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熱帯夜を君と・後編(此木視点)
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「……はぁ……遥君、本当に優しいよね」
敬久さんはそう言うとお互いのものが密着した腰をグイグイと押し付けるように動かした。
「あっ、ぅあッ」
「僕の上に乗っている君、すごくやらしくて良かったよ……」
自分のものはすぐにイッてしまいそうだなと思い我慢して触っていなかったので、刺激に身悶えてしまう。
「見ていたら、やっぱり僕も君に触りたいなって……ダメかな……?」
穏やかな表情と裏腹に、オレに対する欲望を目に滲ませる彼からは色気が溢れていた。
「……でも、オレが誘ったから…………う、あぁ……そんな目で見つめないでくださいよ……ダメじゃないですからっ……」
オレが敬久さんの『お願い』に弱いことを見抜かれている気がする。
「ふふっ……良かった、じゃあ、続きしようか……」
「……はい」
そう言うと彼はオレを抱えたままくるりと横になった。
「遥君、このまま後ろ向きになってもらえるかな?」
敬久さんが腕を緩めたので身をよじり、後ろから抱きしめられているような体勢で横になった。
――体が期待してしまっている上に……この体勢は……ときめきで、もう色々とヤバい……
敬久さんの上に乗っていた時、オレを熱っぽい表情で見つめてされるがままになっている彼に興奮していた。それが今はギュウギュウと抱きしめられ『触りたい』と甘い声で言われ、興奮は胸のときめくような愛しさに変わっていく。
「はぁ……君に触れるの嬉しいな……」
熱い息を吐き出しながら言われるとゾクゾクしてしまう。
「……このまま後ろから挿れるね。少し足を上げてもらって良いかな……」
オレが片足を上げると敬久さんは自分の太腿に足をかけさせた。開いた足の間に彼の腰が後ろから密着するように入り込んでくる。バスローブの裾を捲ると、彼のものがオレの尻臀を焦らすようにズリズリと擦った。
「あっ、ぅ……も、そんな焦らさないで……挿れて欲しいです……」
「……うん……ごめんね、今、挿れるから……」
潤滑剤で濡れたそこにヌチュヌチュと水っぽい音を立てて彼のものが侵入してきた。入口が広がって内部に侵入してくる時はいつも肌が粟立つような感覚がする。
「……ゔぁ、アッ……」
「……君の中……気持ち良いな……」
抱きしめていた手を胸元に這わせ、両手で胸をなぞるように撫でてくる。そのままゆっくりと挿抽し、胸も同時に愛撫された。
「あッ……んんっ……んっ……そ、そんな同時にされたらっ……ダメです……」
「ふふっ……遥君、胸も下も勃ってるね……」
「……もっ、だって……気持ち良くてっ……」
硬くなった胸の先端を避けるようにくるくるとなぞられると焦れったい快感に体がビクッと反応してしまう。
「……ぅあっ、あっ、あっ、あっ……」
「はぁ……ビクビクしてるね……」
後頭部では敬久さんの興奮した息遣い聞こえてくる。
「……はぁ……きもちい……もっと……敬久さんので、中いっぱいにしたいですっ……あっ、あっ……」
「…………ッ」
敬久さんが動きを早くすると、肌がぶつかり合う音や潤滑剤の水音が大きくなる。自分の内側を彼に貫かれていると思うと快楽に飲まれそうだ。抜き差しされる度に自分の腰もねだるように動いてしまっていた。
「ふふっ……ここ、擦られるのが好きなんだね……」
そう言うと、先程彼の上に乗っていた時に好んで当てていた所を突いてくる。そして胸の先端を指で触るとグニグニと押しつぶすように擦られた。電気が走るような快楽が繋がっている場所や胸からゾクゾクと這い上がってくる。
「ひっ……そんなにしたら……アッ、ああっ……」
「……はぁ……もっと君の色々な所触りたいな……」
彼は挿抽を繰り返しながら荒い息を吐き出し、胸をいじっている手の片方をオレの起き上がったものに伸ばしてくる。
――ダメだ……今、触られたらっ……それに、もう中で擦られている所がヤバい……触らずにイッちゃいそうだ……
「ダメです……触ったら、も、すぐ出ちゃいますからぁ……」
敬久さんの手を止め、指を絡めるように繋いだ。
「手、繋いでてください……それで……中、もっと……ゴリゴリして欲しいですっ」
「…………ッ。遥君さあ……あんまり煽られたら……僕だって……」
少しだけ余裕がなくなった声色になり、熱い息を吐くと一層強く突き上げられた。
「アッ……ゔぁッ……あっ、あっ、あっ、あっ!ま、待って、敬久さんっ、あっ、あんっ……あっ、う、う……」
「ダメ……待てない……」
敬久さんの切なそうな甘い声に心臓がドキドキして、中を擦られる度に内側から欲望が込み上げてくる。足先に力が入り体がビクンと震えた。繋がっている部分が彼を欲しがってヒクヒクと動いているのが分かる。
――あっ、ダメだ、触らずに……イッちゃう……
シーツを汚してしまいそうだったので、慌てて先端を空いている手で覆った。その刺激だけでも体が跳ねる。
「あっ、もっ……ゔ、敬久さん……もっ、オレ、出ちゃいそうっ……アッ、あっ……ダメッ……イッちゃうっ」
「……はぁ……はぁ……良いよ……ほら……遥君」
「ぅアッ……あっ、んっ、~~~~~~ッ」
敬久さんに奥をグリグリと擦られ、先端から体液をビュクビュクと手に吐き出した。痙攣したように体が震え、繋がっている部分を締め付けるように収縮させてしまう。
「……ん……君の中……締まって……」
彼は繋いだ手をギュウギュウと握りながら腰を打ち付けてくる。敬久さんのものが内壁を擦る度に彼の吐息が切羽詰まっていく。
「……あっ……んんっ……敬久さんも……オレの中で、イッて欲しい……です……」
「うん……僕も、もう……………………くッ……」
敬久さんが一際強く挿抽するとオレの中でビクッと動きそのまま果てた。
「ふ……はぁ……はぁ……遥君……前、触らずにイケたね」
敬久さんは気だるそうな表情で息を吐き、繋がった部分から自分のものをズルリと引き抜いた。中から彼のものが這い出て行く感覚に背中がブルッと震える。
「……ゔあ……は、はい……あの……当っていた所……オレ、弱くて……」
「ふふっ、そっかあ……」
彼は名残惜しそうに繋いだ手を指でスリスリと撫でながら離す。先程イッたばかりなのに指の感触にゾワゾワと感じてしまう。そのままゆっくりと上体を起こしてコンドームを処理し、ヘッドボードにあるティッシュを何枚か取り出してオレの手を拭いてくれた。
「ありがとうございます……」
お礼を言いバスローブを寝転んだまま直していると、敬久さんが上体を起こしたまま見つめてきた。
「君のにもコンドーム着けておけば良かったね……ああ、でも、出る所がやらしいから見たいし……」
「……な、何を」
彼はボソリと独り言のように呟いた。ホテルのシーツを汚すのを躊躇い、慌てて手で覆っていたのを見られていたようだ。それから敬久さんは下着を履き、そのまま横になるとオレを引き寄せて髪を撫でた。
敬久さんはそう言うとお互いのものが密着した腰をグイグイと押し付けるように動かした。
「あっ、ぅあッ」
「僕の上に乗っている君、すごくやらしくて良かったよ……」
自分のものはすぐにイッてしまいそうだなと思い我慢して触っていなかったので、刺激に身悶えてしまう。
「見ていたら、やっぱり僕も君に触りたいなって……ダメかな……?」
穏やかな表情と裏腹に、オレに対する欲望を目に滲ませる彼からは色気が溢れていた。
「……でも、オレが誘ったから…………う、あぁ……そんな目で見つめないでくださいよ……ダメじゃないですからっ……」
オレが敬久さんの『お願い』に弱いことを見抜かれている気がする。
「ふふっ……良かった、じゃあ、続きしようか……」
「……はい」
そう言うと彼はオレを抱えたままくるりと横になった。
「遥君、このまま後ろ向きになってもらえるかな?」
敬久さんが腕を緩めたので身をよじり、後ろから抱きしめられているような体勢で横になった。
――体が期待してしまっている上に……この体勢は……ときめきで、もう色々とヤバい……
敬久さんの上に乗っていた時、オレを熱っぽい表情で見つめてされるがままになっている彼に興奮していた。それが今はギュウギュウと抱きしめられ『触りたい』と甘い声で言われ、興奮は胸のときめくような愛しさに変わっていく。
「はぁ……君に触れるの嬉しいな……」
熱い息を吐き出しながら言われるとゾクゾクしてしまう。
「……このまま後ろから挿れるね。少し足を上げてもらって良いかな……」
オレが片足を上げると敬久さんは自分の太腿に足をかけさせた。開いた足の間に彼の腰が後ろから密着するように入り込んでくる。バスローブの裾を捲ると、彼のものがオレの尻臀を焦らすようにズリズリと擦った。
「あっ、ぅ……も、そんな焦らさないで……挿れて欲しいです……」
「……うん……ごめんね、今、挿れるから……」
潤滑剤で濡れたそこにヌチュヌチュと水っぽい音を立てて彼のものが侵入してきた。入口が広がって内部に侵入してくる時はいつも肌が粟立つような感覚がする。
「……ゔぁ、アッ……」
「……君の中……気持ち良いな……」
抱きしめていた手を胸元に這わせ、両手で胸をなぞるように撫でてくる。そのままゆっくりと挿抽し、胸も同時に愛撫された。
「あッ……んんっ……んっ……そ、そんな同時にされたらっ……ダメです……」
「ふふっ……遥君、胸も下も勃ってるね……」
「……もっ、だって……気持ち良くてっ……」
硬くなった胸の先端を避けるようにくるくるとなぞられると焦れったい快感に体がビクッと反応してしまう。
「……ぅあっ、あっ、あっ、あっ……」
「はぁ……ビクビクしてるね……」
後頭部では敬久さんの興奮した息遣い聞こえてくる。
「……はぁ……きもちい……もっと……敬久さんので、中いっぱいにしたいですっ……あっ、あっ……」
「…………ッ」
敬久さんが動きを早くすると、肌がぶつかり合う音や潤滑剤の水音が大きくなる。自分の内側を彼に貫かれていると思うと快楽に飲まれそうだ。抜き差しされる度に自分の腰もねだるように動いてしまっていた。
「ふふっ……ここ、擦られるのが好きなんだね……」
そう言うと、先程彼の上に乗っていた時に好んで当てていた所を突いてくる。そして胸の先端を指で触るとグニグニと押しつぶすように擦られた。電気が走るような快楽が繋がっている場所や胸からゾクゾクと這い上がってくる。
「ひっ……そんなにしたら……アッ、ああっ……」
「……はぁ……もっと君の色々な所触りたいな……」
彼は挿抽を繰り返しながら荒い息を吐き出し、胸をいじっている手の片方をオレの起き上がったものに伸ばしてくる。
――ダメだ……今、触られたらっ……それに、もう中で擦られている所がヤバい……触らずにイッちゃいそうだ……
「ダメです……触ったら、も、すぐ出ちゃいますからぁ……」
敬久さんの手を止め、指を絡めるように繋いだ。
「手、繋いでてください……それで……中、もっと……ゴリゴリして欲しいですっ」
「…………ッ。遥君さあ……あんまり煽られたら……僕だって……」
少しだけ余裕がなくなった声色になり、熱い息を吐くと一層強く突き上げられた。
「アッ……ゔぁッ……あっ、あっ、あっ、あっ!ま、待って、敬久さんっ、あっ、あんっ……あっ、う、う……」
「ダメ……待てない……」
敬久さんの切なそうな甘い声に心臓がドキドキして、中を擦られる度に内側から欲望が込み上げてくる。足先に力が入り体がビクンと震えた。繋がっている部分が彼を欲しがってヒクヒクと動いているのが分かる。
――あっ、ダメだ、触らずに……イッちゃう……
シーツを汚してしまいそうだったので、慌てて先端を空いている手で覆った。その刺激だけでも体が跳ねる。
「あっ、もっ……ゔ、敬久さん……もっ、オレ、出ちゃいそうっ……アッ、あっ……ダメッ……イッちゃうっ」
「……はぁ……はぁ……良いよ……ほら……遥君」
「ぅアッ……あっ、んっ、~~~~~~ッ」
敬久さんに奥をグリグリと擦られ、先端から体液をビュクビュクと手に吐き出した。痙攣したように体が震え、繋がっている部分を締め付けるように収縮させてしまう。
「……ん……君の中……締まって……」
彼は繋いだ手をギュウギュウと握りながら腰を打ち付けてくる。敬久さんのものが内壁を擦る度に彼の吐息が切羽詰まっていく。
「……あっ……んんっ……敬久さんも……オレの中で、イッて欲しい……です……」
「うん……僕も、もう……………………くッ……」
敬久さんが一際強く挿抽するとオレの中でビクッと動きそのまま果てた。
「ふ……はぁ……はぁ……遥君……前、触らずにイケたね」
敬久さんは気だるそうな表情で息を吐き、繋がった部分から自分のものをズルリと引き抜いた。中から彼のものが這い出て行く感覚に背中がブルッと震える。
「……ゔあ……は、はい……あの……当っていた所……オレ、弱くて……」
「ふふっ、そっかあ……」
彼は名残惜しそうに繋いだ手を指でスリスリと撫でながら離す。先程イッたばかりなのに指の感触にゾワゾワと感じてしまう。そのままゆっくりと上体を起こしてコンドームを処理し、ヘッドボードにあるティッシュを何枚か取り出してオレの手を拭いてくれた。
「ありがとうございます……」
お礼を言いバスローブを寝転んだまま直していると、敬久さんが上体を起こしたまま見つめてきた。
「君のにもコンドーム着けておけば良かったね……ああ、でも、出る所がやらしいから見たいし……」
「……な、何を」
彼はボソリと独り言のように呟いた。ホテルのシーツを汚すのを躊躇い、慌てて手で覆っていたのを見られていたようだ。それから敬久さんは下着を履き、そのまま横になるとオレを引き寄せて髪を撫でた。
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