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今日は運が悪い
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第二話「今日は運が悪い」
「着いたぞ。ここだ。」
狼が入口の大きな洞窟の前で止まる。
「ほぁぇ...へゃぁい...」
ショウが息を切らしながら答える。
トッ。フードの男が狼から飛び降りる。
「早く降りろ。」
「はぁ...はいぃ...」
ショウがゆっくりと狼から降りる。
「もう休んでてくれ、カラドボルグ」
フードを被った男が言うと、
[ああ、俺も疲れた。そうさせてもらおう]
低い声が洞窟内に響く。
「え?どこから?」
ショウが辺りを見渡す。
[・・・察しの悪い餓鬼だ。]
狼が尾でショウを優しく撥ねる。
「え?」
ショウが狼をマジマジと見る。
[俺はてめぇの真ん前にいる狼だよ]
「・・・・・・え?」
ショウがとぼけたような顔をする。
[この莫迦餓鬼!]
バシッ!狼が尾でショウをつよく叩く。
「いてっ!」
ショウが飛び跳ねる。
[ちっ・・・だから、お前の前にいる狼が、今喋ってる俺、『カラドボルグ』だって言ってんだ。]
「・・・・・・いや、そんな訳・・・ねぇ?」
ショウがニコニコしながらフードの男を見る。
[この餓鬼ッ!]
バシッ!また、尾で強く叩かれる。
「いてっ!冗談だって!信じる。信じるから~!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほら、飲め。」
ショウは、フードの男と火を挟んで向かいあわせで座っていた。・・・フードの男がショウに
茶色い液体が入ったコップを渡す。
「あ、ありがとうございます」
ショウがフードの男からコップを優しく受け取り、ゆっくりと啜る。
「ま・・・まっず!」
ショウが目を見開く。
[なぁ、やっぱこいつ追い出そうぜ]
狼が言う。だが、先程の狼とは違う。
「・・・そうしたい所だが、それをすると法律に反する。」
[ちっ!やっぱ人間の決まりって変だよなぁ!なぁ、カラドボルグ!]
洞窟の奥の方に寝転がっていた狼が、隣に寝転がっている先程の狼、カラドボルグに話しかける。
[あぁ・・・本当にそうだよな『グラム』]
狼達が、話をしている中、一人、疑問だらけの男がいた。
「あの・・・さっき言ってた『キャンステーランド』って何ですか?」
ショウがフードの男に問う。
「・・・『キャンスターライト』だ。」
「あっ!はい!それです!」
「寿命を全うして死んだもの。そいつらは公正な裁判によって、『極楽浄土』、『天国』、『地獄』、『魔地』へと行く。そして、自殺したものは何らかの魔物や幽霊、つまり、この世のものでは無くなる。・・・最後に、不慮の事故や災害で寿命ではなく死んだもの。最後の者達には、機会が与えられる。
転生の機会だ。」
「転・・・生?」
「あぁ。このキャンスターライトの世界で一人を殺すと一ポイント溜まるポイント・・・『ロートポイント(以後、RP)』。これが一万を超えた者に転生をさせる・・・。それがこの世界だ。そして、先程の様に生まれたて(ヌーブ)を襲う奴らは、手っ取り早くRPを集めたい奴等だ。だが、こんな世界にも法律はある。これを見ろ。」
フードの男が鞄の中から一枚の紙を取り出し、ショウに渡す。ショウが、その紙を見つめる。その紙にはこう書かれてあった。
転生ノ為ノ創造法
第一:生まれたて(ヌーブ)を一番に見つけた者は一人で生きていけると判断するまで世話をしなくてはならない。
第二:生まれたて(ヌーブ)を殺してはならない。
第三:相手の了承した場、以外での殺しは禁止。
第四:死前の世界にもあった最低限のルールは守らなければいけない。(例:盗みをしない、騙しをしない等)
第五:以上の事を破った場合、反プレイヤー(アンチプレイヤー)として見なされ、反プレイヤー(アンチプレイヤー)は即刻殺しても良い。
「なっ・・・!」
「お前は、生まれたて(ヌーブ)だから、ここへ連れてきた。見たくはないが、一人前にな
るまで面倒を見てやる。俺の名はカイ。」
カイが手を出す。
「し、ショウ・・・です。」
ゆっくりと右手を上げ、カイと握手をする。
「明朝から修行を開始する。しっかり寝ろよ
」
「は・・・はい!」
そして、俺は修行を開始した。辛いこともあったけど、なかなか楽しかったんだぜ?カイ師匠と共に強くなって行ってさ・・・。初日に言われてた「本物」って言葉については教えてくれなかった。カイ師匠は謎が多い・・・。カイ師匠に教わったのは「狼爻拳(ろうこうけん)」と言う狼の動きを型どった拳法。これが身体中の骨や筋肉を酷使してさ・・・身体がボロボロ。・・・そんなこんなで、カイ師匠の弟子になってから半年が経過した。その時、俺は自分の力を試す為に、キャンスターライトの中でも大きい大会、『デスマイズ大会』に参加する事になったーーーーーーーーーーーーー!
ーーーーーーーーーーーーーーデスマイズ大会当日ーーーーーーーーーーーーーー
ガヤガヤガヤ・・・・・・・・・
「うっわ・・・広ぇ・・・」
翔が辺りを見渡す。翔は、大きな門の下にいた。門の奥には、沢山の人で賑わっていた。・・・翔にとって、初めての都会だ。・・・と言っても、「この世界の」だが。
「カラ!」
翔が叫ぶと、
[おうよ!]
ダッ!大きな狼が翔に向かって走ってくる。
・・・カラドボルグだ。
「よっ!」
翔が跳ぶ。すると、常人では有り得ない程の高さまで飛び上がり、そのまま空中で一回転し、ドサッ。カラドボルグの上に跨る。
「おぉ・・・!」
パチパチパチ!辺りで拍手が起こる。
「へへっ!」
翔が笑っていると、
「翔!こっちだ!」
グラムに乗り、もう門の先にいるカイが、翔を呼んだ。・・・カイは、翔に素顔を見せた事が未だに無かった。
「は~い!」
ダッ!カラドボルグが走る。
ーーーーーーーーーーーーーーデスマイズ城ーーーーーーーーーーーーーー
「ーーーーーーーーはい、はい。Gブロックですね。分かりました!」
翔が女性から「47」と書いた背番号を渡される。
「よっと!」
バッ!翔がそれを着る。
「ありがとうございました!」
翔が女性に礼儀正しくお辞儀をし、カイへと近づく。
「貰えましたよ!番号!」
「あぁ、貰えない訳が無いからな」
「ちょっとは喜んで下さいよー!」
二人が、城を出る。すると、
「ちょっとそこのお兄さ~ん!こっち来て~!」
若い男が二人に向かって声を掛け、路地裏へと誘導する。
「はい?なんですか~?」
翔が小走りで路地裏へとへと入って行く。
「おい・・・!・・・あの馬鹿・・・。」
カイが手を伸ばす。・・・が、翔には届かない。
[まぁ、アイツなら大丈夫だろ。]
カラドボルグが言う。
「・・・あぁ、そうだな。」
ーーーーーーーーーーーーーー路地裏ーーーーーーーーーーーーーー
「どうしたんですか~?」
翔が若い男に着いていくと、
「殺れ!」
バッ!路地裏に置いてあった木箱の裏から3人の男が現れる。・・・そして、一人の男が叫ぶ。
「『炎上球(アオフ・ローダン)』!」
その男が持っていた杖を翔に向け、そう叫ぶと、杖の先に火の玉が現れ、その火の玉が翔へと飛ぶ。
「!?狼爻拳!『相殺爪(グリスト厶・クロー)』!」
翔が四足歩行の体勢になり、そのままジャンプし、空中で一回転して叫ぶと、回転と同時に振り下ろした手から、いや、爪から空中を動く斬撃が放たれ、それが『炎上球(アオフ・ローダン)』に当たり、相殺される。
「なっ・・・何ですか!急に!」
四足歩行の体勢のまま翔が言う。
「お前、大会前の人数調整、知らないのか?」
奥に居た若い男が言う。
「・・・は?」
「だから、大会前の人数調整だって」
「・・・そんな事言って、ライバル減らしたいだけでしょ!」
翔が睨みつける。
「・・・だから、そう言ってんだろ!」
若い男が右手を前に掲げると、杖が現れ、右手でそれを掴む。そして、杖の先を上に向け、
「『墜落岩(フェアデルプ)』!」
と叫ぶと、ゴロッ!と言う大きな音が翔の上からする。
「え・・・?」
翔がゆっくりと上を見ると、大きな岩が空中に浮いていた。
「落ちろォ!」
と若い男が叫ぶと、なんの躊躇いもなく、岩が翔へと真っ逆さまに落ちてくーーーーーーーーーーーーーードンッ!地面が凹む。・・・なぜ凹んだのかがハッキリと分かるかと言うと・・・
「・・・は?」
翔が仁王立ちし、片手で岩を持っていた。岩の重みで、翔の下の地面が凹んだのだ。
「な・・・なんだよそれ!なんのトリックだよォ!」
ドンッ!若い男が尻もちをつく。
「その岩・・・1トンはあるぞんだぞォ!」
魔法を使えば、1トンの岩を止めることも可能だろう。だが、キャンスターライトで魔法を使うには、杖が必要だ。翔は、杖を持っていなかったーーーーーーーーーーーーー。
「あんた達・・・」
翔が睨み付ける。
「ひ・・・ひぃ!」
ドスッ。他の男達も尻もちをつく。
「・・・・・・もうこんな事したらダメですよ!」
にっこりと笑いながら翔が言う。
「へ・・・へ?」
若い男が変な声を上げる。
「おりゃ!」
バキッ!翔がそう言うと、岩が粉々に砕ける。
「おわっ!」
男達が驚く。
「それじゃ、師匠待たせてるんで!」
そのまま足早に、翔はその場を去ったーーーーーーーーーーーーーー
「着いたぞ。ここだ。」
狼が入口の大きな洞窟の前で止まる。
「ほぁぇ...へゃぁい...」
ショウが息を切らしながら答える。
トッ。フードの男が狼から飛び降りる。
「早く降りろ。」
「はぁ...はいぃ...」
ショウがゆっくりと狼から降りる。
「もう休んでてくれ、カラドボルグ」
フードを被った男が言うと、
[ああ、俺も疲れた。そうさせてもらおう]
低い声が洞窟内に響く。
「え?どこから?」
ショウが辺りを見渡す。
[・・・察しの悪い餓鬼だ。]
狼が尾でショウを優しく撥ねる。
「え?」
ショウが狼をマジマジと見る。
[俺はてめぇの真ん前にいる狼だよ]
「・・・・・・え?」
ショウがとぼけたような顔をする。
[この莫迦餓鬼!]
バシッ!狼が尾でショウをつよく叩く。
「いてっ!」
ショウが飛び跳ねる。
[ちっ・・・だから、お前の前にいる狼が、今喋ってる俺、『カラドボルグ』だって言ってんだ。]
「・・・・・・いや、そんな訳・・・ねぇ?」
ショウがニコニコしながらフードの男を見る。
[この餓鬼ッ!]
バシッ!また、尾で強く叩かれる。
「いてっ!冗談だって!信じる。信じるから~!」
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「ほら、飲め。」
ショウは、フードの男と火を挟んで向かいあわせで座っていた。・・・フードの男がショウに
茶色い液体が入ったコップを渡す。
「あ、ありがとうございます」
ショウがフードの男からコップを優しく受け取り、ゆっくりと啜る。
「ま・・・まっず!」
ショウが目を見開く。
[なぁ、やっぱこいつ追い出そうぜ]
狼が言う。だが、先程の狼とは違う。
「・・・そうしたい所だが、それをすると法律に反する。」
[ちっ!やっぱ人間の決まりって変だよなぁ!なぁ、カラドボルグ!]
洞窟の奥の方に寝転がっていた狼が、隣に寝転がっている先程の狼、カラドボルグに話しかける。
[あぁ・・・本当にそうだよな『グラム』]
狼達が、話をしている中、一人、疑問だらけの男がいた。
「あの・・・さっき言ってた『キャンステーランド』って何ですか?」
ショウがフードの男に問う。
「・・・『キャンスターライト』だ。」
「あっ!はい!それです!」
「寿命を全うして死んだもの。そいつらは公正な裁判によって、『極楽浄土』、『天国』、『地獄』、『魔地』へと行く。そして、自殺したものは何らかの魔物や幽霊、つまり、この世のものでは無くなる。・・・最後に、不慮の事故や災害で寿命ではなく死んだもの。最後の者達には、機会が与えられる。
転生の機会だ。」
「転・・・生?」
「あぁ。このキャンスターライトの世界で一人を殺すと一ポイント溜まるポイント・・・『ロートポイント(以後、RP)』。これが一万を超えた者に転生をさせる・・・。それがこの世界だ。そして、先程の様に生まれたて(ヌーブ)を襲う奴らは、手っ取り早くRPを集めたい奴等だ。だが、こんな世界にも法律はある。これを見ろ。」
フードの男が鞄の中から一枚の紙を取り出し、ショウに渡す。ショウが、その紙を見つめる。その紙にはこう書かれてあった。
転生ノ為ノ創造法
第一:生まれたて(ヌーブ)を一番に見つけた者は一人で生きていけると判断するまで世話をしなくてはならない。
第二:生まれたて(ヌーブ)を殺してはならない。
第三:相手の了承した場、以外での殺しは禁止。
第四:死前の世界にもあった最低限のルールは守らなければいけない。(例:盗みをしない、騙しをしない等)
第五:以上の事を破った場合、反プレイヤー(アンチプレイヤー)として見なされ、反プレイヤー(アンチプレイヤー)は即刻殺しても良い。
「なっ・・・!」
「お前は、生まれたて(ヌーブ)だから、ここへ連れてきた。見たくはないが、一人前にな
るまで面倒を見てやる。俺の名はカイ。」
カイが手を出す。
「し、ショウ・・・です。」
ゆっくりと右手を上げ、カイと握手をする。
「明朝から修行を開始する。しっかり寝ろよ
」
「は・・・はい!」
そして、俺は修行を開始した。辛いこともあったけど、なかなか楽しかったんだぜ?カイ師匠と共に強くなって行ってさ・・・。初日に言われてた「本物」って言葉については教えてくれなかった。カイ師匠は謎が多い・・・。カイ師匠に教わったのは「狼爻拳(ろうこうけん)」と言う狼の動きを型どった拳法。これが身体中の骨や筋肉を酷使してさ・・・身体がボロボロ。・・・そんなこんなで、カイ師匠の弟子になってから半年が経過した。その時、俺は自分の力を試す為に、キャンスターライトの中でも大きい大会、『デスマイズ大会』に参加する事になったーーーーーーーーーーーーー!
ーーーーーーーーーーーーーーデスマイズ大会当日ーーーーーーーーーーーーーー
ガヤガヤガヤ・・・・・・・・・
「うっわ・・・広ぇ・・・」
翔が辺りを見渡す。翔は、大きな門の下にいた。門の奥には、沢山の人で賑わっていた。・・・翔にとって、初めての都会だ。・・・と言っても、「この世界の」だが。
「カラ!」
翔が叫ぶと、
[おうよ!]
ダッ!大きな狼が翔に向かって走ってくる。
・・・カラドボルグだ。
「よっ!」
翔が跳ぶ。すると、常人では有り得ない程の高さまで飛び上がり、そのまま空中で一回転し、ドサッ。カラドボルグの上に跨る。
「おぉ・・・!」
パチパチパチ!辺りで拍手が起こる。
「へへっ!」
翔が笑っていると、
「翔!こっちだ!」
グラムに乗り、もう門の先にいるカイが、翔を呼んだ。・・・カイは、翔に素顔を見せた事が未だに無かった。
「は~い!」
ダッ!カラドボルグが走る。
ーーーーーーーーーーーーーーデスマイズ城ーーーーーーーーーーーーーー
「ーーーーーーーーはい、はい。Gブロックですね。分かりました!」
翔が女性から「47」と書いた背番号を渡される。
「よっと!」
バッ!翔がそれを着る。
「ありがとうございました!」
翔が女性に礼儀正しくお辞儀をし、カイへと近づく。
「貰えましたよ!番号!」
「あぁ、貰えない訳が無いからな」
「ちょっとは喜んで下さいよー!」
二人が、城を出る。すると、
「ちょっとそこのお兄さ~ん!こっち来て~!」
若い男が二人に向かって声を掛け、路地裏へと誘導する。
「はい?なんですか~?」
翔が小走りで路地裏へとへと入って行く。
「おい・・・!・・・あの馬鹿・・・。」
カイが手を伸ばす。・・・が、翔には届かない。
[まぁ、アイツなら大丈夫だろ。]
カラドボルグが言う。
「・・・あぁ、そうだな。」
ーーーーーーーーーーーーーー路地裏ーーーーーーーーーーーーーー
「どうしたんですか~?」
翔が若い男に着いていくと、
「殺れ!」
バッ!路地裏に置いてあった木箱の裏から3人の男が現れる。・・・そして、一人の男が叫ぶ。
「『炎上球(アオフ・ローダン)』!」
その男が持っていた杖を翔に向け、そう叫ぶと、杖の先に火の玉が現れ、その火の玉が翔へと飛ぶ。
「!?狼爻拳!『相殺爪(グリスト厶・クロー)』!」
翔が四足歩行の体勢になり、そのままジャンプし、空中で一回転して叫ぶと、回転と同時に振り下ろした手から、いや、爪から空中を動く斬撃が放たれ、それが『炎上球(アオフ・ローダン)』に当たり、相殺される。
「なっ・・・何ですか!急に!」
四足歩行の体勢のまま翔が言う。
「お前、大会前の人数調整、知らないのか?」
奥に居た若い男が言う。
「・・・は?」
「だから、大会前の人数調整だって」
「・・・そんな事言って、ライバル減らしたいだけでしょ!」
翔が睨みつける。
「・・・だから、そう言ってんだろ!」
若い男が右手を前に掲げると、杖が現れ、右手でそれを掴む。そして、杖の先を上に向け、
「『墜落岩(フェアデルプ)』!」
と叫ぶと、ゴロッ!と言う大きな音が翔の上からする。
「え・・・?」
翔がゆっくりと上を見ると、大きな岩が空中に浮いていた。
「落ちろォ!」
と若い男が叫ぶと、なんの躊躇いもなく、岩が翔へと真っ逆さまに落ちてくーーーーーーーーーーーーーードンッ!地面が凹む。・・・なぜ凹んだのかがハッキリと分かるかと言うと・・・
「・・・は?」
翔が仁王立ちし、片手で岩を持っていた。岩の重みで、翔の下の地面が凹んだのだ。
「な・・・なんだよそれ!なんのトリックだよォ!」
ドンッ!若い男が尻もちをつく。
「その岩・・・1トンはあるぞんだぞォ!」
魔法を使えば、1トンの岩を止めることも可能だろう。だが、キャンスターライトで魔法を使うには、杖が必要だ。翔は、杖を持っていなかったーーーーーーーーーーーーー。
「あんた達・・・」
翔が睨み付ける。
「ひ・・・ひぃ!」
ドスッ。他の男達も尻もちをつく。
「・・・・・・もうこんな事したらダメですよ!」
にっこりと笑いながら翔が言う。
「へ・・・へ?」
若い男が変な声を上げる。
「おりゃ!」
バキッ!翔がそう言うと、岩が粉々に砕ける。
「おわっ!」
男達が驚く。
「それじゃ、師匠待たせてるんで!」
そのまま足早に、翔はその場を去ったーーーーーーーーーーーーーー
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