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15話「協会の刺客」
しおりを挟む――― 一方その頃。
ミーチェは、村長の家へと続く脇道を歩いていた。
「ひどいな...」
脇道に、逃げ込んだのだろう子供をかばって、子供と一緒に背中から一突きされた親子の死体が壁に寄りかかっていた。
いったい誰が...不安が頭をよぎる
「まさか、あいつらではないよな」
すると、後ろから咆えながら走ってくるシロがいた。
「ん?どうした。ニケは?」
シロは、ミーチェのローブを引っ張った。
まさか...
ミーチェは、走り出した。
――広場では、ニケと男が奮闘していた。
「くっそ、一撃が重過ぎる...」
斧相手に、こちらは二刀流。
流石に力では勝てないか...。
なら、手数で勝つのみ...!
ニケは、構えなおすと低姿勢のまま走り出す。
突然、間合いをつめられた男は斧を盾に守りに入った。
ニケは、そのまま左に身体をひねった。
カンカンカンッ!っと甲高い金属音が響く。
「貴様、剣の心得でもあるのか?」
「なぜそれを聞く」
「並みの錬金術師ならば、俺がここまで押されるわけがない!貴様!王都の者か!」
男は、叫びながらも斧を振り回してくる。
「しゃべるか、攻撃するかどっちかにしろォォォッッ!!」
右から迫ってくる斧を右手の刀で打ち上げる。
斧を打ち上げられ、体勢を崩す男にニケは、追い討ちをかける。
左手の小太刀で男の右腕と突き、そのまま下に振り下ろす。
「っぐあああああぁぁぁぁッッッッ!!!!」
右腕の肉がえぐれ、血が噴出すと同時に膝をつき苦痛の声を上げる男。
「これで、終わりだッ!」
喉元へ向けて刀を突きかけた。
「待て!」
ミーチェとシロが、広場に着いた。
あとちょっとで刺さっていたであろう刀は喉元手前で止まっていた。
「そやつに、聞きたいことがある。まだ殺すでない」
ミーチェは、深刻そうな顔をしていた。
ニケは、男の後ろに回り近くにあった縄で腕を縛った。
「お主らは、協会の者だな?」
「っは、俺が貴様らに言うとでも?」
「ニケ、やれ」
ニケは、刀を左ももに突きたてた。
「な、なにをするつもりだ!こんなことをして、教会が黙っていると思うのか!」
「話すのか話さないかはお主の自由だ」
するとニケは、右ももに刀を刺した。
「っぐは...あああああああああああッ!!」
男は右ももを抑えながら叫んだ。
「わかった、話すからやめろ!」
「ニケ、離れていろ」
「わかった」
ニケは、殺意の篭った目線を男に向けながら離れていった。
「お主らは、なぜこの村を襲った?」
「この村はなぁ、協会の『寄付』を何回も断わったんだ」
「『寄付』?」
「あぁ。死霊術の生贄を差し出せと上の奴らが言ってたんだ。だがそれをこの村の連中は断わり続けた」
「それで皆殺しってことか」
男はこれ以上話す気はないようだ。
ニケが戻ってきた。
「師匠。向こう側から誰かくる」
「なに?こいつ一人ではないのか」
「二人...三人...」
「足音か?」
「あぁ。だけどおかしい、一人はどちらかといえばつれて来られてるみたいだ」
すると広場の反対側から、二人の男と縄で縛り上げられている老人の姿が見えた。
「そ、村長...!」
男たちはこちらに気がついたようだ。
村長を放り投げ武器を構えた。
「くっそ、次から次へと...」
「あいつらも協会の連中なのか...?」
「あぁ、俺とここに来るように命じられた奴らだ」
あいつらも、この村の人たちを...!
対峙する目線。
すると一人が前に出てきた...。
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