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第一章
9 番外編
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可愛いのか 面倒くさいのか
だいぶ遅れて星井彩人十五歳にも春が来た。ではなく、『なんでなんで時期』がやってきた。ことの発端は、軽音楽部の仲良しお泊り会があったからだ。名前の通り、部員と仲を深め、絆を作るという名のお泊り。一日目の深夜0時。突然、バシバシと布団を叩く音がした。それにいち早く気づいたのは、仲野先生だった。不思議に思いながら、暗闇に目をこらすと、いたのはなんと、星井彩人だった。
「んん。どうしたんですか。こんな夜遅くに。」
と問いかければ返事がない。何かあってはいけないのでスマホの明かりで照らすと、ニコニコ笑う星井がいた。いつも無表情な星井が笑っている。びっくりしすぎて、二度見してしまった。それから、また、布団をバシバシと叩いている。それと同時に、なにか小声で言っている。『なんで、なんで…。』流石にほっとくと周りが起きてしまいそうなので、星井に聞いた。
「星井くん。なんでなんで。とは何がなんでなんでしょうか。わかる範囲ならお答えしますよ。ですから、布団を叩くのはやめましょうね。」
と。
だいぶ遅れて星井彩人十五歳にも春が来た。ではなく、『なんでなんで時期』がやってきた。ことの発端は、軽音楽部の仲良しお泊り会があったからだ。名前の通り、部員と仲を深め、絆を作るという名のお泊り。一日目の深夜0時。突然、バシバシと布団を叩く音がした。それにいち早く気づいたのは、仲野先生だった。不思議に思いながら、暗闇に目をこらすと、いたのはなんと、星井彩人だった。
「んん。どうしたんですか。こんな夜遅くに。」
と問いかければ返事がない。何かあってはいけないのでスマホの明かりで照らすと、ニコニコ笑う星井がいた。いつも無表情な星井が笑っている。びっくりしすぎて、二度見してしまった。それから、また、布団をバシバシと叩いている。それと同時に、なにか小声で言っている。『なんで、なんで…。』流石にほっとくと周りが起きてしまいそうなので、星井に聞いた。
「星井くん。なんでなんで。とは何がなんでなんでしょうか。わかる範囲ならお答えしますよ。ですから、布団を叩くのはやめましょうね。」
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