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王国騎士団篇
第2話 暗黒竜ファブニール
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およそ200名に満たない軍は、国を出発して間もなく目的地である国の遥か西にある谷に来ていた。
国王シグルド直属の組織――忍全員による『空間即時移動』により、全軍がその洞窟の前に転送されたのである。それは、暗黒竜ファブニールを封印する為だった。
「全軍、死んででも世界平和に貢献する覚悟はできているか?」
「「はい!!!」」
「ならば行くぞ。突撃!!!」
そして総員は走り出し、少しすると全身が漆黒に包まれ、尖った鱗を持ち、2つの巨大な翼を広げた深紅の瞳の竜が
いた。それこそが暗黒竜ファブニールであった。
「それぞれ陣形は崩すな。各部隊長の指示で動け!」
「部隊スラエータオナ、そのまま直行、各自隙を狙って攻撃して!」
「しまった。レヴァタイズ、このファブニールは猛毒の吐息を吐くぞ!」
「え⁉や、やっぱりストップ!!」
しかし、自分に向かってくる人間を迎え撃とうとファブニールは異常な速度で接近、そのままレヴァタイズの部隊は全滅か…と思われたが。シグルドがファブニールの脇腹に一撃入れ、攻撃の軌道をずらしたのでレヴァタイズの部隊は間一髪のところで死を逃れた。
「…すまない。俺が猛毒のことについて言ってなかったばかりに死なせてしまうところだった。」
「シグルド様、シグルド様でもファブニールと一騎打ちなんて危険ですよ!!」
「大丈夫だ。過去に3回やってるからな。」
「え⁉でも、今までは封印しかしてこなかったんなら、討伐に持ち込むのは難しいんじゃ…」
「その為にこの人数で来てるんだ。いつもは俺含んで10人もいない部隊で来るからな。」
「シグルド様、ファブニールが…」
「待ってろ。各部隊、俺が時間を稼ぐ間に洞窟の外で陣形を整えておけ!!」
そして、ファブニールとシグルドは互いに間合いを埋め、攻撃をぶつけた。
「60年振りにしては体鈍ってねぇじゃねえか。」
「<それは俺のセリフだ。貴様も一段と強くなったようだな。>」
「お前には負けてられねぇよ。何せ親の仇だからな。」
「<貴様の親が弱かっただけであろう。貴様は189年前に初めて俺を封印したな。>」
「だが今回は容赦せず殺す。今日の俺は調子がいいからな。」
「<ならば俺も容赦はしない。全力でかかってこい。毒耐性持ちが少ないと全力で勝負できる相手も限られてくるからな。>」
「今全力出すとお前が本気じゃなかった時に全滅しちまうだろ。」
「<何⁉いつ後ろに…がっ⁉>」
「おい、お前鱗柔らかくなってないか?俺の力が上がったとかそういう話で片付かないくらい柔らかくなってるぞ。」
しかし、シグルドは初めての光景を目にした。今まではファブニールを斬るとそこからは黒い血が出ていたはずなのに、今は毒蛇が物凄い量出てきている。
「『無毒領域』!!総員、毒は無効化したから毒蛇の駆除にあたってくれ!!」
「<世界のかかった戦で余所見は厳禁だ!>」
そしてファブニールは口から紫色の光線を放ち、洞窟内は炎に包まれた。
「おい、もしそれでお前の貯めこんでる財宝が融解したり変形したらどうするんだ⁉」
「<余所見の原因を排除した。今は俺との戦に集中しろ。さて、第二形態に入るか。>」
「第二形態⁉お前、まだ能力があるのか⁉」
「<…と言っても、姿と速度、攻撃力が上がるだけだろう。他は特に何もないはずだ。>」
そう言うとファブニールは魔力の繭に籠り、少しすると中からは引き締まった体の黒竜が出てきた。
「その姿、まさか暗黒神竜ダークバハムート⁉」
「だが、これもまた仮の姿でしかない。討伐されるなら本気のお前に討伐されたいから言わせてもらった。」
「なら、完全体になる前にお前を殺す。」
「その調子だ。」
そして、2人はまた攻撃を交えたが、そのはずみにファブニールの右手が爆発した。
「くっ…。前までそんなことができたか?」
「完全体に近くなった影響だ。さっきからテレパシー使わずに普通にしゃべれるようにもなった。」
「完全体はどうなるんだ⁉」
「きっと恐ろしいことになるぞ。俺自身第二形態になったのは今が初めてだからな。でも、残念だ。お前もここで終わりだ。さようなら、永遠の戦友よ。」
「シグルド様ーー!!!まだ終わりじゃないですよ!!」
「レヴァタイズ…、なぜここへ?毒蛇は…」
「私は部隊の人たちに懇願してシグルド様を見守っていたんですよ⁉」
「そうか。ありがとう。しかし、右腕が肩からなくなってしまった。」
「そんな…。でも安心してください!私でファブニールを討伐します!」
「横から邪魔が入ったかと思えば、ヒロインの参戦か。おもしろくなってきそうだな。」
「シグルド様を傷つけた貴様は万死に値する!」
「おっと、少し気性が荒いか。まあいい。お前は捕らえて今夜の晩餐にしてやる。」
「なら、私の正体を聞いても同じことが言えますか?」
「背中に天翼?まさか、天使が?」
「そう。私は『追放戦乙女』のレヴァタイズ。シグルド様に代わり、貴様を断罪する。」
「ほう。やれるならやってみるがいい。」
「じゃあシグルド様、その剣貸して。」
「でも、これは最強の魔剣の1つ、『魔剣グラム』だぞ?」
「それでもいいから。」
「分かった。」
「『暗黒竜の前に我が主倒れし時、我が今、仮なる主となって告ぐ。魔剣グラムよ、我が願いに応じ、その力を開放せよ 。[暗黒竜射殺す者の一撃]!!』」
「何だその剣技はぁ――…」
そして視界の光は晴れた。
「勝った…。シグルド様、ファブニール討伐成功です!」
「そうか。…でもアイツがそこまですんなり殺されるはずは…」
「やはり古き戦友は私のことがよく分かってるじゃないか。」
「なっ…。何でまだ生きてるの?」
「そりゃあ面白いもの見せたいじゃん、最後くらい。」
「何するつもりだ?まさか完全体になるつもりか?」
「いや、完全体なんてものは要らない。古竜なんかつまらないだろ?」
「完全体の上があるのか⁉」
「究極体、さ。」
「何⁉やめろ、世界を滅ぼしたらお前の好きな財宝もなくなるぞ!!」
「何だっていいんだ。代わりはいくらでもある。滅ぼすのはこの星だけだ。」
「神々と戦って無駄死にするだけだぞ⁉」
「その為に究極破壊神竜王アジ・ダハークに進化するのさ。」
「やめろ、暴走するぞ!!」
「進化、開始。」
そう告げると、ファブニールは肩から2つの首を生やし、もともとあった顔に第三の目を開いた。その2つの首には、先程までの顔と同じ顔をしていた。
「「「我が名はアジ・ダハーク。この世界を破壊し、富に溢れる世界を創造する者。全ては我が友、マモンの為に!!!」」」
「マモンならこの前、僕の仲間が討伐しました。」
「シドラ⁉なぜお主がここに⁉」
「王様にこれを届ける為ですよ。」
「これは?」
「女神フレイヤ様の伝説に出てくる炎の精霊石、ブリージンガメンですよ。フレイヤ様のものならオーディン様にもゆかりのある物かと思って。」
「そうか。…どこで手に入れた?」
「世界樹で72柱の序列70であるセーレを討伐した時にシャラがもらったものです。」
「…分かった。必ず返す。」
「「「セーレの持ち物だと⁉欲しい、欲しいぞ!!」」」
アジ・ダハークはその3つ首を振り回し、色とりどりの様々な魔法陣を展開して破壊の限りを尽くした。
「レヴァタイズ、今から耳打ちで指示するからよく聞け。」
「はい。」
「(レヴァタイズでこの宝石を持って逃げ回りながら時間を稼いでくれ。その間に俺が最強の奥義を完成させるから、頑張ってくれ。)」
「(そんなことしたら私が死んじゃいますよ⁉)」
「(強くなりたいんだろ?)
「(…はい。できる範囲で頑張ってみます。)」
「アジ・ダハーク!あの宝石、私が持ってるから捕まえてください!」
「臨むところだ!!」
「しっかり稼いでくれよ。『その昔、世界統べる次元最強の国在り。その国、一夜にして崩壊、原因は終焉を司る<偽リ>の<七つの大罪>の一人、ザッハーク。国王は若いがその一夜で身内全てを亡くし、復讐心と恐怖心によりただ無性に殺戮衝動が沸いた。力をコントロールできなくなった王、ザッハークの目撃が相次ぐ地へ訪れ、ザッハークと勝負。王は人間離れした力でザッハークをねじ伏せたが一撃食らい、黒竜に変化。その後、民衆は王を誹謗、殺戮衝動は民衆へ向き、民衆の隠していた宝を全て強奪、民衆を食い殺した。その王、名をファブニールと言った。我、その王を断罪すべくこの剣に願い、その伝承口ずさむ。さあ、神よ。我が願いに応じ、裁きの力をこの手に!…
*
「「「何度言えばわかる?その宝石は我のものだ!よこせ!!」」」
「つ、疲れた…。」
「奥義を完成させた!レヴァタイズ、退避してくれ。」
「はい。」
「これで最後だ。さようなら、我が戦友、そして好敵手よ。[暗黒竜を抹殺せし我が愛剣]』!!!」
こうして、ファブニール――アジ・ダハークは倒された。
「さて、ファブニールの貯めこんだお宝を見ていこう。」
「シグルド様!お宝の中にちょうど銀の義手がありますよ!」
「銀の義手、か。ちょうどサイズもよさそうだな。」
「あ、無理にはめると…」
「これは装着者の魔力に反応して自然に魔力回路と接続される、と伝承にはあったぞ。」
「でも、もしこれが伝承のものじゃない偽物だったら…」
「はまったぞ。これで右腕復活だな。あ、そういえば。これ、一回使ってみて。」
「この長針剣は?」
「わからん。でも、その赤色の長針剣ならもっと強くなってくれるだろうと思って。」
「はい。一回使ってみます。」
そしてその長針剣を鞘に入れたままで壁を一突きしただけで、その部分は深く穴が空いた。
「この長針剣、もしかして神器?」
「さあ。長針剣の神器など聞いたことがない。」
「なら、名前も無いんですよね?」
「ああ、それは当然だが…」
「なら、この剣は今日から聖剣レヴァテインです!」
続く 次回、シグルドもハーレムに⁉
国王シグルド直属の組織――忍全員による『空間即時移動』により、全軍がその洞窟の前に転送されたのである。それは、暗黒竜ファブニールを封印する為だった。
「全軍、死んででも世界平和に貢献する覚悟はできているか?」
「「はい!!!」」
「ならば行くぞ。突撃!!!」
そして総員は走り出し、少しすると全身が漆黒に包まれ、尖った鱗を持ち、2つの巨大な翼を広げた深紅の瞳の竜が
いた。それこそが暗黒竜ファブニールであった。
「それぞれ陣形は崩すな。各部隊長の指示で動け!」
「部隊スラエータオナ、そのまま直行、各自隙を狙って攻撃して!」
「しまった。レヴァタイズ、このファブニールは猛毒の吐息を吐くぞ!」
「え⁉や、やっぱりストップ!!」
しかし、自分に向かってくる人間を迎え撃とうとファブニールは異常な速度で接近、そのままレヴァタイズの部隊は全滅か…と思われたが。シグルドがファブニールの脇腹に一撃入れ、攻撃の軌道をずらしたのでレヴァタイズの部隊は間一髪のところで死を逃れた。
「…すまない。俺が猛毒のことについて言ってなかったばかりに死なせてしまうところだった。」
「シグルド様、シグルド様でもファブニールと一騎打ちなんて危険ですよ!!」
「大丈夫だ。過去に3回やってるからな。」
「え⁉でも、今までは封印しかしてこなかったんなら、討伐に持ち込むのは難しいんじゃ…」
「その為にこの人数で来てるんだ。いつもは俺含んで10人もいない部隊で来るからな。」
「シグルド様、ファブニールが…」
「待ってろ。各部隊、俺が時間を稼ぐ間に洞窟の外で陣形を整えておけ!!」
そして、ファブニールとシグルドは互いに間合いを埋め、攻撃をぶつけた。
「60年振りにしては体鈍ってねぇじゃねえか。」
「<それは俺のセリフだ。貴様も一段と強くなったようだな。>」
「お前には負けてられねぇよ。何せ親の仇だからな。」
「<貴様の親が弱かっただけであろう。貴様は189年前に初めて俺を封印したな。>」
「だが今回は容赦せず殺す。今日の俺は調子がいいからな。」
「<ならば俺も容赦はしない。全力でかかってこい。毒耐性持ちが少ないと全力で勝負できる相手も限られてくるからな。>」
「今全力出すとお前が本気じゃなかった時に全滅しちまうだろ。」
「<何⁉いつ後ろに…がっ⁉>」
「おい、お前鱗柔らかくなってないか?俺の力が上がったとかそういう話で片付かないくらい柔らかくなってるぞ。」
しかし、シグルドは初めての光景を目にした。今まではファブニールを斬るとそこからは黒い血が出ていたはずなのに、今は毒蛇が物凄い量出てきている。
「『無毒領域』!!総員、毒は無効化したから毒蛇の駆除にあたってくれ!!」
「<世界のかかった戦で余所見は厳禁だ!>」
そしてファブニールは口から紫色の光線を放ち、洞窟内は炎に包まれた。
「おい、もしそれでお前の貯めこんでる財宝が融解したり変形したらどうするんだ⁉」
「<余所見の原因を排除した。今は俺との戦に集中しろ。さて、第二形態に入るか。>」
「第二形態⁉お前、まだ能力があるのか⁉」
「<…と言っても、姿と速度、攻撃力が上がるだけだろう。他は特に何もないはずだ。>」
そう言うとファブニールは魔力の繭に籠り、少しすると中からは引き締まった体の黒竜が出てきた。
「その姿、まさか暗黒神竜ダークバハムート⁉」
「だが、これもまた仮の姿でしかない。討伐されるなら本気のお前に討伐されたいから言わせてもらった。」
「なら、完全体になる前にお前を殺す。」
「その調子だ。」
そして、2人はまた攻撃を交えたが、そのはずみにファブニールの右手が爆発した。
「くっ…。前までそんなことができたか?」
「完全体に近くなった影響だ。さっきからテレパシー使わずに普通にしゃべれるようにもなった。」
「完全体はどうなるんだ⁉」
「きっと恐ろしいことになるぞ。俺自身第二形態になったのは今が初めてだからな。でも、残念だ。お前もここで終わりだ。さようなら、永遠の戦友よ。」
「シグルド様ーー!!!まだ終わりじゃないですよ!!」
「レヴァタイズ…、なぜここへ?毒蛇は…」
「私は部隊の人たちに懇願してシグルド様を見守っていたんですよ⁉」
「そうか。ありがとう。しかし、右腕が肩からなくなってしまった。」
「そんな…。でも安心してください!私でファブニールを討伐します!」
「横から邪魔が入ったかと思えば、ヒロインの参戦か。おもしろくなってきそうだな。」
「シグルド様を傷つけた貴様は万死に値する!」
「おっと、少し気性が荒いか。まあいい。お前は捕らえて今夜の晩餐にしてやる。」
「なら、私の正体を聞いても同じことが言えますか?」
「背中に天翼?まさか、天使が?」
「そう。私は『追放戦乙女』のレヴァタイズ。シグルド様に代わり、貴様を断罪する。」
「ほう。やれるならやってみるがいい。」
「じゃあシグルド様、その剣貸して。」
「でも、これは最強の魔剣の1つ、『魔剣グラム』だぞ?」
「それでもいいから。」
「分かった。」
「『暗黒竜の前に我が主倒れし時、我が今、仮なる主となって告ぐ。魔剣グラムよ、我が願いに応じ、その力を開放せよ 。[暗黒竜射殺す者の一撃]!!』」
「何だその剣技はぁ――…」
そして視界の光は晴れた。
「勝った…。シグルド様、ファブニール討伐成功です!」
「そうか。…でもアイツがそこまですんなり殺されるはずは…」
「やはり古き戦友は私のことがよく分かってるじゃないか。」
「なっ…。何でまだ生きてるの?」
「そりゃあ面白いもの見せたいじゃん、最後くらい。」
「何するつもりだ?まさか完全体になるつもりか?」
「いや、完全体なんてものは要らない。古竜なんかつまらないだろ?」
「完全体の上があるのか⁉」
「究極体、さ。」
「何⁉やめろ、世界を滅ぼしたらお前の好きな財宝もなくなるぞ!!」
「何だっていいんだ。代わりはいくらでもある。滅ぼすのはこの星だけだ。」
「神々と戦って無駄死にするだけだぞ⁉」
「その為に究極破壊神竜王アジ・ダハークに進化するのさ。」
「やめろ、暴走するぞ!!」
「進化、開始。」
そう告げると、ファブニールは肩から2つの首を生やし、もともとあった顔に第三の目を開いた。その2つの首には、先程までの顔と同じ顔をしていた。
「「「我が名はアジ・ダハーク。この世界を破壊し、富に溢れる世界を創造する者。全ては我が友、マモンの為に!!!」」」
「マモンならこの前、僕の仲間が討伐しました。」
「シドラ⁉なぜお主がここに⁉」
「王様にこれを届ける為ですよ。」
「これは?」
「女神フレイヤ様の伝説に出てくる炎の精霊石、ブリージンガメンですよ。フレイヤ様のものならオーディン様にもゆかりのある物かと思って。」
「そうか。…どこで手に入れた?」
「世界樹で72柱の序列70であるセーレを討伐した時にシャラがもらったものです。」
「…分かった。必ず返す。」
「「「セーレの持ち物だと⁉欲しい、欲しいぞ!!」」」
アジ・ダハークはその3つ首を振り回し、色とりどりの様々な魔法陣を展開して破壊の限りを尽くした。
「レヴァタイズ、今から耳打ちで指示するからよく聞け。」
「はい。」
「(レヴァタイズでこの宝石を持って逃げ回りながら時間を稼いでくれ。その間に俺が最強の奥義を完成させるから、頑張ってくれ。)」
「(そんなことしたら私が死んじゃいますよ⁉)」
「(強くなりたいんだろ?)
「(…はい。できる範囲で頑張ってみます。)」
「アジ・ダハーク!あの宝石、私が持ってるから捕まえてください!」
「臨むところだ!!」
「しっかり稼いでくれよ。『その昔、世界統べる次元最強の国在り。その国、一夜にして崩壊、原因は終焉を司る<偽リ>の<七つの大罪>の一人、ザッハーク。国王は若いがその一夜で身内全てを亡くし、復讐心と恐怖心によりただ無性に殺戮衝動が沸いた。力をコントロールできなくなった王、ザッハークの目撃が相次ぐ地へ訪れ、ザッハークと勝負。王は人間離れした力でザッハークをねじ伏せたが一撃食らい、黒竜に変化。その後、民衆は王を誹謗、殺戮衝動は民衆へ向き、民衆の隠していた宝を全て強奪、民衆を食い殺した。その王、名をファブニールと言った。我、その王を断罪すべくこの剣に願い、その伝承口ずさむ。さあ、神よ。我が願いに応じ、裁きの力をこの手に!…
*
「「「何度言えばわかる?その宝石は我のものだ!よこせ!!」」」
「つ、疲れた…。」
「奥義を完成させた!レヴァタイズ、退避してくれ。」
「はい。」
「これで最後だ。さようなら、我が戦友、そして好敵手よ。[暗黒竜を抹殺せし我が愛剣]』!!!」
こうして、ファブニール――アジ・ダハークは倒された。
「さて、ファブニールの貯めこんだお宝を見ていこう。」
「シグルド様!お宝の中にちょうど銀の義手がありますよ!」
「銀の義手、か。ちょうどサイズもよさそうだな。」
「あ、無理にはめると…」
「これは装着者の魔力に反応して自然に魔力回路と接続される、と伝承にはあったぞ。」
「でも、もしこれが伝承のものじゃない偽物だったら…」
「はまったぞ。これで右腕復活だな。あ、そういえば。これ、一回使ってみて。」
「この長針剣は?」
「わからん。でも、その赤色の長針剣ならもっと強くなってくれるだろうと思って。」
「はい。一回使ってみます。」
そしてその長針剣を鞘に入れたままで壁を一突きしただけで、その部分は深く穴が空いた。
「この長針剣、もしかして神器?」
「さあ。長針剣の神器など聞いたことがない。」
「なら、名前も無いんですよね?」
「ああ、それは当然だが…」
「なら、この剣は今日から聖剣レヴァテインです!」
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