面騎乗位をしようと思います!」
そんなフンスと鼻息を荒らげてヤル気満々に告げられても、コッチとしては展開にアタマが追いついていないわけなのだが……
「……なんでお前が俺に顔面騎乗位をする話になってんだ?」
「なんでって、そりゃあ、桃瀬さんがお兄ちゃんにしたからだよ。考えなくても分かるでしょ、それくらい」
「いや、どういう理屈なんだ、それ……」
なんで俺が察しが悪いみたいな雰囲気になってんだよ……
「じゃあ、アタマと察しが悪いお兄ちゃんにも分かりやすいように、改めて説明してあげましょう!」
「……宜しくお願いします」
「まずもっての大前提として、お兄ちゃんの1番大切な女はこの私、青山円香ちゃんですよね♡」
「……はい、そうですね」
「んで、お兄ちゃんの正妻であり、ファーストレディーであり、良き理解者であり、最高のパートナーである私は、その器の大きさから、お兄ちゃんの浮気,及び性欲処理についてはある程度は黙認してあげる、ってのはさっき言った通りだよ」
「うん、それも分かった」
「んで、その時に言い忘れてたんだけど、その黙認をするにあたって、3つだけお願いというか”条件”があるの」
いや、言い忘れてたんかい!
よくそれで、俺の察しが悪いみたいな言い方ができたもんだな。
「……で、何なんだよ、その条件っていうのは?」
「えっとね~、1つ目が、『私の目の届く範囲で浮気をしないこと』だよ。黙認するとは言ったけど、流石に目の前で他の女相手にデレデレイチャイチャされたら、私も目を瞑るわけにはいかないからさ。やるにしても、私の見ていないところで、見つからないように上手くやってよね、って話ね」
「……ああ、分かった、善処するよ」
「もし私の目の前で他の女相手に発情してたら、当然”おしおき”だからね♡」
スチャッ。
彼女の手には、怪しく黒光りしている例の凶悪スタンガンが。
「うわっ!?んな物騒なもんどっから出した!?しまえしまえ!」
「も~、大袈裟だなぁwそんなに怯えなくてもいいじゃんw」
その凶器は、かつて俺を絶命に至らせた前科があるんだぞ、大袈裟なんて事があるか。
……まぁ要するにだ、他の女に手を出す権利こそあるが、その代償として、俺は命懸けのかくれんぼに身を投じる必要があるって話みたいだ。
そもそも、俺にそんな甲斐性があるとは到底思えんが……
「……そんで、2つ目の条件は何なんだよ」
「2つ目はね、どの程度の”浮気”までが許容範囲かって事なんだけど、まぁ、他の女に対して、”本気”になったらアウトって話だよ」
「”本気”か……っていうと、具体的にはどういう行為がNGになるんだよ?」
まさか、手を繋いだだけでもアウトなんて、そんなキツキツな判定にはならないよな……
「ん~と、そうだなぁ……その時の状況や、お兄ちゃん本人と相手の女の心情にも影響は受けるとは思うけど、それでも間違いなく言えるとすれば……私的には、チューは絶対にアウトかな……///」
「チュ、チュー?」
その予想外な答えに、思わず声が裏返る。
「な、なによ、その反応は!///」
「いや、予想してたよりも、だいぶ可愛い答えが返ってきたもんだから、ついなwすまん、すまんw」
「っっ!///お兄ちゃんのくせにバカにしてっ!///男からしたら”たかが”かもしんないけど、女の子にとってチューってのは、重要なファクターなんだからね!///」
「はいはい、分かった分かったw」
「む~///とにかく!///チューはダメ!ぜったいダメ!問答無用でNGなんだからね!分かった!」
「だから分かったって、分かったから少し落ち着けよ」
「……カラダの浮気ならまだしも、心の浮気は看過できないんだから……お兄ちゃんのクチビルは、私だけのものなんだからね!」
そう言って円香は、先程そうしたのと同様に、俺のスウェットの胸ぐらを手荒にグイッと掴むと、強引に俺の顔を引き寄せた。
「うおっ!?」
そして、これまた先程と同様に俺の不意をついて、チュッと、本日2度目のキスを俺におみまいした。
先程よりも気持ち強めの、そんなイジらしいプレッシャーキス。
「……分かったなら返事は、お兄ちゃん///」
「あ、ああ、肝に銘じとくよ……///」
掴まれていた胸ぐらを開放された俺は、改めてベッドに腰掛け直して話を続ける。
「そんで、3つ目の条件ってのは何だ?」
「うん、ソレが、直接的に今回の顔面騎乗位の件に繋がる話になるんだけどね。ズバリ、お兄ちゃんにとっての1番は、常に私であるということだよ。お兄ちゃんは誰よりも私を愛し、私は、誰よりもお兄ちゃんから愛されなくちゃいけないの!」
「お、おう……」
「その逆もしかり、私は誰よりもお兄ちゃんを愛すし、お兄ちゃんは誰よりも私からの愛を受けとめなきゃいけないんだよ!」
「お、おう……ん?で?だから?」
「だからね、この私を差し置いて、他の女とだけ”お楽しみ”というのは、許されないんだよ!他の女がお兄ちゃんに顔面騎乗位をしたのに、私がしたことないなんて、そんなの許されないの!」
「……ええっと、つまりはなんだ、俺が他の女にした事、された事は、例外なく全てお前とも”経験”しなきゃいけない……ってこと!?」
「うん、そゆこと!」
「んな無茶な話があるか!」
「あるんだな、コレが♡というわけで、お兄ちゃんは私の愛の顔面騎乗位を全力で受けとめる義務があるんだよ♡私の顔面騎乗位で、桃瀬さんとの”思い出”を上書きしてあげるね♡」
そう言って、青山家の御令嬢はニヒルな笑みを浮かべた。
「ってもだな~、どうしてそんな話になるんだよ」
「もぅ~、お兄ちゃんは相変わらず往生際がわるいんだから。この私が、”大人の女性”の余裕をもって、お兄ちゃんの浮気はある程度黙認してあげるって言ってるんだよ、素直に条件を飲むべきじゃないかな?」
確かに、悪くない条件だとは思う。
が、だからこそ引っ掛かる。
あれ程までに嫉妬深かったコイツが、なぜ急に浮気を黙認する方針へ転換したのだろうか?
兄に多額の生命保険金をベットするほど”実利”を求める女なのだ、必ずコイツ自身にもメリットが発生しているはずなのだが……
俺の浮気を黙認するという事は、俺が他の女とエロい事に至る可能性があるというわけで……
そして、エロい事に至った場合は、それを円香とも”経験”する事になると……
……あっ!そうか!
「なるほど……お前、アレだな。俺をある程度自由に泳がせといて、むしろ浮気させようとしてるだろ。そんで、まんまと他の女とエロい事に至ったら、それをダシにして、自分とも同じようにエロい事をさせようって魂胆だな」
「……な、何をとぼけた事を言ってるのかな。私はお兄ちゃんみたいなエロガキと違って、余裕のある大人の女性だから、若い男の性欲に対して寛容なだけだよ」
「異議あり!俺の浮気を黙認するのは、ソレこそが目的を達成するための”手段”だからだ!お前の目的はたった1つ、たった1つのシンプルな答えだ……その”浮気”を利用して、俺ともっとスケベな事をすること、そうなんだろ!」
「……ち、違うもん!そんな卑しいこと考えてないもん!」
「お前は、自分から誘っても中々乗り気にならない俺を懐柔すべく、アプローチの方法を変えることを思いついたんだ!『他の女に浮気しないで、私だけを見て!私とだけエッチしよ』じゃ通用しないから、『他の女と浮気したでしょ、だからその償いとして、私ともエッチしよ!』ってな!」
「うっ……」
「いかに天邪鬼な俺といえど、他の女に浮気をしたというその”負い目”を責められた上では、お前からの要求を無下にもしにくい……更にお前にとって好都合な事に、浮気野郎に対しての制裁という大義名分、いや免罪符を振りかざせば、実の兄妹同士でエッチな事をするというその”禁忌”に対しての罪悪感が誤魔化せると踏んだんだ。『この行為は、ただエッチがしたいからヤッてるわけじゃなくて、浮気野郎に対してのペナルティでもあるんだから』ってな!」
「ぐっ……」
「しかも、自分が男の浮気に対して理解のある、”大人の女”であるという”自己陶酔”に浸れるというオマケつきときたもんだ!負けず嫌いのお前のことだ、兄に対して精神的マウントをとれるのは、さぞ気持ちいいことだろうよ!」
「ぐぐっ……」
「お前は、浮気が気に食わないという感情よりも、兄とエッチができるという”実利”を選んだってわけだ!大人の女性の余裕?なわけあるか!お前は、兎にも角にも兄とエッチがしたいだけの、淫乱なメス豚だ!どうだ、違うか!違うというなら反論してみろ、超高校級のブラコン、青山円香!」
……
「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
あぁ、やっぱり図星だったんだ……
「……だって、私が1番だもん……私が1番、お兄ちゃんのことが大好きなのに……なのに……」ブツブツブツブツ
「……あの~、円香ちゃん?」
「……ズルいっ!!!」
「……え?」
「他の女の子たちは、みんなズルいよ!血縁関係がないからって、お兄ちゃんと大見得きってイチャイチャできるもん!そんなのズルいよ!」
「いや、別に俺は誰ともイチャイチャしとらんし、できる見込みもないんだけど……」
「現に今日の放課後、桃瀬さんとイチャイチャして来たんでしょ!この浮気者が!」
「アレはイチャイチャっつーか、また別物だと思うんだけど……」
「私なんて……私なんて、お兄ちゃんの実の妹という星の下に生を受けたばっかりに、生まれながらにして”近親相姦”という十字架を背負う羽目になってるんだよ!こんなの、こんなのって、あんまりだよ!クソッ!クソッ!」
あんまりなのはお前の方だ。
今の言葉、母さんが聞いたら泣き崩れるぞ。
せっかく健康体かつ恵まれた容姿に産んでくれたんだ、感謝こそすれそう恨むなよ。
「私だって、私だってもっとお兄ちゃんとイチャラブしたいのに!!!」
「イチャラブて……」
「お兄ちゃんとイチャイチャしたい!お兄ちゃんとラブラブしたい!お兄ちゃんとチュッチュッしたい!お兄ちゃんとエッチしたい!お兄ちゃんとスケベしたい!お兄ちゃんとオマンコしたい!お兄ちゃんとオメコしたい!お兄ちゃんと、チョメチョメしたい!お兄ちゃんとハメハメしたい!お兄ちゃんとパコパコしたい!お兄ちゃんと仲良ししたい!お兄ちゃんと合体したい!お兄ちゃんと子作りしたい!」
何が余裕のある大人の女だ、てんで駄々っ子じゃねーか!
「したい、したい、したい!私はお兄ちゃんと、おもいっきりオメコがしたいんだよ!!!」
崩折れる様に膝をつき、四つん這いになって嘆く円香。
「オメコ~、オメコ~、あたしゃ、お兄ちゃんとオメコがしたいんだよぉ~、うぅぅ……オメコ……ぅぅ……オメコ……」
なんでよりによって、あの選択肢の中から”オメコ”なるワードをチョイスしたんだ、コイツは?
紛いなりにも現役美少女JKが、あんまりオメコオメコ連呼しない方がいいと思うぞ。
「……お、おい、円香、大丈夫か?」
アタマの心配半分、情緒の心配半分に、依然として四つん這いのままの妹を覗き込む。
と、円香は俺の方へ向け、スッと顔を上げた。
潤んだその大きな瞳から、ツツーと、涙の雫が溢れ頬を伝う。
「青山先生……!!オメコがしたいです……」
……いや、俺は先生ではないんだが。
「……あぁ、もう分かった!分かったよ、分かったから、気を持ち直してくれよ、円香」
「っ!!私とオメコしてくれるの、お兄ちゃん!!!」
「いや、オメコはしないけども……とりあえず、さっきお前が提示した条件は飲んでやるから、それで勘弁してくれ」
「じゃあ、私とエッチなことはしてくれるんだね!やった!」
「ただ、前から言ってた通り”本番”は無しだぞ。アニナエル抗体の”副作用”に対応する分には致し方無いとは思うが……やはり兄妹でその一線を越えるのはマズいからな」
「うん、わかった!オメコは我慢するって約束するよ!」
「……あと、その”オメコ”って言い方も止めてくれねーか。なんか気に障るんだよな、それ」
「……うん、わかった」シュン
……もしかして、案外気に入ってたのかな、オメコのこと。
「お兄ちゃんとの約束は守るし、他の女の子とエッチなことをしてもいいからさ……だから、その……これからも円香と一緒にいっぱいエッチなことをしようね、お兄ちゃん♡」
「あ、ああ……///」
四つん這いから復帰を果たした円香が、改めて学習机に備え付けの椅子に座り直した。
「むふふ♡話もまとまったし、相思相愛仲良し兄妹の、今後のイチャラブ”性活”に乞うご期待!って感じだね♡いっそのこと、この機会に作品タイトルの”変態兄妹”の部分を、”ラブラブ兄妹”に変えちゃおっか!なんつってw」
ニマニマとした笑みを浮かべながら、えらく調子づいた様子の円香。
……この雰囲気なら、上手く誤魔化せるかもしれない。
「じゃ、今日のところはこれにて解散ということで……」
「ん?何を言ってるのかな、お兄ちゃん?ここからが本題でしょ♡」
ちっ、またしても煙に巻けなかったか……
今しがた座り直したばかりの椅子から立ち上がった円香は、ベッドに腰掛ける俺の方へと歩み寄り、身を屈め、そして、俺の顔へと右の手を伸ばした。
ピンと立てられたその人差し指の先で、スーッと、俺の唇をゆっくりとなぞりながら、彼女は告げる。
「これから私が、桃瀬さん以上に濃厚で愛情たっぷりな顔面騎乗位をお兄ちゃんに味あわせてあげる♡他の娘にどれだけ目移りしたって、結局は私がお兄ちゃんの1番だってことを、このカラダを使ってわからせてあげるからね♡」
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる