【改訂版】スキルなしの魔法使いは、自分の才能に気付いていない

諫山杏心

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15話 懸念

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 「ねえ。あの子達、平民よね?」

 
 私達の担任――ドクトリーナが名前を読み上げている中、周りからひそひそと声が聞こえた。
 視線だけ寄越すと、そこには少女達が身を寄り添いあって話をしている。

 
 「家名がないって事は、間違いなく平民よ」
 
 「貴族の中でも選ばれた者しか使えない魔法を、あんな平民が?信じられない」
 
 「そばかすに、スキルなしよ?なんだか気持ち悪いわ」

 
 
 
 「次、ベリタス・ヴィンヘルム!」
 

 先程の騒ぎで、私はすっかり〝スキルなし〟として覚えられてしまったらしい。

 ――面倒な事が起きなきゃいいけど。
 そう思いながら、溜息を吐いた。名前の読み上げはまだ続いている。

 ――クラス分け、早く終わらないかな。
 私のその願いは、すぐに叶う事になる。……最悪の形で。
 
 
 「さあ、次で最後よ。最後は――」




 


 「なんでお前が俺と同じクラスなんだよ!」
 
 「……ええー」
 

 休憩時間となった教室で、私はレオ・レベリオに睨まれている。
 
 ドクトリーナが最後に読み上げたのは彼の名前だった。
 彼と同じクラスにならなかったのが残念だったのか、周りの女子から悲鳴にも似た声が上がっていた。

 自分の席に座っている私の元へわざわざやってきて、悪態を付くほどだ。
 どうやら私と同じクラスというのが相当気に食わないらしい。
 
 どうしたことか、と溜息を吐けば、レオは更に怒り出した。
 

 「なんだよ、その態度!人の顔見て溜息吐くとか、失礼なんじゃねーの!?」
 
 「お前が言えた事かよ」
 
 「んだと!?」
 

 ――しまった、ついツッコミを入れてしまった。
 口を押えるも、後の祭りだった。

 彼は顔を赤くし、今にも怒りを爆発させてしまいそうになっている。
 ……いや、もう爆発させているのかもしれないけれど。
 
 その時、私とレオの間に一人の少年が現れた。何故か、私から彼を引き離すように。
 灰色がかった茶髪の少年だ。この子は確か、特待生試験の二次試験に残っていた子だ。
 
 
 「な、なんだよベリタス!邪魔すんなよな!」
 
 「……レオ。こういう事をするのは良くない」
 
 「あ!?」
 
 「レベリオ辺境伯の耳に入るぞ」
 

 静かな声で告げられた言葉に、レオはびくりと体を震わせ、顔を強張らせた。
 その様子を見て、私は入学式の記憶を引っ張り出す。

 
 『レベリオって、レベリオ辺境伯の……?』
 
 『ご子息が御入学なさるとは聞いていたが、あの方が……』
 
 
 新入生代表挨拶の時の、周りの騒めき。
 確か、特待生試験の時も同じように騒がれていた。
 
 ……確かに、こんな平民の小娘相手に突っかかってると知れ渡ったら、親からは大目玉を食らうだろう。
 
 それを危惧して、友人の彼はレオを引き留めているのだ。
 良識のある良い友人なのだろう。
 
 そんな事を考えていれば、「あんまり俺に関わるんじゃねーぞ」と捨て台詞を吐いてレオは自分の席へと戻っていった。

 
 「何だアイツ」
 
 「……ごめん」
 
 「へ?」

 
 独り言として出た言葉への思わぬ返答に、私は顔を上げた。
 
 レオの友人――ベリタス・ヴィンヘルム、だったか。
 彼は前髪で分からない顔をこちらに向けていた。――今のは、彼が言ったのか?
 

 「あの、ごめんって、何が?」
 
 「レオの事。アイツ、気に入らないとすぐ八つ当たりするから」
 
 「ヴィンヘルム君、だっけ。君が謝る事じゃないと思うよ」
 
 「でも、俺の友達だから」
 
 「それでもだよ。君は何もしてない」
 

 そう言って笑えば、彼は少し俯いた。
 ……なんだろう、不味い事を言ってしまっただろうか。

 
 「……何もしてないのが、不味いんだけどな」
 
 「え?」
 
 「なんでもない。……ありがとう」
 

 口元にほんの少しだけ笑みを浮かべて、ベリタスは自分の席へと戻っていった。
 
 不器用な笑い方。
 まるで、村にいた頃の私みたいな笑い方だ。

 昔の自分を思い出して、私はふっと笑った。
 懐かしくて、憎くて、今では少しだけ感謝している記憶。
 
 ――今は、前を向こう。
 鳴り出したチャイムと共に、教室の扉が開いてドクトリーナが入ってきた。
 彼女と目が合うと、少し微笑んでくれた。

 どうやらこのクラスは特待生だけのクラスらしい。
 何故そう思ったというと、クラスメイトが全員、特待生試験の二次試験に残っていた面々だからだ。
 

 「私はこのクラスの担任のドクトリーナ・シンプシーよ!皆、よろしくね」
 

 女性教師――ドクトリーナが壇上で自己紹介をした。
 彼女は聞いているこちらが元気になるような明るい声で、話を続けている。

 
 「もう分かってると思うけど、このクラスは特待生のみがいるクラスよ。皆、それぞれ得意な教科が違うみたいだし、助け合って学校生活を送る事!」
 
 
 ――助け合う、ねぇ。
 彼女の言葉に、私はレオに視線を投げた。

 すると、彼も私を見ていたようで、視線が合う。
 「ゲッ」みたいな顔をして、思いっ切り顔を逸らされてしまった。

 ――あっちがこんなんじゃ、助け合うなんて一生無理でしょ。

 私はドクトリーナにバレないように小さく溜息を吐いた。
 すると、教壇にいるドクトリーナと目が合った。
 
 ――今の溜息が聞こえてしまったのだろうか。
 少しの不安が胸を占める中、壇上に立つドクトリーナはこちらに向かってにこりと微笑んだ。
 
 
 「リリア。今から私と校長室ね」
 
 「……え」
 

 ドクトリーナの発言に、クラス中の視線がこちらを向いた。
 



 *
 



 
 「まさか、初日で貴女のスキルの件がバレてしまうなんて思ってもいませんでした」
 
 「申し訳ないです……」
 

 フィデスの疲れが滲んだ声に、私は申し訳なさでいっぱいになる。
 
 私はドクトリーナと共に校長室を訪れていた。
 話しの内容は勿論、学校中にスキルなしの件がバレてしまった事の対策について、だ。

 謝った私に、フィデスは「貴女が謝る事ではありません、しかし」と話を続けた。

 
 「この学校は多くの貴族が通う場所。きっと、貴女を排除しようとする過激な者も現れるでしょう」
 
 「は、排除?そんなに大事なんですか?」
 
 「もちろん、大事も大事です。貴族と言うのは、伝統としきたりを重んじるもの。つまり、彼等からしたらスキルなしというのは〝世界の理から外れた者〟なのですよ」
 
 「そんな……」
 
 
 考えてもいなかった事実に、私はショックを受けた。
 ――村のいじめと同格か、それ以上だ。
 私は重い溜息を吐いて、座っているソファの背もたれに身を任せた。

 あの村を出て、やっとまともな環境で生きていけると思っていた。
 パトリアではシルワやユーリ、サーヤだって私がスキルなしの私に普通に接してくれた。

 街の人達だって、私がスキルなしと知った瞬間は顔を歪めていたが、その後はそれを感じさせないように接してくれていた。
 
 だから、私は思い込んでしまっていたのだ。
 酷い言動をしてきたあの村が異常なだけで、他は違うのだと。……まさか、貴族の世界がそうだったなんて。

 
 「どうしたらいいんですかね」

 
 思わず零れた本音。
 私はなんだか面倒になってしまって、背もたれに体を預けたまま天井を見つめた。

 
 「……貴女に魔法の才があると、貴族達にしらしめましょう」
 
 「え?」
 

 突然の提案に、私は顔を正面に向けた。
 提案をしたフィデスが、真剣な瞳をこちらに向けていた。
 
 
 「貴女の魔法の才を目にすれば、貴族達も考えを改めるでしょう」
 
 「でも、スキルなしってだけで嫌われるんですよ?魔法を見せただけで考えが変わるとは、とても……」
 
 「リリア。貴族というのは、魔法が大好きなのです。――何故なら彼等は、魔法を使える者はだと考えるからです」
 
 「崇高な、存在」

 
 聞きなれないワードに、私はフィデスを見つめながら言葉を繰り返した。
 そんな私の様子に、フィデスは説明を始める。
 

 「魔法使いには貴族出身が多い。何故なら、魔力を持っているかの検査で莫大な資金がかかるから、そこで必然的に平民は振り落とされる。それをご存じですか?」
 
 「はい。先生……アロウから聞きました」
 
 「そうですか、それなら話は早いですね。いつからか、貴族達はこう考えるようになりました。――貴族だからこそ、魔力を持っているのだと」
 
 「……は?」
 

 フィデスの告げた言葉に、私は目を点にした。
 ……貴族だから魔力を持っている?
 

 「なんですか、それ」
 
 「まぁ、貴女の反応が普通なのでしょう。しかし、貴族達はそうじゃなかった。お金を持っているから魔力を持っているかを検査できるのに、彼等はと考える様になってしまった。そして貴族達は、魔力を持っている者はすべからく尊い存在だと思っているのが大半です。……全員ではありませんがね」
 
 
 そう言って、フィデスが呆れた様に溜息を吐いた、その時。
 コンコン、と部屋にノックの音が響いた。

 
 「……入りなさい」
 
 「失礼します」
 

 フィデスの静かな声に答え、扉が開いた。
 そこにいたのは、同じクラスの貴族の少女だった。

 その姿を確認したフィデスは少しだけ戸惑いつつも、ハッキリした口調で彼女に尋ねた。
 
 
 「何か御用ですか?」
 
 「……リリアさんの事なんですけども、私に任せてはいただけませんか?」
 
 「え?」
 

 少女の提案に、部屋の誰もが驚いたような反応を見せる。
 その様子に、少女は慌てて話を続けた。
 

 「あの、ごめんなさい。ノックをする前に、話が聞こえてしまって……」
 
 「……そうでしたか。それで、貴女に任せる、というのは?」
 
 「私の家、モンテスマ家主催のパーティにリリアさんをお呼びして、そこで魔法を披露してもらえばいいのではないか、と思ったのです」
 
 「なるほど。確かに、モンテスマ家の力を借りれば、多くの貴族へのアピールが可能でしょうね」
 

 セルフィアの提案に、フィデスが納得した様に頷いた。
 ドクトリーナも「いい案じゃないかしら?」と表情を明るくさせている。
 
 しかし、私にはどうも腑に落ちない事がある。
 特待生試験の時の、イレックスのあの言葉が脳裏に浮かんだ。

 ――『貴族が多く通う我が校に、平民、しかもスキルなしが入学するだけでも反感を買うのですぞ?それを特待生にしてしまえばどうなるか』
 
 イレックスの言い方だと、貴族は私の様な存在に嫌悪感を抱くようだった。
 それなのに、目の前の少女は私の事を思って動こうとしている。

 
 「あの、モンテスマさん」
 
 「セルフィア、で構いませんわ」
 
 「じゃあ、セルフィアさん。……あの、私、スキルなしなんだよ?」
 
 「ええ、そうらしいですわね」
 
 「……嫌じゃないの?」
 
 
 私の問いに、セルフィアは顔をきょとんとさせた。
 まるで「何を言っているか分からない」とでも言いたげだ。

 
 「イレックス先生が言うには、貴族の人達ってスキルなしが嫌いなんでしょ?」
 
 「確かにそういう人達は多いですわね。スキルを持っているというのは、女神ドミナに愛されている印ですから」
 
 「じゃあ、どうして。セルフィアさんは私を助けてくれるの?」
 
 「……見た目やステータスだけでその人の価値を決めつけてしまうなんて、嫌なんです」


 そう言ってセルフィアは俯いた。
 子供ながらに美しい彼女の瞳に影が落ちると、悲し気な色を含んだ瞳は余計に暗く見えた。


 「私はモンテスマ家の娘だから、なんとなく分かる気がするんです、リリアさんの気持ちが。……私の事を何も知らない人たちに値踏みされて、モンテスマ家の娘だからと媚びを売られ、裏では悪口を言われる。すべて、とても辛い事でした」


 「でも」と話を区切り、彼女は顔を上げた。


 「リリアさんは、私の辛い思い出が霞んでしまうくらい、もっと辛い思いをしている。私よりも酷い事を言われて、存在すら否定されて。可哀そうだとか、そんな同情を覚えたのではありません。――許せない、と思ったのです。今まで私が見てきた貴女は、友人と笑いあう、普通の女の子です。友人の優しさに涙を浮かべる、優しい女の子です。……私は、そんな貴女だからこそ、助けになりたいと思ったのです」

 「……セルフィア、さん」


 ――彼女は、私の事を見てくれていたのだ。
 フォルティアと些細な話で笑い合う姿を、レーニスに立ち向かってくれたフォルティアと抱き合う姿を。きっと、彼女は見てくれていた。
 
 ――どうして、こんな気持ちになるんだろう。
 言われたことのない言葉たちが、胸の柔らかい部分に突き刺さっていく。
 でも、痛くはない。とても心地良い痛みだった。

 
 「リリア」
 
 「……はい、校長先生」
 
 「ここは一つ、彼女に甘えましょう。……貴女はもう少し、甘え上手になった方が良いわ」
 
 
 その言葉に、私はフィデスを見た。彼女は柔らかい笑みを浮かべていた。
 良いのだろうか。そう思って、次にセルフィアへと視線を向けた。彼女も、フィデスと同じくらい優しい視線で私を見ていた。
 
 ――あったかい。
 暖炉の炎に温められているかのように、胸がじんわりと温まっていく。


 「ありがとう、セルフィアさん」
 
 「どういたしまして、リリアさん」
 

 震えてしまった声に、彼女達はどう思っただろうか。
 ――ああ。この世界に来てから、なんだか涙もろくなってしまった気がする。
 少しだけ滲んだ世界で彼女たちの笑顔が輝いて見えた。
 

 


 ――……そうして、時は過ぎ、一か月後。
 
 私は鏡の中に映る自分を見ていた。
 目の前の私は、白いドレスを着こなし、薄くメイクを施していて、結構可愛い。

 それなのに、表情は不安な色に染まっていて、まるで迷子の子供の様にも見えた。
 
 
 「へ、変じゃないかな?」
 
 「まさか!とっても綺麗よ、リリア!」
 

 ……すっかりセルフィアと仲良くなった私は、彼女のメイド達により着飾られ、モンテスマ家主催のパーティに参加していたのだ。
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