【完結/R18】恋人として君と過ごす日々

テルマ江

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また君と星を見上げて・後編(柊山視点)

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「あっ、あッ! んん……そこはダメッ」
「もう指だけでイッちゃいそうだね……」
「ゃ……ん、ッ~~~~」

 体を起こし向かい合って抱き合う様な体勢になり、潤滑剤で濡れそぼった彼の窄まりを広げるように指を動かした。中のイイ所を撫でる度に跳ねる体がいやらしい。すでに僕の理性は引きちぎれている気がする。

――ただでさえ遥君の浴衣姿は魅力的なのに下着まで……そこまで準備しているとは思わなかった

 切なそうな呼吸を繰り返して腕の中で乱れる遥君への欲望を募らせた。

――はぁ……遥君、泣いちゃうかな。さっき泣かせたばかりなのに……でも、もう止められないし、止めたくない……

 僕は葛藤しながらも、彼の中で指がキュウキュウと締め付けられることに喜びを感じてしまっている。

――遥君は僕にめちゃくちゃに抱き潰されたいって言っていたし……良いかな。いや、良くはないだろう。ダメだ……理性が無くなっていく

 先程、遥君の素肌を撫でようとして下着の感触が妙にサラサラとしていることに気づいた。遥君にそのことについて尋ねると恥ずかしげにしつつも、裾を捲って下着を見せてくれた。

――もっとちゃんと見たかったな。浴衣を捲くって見せてくれる姿が可愛くて、下着だけすぐに脱がせちゃったからなあ……

 以前にも遥君はやらしい下着を自ら用意して色々なことをしてくれた。今回のはその時の下着とはまた別な物で、見た目は一般的な黒のボクサータイプだったけれど、よく見るとレースのような素材で出来ており中の肌がうっすらと透けていた。

――上品なデザインにも見えなくはないけれど、だいぶ透けていたし……今日、こういうことをする時に履いているってことは……やっぱりやらしい下着だよなあ

 まじまじと見ていたわけではないけれど温泉で遥君が着替えている時は普通の下着だった筈だ。つまり、僕と体を重ねる時用ということだろう。

――遥君はああいった下着を一体いくつ持っているんだろう。聞いたら怒られるかな。でも知りたい……

 僕は喘ぐ遥君の姿を眺めて悶々としていた。遥君が逃げないように彼の腰を抱え、グチュグチュとわざと音を立てて指で掻き回した。

「……あぁ……~~~~ダメッ! イ、イッちゃうから……敬久さん、も……指やだ……やだぁ……」

 遥君が懇願するように言って、身をよじって腰を浮かせた。

「た。敬久さん、お願い……も、こっち……あなたので……お腹の中、いっぱいにしたいです」

 彼は僕の昂ぶったものに手を伸ばし形をなぞるように撫でた。

「敬久さんのが、欲しいです。オレの中で沢山撫でますから……敬久さんも……オレの中、撫でて……」
「ッ……うん」
「嬉しい……嬉しいです……」

 遥君があられもないことを言い出したので、もう体が切なくて堪らないのだろう。

 彼は着崩れた浴衣姿で僕に抱きついて唇を吸った。彼の浴衣の肩ははだけ、くしゃくしゃになった帯がかろうじて腰に巻かれている状態だ。僕も似たような格好だったけれど、遥君の場合は普段が清潔な印象の青年なので破壊力がすごい。

 かろうじて残っている理性を逃さないように深呼吸をして指を遥君の中からズルリと引抜き、体を離してコンドームも自分のものに着けた。遥君はそんな僕の姿を欲望の滲んだ瞳で見つめ熱い息を吐き出した。

「……遥君も着ける?」

 今は浴衣の裾で隠しているけれど、遥君のものも欲望で赤く膨れている。

「そ、そうですね。汚しちゃうと、ダメですし……」

 遥君がはぁはぁと浅い息を吐き出しながら、コンドームの箱に手を伸ばしたので箱を取り上げた。

「敬久さん……? 意地悪しちゃダメですよ」

 遥君は困ったように首を傾げた。まるで子どもを諫めるような言い方に少しだけ笑ってしまった。

「ふふ……意地悪じゃないよ。僕に着けさせてよ」
「え、あ、自分で……ん……ぁ……」

 僕は遥君が言い終わらない内に浴衣の裾を捲り、彼の昂ぶったものにコンドームを焦らす様にゆっくりと着けた。

「ぅ……な、何で、そんないやらしくするんですかぁ……オレ、今、あんまりされたら、すぐに……」

 遥君が髪の毛を掻き上げ、自分の体を抱きしめて震えた。

「君が可愛いから、つい……」

 彼が焦れている所はとても魅力的だ。ついつい色々してしまう。

「も、早く、ください……」

 遥君は僕のものに跨がるような体勢になって抱きついて来た。

「うん……ごめんね。ほら、じゃあ、腰、ここに落として欲しいな」
「ぅう……はい……ぁ……う……」

 僕は遥君を膝の上で抱きかかえ、自分のものを彼の窄まりに当てた。彼はじわじわと腰を落として僕のものを奥へ奥へと飲み込んでいく。

「はぁ……君の中、熱くて……すごく良いな……」
「ぁ、ゔ、オレも……熱い……」

 お互いの体が繋がると熱が更に上がっていく気がする。遥君の中は僕を咥え込み、内壁が僕の昂りを撫でる様にキュウキュウと締め付けた。

「……はぁ、気持ち良い」
「はっ……はぁ……た、敬久さん、も、動いて、大丈夫ですから」

 遥君の腰が切なそうに揺れている。欲望に身を任せ彼を押し倒して好き勝手したくなったけれど何とか堪えた。なけなしの理性がどのくらい保つか分からないけれど、今日はお互いの気持ちを確認し合うような行為がしたかったからだ。

「うん……遥君、手、首の所に回してよ……」
「はい……」

 遥君は手を僕の首に回し、肩にギュッと抱きついた。

「あっ、あっ、あっ……ゃ……」

 彼の中をじっくりと撫でる様に抽挿を繰り返した。遥君の腰も抽挿に合わせて動いてしまっている。

「き、気持ちぃ……ぁ、あっ、あっ」
「うん、僕も……」

 僕の昂ぶったものも彼の中で確かに撫でられている。熱く絡みつく内壁は僕の形を覚えている様だった。

「ふっ……あ、あっ、あっ……ひぁ……」

 腰を抱いていた手を下に滑らせ、遥君の尻臀をグニグニと左右に開く様に揉むと彼は一層切なそうに喘いだ。

「こうすると……君の中がうねって……すごいなあ」
「う、ゔ……だ、だって、すごく良くって……」

 遥君は首から腕を離してキスをしてくれた。僕が彼の唇を舌でこじ開けて深いキスをしながら突き上げると、彼の唇の端から唾液がこぼれた。

「んむぅ……ん……んんっ、はぁ……」

 こぼれた唾液を舌先で舐めとり、顎や首筋に舌を這わすと彼の体はビクンといやらしく痙攣した。

「はぁ……すごく可愛いよ……遥君……」
「ぅ、あッ! ひっ……あっ、あっ、あッ!」

 遥君が逃げ出したそうにもがいたので、腰をグッと掴み下から突き上げた。

「逃げないで側にいて欲しいな……」
「……ぅう……何だか、恥ずかしくて」

 遥君は生理的な涙を目に溜めて喘いだ。僕が腰を打ち付ける度に甘い声が切羽詰まったものに変わっていく。先に指で中を攻め立てていたので、もう限界が近いのかもしれない。

「大丈夫。恥ずかしくないよ。僕達は恋人だから、こんな風に……お互いの体で気持ちを確認し合うことは、全然恥ずかしいことじゃないよ……」

 彼の目元に唇を落として涙を吸い取り、ゆるゆると腰を動かした。

「……オ、オレ、本気で逃げたいわけじゃなくて……ただ、いっぱいいっぱいになっちゃうから……だから、もっと、ギュッと捕まえていてください……敬久さん」

 遥君は僕をギュウギュウと抱きしめた。僕は彼が愛しくて堪らなくなってしまった。彼の心も体も今は全て僕の腕の中にある。

「うん……僕も君を捕まえて離さないから……」
「はぁ……敬久さん……好きです。あなたを、愛しています……」

 僕が抱きしめ返すと遥君の愛の言葉が耳元で心地良く響き、喜びで心が震えた。

「ぁ、ああッ……も、ダメ」

 段々と抽挿を強くすると遥君の体が跳ねるように痙攣した。

「あ、あ、イ、イく……イッちゃう……」

 遥君は僕を抱きしめたまま唇を重ねて来た。

「ぁむ……あッ……」
「ん……はぁ……遥君、好きな時にイッて良いからね」

 潤滑剤の水音を静かな和室に響かせ、唇を合わせながら彼の中を擦り上げた。

「んん……アッ、あ、んんッ……~~~~~ッ!!」

 遥君は声にならない悲鳴を上げて震え、僕の腕の中で果てた。彼は達した後も健気に唇を貪り、痙攣してヒクヒクと収縮する内壁で昂りを撫でてくれる。

「ん……た、敬久さんも、中でイッて欲しい……」
「ん……はぁ……うん、僕も、すぐ……君の中……溶けそうなくらい、気持ち良くて……」

 下から突き上げては遥君の中で優しく撫でられ、甘いキスを何度も落とされ、腰が止まらなくなっていた。

「ぁん……ぁ……あ、あ、あ……すご……激し……」
「はぁ……はぁ……遥君、愛してる……僕も、君を、愛しているよ」
「んんっ……嬉しい……」

 遥君を一層強く抱きしめ、彼の中に欲望を吐き出した

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