色づく世界の端っこで

星夜るな

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第一章

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教室につくなり
「おはよう!昨日本当に買い物に付き合ってくれてありがとうな!」

「いや、こっちこそ。」

「なあ、数学の宿題してきた?うっかりしてするの忘れてて。貸してくれない?」

「いいよ。」

「ありがとうな!」

そう言って、夏海くんは、数学の宿題をするため自分の席に戻っていった。

昨日のあのことに触れずにいてくれてホッとしている自分がいる。






昼休み。


一人で弁当を食べようと教室を出ようとしたとき、

「あ、いたわ。星井くんよかったら、僕と食べない?」

「和中先輩…。今日はちょっと。」


「いいから。ほな行くよ。」

……。もしかして、和中先輩も日比野先輩と同じ感じ?…だ。

「まあ、本当はな。昨日のこと聞きたいんけど、今日は、仲良くなるための弁当だからな。楽しく行こうな。」


「…は…い。」

「前から、星井くんと仲良くしたいと思ってたけど、学年も違うでな。めっちゃ嬉しいわ。」


「俺な。依澄にすごい迷惑かけてた。そう思ってたけどな。あの部活で寝泊まりしたとき、そうじゃなかった。そう気づけてよかったし、気づくきっかけをくれたから。ほんとに感謝しても仕切らんと思ってるからな。悩んでるんだったら、話しても聞くから。一人で抱えたらあかんよ。」

「……。」


「わー。自分語りしてしもうたわ。恥ずかしいな。…。今はまだいいんだよ。」



キーンコーンカーンコーン。

5時間目の予鈴がなる。


「ほな。行くわ。つきおうてくれてありがとな。」


僕は、和中先輩の背中を眺めていた。


それより、部活の寝泊まりのときって。僕なにかしたっけな。

んー。わかんない。
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