僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜

柿 心刃

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第二十八話

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やっぱり私のおっぱいより花音のおっぱいの方が触り心地がよかったりするのかな……。
楓って口に出しては言わないけど、態度で示す場合があるから見逃せない。

「そろそろダメ…かも」

おっぱいを揉みしだく手がだんだんと激しくなってきたところで、私はそう言う。
同時に私の気持ちが高揚してきたので、そろそろやめにしないと引き返すことができなくなってしまう。

「香奈姉ちゃん……」
「なに?」
「もうやめにするの? 今ならもっと──」

楓は、私の下半身の秘部に視線がいっている。
やるのは簡単だけど……。
今日だけで、もう5回はやっているから、これ以上はさすがに……。

「ダメだよ。弟くんだってわかっているでしょう。これ以上はダメなことくらい」
「うん。そうだね」

楓は、なぜか寂しそうにそう返事をする。
そんな声色で言われたら私は──

「もしかして、もっとやりたかったりする?」
「いや……。そんなことは……。無理しなくていいから」
「そうだね。私的には、やっぱり限界かも……」
「なら今日のところは、もう寝ようか」
「うん」

私は、そう返事をして楓に寄り添う。
今から自分のベッドに戻るのは、なにかと面倒だ。
楓と一緒に寝ることには変わりはないのだから、このままでもいい。

「あの……。香奈姉ちゃん」
「なに?」
「自分のベッドには…戻らないの?」
「なんか、めんどくさいし……。このまま一緒に寝ても問題はないかと思って。…もしかしてダメだったりする?」
「ダメってことはないけど……。香奈姉ちゃんは大丈夫なの?」
「一緒に寝るくらいなら平気だよ」
「そっか」

楓は、そう言って私のことを抱きすくめてきた。
一応、私に気を遣っているんだろう。
これ以上のことを楓はしてこなかった。
この気遣いが、なんとなくありがたかったりする。

「やっぱり弟くんは、私の今の気持ちをわかってくれてるんだね。…ありがとう」
「香奈姉ちゃんの気持ちか……。僕はなにもしてないんだけどな……」

気づいてないのは本人だけだなって、この時、私は思ったのだが。楓には言わない方がいいだろう。

朝。
私は、楓よりも先に起きる。
楓はまだ寝ていて、目を覚ます様子はない。
全裸で寝ると開放的になるっていうのは間違いないらしい。
着替えている最中の姿を楓に見せたかったんだけど、そんなことを考えたら、いつまでも全裸のままだ。

「まぁ。仕方ないよね」

私は、仕方なく置いてある下着に手を伸ばす。
ブラジャーを身につけるところとか、楓はどんな風に見てるんだろう。
そんなことを考えながらブラジャーを身につけていると、タイミングよく楓が目を覚ます。
ホントにタイミングがいい。

「おはよう、香奈姉ちゃん」
「あ……。うん。おはよう、弟くん」

やっぱり着替えなどを見られてしまうと、それなりに恥ずかしい。
これはどうしたものか。
全裸を見せることと着替え中を見られてしまうことは別物なのだと自覚してしまう。
ちなみに、楓の下半身のあそこは相変わらずの大きさだ。
私の秘部は…過剰に反応している。
まだ楓とやりたいのかな?
正直、わからない。

「今日も元気そうだね。弟くん」
「あ、うん。まぁまぁ、元気かな」
「また今日の夜にでも、続きをやろっか?」
「勉強の続きならオッケーだよ」
「うん。勉強…ね。私はてっきりスキンシップのことかと──」
「え? なにか言った?」
「ううん。なんでもないよ。今日の夜に一緒に勉強しよう」
「うん」

楓は、そう返事をしてゆっくりと布団から起き上がる。
どうやら最後のところは聞こえていなかったみたいだ。
もしかしたら聞こえていたのかもしれないが、あえてスルーしておこう。
やっぱり、楓の下半身のあそこを見ていると、違う意味で興奮してしまう。
また夜の続きがしたいっていう気持ちが前にでてきてしまっている。
ここは我慢しなきゃ……。

「ねぇ、弟くん」
「なに? 香奈姉ちゃん」
「弟くんは、私たちと同じ大学に行くんだよね?」
「うん。間違いなければ、香奈姉ちゃんたちと同じ共学の大学だよ」
「そっか」

私たちとのことも、一応考えてはいるんだな。
私としては、こういうのは何度も確認しておかないとダメなことだ。
離れ離れになることは避けたいから。
なにより、そのあたりのことは奈緒ちゃんがうるさい。

「どうかしたの?」

楓は、なぜか心配そうな表情で訊いてくる。
何気なく訊いただけなんだけど、それがよけいに心配させてしまったみたいだ。
私は、笑顔で答えた。

「確認…かな。一応」
「確認か……。なるほど」

楓は、それ以上は訊いてはこなかった。
きっと、これから先のことを考えたのかもしれない。
バンドに関しては続けていく自信はないが、できるだけのことはしていこうと思っている。
一応、就職のことも考えているから。
それは奈緒ちゃんたちも一緒かもしれないが。
着替えを終えて、しばらくした後、私は訊いていた。

「ところで。弟くんの今日の予定はなにかな?」
「今日の予定…か。いつもどおりだと思うよ」
「そっか。私たちと勉強するのか。偉いなぁ、弟くんは──」
「ホントに勉強だけなら、問題ないんだけど……」

楓の言い分だと、絶対に勉強以外のことが起こるって予知している。
たしかに勉強が終わった後に、みんなで談笑しようとは思っていたけど。やましいことはなにもないはずだ。

「大丈夫だよ。たぶん──」
「やっぱり自分の部屋で勉強しようかな……」

たぶんという言葉で不安になったのか、楓はそう言っていた。
そんなの私が許すはずがない。

「ダメ。弟くんは、私たちと一緒にいなきゃ……。理恵ちゃんあたりが凸しちゃうよ」
「それは……。さすがに嫌だな……」
「だったら、私の側にいなさい」
「わかった」

大抵の場合、楓は私の言うことを聞いてくれる。
楓自身も、まわりに気配りができる人間だし。
だからこそ、付き合うなら絶対に楓が良いって言われているのだ。
だからといって、いきなりスキンシップを求めるのは間違いな気もするが。

「今日も一日、よろしくね。弟くん」

私は、いつもの笑顔を楓に向けていた。
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