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水音と吐息を重ねて(此木視点)
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「……遥君、心臓の音がすごいね……」
敬久さんは胸に顔を埋めているので、オレの心音が筒抜けになっている。
「も、もう少ししたら、おさまるので……」
「ふふっ……気にしないで……ん……胸、ここ、硬くなっているね」
敬久さんの頬の辺りに胸の先端が当たっていたので、さっき体が反応しかけていた痕跡もバレてしまった。
「……ぅ、あの……さっき、敬久さんの寝息がかかって……少しだけ、ゾワゾワしてしまって」
「それは……ごめんなさい……」
すまなさそうに言われてしまった。
「いえ……寝ている敬久さんに、何も罪はないです。オレの体が反応しちゃうから……」
「……ははっ、今もドキドキしているのは、もしかしたら、そのせい?」
「え? いや、あの……あっ!」
それは寝起きの敬久さんの言葉によるものだと言おうとすると、彼は胸の先端に当たるように頬をスリスリと擦りつけてきた。
「んっ……」
「胸のここ……硬くなっていて可愛いね」
「ぅ、んっ、ダメですからっ……」
敬久さんは顔の向きを変えて、胸の先端を口に含んで吸い始めた。
「ん……敬久さん……ダメですって……」
唇で食むように優しく吸ってくるので、くすぐったくなってしまう。
「……はぁ……もう……」
身をよじりながらも、離したくはなかったので敬久さんの頭をギュッと抱きしめた。刺激を与えるような吸い方ではなかったので、何だか妙な心地良さを感じてしまう。
――何だろう、くすぐったいのはあるけれど、胸がキュンとなってしまう……ときめきだろうか……
「…………はぁ。ごめんね。遥君……ちょっと抑えが効かなくなってしまって」
しばらくしてから敬久さんが唇を離し、オレの腕の中から声を上げた。
「……い、いえ、オレも何だか……心地良かったので。今日は……その……胸を吸いながら寝ますか? さっきみたいに激しくない感じだったら、オレは良いですよ」
彼の髪の毛を撫でながら言った。自分でも、とんでもないことを言っているなと思う。ただ、こんな機会にしか言えそうもなかったので、勇気を出して申し出てみた。
「…………遥君、そんなに、僕に色々許したら……ダメだよ?」
「どうしてですか。オレは良いのに……」
「誘惑しないでよ……」
オレの腰に手を回してさわさわと撫でると、スルリと腕の中から抜け出されてしまった。敬久さんは上体を起こすと、乱れた髪の毛を整えるように撫で付けた。
「はぁ……ちょっと、シャワー浴びてくるよ。頭、冷やしてくるから……」
そう言うと服をモゾモゾと着だした。
――やっぱり、敬久さんの方が年上だから、年下に甘えるのは葛藤があるのかな……オレは全然構わないのに……
敬久さんが服を整えだしたので、自分も脱ぎ散らしていたTシャツとスウェットを着ることにした。
「先に寝ていて良いからね」
敬久さんがベッドから出て行こうとするので、思わず彼の服を引っ張ってしまった。
「遥君、どうしたの?」
「あ、あの……」
敬久さんがきょとんとした顔でこちらを見た。
「オレも……一緒に、シャワー浴びて良いですか?」
そう言うと、彼は数秒止まり、少し考えるような素振りを見せた後に「うん」と頷いた。
敬久さんは胸に顔を埋めているので、オレの心音が筒抜けになっている。
「も、もう少ししたら、おさまるので……」
「ふふっ……気にしないで……ん……胸、ここ、硬くなっているね」
敬久さんの頬の辺りに胸の先端が当たっていたので、さっき体が反応しかけていた痕跡もバレてしまった。
「……ぅ、あの……さっき、敬久さんの寝息がかかって……少しだけ、ゾワゾワしてしまって」
「それは……ごめんなさい……」
すまなさそうに言われてしまった。
「いえ……寝ている敬久さんに、何も罪はないです。オレの体が反応しちゃうから……」
「……ははっ、今もドキドキしているのは、もしかしたら、そのせい?」
「え? いや、あの……あっ!」
それは寝起きの敬久さんの言葉によるものだと言おうとすると、彼は胸の先端に当たるように頬をスリスリと擦りつけてきた。
「んっ……」
「胸のここ……硬くなっていて可愛いね」
「ぅ、んっ、ダメですからっ……」
敬久さんは顔の向きを変えて、胸の先端を口に含んで吸い始めた。
「ん……敬久さん……ダメですって……」
唇で食むように優しく吸ってくるので、くすぐったくなってしまう。
「……はぁ……もう……」
身をよじりながらも、離したくはなかったので敬久さんの頭をギュッと抱きしめた。刺激を与えるような吸い方ではなかったので、何だか妙な心地良さを感じてしまう。
――何だろう、くすぐったいのはあるけれど、胸がキュンとなってしまう……ときめきだろうか……
「…………はぁ。ごめんね。遥君……ちょっと抑えが効かなくなってしまって」
しばらくしてから敬久さんが唇を離し、オレの腕の中から声を上げた。
「……い、いえ、オレも何だか……心地良かったので。今日は……その……胸を吸いながら寝ますか? さっきみたいに激しくない感じだったら、オレは良いですよ」
彼の髪の毛を撫でながら言った。自分でも、とんでもないことを言っているなと思う。ただ、こんな機会にしか言えそうもなかったので、勇気を出して申し出てみた。
「…………遥君、そんなに、僕に色々許したら……ダメだよ?」
「どうしてですか。オレは良いのに……」
「誘惑しないでよ……」
オレの腰に手を回してさわさわと撫でると、スルリと腕の中から抜け出されてしまった。敬久さんは上体を起こすと、乱れた髪の毛を整えるように撫で付けた。
「はぁ……ちょっと、シャワー浴びてくるよ。頭、冷やしてくるから……」
そう言うと服をモゾモゾと着だした。
――やっぱり、敬久さんの方が年上だから、年下に甘えるのは葛藤があるのかな……オレは全然構わないのに……
敬久さんが服を整えだしたので、自分も脱ぎ散らしていたTシャツとスウェットを着ることにした。
「先に寝ていて良いからね」
敬久さんがベッドから出て行こうとするので、思わず彼の服を引っ張ってしまった。
「遥君、どうしたの?」
「あ、あの……」
敬久さんがきょとんとした顔でこちらを見た。
「オレも……一緒に、シャワー浴びて良いですか?」
そう言うと、彼は数秒止まり、少し考えるような素振りを見せた後に「うん」と頷いた。
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