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水音と吐息を重ねて(此木視点)
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目が覚めると夜の十二時を回っていた。敬久さんの頭を自分の胸に抱え込みながら眠っていたようで、すぐ近くで寝息が聞こえる。
――自分のにも、ゴムを着けていて処理が楽だったから、した後に二人でそのまま寝ちゃったのか……
お互い半裸に下着だけの状態で布団を被っていた。肌と肌が触れ合っているのが気持ちが良い。
――敬久さん、こうされるの好きみたいだけれど、苦しくないのかな
オレの胸に顔を埋めて、穏やかな寝息を立てている彼の髪を撫でた。
――いや、可愛いから、全然問題ないけれど……寧ろこうするのが当たり前になってくれたら良い
年上の敬久さんにこんな風に甘えられるのは、嬉しさしかない。寝息が胸に当たってくすぐったいのが難点なぐらいだ。
――冬場はどうしようかな。脱いだままだとさすがに寒いからな。ボタンで開くタイプのパジャマを買って、抱きしめる時に、前を開けたら良くないか……?
今後のことを考えると顔がまたニヤついてしまう。幸せだなと思いつつ、彼の頭に唇を落とした。
「……ぁ」
敬久さんが胸に顔を寄せて来たので、少しだけビクッとなり声を出してしまった。
――起きたかな……? いや……大丈夫だ。良かった
寝ながら身をよじったようだった。ホッとして彼の髪をまた撫でた。
――しかし、敬久さんが動いたから……位置が……胸の敏感な所に息がかかるな……これは……ダメだ……
寝息が胸の先端にかかる度にゾワゾワしてしまう。このままだと、体が反応してしまうと思い、少しだけ離れることにした。
――さっきしたばっかりなのに……また、体が期待してしまうからな……
ゆっくりとした動きを心がけながら、敬久さんの頭の位置を調整するために体を離した。
「……ん……遥君、も、帰るの……?」
敬久さんがうっすらと目を開けて、オレの腕をそっと掴んだ。起こしてしまったようだ。
「まだ……もう少しだけ、いてほしいな……」
「ぁ、あ……えっと」
トロンとした目になっているので、まだ眠いのだろう。
「……いえ、まだ、朝じゃないですから……ちょっと、起きちゃったので……」
「……良かった。君がいないと、寂しいから……」
「……そ、そうですか。すみません。寝ていたのに、起こしちゃいましたね……」
「ううん、大丈夫だよ……本当だ、まだ夜だね」
敬久さんはサイドボードの時計をチラッと確認しながら言った。『君がいないと寂しい』という言葉に胸がドキドキしてしまう。彼の頭を胸にギュッと抱きしめた。
「ふふっ……君にこうされるの、好きだな。こうしてもらうとおかしな夢、見ないんだ」
「……お役に立てて、嬉しいです」
「君は寝づらくないかな……?さっきも、起きちゃったみたいだから。無理はしなくて良いからね?」
敬久さんは気遣うように言ってきた。けれど、そうなるとオレの冬の計画が立ち消えになってしまう。
「いえっ、無理だなんて。冬場はどんな風にしようか、考えていたくらい……オレも敬久さんに、こうするの好きです……」
「そっかぁ……」
敬久さんはオレの胸に顔をスリスリと寄せてくるので、髪の毛を優しく撫でた。
――自分のにも、ゴムを着けていて処理が楽だったから、した後に二人でそのまま寝ちゃったのか……
お互い半裸に下着だけの状態で布団を被っていた。肌と肌が触れ合っているのが気持ちが良い。
――敬久さん、こうされるの好きみたいだけれど、苦しくないのかな
オレの胸に顔を埋めて、穏やかな寝息を立てている彼の髪を撫でた。
――いや、可愛いから、全然問題ないけれど……寧ろこうするのが当たり前になってくれたら良い
年上の敬久さんにこんな風に甘えられるのは、嬉しさしかない。寝息が胸に当たってくすぐったいのが難点なぐらいだ。
――冬場はどうしようかな。脱いだままだとさすがに寒いからな。ボタンで開くタイプのパジャマを買って、抱きしめる時に、前を開けたら良くないか……?
今後のことを考えると顔がまたニヤついてしまう。幸せだなと思いつつ、彼の頭に唇を落とした。
「……ぁ」
敬久さんが胸に顔を寄せて来たので、少しだけビクッとなり声を出してしまった。
――起きたかな……? いや……大丈夫だ。良かった
寝ながら身をよじったようだった。ホッとして彼の髪をまた撫でた。
――しかし、敬久さんが動いたから……位置が……胸の敏感な所に息がかかるな……これは……ダメだ……
寝息が胸の先端にかかる度にゾワゾワしてしまう。このままだと、体が反応してしまうと思い、少しだけ離れることにした。
――さっきしたばっかりなのに……また、体が期待してしまうからな……
ゆっくりとした動きを心がけながら、敬久さんの頭の位置を調整するために体を離した。
「……ん……遥君、も、帰るの……?」
敬久さんがうっすらと目を開けて、オレの腕をそっと掴んだ。起こしてしまったようだ。
「まだ……もう少しだけ、いてほしいな……」
「ぁ、あ……えっと」
トロンとした目になっているので、まだ眠いのだろう。
「……いえ、まだ、朝じゃないですから……ちょっと、起きちゃったので……」
「……良かった。君がいないと、寂しいから……」
「……そ、そうですか。すみません。寝ていたのに、起こしちゃいましたね……」
「ううん、大丈夫だよ……本当だ、まだ夜だね」
敬久さんはサイドボードの時計をチラッと確認しながら言った。『君がいないと寂しい』という言葉に胸がドキドキしてしまう。彼の頭を胸にギュッと抱きしめた。
「ふふっ……君にこうされるの、好きだな。こうしてもらうとおかしな夢、見ないんだ」
「……お役に立てて、嬉しいです」
「君は寝づらくないかな……?さっきも、起きちゃったみたいだから。無理はしなくて良いからね?」
敬久さんは気遣うように言ってきた。けれど、そうなるとオレの冬の計画が立ち消えになってしまう。
「いえっ、無理だなんて。冬場はどんな風にしようか、考えていたくらい……オレも敬久さんに、こうするの好きです……」
「そっかぁ……」
敬久さんはオレの胸に顔をスリスリと寄せてくるので、髪の毛を優しく撫でた。
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