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君と見る冬銀河(柊山視点)
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空を見上げると点々と弱い光だが、星がまたたいている。広い場所から見る空は普段より近いように感じる。
「あなたはロマンチストですから」
星の話をすると、彼は淡々と僕にそう言う。
「こういう広い場所で人と星を見るのが夢だったんだ。冬の大三角だとか夏の大三角だとか、とにかくそういうのについて語り合ってみるのって楽しそうだよね」
テントから出てこない彼に向かってそう言った。
「……三角の話しは……寒いのでここで聞いていて良いですか……」
「三角の話じゃなくて星座の話だよ」
テントを開けるとミノムシのようになっている彼がいる。
「そんなに寒い?」
「……アウトドアに慣れた人間じゃないんですよ。オレは」
いつもは淡々と物を言う彼が若干弱っているように見えた。行ってみたいと言うので連れてきたのだが、初めてのキャンプがこれでは二度目はないかもしれない。趣味は全く合わない彼がキャンプに行ってみたいとボソッと言った時にはとても嬉しかった。善は急げということで半ば連れ去るように週末にキャンプ場を訪れていた。
「……色々準備して頂いて、ありがとうございます」
「いや、ほとんど僕が普段使ってるものの予備だから気にしないで」
「帰りの運転はオレがしますから……」
もう帰りのことを考えている。潔いというか時期尚早というか、そんな所も彼らしいと思った。
「先生がこんなに行動が早いなんて思ってもみなくて……」
「こんな所では先生はやめてくださいよ。君の先生じゃないんですから。ねえ、此木さん」
卒業した大学の講演会に招かれたことがあるだけであって、先生でもなんでもない。
「……敬語はやめてくださいってずっと言っているじゃないですか。オレは先生の仕事相手かもしれないですけれど、先生の後輩でもあるんですから。それに先生は先生じゃないですか」
「遥君は頑なだなあ」
折り畳み式の椅子に腰掛けながら焚き火をぼんやりと見る。
「今夜は眠れそうかな?」
「……色々な意味で眠れそうにないです」
うずくまったまま返事があった、顔は見えない。
「ああ、遥君は僕が好きだもんねえ」
淹れたコーヒーをマグカップに注ぎながらそう言うと遥君はもだえるように寝袋のままうねる。
「……先生は……どうして、そう余裕なんですか」
「あんまり寒いなら今夜は寄り添って眠ろうか、遥君」
「なっ……!?」
遥君は成人してもうだいぶ経つのに初々しさがあってとても面白い青年だ。寝袋から出てこちらを向いた。焚き火の色で顔色は分からないが、彼の端正な顔は暗く沈んでいる。
「……オレを弄んでいるんですか」
「そんな性格の悪いことしないよ。あ、コーヒー飲むかい?インスタントだけど」
うなりながら頷きテントから出ると隣の椅子に腰掛けた。金属製のマグカップにコーヒーを並々と注いで渡す。
好きだと言われたのは1ヶ月程前だ。同性から告白されたことはなかったので最初はびっくりしたが、彼のこれまでの行動を思い浮かべると、ああ僕のことが好きだったんだなと納得したものだった。
出会いは母校の講演会に招かれた時が最初だったと思う。物書きとしてそこそこ売れ始めていた時期だったので、得意になっていた頃だ。懇親会で教授から優秀な学生達を紹介されていた中に遥君はいた。ファンだというので先輩風を吹かせて更に得意になっていたのを覚えている。その後出版社に就職した遥君はすっかり落ちぶれた僕の世話を何かにつけては焼いてきたのだった。
「……三角の話します?」
気まずくなったのかコーヒーをすすりながら口を開く。
「いや、君の話をしよう」
「……さっきから、何なんですか。やっぱりオレを弄んで……」
何かぶつぶつ言いながら「オレの何の話ですか」と続けた。
「遥君って良い人だよね」
彼はマグカップを傍らのケースの上に置くと手で顔を覆う。
「ねえ、もしかして恥ずかしがっている?」
「……違います。覚悟を決めていたんです」
顔から手を離すとそう言った。いつもの真面目そうな顔に戻っている。
「何の覚悟?」
「……良いんです。続けてください」
あきらめたようにそう言うと少しだけ暗い顔になる。
「君が酔った勢いで僕のこと好きだって言った時さ」
そう言うと遥君は気まずそうな顔で白い息を吐いた。かまわずに続けた。
「どういうつもりか分からなくてね。その後は中々会えなくなるし、やっと都合がついたと思ったらよそよそしくて困ってたんだよね」
コーヒーを飲みながら顔色を伺う、炎の色ではない赤色が見えたような気がした。
「キャンプも普段の君なら行きたいなんて言わないから、もうこれはチャンスだなと思って連れてきたんだ」
「……その節は申し訳ありませんでした。普通に忙しかったからであって、オレは先生を避けていたわけではないんです……よそよそしかったのは、本当にすみません。全部オレのせいです」
自分の発言に対して負い目を感じていた為だろうか、キャンプも普段の彼なら絶対に付き合ってくれなかっただろう。
「半ば連れ去ったとはいえ、一緒にキャンプしてくれるとは思わなかったので嬉しかったよ」
「……それは」
何かを言いにくそうにしていた。
「どうしたの?」
「……オレ、これからフラれるんですよね」
悲しそうな顔でぽつりと呟くと顔を背けた。
「え?」
「だから最後に……思い出にするので……一度だけ抱いてくれないかなって思って……ついてきたんです……その、オレが担当なのも嫌でしょうし、編集長に言えば、担当替えも……」
「……熱っ」
消え入りそうな声で、あまりにも予想外なことを言われたのでコーヒーを膝にこぼしてしまった。
「先生!? 大丈夫ですか」
慌ててこちらを向く。こんな時でも僕の面倒を見てしまうのだから習性とは恐ろしいものだ。
「ああ、ごめんね。大丈夫だよ」
マグカップを置くと、膝をタオルで拭いながら言った。コーヒーがそんなに熱くなくて良かった。膝の染みはあとで何とかしよう。こちらを向いた遥君の頬に手をあてた。
「ところで君をふるつもりはないんだけど」
「……え?」
意味が分からないという表情で僕を見つめる。頬を少し撫でると顔が赤くなる。年下の成人男性にこういうことをするのはセクハラにならないか不安だったが、大丈夫なようだ。
「君の気持ちに応えたいんだ」
「……それって……その、抱いてくれる方のですか?」
恥ずかしげな表情で言う。いつもは察しが良い君がこんな風になっているのは新鮮な感じがした。
「……いや、違うよ。僕を好きだっていう方」
「え、あ、オレ……」
遥君の頬から手を離すと、彼の手を両手で包んで握る。
「僕の恋人になってはくれないの?」
「先生、でも、あの」
「答えてくれるまで離さないよ」
「……あ、あの」
焚き火の音にかき消されそうな声で『なりたいです』と言った。
「ああ、良かった」
僕はどこかほっとしたような顔で彼の手に唇を落とした。
「……!?」
「遥君、これからもよろしくね」
遥君が目を白黒させて僕を見る。さっきから彼の反応が今まで見たことがないようなものばかりで、ついからかってしまう。彼にもこんな一面があったことに驚く。
「君をその……抱いたりするのは、まだ早いかなと思うので、順を追って、追々ね?」
耳元でそう呟くと俯いてしまった。自棄になっていた自分が気恥ずかしくなったのだろうか。こちらまで照れてしまう。
――あの日、君が僕に向けた感情が眩しくて、手に入れればどんな気分になるんだろうかとずっと考えていた
――清潔そうな君の心を暴きたいと思った時には、もう君から目が離せなくなってしまった
俯く彼の手にそっと触れながらまた空を見上げた。冬の銀河に目が眩むようだった。
「あなたはロマンチストですから」
星の話をすると、彼は淡々と僕にそう言う。
「こういう広い場所で人と星を見るのが夢だったんだ。冬の大三角だとか夏の大三角だとか、とにかくそういうのについて語り合ってみるのって楽しそうだよね」
テントから出てこない彼に向かってそう言った。
「……三角の話しは……寒いのでここで聞いていて良いですか……」
「三角の話じゃなくて星座の話だよ」
テントを開けるとミノムシのようになっている彼がいる。
「そんなに寒い?」
「……アウトドアに慣れた人間じゃないんですよ。オレは」
いつもは淡々と物を言う彼が若干弱っているように見えた。行ってみたいと言うので連れてきたのだが、初めてのキャンプがこれでは二度目はないかもしれない。趣味は全く合わない彼がキャンプに行ってみたいとボソッと言った時にはとても嬉しかった。善は急げということで半ば連れ去るように週末にキャンプ場を訪れていた。
「……色々準備して頂いて、ありがとうございます」
「いや、ほとんど僕が普段使ってるものの予備だから気にしないで」
「帰りの運転はオレがしますから……」
もう帰りのことを考えている。潔いというか時期尚早というか、そんな所も彼らしいと思った。
「先生がこんなに行動が早いなんて思ってもみなくて……」
「こんな所では先生はやめてくださいよ。君の先生じゃないんですから。ねえ、此木さん」
卒業した大学の講演会に招かれたことがあるだけであって、先生でもなんでもない。
「……敬語はやめてくださいってずっと言っているじゃないですか。オレは先生の仕事相手かもしれないですけれど、先生の後輩でもあるんですから。それに先生は先生じゃないですか」
「遥君は頑なだなあ」
折り畳み式の椅子に腰掛けながら焚き火をぼんやりと見る。
「今夜は眠れそうかな?」
「……色々な意味で眠れそうにないです」
うずくまったまま返事があった、顔は見えない。
「ああ、遥君は僕が好きだもんねえ」
淹れたコーヒーをマグカップに注ぎながらそう言うと遥君はもだえるように寝袋のままうねる。
「……先生は……どうして、そう余裕なんですか」
「あんまり寒いなら今夜は寄り添って眠ろうか、遥君」
「なっ……!?」
遥君は成人してもうだいぶ経つのに初々しさがあってとても面白い青年だ。寝袋から出てこちらを向いた。焚き火の色で顔色は分からないが、彼の端正な顔は暗く沈んでいる。
「……オレを弄んでいるんですか」
「そんな性格の悪いことしないよ。あ、コーヒー飲むかい?インスタントだけど」
うなりながら頷きテントから出ると隣の椅子に腰掛けた。金属製のマグカップにコーヒーを並々と注いで渡す。
好きだと言われたのは1ヶ月程前だ。同性から告白されたことはなかったので最初はびっくりしたが、彼のこれまでの行動を思い浮かべると、ああ僕のことが好きだったんだなと納得したものだった。
出会いは母校の講演会に招かれた時が最初だったと思う。物書きとしてそこそこ売れ始めていた時期だったので、得意になっていた頃だ。懇親会で教授から優秀な学生達を紹介されていた中に遥君はいた。ファンだというので先輩風を吹かせて更に得意になっていたのを覚えている。その後出版社に就職した遥君はすっかり落ちぶれた僕の世話を何かにつけては焼いてきたのだった。
「……三角の話します?」
気まずくなったのかコーヒーをすすりながら口を開く。
「いや、君の話をしよう」
「……さっきから、何なんですか。やっぱりオレを弄んで……」
何かぶつぶつ言いながら「オレの何の話ですか」と続けた。
「遥君って良い人だよね」
彼はマグカップを傍らのケースの上に置くと手で顔を覆う。
「ねえ、もしかして恥ずかしがっている?」
「……違います。覚悟を決めていたんです」
顔から手を離すとそう言った。いつもの真面目そうな顔に戻っている。
「何の覚悟?」
「……良いんです。続けてください」
あきらめたようにそう言うと少しだけ暗い顔になる。
「君が酔った勢いで僕のこと好きだって言った時さ」
そう言うと遥君は気まずそうな顔で白い息を吐いた。かまわずに続けた。
「どういうつもりか分からなくてね。その後は中々会えなくなるし、やっと都合がついたと思ったらよそよそしくて困ってたんだよね」
コーヒーを飲みながら顔色を伺う、炎の色ではない赤色が見えたような気がした。
「キャンプも普段の君なら行きたいなんて言わないから、もうこれはチャンスだなと思って連れてきたんだ」
「……その節は申し訳ありませんでした。普通に忙しかったからであって、オレは先生を避けていたわけではないんです……よそよそしかったのは、本当にすみません。全部オレのせいです」
自分の発言に対して負い目を感じていた為だろうか、キャンプも普段の彼なら絶対に付き合ってくれなかっただろう。
「半ば連れ去ったとはいえ、一緒にキャンプしてくれるとは思わなかったので嬉しかったよ」
「……それは」
何かを言いにくそうにしていた。
「どうしたの?」
「……オレ、これからフラれるんですよね」
悲しそうな顔でぽつりと呟くと顔を背けた。
「え?」
「だから最後に……思い出にするので……一度だけ抱いてくれないかなって思って……ついてきたんです……その、オレが担当なのも嫌でしょうし、編集長に言えば、担当替えも……」
「……熱っ」
消え入りそうな声で、あまりにも予想外なことを言われたのでコーヒーを膝にこぼしてしまった。
「先生!? 大丈夫ですか」
慌ててこちらを向く。こんな時でも僕の面倒を見てしまうのだから習性とは恐ろしいものだ。
「ああ、ごめんね。大丈夫だよ」
マグカップを置くと、膝をタオルで拭いながら言った。コーヒーがそんなに熱くなくて良かった。膝の染みはあとで何とかしよう。こちらを向いた遥君の頬に手をあてた。
「ところで君をふるつもりはないんだけど」
「……え?」
意味が分からないという表情で僕を見つめる。頬を少し撫でると顔が赤くなる。年下の成人男性にこういうことをするのはセクハラにならないか不安だったが、大丈夫なようだ。
「君の気持ちに応えたいんだ」
「……それって……その、抱いてくれる方のですか?」
恥ずかしげな表情で言う。いつもは察しが良い君がこんな風になっているのは新鮮な感じがした。
「……いや、違うよ。僕を好きだっていう方」
「え、あ、オレ……」
遥君の頬から手を離すと、彼の手を両手で包んで握る。
「僕の恋人になってはくれないの?」
「先生、でも、あの」
「答えてくれるまで離さないよ」
「……あ、あの」
焚き火の音にかき消されそうな声で『なりたいです』と言った。
「ああ、良かった」
僕はどこかほっとしたような顔で彼の手に唇を落とした。
「……!?」
「遥君、これからもよろしくね」
遥君が目を白黒させて僕を見る。さっきから彼の反応が今まで見たことがないようなものばかりで、ついからかってしまう。彼にもこんな一面があったことに驚く。
「君をその……抱いたりするのは、まだ早いかなと思うので、順を追って、追々ね?」
耳元でそう呟くと俯いてしまった。自棄になっていた自分が気恥ずかしくなったのだろうか。こちらまで照れてしまう。
――あの日、君が僕に向けた感情が眩しくて、手に入れればどんな気分になるんだろうかとずっと考えていた
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