自称泣きゲーのモブに転生~メーカーは泣けるとかほざいてるけど理不尽なヒロイン死亡エンドなんていらねぇ!!

荒星

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イザナギ学院一年生編

第39話 学園祭最終日。 其の二。

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 俺が膝を突きながらも、なんとか立ち上がったその時。土煙が晴れ、中から龍装を纏った龍斗が現れる。

「勝負はこれからだよ! 悠馬!」

「上等だッ!」

 龍斗に向かって叫ぶと、俺も龍装を発動させる。

「ハァァァ!」

 そしてイグニススラッシュ・シンを発動させ、同じくスキルを発動させた龍斗とぶつかり合う。

『二人が龍を模したような鎧を纏った途端、双方スキルを発動させてぶつかり合い衝撃がこちらにまで届いてきました! 学園長、二人の纏った鎧は一体何でしょうか?』

『ふむ、あれは悠馬曰く龍装と言うらしいのだが。まさか鳴神選手も使えるとは……。ちなみに、あれは大罪スキルの発展スキルらしい。ちなみに龍斗は強欲だな』

『なんと……まさか伝説の大罪スキルを目に出来るなんて……。私、この試合の実況が出来て良かったです!』

 龍装で力を増したスキル攻撃同士がぶつかった余波で、俺と龍斗は体勢を崩す。

「フッ!」

 俺は体勢を崩しながらもレイスラッシュ・シンを発動させたが、ギリギリで龍斗に防がれてしまう。
 そのまま龍斗が魔法スキルを放ってきたので、俺は咄嗟に横へ飛ぶ事で回避した。

 そして俺は右手の剣を薙ぎ払うようにして繰り出すが、防がれる。そして、龍斗は俺の剣を防いだままスキルを発動させる。

「なッ!?」

 俺は反応しきれず一発貰い、緑色のバリアが俺の代わりに攻撃を受けた。

「チィ!」

 しかし俺も負けじと空中でタラリアを使って体勢を立て直し、紫電一閃・シンを放ち龍斗のバリアを削った。

 そして、互いに剣を繰り出し鍔迫り合いに陥った。

「やっぱり強いね、悠馬は! 食らいつくので精一杯だよッ!」

「アホ抜かせ! たった数か月でここまで強くなるお前が言うと、嫌みにしか聞こえんわ!」

 後ろに飛んで硬直状態から抜け出した後、刃を繰り出しながら言葉を交わす。

「僕は勝つよ! 絶対に!」

「それはコッチのセリフだッ!」

 龍斗に両手の剣を使って息もつかせぬ連撃を繰り出すが、龍斗が剣を持っていない方の左手で魔法スキルを発動させたので慌てて跳び退く。

 そして、その隙を突くようにして突撃してきたの龍斗を蹴り飛ばした。

「グッ!」

「まだまだ行くぞッ!」

 俺はタラリアを使って空中で龍斗を追撃し、スキルの天十握剣を叩きつけ龍斗ぼバリアは黄色を通り越して赤になる。
 
「まさか!?」

 しかしその直後。龍斗は魔法スキルを発動させ、龍の形をした炎が俺を襲う。

 ――なんだこの威力!? まさか憤怒の奥義スキル!? これだから主人公は!

「ぐッ!?」

 俺は自分のバリアが赤色に変化したのを見届けると、龍斗と同じように地面へ墜落していった。

 俺はよろめきながら立ち上がり、剣を構えると叫んだ。

「やっぱりお前チートだチート! 奥義スキル二つ持ちとか!」

「悠馬こそ! どうしてあの一撃食らっても立てるのさ!」

「さあな! だけど互いにバリアも持たねえんだ。もうそろそろ決着つけようぜ!」

「望むところだよ!」

 俺はケーリュケイオンを発動させ、龍斗に放った。

「何ッ!?」

 ――化け物かよッ!?

 一瞬、光に飲み込まれたかと思われた龍斗だったが。ケーリュケイオンから放たれた攻撃を切り裂きながら、龍斗はこちらに突き進んでくる。

「ハァァァ!」

「クソッ!」

 向かってきた龍斗に天叢雲剣を放った直後。炎の向こうから光が見えた。

 ――バハムートバスターかッ!

 俺は押し切られる直前、もう片方の剣でアウァリティア・バーストを放った。

 ――何ッ!?

 光が収まると、龍斗が死角から飛び出してきて剣を弾き飛ばされる。

「このッ!」

 しかし俺も負けじと龍斗の剣を蹴り飛ばした。

 その後、俺達は拳にスキルを纏わせ繰り出す。

「「勝つのは俺(僕)だ!!!」」

 俺達の拳が交差し、互いに突き刺さった瞬間。俺の拳が金色に光った。

「グ……」

 俺は龍斗の拳を食らい吹っ飛び、壁に激突した。そして何とか立ち上がると、気絶した龍斗の姿が目に映る。

『決まったァァ! このCブロックを制したのは、Eクラス所属。鈴木悠馬選手だ!』

 その実況の声が聞こえた直後、俺は気を失った。




「あ、起きた?」

 目を覚ますと、保健室のベットの上に居た。

「あぁ……あの後、俺は気絶したのか」

「そうそう、私も試合が終わってから悠馬を探したんだけど。保健室に居るって聞いたから、てっきり負けたのかと思いきや勝ってるし」

「ハハハ……」

 俺が保健室に備え付けられた時計を見ると、もう既に18時になっていた。

「もう動けそう? 屋台も20時に閉まっちゃうから、折角だし皆で回ろうよ」

 ソフィアがそう声をかけてきたので、ベットから降り背伸びをする。

「もう大丈夫だ。さて。戦って疲れた分、食いまくるぞ!」

 そして皆と合流して屋台を食べ歩いたり、エミリーヌが射的で大苦戦して代わりに姉さんが交代して景品を落としたり、ソフィアと冬香で金魚すくい対決したりして、いよいよ20時。

 俺達はグラウンドにて、キャンプファイヤーの周りでフォークダンスをしていた。

「なあソフィア」

「ん?」

「俺さ、頑張ってみようと思うんだ。これまで通りに皆を助けるために藻搔きながら、自分の人生ってヤツを歩んでみようと思う」

「うん、悠馬ならきっとできるよ。だって、私の騎士様なんだから」

「……サンキューな、ソフィア」

 俺はソフィアと踊りながら、燦然と輝く星々を見上げた。
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