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二人しか知らない秘密・中編(此木視点)
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「君の口、甘いなあ……」
「んんっ……敬久さんも、クッキー食べていたんですから、同じですよ……」
「そうかな。自分だと分からないな……」
クッキーを食べ終えたのでソファで少しだけイチャついていると、敬久さんがオレの唇を舐めながらそう言った。
「はぁ……甘い……」
「あっ、んっ……」
唇を舐めながら、服の上から腰骨を撫でられるとゾクゾクする。
「……あんまり、激しいことするのは……ダメです」
「ごめんごめん……」
敬久さんはオレを引き寄せると、唇を重ねてきた。
「んんっ……」
オレは敬久さんの肩に手を伸ばして、彼の膝に跨がるような格好になった。
「はぁ……さっき、痕をつけて良いって、敬久さん、言ってくれましたよね……」
「うん……」
膝に跨っているので、目線が高くなっている。敬久さんが見上げるようにオレを見つめてくるのが可愛かったので、ギュッと首に腕を絡めて抱きしめた。彼もオレを受け止めるように腰に手を回してくれた。
「オレも、あなたに痕、つけて欲しいんですが……」
「いや、だって、君は……」
敬久さんは躊躇うように言った。彼はオレの趣味が水泳だと知っているので、体に痕をつけないようにいつも気遣ってくれている。
「見えない部分……ありますから……ここ……足の間とか……」
オレは体を離して、自分の太腿の内側を撫でるように触った。
「……そういう所に痕つけて良いの?」
太腿に這わした手を見つめる彼の目に欲望が滲んでいる。視線から彼の熱が伝わってくるような気がして体が震えた。
「はぁ……良いって言うか……つけてください。あなたに触られているって分かるような痕が、オレも欲しいんです……」
「遥君……」
そのまま彼の唇を舐めるように食んだ。敬久さんの熱い息を間近に感じて、クラクラしてくる。
――はぁ……そんなに激しいことはしないつもりだったのにな……オレは欲深い人間だ……
「んんっ……オレ、敬久さんの体に痕をつけるの……申し訳なく思っていたんですが……でも……」
「……うん」
「……噛み跡……オレとあなたしか知らない秘密みたいで……良いなって、思ってしまって……」
「ふふっ……秘密か……そそられるなあ……」
敬久さんは腰に回していた片方の手をオレの服の中に入れた。その手を滑らせて、直に背中を撫でるように触られた。
「……今、つけて良いのかな?」
「い、今は、ダメですっ……あっ……」
開いた唇に敬久さんの舌が侵入して、オレの舌に絡まってくる。甘い味のする柔らかな舌が水音を立てて口内で動き回り、頭がボーッとしてきた。
「はぁ……はぁ……た、敬久さん、あの……今日、夜……抱いて欲しいです……」
「良いの……? 昨日もしたし……君の体に負担になるんじゃないかな……僕は君と一緒に、ゆっくりと眠るのも好きだよ……」
――敬久さんもオレと眠るのが好きなんだ。オレと同じだ……すごく嬉しい。はぁ……好きだ……
ますます堪らなくなり、彼の舌をモグモグと食むと、彼の手がビクッと震えた。
「ッ……」
「ぁむ……んんっ……オレも……あなたと一緒に眠るの好きなんです……はぁ……でも、次はいつ会えるかなって思うと、切なくなって……」
オレが顔を離すと、敬久さんは息を吐いた。間近で見つめ合うと腰に回された腕の力が強くなった。
「……だから、会えない間、消えないくらい深く、痕をつけて欲しいんです」
「うん……分かったよ……」
敬久さんはそう言うと、オレの胸に顔埋めるようにして抱きしめてくれた。
――どうしてだろう。会えないのが切ないって……言葉にすると、胸が苦しくて……痛いような気持ちになる……
敬久さんにそんな胸の痛みごと抱きしめてもらっているような気がした。オレは目を閉じて、彼の頭をきつく抱きしめた。
「んんっ……敬久さんも、クッキー食べていたんですから、同じですよ……」
「そうかな。自分だと分からないな……」
クッキーを食べ終えたのでソファで少しだけイチャついていると、敬久さんがオレの唇を舐めながらそう言った。
「はぁ……甘い……」
「あっ、んっ……」
唇を舐めながら、服の上から腰骨を撫でられるとゾクゾクする。
「……あんまり、激しいことするのは……ダメです」
「ごめんごめん……」
敬久さんはオレを引き寄せると、唇を重ねてきた。
「んんっ……」
オレは敬久さんの肩に手を伸ばして、彼の膝に跨がるような格好になった。
「はぁ……さっき、痕をつけて良いって、敬久さん、言ってくれましたよね……」
「うん……」
膝に跨っているので、目線が高くなっている。敬久さんが見上げるようにオレを見つめてくるのが可愛かったので、ギュッと首に腕を絡めて抱きしめた。彼もオレを受け止めるように腰に手を回してくれた。
「オレも、あなたに痕、つけて欲しいんですが……」
「いや、だって、君は……」
敬久さんは躊躇うように言った。彼はオレの趣味が水泳だと知っているので、体に痕をつけないようにいつも気遣ってくれている。
「見えない部分……ありますから……ここ……足の間とか……」
オレは体を離して、自分の太腿の内側を撫でるように触った。
「……そういう所に痕つけて良いの?」
太腿に這わした手を見つめる彼の目に欲望が滲んでいる。視線から彼の熱が伝わってくるような気がして体が震えた。
「はぁ……良いって言うか……つけてください。あなたに触られているって分かるような痕が、オレも欲しいんです……」
「遥君……」
そのまま彼の唇を舐めるように食んだ。敬久さんの熱い息を間近に感じて、クラクラしてくる。
――はぁ……そんなに激しいことはしないつもりだったのにな……オレは欲深い人間だ……
「んんっ……オレ、敬久さんの体に痕をつけるの……申し訳なく思っていたんですが……でも……」
「……うん」
「……噛み跡……オレとあなたしか知らない秘密みたいで……良いなって、思ってしまって……」
「ふふっ……秘密か……そそられるなあ……」
敬久さんは腰に回していた片方の手をオレの服の中に入れた。その手を滑らせて、直に背中を撫でるように触られた。
「……今、つけて良いのかな?」
「い、今は、ダメですっ……あっ……」
開いた唇に敬久さんの舌が侵入して、オレの舌に絡まってくる。甘い味のする柔らかな舌が水音を立てて口内で動き回り、頭がボーッとしてきた。
「はぁ……はぁ……た、敬久さん、あの……今日、夜……抱いて欲しいです……」
「良いの……? 昨日もしたし……君の体に負担になるんじゃないかな……僕は君と一緒に、ゆっくりと眠るのも好きだよ……」
――敬久さんもオレと眠るのが好きなんだ。オレと同じだ……すごく嬉しい。はぁ……好きだ……
ますます堪らなくなり、彼の舌をモグモグと食むと、彼の手がビクッと震えた。
「ッ……」
「ぁむ……んんっ……オレも……あなたと一緒に眠るの好きなんです……はぁ……でも、次はいつ会えるかなって思うと、切なくなって……」
オレが顔を離すと、敬久さんは息を吐いた。間近で見つめ合うと腰に回された腕の力が強くなった。
「……だから、会えない間、消えないくらい深く、痕をつけて欲しいんです」
「うん……分かったよ……」
敬久さんはそう言うと、オレの胸に顔埋めるようにして抱きしめてくれた。
――どうしてだろう。会えないのが切ないって……言葉にすると、胸が苦しくて……痛いような気持ちになる……
敬久さんにそんな胸の痛みごと抱きしめてもらっているような気がした。オレは目を閉じて、彼の頭をきつく抱きしめた。
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