僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜

柿 心刃

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第二十三話

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香奈姉ちゃんは、一度こうだと決めたら真っ直ぐに行くタイプだ。
だからこそ、僕にも止められない。
現にこうして香奈姉ちゃんに手を引かれて走っている時も、僕は黙ってついていくしかないのだが……。
そんな時でも、香奈姉ちゃんはとても楽しそうだ。
何も言わなくても、香奈姉ちゃんの様子ですぐにわかる。
ただワンピースのスカートがやや短いので、さっきから下着がチラ見えしてるのは、敢えて言わないでおこう。
言ったら絶対に怒りそうだし……。
ちなみに下着の色は──水色だった。
まぁ、どうでもいいことだけど。

「もうちょっとだけ付き合ってよね」
「う、うん」

一体、どこにつれていくつもりなんだろうか。
不安はないんだけど、それなりに気にはなる。
だけど、この場合は香奈姉ちゃんに任せるしかない。
やってきたのは、いつもの公園だった。
夕方というだけあって、他の男女のカップルが結構いる。
デートの場所としては、妥当なところだろう。

「あの……。香奈姉ちゃん。付き合ってほしいのって……」
「そうだよ。弟くんは、ちゃんとわかっているんだね」

香奈姉ちゃんは、頬を赤くしてそう言った。
他の男女のカップルを見ると、キスをしたり抱きしめたりとイチャイチャし始めている。
──そうだった。
ここの公園は樹々が割と多く、そういう事をしても意外にもバレにくい。
つまりは、そういう事だ。
香奈姉ちゃんは、意識しての事なのか近くのベンチに座る。
そして──

「ほら。弟くんも座りなよ?」

僕にもベンチに座るよう促してきた。
香奈姉ちゃんが着ているワンピースのスカートから伸びるスラリとした美脚がよけいに魅惑的に見えてしまう。
おまけに大きめな胸も──
ダメだ。意識して見てはいけない。
いつもどおりにしていれば、何も起きないだろう。

「う、うん」

僕は、促されるまま香奈姉ちゃんの隣に座る。
そして、しばらくの沈黙。

「………」
「………」

どうしよう。
何を言えばいいのかよくわからない。
香奈姉ちゃんは何も言ってくれないし……。
こんな時はどうすれば……。
そんな無駄な事ばかり悶々と考えていると、香奈姉ちゃんが僕の体に身を寄せてきて、言ってきた。

「あのね、弟くん。無理をして取り繕わなくてもいいんだよ。こういうのは流れに身を任せて、ね」
「う、うん。わかってはいるんだけど……」
「そっか。なら、私の膝の上に頭を乗せなさい」
「なんか急だね。どうしたの?」
「いいじゃない、別に。ただそうしてみたいと思っただけよ。恋人同士なら、できるよね?」
「できる、けど……」

急にそんな事を言われてしまい、僕はたじろいでしまう。
香奈姉ちゃんは気にしてないみたいだけど。
僕の場合は──
なんとなく恥ずかしいっていうか。
まわりの人たちの視線が気になるんだけどなぁ。

「恥ずかしがる必要はないよ。カップルなら誰でもやっている事なんだから」
「うん」
「わかったのなら、ほら。お姉ちゃんの膝の上にきなさいよ」

香奈姉ちゃんの膝の上……。
何も意識しないで頭を乗せるのなら恥ずかしくはないけど、言われてしまってからそうするのは勇気がいる。
香奈姉ちゃんは恥ずかしくないんだろうか?

「香奈姉ちゃん。その……」

僕が何かを言いかけたところで、香奈姉ちゃんが行動を起こす。
香奈姉ちゃんは、僕の体をそのまま倒して、そのまま僕の頭を膝の上に乗せたのだ。
かなり無理矢理な感じがするが、敢えては言わないでおこう。

「もう! 『私の膝の上にきなさい』って言ってるのに。なんでお姉ちゃんの言うことが聞けないのかなぁ」
「ごめん……」

表情では怒ってはいたものの、本気で怒っていたわけではないのはすぐにわかる。
照れ隠し、と言った方がいいんだろうか。
──それにしても。
香奈姉ちゃんの膝の上って、とても柔らかい。
頭を乗せていて、こんなに気持ちいいのは、ちょっとクセになりそうだ。
でも、この膝枕にどんな意味があるんだろう。

「どうかな? 私の膝枕は……。気持ちいい?」
「とても心地良いけど……。これには何の意味があるの?」

膝枕は以前にもやってもらった事がある。
あの時は、たしか『恋人同士』だからと拒否できなかったんだよな。
今回も、流れからいって拒否できそうにないけど。

「意味なんて無いよ。ただ私がそうしたいと思ったからしてるだけだよ」
「そうなんだ。僕的には、ちょっとだけ恥ずかしいっていうか、その……。まわりの人たちの視線が気になるっていうか──」
「そんなの、気にする必要なんてないよ」
「どうして?」
「どうしてって、私と弟くんは姉弟みたいなものだし。何をしたっていいでしょ」

香奈姉ちゃんは、僕の頭を優しく撫でながらそう言った。
正直言って、この状態は恥ずかしい。
香奈姉ちゃんが良くても、僕的にはまわりの人たちの視線がどうしても気になってしまうのだ。
ましてや、場所がいつもの公園ともなると、知り合いが通りかかることもあるだろうし。
これ以上の間違いがあってはならない。

「さすがに節度っていうのもあるし……。それに──」

と、言いかけて途中で言葉に詰まってしまう。
なぜなら、香奈姉ちゃんはワンピースのスカートの裾の部分を僕の頭の上にかけたからだ。

「これ以上言ったら、私もじっとしていないよ。私の言っている事の意味は理解できるよね?」

しかもいつ脱いだのかわからないが、その手にはしっかりと水色の下着が握られていた。
わざわざ僕にもわかりやすいように、それを見せびらかしている。

「う、うん。でも……」

真横を向いてはいけない。
もし向いてしまったら香奈姉ちゃんのが丸見えに……。

「見るならしっかりと見なさいよね! ただでさえ、恥ずかしいんだから!」

さすがに香奈姉ちゃんにも羞恥心はあるみたいだ。
せっかく、ここまでやってくれたのに見ないわけにはいかない。
見せてくれるものなら、しっかりと見よう。
そのついでに──

「それじゃ、遠慮なく──」
「ちょっと……⁉︎ それは、さすがに……」

僕は、遠慮なく香奈姉ちゃんの大事なところを優しく撫でた。
下着を脱いでいるのだから、当然あそこはすっぽんぽんだ。
そこには香奈姉ちゃんの大事な秘部があるから、触れられたら反応してしまうんだろう。

「あうっ! それだけは……」

途端に香奈姉ちゃんの顔が真っ赤になる。
それと同時に、香奈姉ちゃんの脚が過敏に反応している。
やめようとは思ったんだけど、香奈姉ちゃんがこんな事をしてくるとは思わなかったので、この際しょうがない。
この場合は、香奈姉ちゃんが悪いのだ。
ノーパンで膝枕なんてするから、大事な秘部を攻められてしまうんだよ。

「わかったなら、はやくパンツを穿きなよ」
「私は……。負けないわよ。弟くんだけには──」

その負けん気はどこからくるんだろうか。
それにしても。
香奈姉ちゃんの秘部って、触ってると段々とジメジメとしてくるんだけど……。
何が出てきてるんだろう。

「ひゃうっ」

香奈姉ちゃんは、何かを感じたのかエッチな声をあげる。
僕は、相変わらず香奈姉ちゃんの秘部を優しく撫でる。
指が濡れた感触がしたが、構わず撫で続けた。

「わかった。降参。降参するから……。これ以上はやめて」

と、香奈姉ちゃんの方が先に白旗をあげた。
次の瞬間──
つぷり……。
見なくても、その感触でわかってしまう。
香奈姉ちゃんの秘部の中に、誤って指が挿入ってしまったのだ。

「あっ」

香奈姉ちゃんが、感応的な声をあげる。
誰も聞いていないのが幸いだった。
ゆっくりと指を抜こうとするが、なかなかうまくいかない。

「待って。今、抜くから──」
「うん……。お願いね」

香奈姉ちゃんの表情は、見たらはっきりとわかるくらいうっとりとしている。
てっきり嫌がると思っていたんだけど……。
すっかり慣れてしまったとか。
途端に、香奈姉ちゃんの手から下着が落ちる。
それは、はらりと僕の顔の上に落ちてきた。
僕はすぐに香奈姉ちゃんの下着を手に取る。
香奈姉ちゃんは、恥ずかしそうに頬を赤くさせて言う。

「このままだと下着が濡れちゃうね。どうしよっか?」

濡れた感触は、香奈姉ちゃんにも伝わってきてるんだろう。
たしかに、香奈姉ちゃんの秘部は若干だが濡れている。
今、穿かせたら確実に下着が濡れてしまうだろう。
何か拭き取るものを──
残念ながらポケットティッシュは持っていない。
持っているのは、未使用のハンカチくらいだ。しかし──
こんなものを香奈姉ちゃんの秘部を拭き取るために使ってしまったら……。
使い物にならなくなってしまう。
でも……。
一応、ポケットの中からハンカチを取り出すが拭き取ることはできないだろう。
まずは秘部の中から指を抜くことが最優先だ。
しかしまぁ、香奈姉ちゃんの秘部の中っていうのは──
何度も中で蠢いていて、まるでマッサージされているような感じだ。
抜こうとしている今も、締まったり緩まったりしているから、どうしていいのかわからないくらい。

「んっ」

香奈姉ちゃんも、僕の指先を意識しているのか、気持ち良さそうな声を漏らしている。

「あの……。香奈姉ちゃん」
「なに?」
「抜いて、いいんだよね?」

僕は、確認のために一応そう訊いてみた。
すると香奈姉ちゃんは、感応的ながらも悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「どうだろうね。弟くんは、どうしたいの?」

どうしたいって、抜けるものなら──
そうは考えたけど、どうなんだろう。
もうちょっとだけ、香奈姉ちゃんの秘部の中に指を入れて弄んでおきたいかも。
そう何度もできることじゃないから。
でも場所がなぁ。

「続きは僕の部屋でしよっか?」

僕は、今の雰囲気を壊したくなくてそう言っていた。
香奈姉ちゃんも思うところがあるのか、笑顔で返す。

「そうだね。それじゃあ、弟くんのハンカチで私のあそこをちゃんと拭き取ったら、行こっか?」
「う、うん」

僕は、ゆっくりと香奈姉ちゃんの秘部の中から指を抜いて、すぐにハンカチで香奈姉ちゃんの秘部を拭う。
誰にもバレてないよね。
そんな事を確認しながら、慎重に香奈姉ちゃんの秘部を拭き取っていく。
もう使い物にならなくなっちゃうけど、別にいいか。
また新しいものを買えばいいだけだ。
香奈姉ちゃんは、僕の耳元で囁くように言ってくる。

「もしかして、私のあそこを拭き取ったそのハンカチの匂いを嗅いじゃったりするのかな?」
「そ、そんなことは──」

しないとも言いきれない。
僕は、言葉に詰まってしまう。

「しちゃってもいいんだよ。ただし、私が見ていない時にしてよね。弟くん」

香奈姉ちゃんは、恥ずかしそうな表情で僕のことを見ていた。
──とにかく。
続きは僕の部屋でやる事になりそうだ。
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