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敵→ライバル
第2話 相変わらず前途多難
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――いた。
灯りのついたⅡ課をそっと覗くと、理沙子がパソコンに向かっている姿が見えて、ほっと息をついた。どうやらコンビニスイーツも無駄にならずに済みそうだ。
もうすでに午後10時を回っている。さすがにもう帰ったかと思いながらきたけれど、よかった。だが、一方でこんな深い時間まで仕事をしている理沙子に、少し心配になる。
ほんと、いつも頑張りすぎてるからな……。
「お疲れ、遅くまで大変だな。」
何度も何度もなんて声かけるか悩んだ末、結局出てきた言葉はいつもと大して変わらない言葉だった。
「あんた……」
理沙子が驚いたように顔を上げた。ついで、バツが悪そうに、視線をそらした。
「なんで、いんのよ……」
嫌そうな顔にちょっとへこむ。でも今日はいつもと違う俺でいくと決めたんだ。
「岡が残ってるって聞いて。ちょっと近くにいたもんだから、これ、差し入れ。」
手渡したコンビニの袋を開けて、理沙子の表情が少し変わった。
「これ……新作の……」
「あ、よかった、好き?何がいいのか、結構悩んだけど」
嘘。こないだ、理沙子が先輩と話していて、そのスイーツを気になっているのは知っていた。差し入れならこれしかないって思っていた。
「……そんなのいいのに。」
ちょっと困惑したように、理沙子は袋から顔を上げて俺を見る。
「…………でも、ありがと。」
消えるような霞めるようなお礼の声に、俺は天にも舞い上がるような気分になった。
―――っ……ありがとうとか、ありがとうとか……ちょっと言いづらそうに、もじもじしてる感じとか、超かわいいんですけど!
「じゃ、休憩しようぜ。」
俺は袋の中にもう一つ入っていたスイーツをとる。
「え……」
「こっちは俺の。せっかくだから一緒に食べたいと思って。それ、食う時間ぐらいあるだろ。」
「でも……」
「なんなら、手伝ってやっから。」
「結構ですから!」
「じゃあ、ほら。早く食えよ。」
「っもう……」
分かったわよ、と言って理沙子はスイーツに手を伸ばした。
***
しぶしぶ手に取った割に、スプーンを口に運ぶ度、頬をほころばせる理沙子が可愛くて、俺は心の中でガッツポーズをした。あー、もう、ほんと、可愛いわぁ……。
「……お酒の匂いするけど、飲んでた?」
「ん、まぁな。」
「戻んなくていいわけ?」
「……ちょっと岡のことが気になって。」
理沙子が眉を寄せた。あ、やばい、口が滑った。
「あ…あー、あー、えっと、まぁ、その、なんだ、朝のやりとりもあったしさぁ。」
「気にしなくていいよ。私も、ちょっと態度悪すぎた。」
何、これ、今日の理沙子すごく、しおらしいんですけど。いちいちもじもじしてる感じが可愛いすぎて悶絶しそう。これもスイーツ効果か。もう、毎日スイーツ買ってきちゃおっかな。
「何にやにやしてんの…」
呆れたように言われて我に返る。
「俺、今そんな顔してた?」
「してた。なによ、私だってたまには謝るっての。」
若干ふてくされた理沙子が可愛い。また頬を緩んでしまいそうになるのを、必死に押しとどめ、俺は咳ばらいをした。
「………それ、何やってたの。」
ゆるんゆるんに緩み切った表情をごまかしたくて、俺は理沙子のパソコンに映っているデータに目を移す。
「次のプレゼン用の資料作ってた。」
理沙子が真面目な顔に戻って、パソコンを見つめた。
そうか、こいつ今度大手食品スーパーにコンペあるって言ってたもんな。ここでしっかり実績を積んでおけば、次のイベントでも自社の商品を起用してもらえる可能性が高くなる。そりゃ、力も入るってもんだ。
「……あれ、でも、それってまだ先だろ?」
確か課長と最近そんな話をしたような、と首をひねる。
「そうだけど。久しぶりに結構大きなコンペだし、チャンス逃したくないって思って。」
それでここ最近、残業が多かったのか。納得。こいつらしい。
「………樹、あのさ」
「うん?」
「嫌だったら、その、いいんだけど……」
珍しく歯切れの悪い理沙子におや、と思う。
「なんだよ?」
「少し、見てくれない?」
「え……」
「……………不安なの。あんたこないだ、B社でコンペ勝ったんでしょ。だから、その…」
「お前が俺にそんなこと、言うの、珍しいよな。」
「だって!」
焦ったような彼女の様子に、少し反省する。多分、こいつなりにすごいプレッシャーを感じていたに違いない。顔に出さないから、結構気づきにくいけれど、繊細で頑張りすぎるきらいがあるんだ、こいつは。
「いいよ、ちょっとみせてみ」
理沙子に頼られることなんて滅多にない。自然と気合が入るのを感じていた。
―――よくまとまっている。要点もしっかりしているし、他社の研究もばっちりだ。
「うん、いいと思う。でも、ここのスーパー似たようなPB商品打ち出してるから、メインで売り込むならこっちの方がおすすめ。」
「………そっか、なるほど。」
理沙子は神妙な顔をして、うなずくと、少し笑顔になった。
「ありがと。あんたに見てもらったら少し安心した。」
俺に見てもらったら――それって…小さな期待に胸が一つ音をたてた。彼女がそんなつもりで言ったわけじゃないってわかっているけれど、少なくも仕事の面では俺のことを認めてくれていると思っていていいんだろうか。
「お前、ほんと真面目だよなぁ。水曜なんてまだ週の真ん中だってのに。」
「あんたこそ、明日も仕事だってのに飲み会なんて余裕ね。」
いつもの軽口も心なしか少し、優しく聞こえるから不思議だ。
「プライベートも大事だろ。そんな、仕事仕事ばっか言ってたら疲れんぞ。」
俺の言葉に理沙子の表情が曇った。
「……そうでもしなきゃ、取れないんだから仕方ないじゃない……」
「んなに、力張らなくていいんじゃね?もっとゆるーくさ。」
その言葉に理沙子のまなざしがきつくなった。
「そうもいかないの。…あんたみたいなのには、わかんないだろうけど。」
あんたみたいなの、か。今さっき縮まったと思った距離が一気に広がったような気がした。どんなに自分の望む妄想を被せたところで、些細な言葉の端々に、現実が見えてしまってため息をつく。
「……まぁ、いいけど?俺だって、傷ついちゃうけどね。」
「…え」
「お前が思ってるほど俺は図太くないって話。」
好きな女に嫌われるって結構痛手なんだから。
「……岡にさ、聞きたいことあったんだけど。」
「ん?」
ずっと聞きたくて聞けずにいたことが、今なら聞ける気がした。
「なんで俺のこと嫌いなの?」
「……………樹だって、私のこと嫌いじゃん。」
「何言ってんだよ!……俺はぁ、その、岡のこと…別に嫌ってないし。」
「………嘘つき。」
「嘘じゃねぇよ!なんだよ、嘘って。」
「だって、あんたいっつもあたしに絡んでくるじゃない。」
「それはっ………」
好きだから構って欲しかった、なんて言えないわけで、俺は口をつぐんだ。
「はいはい、もういいから飲み会戻んなさいよ。」
ひらひらと手を振られ、俺はむっとした。
「なんだよ、その態度。せっかく……」
「プレゼンの資料見てくれたのは助かったけど、別にずっといてもらわなくても大丈夫だから」
「……っ、あー、そうかよ、ほんっと可愛くねぇ女!」
ぴくっと理沙子の肩が揺れて、やってしまった、と思う。
「………わる」
悪かったとくちにする前に理沙子が立ち上がった。
「差し入れありがと。でももういいから。お疲れさま。」
有無を言わさず追い出され、俺はなすすべもなく、情けない顔をしながらとぼとぼと帰途についた。まだやっているであろう飲み会に戻る気力も残っていなかった。
灯りのついたⅡ課をそっと覗くと、理沙子がパソコンに向かっている姿が見えて、ほっと息をついた。どうやらコンビニスイーツも無駄にならずに済みそうだ。
もうすでに午後10時を回っている。さすがにもう帰ったかと思いながらきたけれど、よかった。だが、一方でこんな深い時間まで仕事をしている理沙子に、少し心配になる。
ほんと、いつも頑張りすぎてるからな……。
「お疲れ、遅くまで大変だな。」
何度も何度もなんて声かけるか悩んだ末、結局出てきた言葉はいつもと大して変わらない言葉だった。
「あんた……」
理沙子が驚いたように顔を上げた。ついで、バツが悪そうに、視線をそらした。
「なんで、いんのよ……」
嫌そうな顔にちょっとへこむ。でも今日はいつもと違う俺でいくと決めたんだ。
「岡が残ってるって聞いて。ちょっと近くにいたもんだから、これ、差し入れ。」
手渡したコンビニの袋を開けて、理沙子の表情が少し変わった。
「これ……新作の……」
「あ、よかった、好き?何がいいのか、結構悩んだけど」
嘘。こないだ、理沙子が先輩と話していて、そのスイーツを気になっているのは知っていた。差し入れならこれしかないって思っていた。
「……そんなのいいのに。」
ちょっと困惑したように、理沙子は袋から顔を上げて俺を見る。
「…………でも、ありがと。」
消えるような霞めるようなお礼の声に、俺は天にも舞い上がるような気分になった。
―――っ……ありがとうとか、ありがとうとか……ちょっと言いづらそうに、もじもじしてる感じとか、超かわいいんですけど!
「じゃ、休憩しようぜ。」
俺は袋の中にもう一つ入っていたスイーツをとる。
「え……」
「こっちは俺の。せっかくだから一緒に食べたいと思って。それ、食う時間ぐらいあるだろ。」
「でも……」
「なんなら、手伝ってやっから。」
「結構ですから!」
「じゃあ、ほら。早く食えよ。」
「っもう……」
分かったわよ、と言って理沙子はスイーツに手を伸ばした。
***
しぶしぶ手に取った割に、スプーンを口に運ぶ度、頬をほころばせる理沙子が可愛くて、俺は心の中でガッツポーズをした。あー、もう、ほんと、可愛いわぁ……。
「……お酒の匂いするけど、飲んでた?」
「ん、まぁな。」
「戻んなくていいわけ?」
「……ちょっと岡のことが気になって。」
理沙子が眉を寄せた。あ、やばい、口が滑った。
「あ…あー、あー、えっと、まぁ、その、なんだ、朝のやりとりもあったしさぁ。」
「気にしなくていいよ。私も、ちょっと態度悪すぎた。」
何、これ、今日の理沙子すごく、しおらしいんですけど。いちいちもじもじしてる感じが可愛いすぎて悶絶しそう。これもスイーツ効果か。もう、毎日スイーツ買ってきちゃおっかな。
「何にやにやしてんの…」
呆れたように言われて我に返る。
「俺、今そんな顔してた?」
「してた。なによ、私だってたまには謝るっての。」
若干ふてくされた理沙子が可愛い。また頬を緩んでしまいそうになるのを、必死に押しとどめ、俺は咳ばらいをした。
「………それ、何やってたの。」
ゆるんゆるんに緩み切った表情をごまかしたくて、俺は理沙子のパソコンに映っているデータに目を移す。
「次のプレゼン用の資料作ってた。」
理沙子が真面目な顔に戻って、パソコンを見つめた。
そうか、こいつ今度大手食品スーパーにコンペあるって言ってたもんな。ここでしっかり実績を積んでおけば、次のイベントでも自社の商品を起用してもらえる可能性が高くなる。そりゃ、力も入るってもんだ。
「……あれ、でも、それってまだ先だろ?」
確か課長と最近そんな話をしたような、と首をひねる。
「そうだけど。久しぶりに結構大きなコンペだし、チャンス逃したくないって思って。」
それでここ最近、残業が多かったのか。納得。こいつらしい。
「………樹、あのさ」
「うん?」
「嫌だったら、その、いいんだけど……」
珍しく歯切れの悪い理沙子におや、と思う。
「なんだよ?」
「少し、見てくれない?」
「え……」
「……………不安なの。あんたこないだ、B社でコンペ勝ったんでしょ。だから、その…」
「お前が俺にそんなこと、言うの、珍しいよな。」
「だって!」
焦ったような彼女の様子に、少し反省する。多分、こいつなりにすごいプレッシャーを感じていたに違いない。顔に出さないから、結構気づきにくいけれど、繊細で頑張りすぎるきらいがあるんだ、こいつは。
「いいよ、ちょっとみせてみ」
理沙子に頼られることなんて滅多にない。自然と気合が入るのを感じていた。
―――よくまとまっている。要点もしっかりしているし、他社の研究もばっちりだ。
「うん、いいと思う。でも、ここのスーパー似たようなPB商品打ち出してるから、メインで売り込むならこっちの方がおすすめ。」
「………そっか、なるほど。」
理沙子は神妙な顔をして、うなずくと、少し笑顔になった。
「ありがと。あんたに見てもらったら少し安心した。」
俺に見てもらったら――それって…小さな期待に胸が一つ音をたてた。彼女がそんなつもりで言ったわけじゃないってわかっているけれど、少なくも仕事の面では俺のことを認めてくれていると思っていていいんだろうか。
「お前、ほんと真面目だよなぁ。水曜なんてまだ週の真ん中だってのに。」
「あんたこそ、明日も仕事だってのに飲み会なんて余裕ね。」
いつもの軽口も心なしか少し、優しく聞こえるから不思議だ。
「プライベートも大事だろ。そんな、仕事仕事ばっか言ってたら疲れんぞ。」
俺の言葉に理沙子の表情が曇った。
「……そうでもしなきゃ、取れないんだから仕方ないじゃない……」
「んなに、力張らなくていいんじゃね?もっとゆるーくさ。」
その言葉に理沙子のまなざしがきつくなった。
「そうもいかないの。…あんたみたいなのには、わかんないだろうけど。」
あんたみたいなの、か。今さっき縮まったと思った距離が一気に広がったような気がした。どんなに自分の望む妄想を被せたところで、些細な言葉の端々に、現実が見えてしまってため息をつく。
「……まぁ、いいけど?俺だって、傷ついちゃうけどね。」
「…え」
「お前が思ってるほど俺は図太くないって話。」
好きな女に嫌われるって結構痛手なんだから。
「……岡にさ、聞きたいことあったんだけど。」
「ん?」
ずっと聞きたくて聞けずにいたことが、今なら聞ける気がした。
「なんで俺のこと嫌いなの?」
「……………樹だって、私のこと嫌いじゃん。」
「何言ってんだよ!……俺はぁ、その、岡のこと…別に嫌ってないし。」
「………嘘つき。」
「嘘じゃねぇよ!なんだよ、嘘って。」
「だって、あんたいっつもあたしに絡んでくるじゃない。」
「それはっ………」
好きだから構って欲しかった、なんて言えないわけで、俺は口をつぐんだ。
「はいはい、もういいから飲み会戻んなさいよ。」
ひらひらと手を振られ、俺はむっとした。
「なんだよ、その態度。せっかく……」
「プレゼンの資料見てくれたのは助かったけど、別にずっといてもらわなくても大丈夫だから」
「……っ、あー、そうかよ、ほんっと可愛くねぇ女!」
ぴくっと理沙子の肩が揺れて、やってしまった、と思う。
「………わる」
悪かったとくちにする前に理沙子が立ち上がった。
「差し入れありがと。でももういいから。お疲れさま。」
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