38 / 89
第38話 トゥデイはYouたちを倒す!
しおりを挟む
虎一郎と麻衣歌はお菊とツバキを連れてピンデチのG区画にある海へ向かって散歩をしていた。
ツバキはお菊の上で尻尾をパタパタさせてながらお菊の頭に乗ったり、背中に行ったりしていた。
「はっはっは、嬉しそうであるなツバキ。それにしても、麻衣歌殿。ずいぶんと細い道であるな」
「申し訳ございません、虎一郎様。街を抜けると、あまりにも目立ってしまいますので抜け道を通っております」
麻衣歌はフォロワー100万人のインフルエンサーだったので、昼間の街ではファンに取り囲まれてしまう事を恐れていた。
「麻衣歌殿、我らは目立ってしまうのであろうか」
「は、はい。え……、ええと、ベヒーモスのお菊ちゃんが珍しいので……」
「おぉ、そうであった。コスギという忍者もお菊を狙っておったからな」
「え、ええ」
虎一郎たちは細い道を進んでいくと、G区画の海岸が見えてきた。
「おぉ、海が見えてきたな」
「はい」
「モォォ」
「わん!」
ザザーン ザザーン ザザーン……
「わんわん!」
するとお菊の背中に乗っていたツバキが、背中から飛び降りて勢いよく海へ走っていった。
「待つのだツバキ! はっはっは」
虎一郎がツバキを追いかけると、麻衣歌はその後姿を笑顔で見つめた。
虎一郎は砂浜まで走ってツバキを抱えあげると、ツバキは尻尾をパタパタさせながら虎一郎の顔をなめた。
ペロペロ、フッフッ!
「はっはっは。ツバキ、お前は海が好きであったな」
「わんわん!」
ツバキが嬉しそうに返事をすると、虎一郎はツバキを波打ち際まで連れていって砂浜に下ろした。
「わんわんわん!」
するとツバキは嬉しそうに波と遊び始めた。
ザザーン ダダダダッ サブン! ブルブルブル……
「わんわん!」
虎一郎は砂浜に胡座をかくと、お菊と麻衣歌も追いついてきた。
「モォォ」
お菊は虎一郎のそばに伏せると、麻衣歌も虎一郎の横に座った。
「虎一郎様、ツバキちゃん嬉しそうですわね」
「うむ。ツバキは海で遊ぶのが好きでな」
すると突然、虎一郎は立ち上がって振り返り、いくつかある小さな砂の山に話しかけた。
「気配が消せておらぬぞ。それで隠れているつもりか」
虎一郎がそう言うと、小さな砂の山が動揺した。
「麻衣歌殿、あの砂の山に妖術を使えぬか」
「はい、虎一郎様。では、あの砂の山を全て焼き尽くしましょう」
麻衣歌がそう言うと、砂の山から慌てた忍者たちが現れた。
ザバッ! ザバッザバッ! ザバッ!
それを見た虎一郎は呆れながら1人のマッチョな忍者に言った。
「お主、コスギではないか」
「ザッツ、ライト! トゥデイは勝負に来たぞサムライ!」
それを聞いた麻衣歌はコスギに言った。
「虎一郎様には『武士』という言葉がお似合いですわ。サムライは江戸時代くらいから一般的になった言葉ですわよ」
「え? 刀を振り回す人って、みんなサムライじゃないの?」
「うふふ。あなた忍者ですのに不勉強ですわね」
「なっ、なんだと!」
コスギは驚きながら麻衣歌から離れると、ポーズを決めながら虎一郎に言った。
「サムラ……、いや、えっと、虎一郎! 今日はリベンジに来た!」
「うん? コスギ殿、なんと?」
「リベンジだっ!」
すると麻衣歌は流暢な英語でコスギに言った。
「Hey, Kosugi. Koichiro-sama doesn't speak Japanese. Please speak in Japanese.」
「な、ななっ! Youはイングリッシュをスピーキング!」
「ええ、米国に留学しておりましたので。それよりも虎一郎様には正しい日本語でお話しくださいませ。インチキ英語はいけませんわ」
「オーマイガ! あ、いや、なんてことだ!」
コスギはさらに麻衣歌から離れると、動揺しながら麻衣歌に言った。
「シット! だがトゥデイはYouたちを倒す!」
「あら、Shitはいけませんわ。ShootかDamn itをお使いくださいませ」
麻衣歌はそう言うと、魔法の杖を手に出現させて構えた。
すると、それを見たコスギはニヤリと笑いながら声をあげた。
「トゥデイは10万プクナもするスペシャルな忍術アイテムを用意したのだ! しかも、手下の9人にも持たせた! 合計100万プクナだ!」
シュタッ シュタシュタッ シュタッ シュタッ……
コスギの声に反応した手下たちはコスギの周りに集まった。
「はっはっは! Youたちは、ここで倒されるのだ! いくぞ、分身の術!!!」
バババババババババババ……!
なんとコスギと手下たち合わせて10人の忍者は10倍に分身して、その場に100人の忍者が現れた。
シュタタタタタタタタ……
10人に分かれたコスギは一斉に笑いながら虎一郎に言った。
「はっはっは! ルック、この忍者の数を! Youたちはおしまいだ! さぁYouたち、行けー!!」
「「おーー!」」
忍者たちが一斉に襲いかかってくると、お菊は伏せたまま体に雷を帯電させて軽く頭を振った。
「モォォォ」
パァァァン!!
お菊の雷は一斉に忍者たちを襲い、一気に数十人の分身を消滅させた。
そして雷が消えると恐ろしい速さで虎一郎が飛び出し、忍者と分身たちを次々となぎ倒していった。
ドッ バスッ ドドッ バン……
「うわっ、速い!」
「あ、HPが!」
「刀が見えない!」
「痛っ!」
虎一郎は一気に数十人の忍者をなぎ倒すと、振り返って忍者たちに言った。
「安心せい、木刀だ。傷は軽かろう」
それを見たコスギは驚きながら言った。
「な、なっ! 忍者たちが、一瞬で! なんだあの刀さばきは!」
コスギがそう言った瞬間、麻衣歌の炎の魔法陣がコスギたちの頭上を覆った。
「わたくしは昨日リスポーン(復活)しましたから全力ではありませんが、あなた方ならば十分ですわ!」
「炎の魔法陣だ!」
「また、やられるぞ!」
「やばい!」
「にげろ!」
分身の術で増えた忍者たちが一斉にパニックになると、コスギは慌てて手下の忍者たちに言った。
「危ない! お、お前らは逃げろ! あとはおれがやる! 逃げろ、早く!」
「「わーー!!」」
手下の忍者たちが一斉に逃げ出すと、残ったコスギとコスギの分身が一斉に麻衣歌に襲いかかった。
「仲間が逃げるまでは、Meが相手だ!!」
麻衣歌はそれを見ると、大きく展開した魔法陣からコスギと分身に向かって一斉に炎を吹き出した。
ツバキはお菊の上で尻尾をパタパタさせてながらお菊の頭に乗ったり、背中に行ったりしていた。
「はっはっは、嬉しそうであるなツバキ。それにしても、麻衣歌殿。ずいぶんと細い道であるな」
「申し訳ございません、虎一郎様。街を抜けると、あまりにも目立ってしまいますので抜け道を通っております」
麻衣歌はフォロワー100万人のインフルエンサーだったので、昼間の街ではファンに取り囲まれてしまう事を恐れていた。
「麻衣歌殿、我らは目立ってしまうのであろうか」
「は、はい。え……、ええと、ベヒーモスのお菊ちゃんが珍しいので……」
「おぉ、そうであった。コスギという忍者もお菊を狙っておったからな」
「え、ええ」
虎一郎たちは細い道を進んでいくと、G区画の海岸が見えてきた。
「おぉ、海が見えてきたな」
「はい」
「モォォ」
「わん!」
ザザーン ザザーン ザザーン……
「わんわん!」
するとお菊の背中に乗っていたツバキが、背中から飛び降りて勢いよく海へ走っていった。
「待つのだツバキ! はっはっは」
虎一郎がツバキを追いかけると、麻衣歌はその後姿を笑顔で見つめた。
虎一郎は砂浜まで走ってツバキを抱えあげると、ツバキは尻尾をパタパタさせながら虎一郎の顔をなめた。
ペロペロ、フッフッ!
「はっはっは。ツバキ、お前は海が好きであったな」
「わんわん!」
ツバキが嬉しそうに返事をすると、虎一郎はツバキを波打ち際まで連れていって砂浜に下ろした。
「わんわんわん!」
するとツバキは嬉しそうに波と遊び始めた。
ザザーン ダダダダッ サブン! ブルブルブル……
「わんわん!」
虎一郎は砂浜に胡座をかくと、お菊と麻衣歌も追いついてきた。
「モォォ」
お菊は虎一郎のそばに伏せると、麻衣歌も虎一郎の横に座った。
「虎一郎様、ツバキちゃん嬉しそうですわね」
「うむ。ツバキは海で遊ぶのが好きでな」
すると突然、虎一郎は立ち上がって振り返り、いくつかある小さな砂の山に話しかけた。
「気配が消せておらぬぞ。それで隠れているつもりか」
虎一郎がそう言うと、小さな砂の山が動揺した。
「麻衣歌殿、あの砂の山に妖術を使えぬか」
「はい、虎一郎様。では、あの砂の山を全て焼き尽くしましょう」
麻衣歌がそう言うと、砂の山から慌てた忍者たちが現れた。
ザバッ! ザバッザバッ! ザバッ!
それを見た虎一郎は呆れながら1人のマッチョな忍者に言った。
「お主、コスギではないか」
「ザッツ、ライト! トゥデイは勝負に来たぞサムライ!」
それを聞いた麻衣歌はコスギに言った。
「虎一郎様には『武士』という言葉がお似合いですわ。サムライは江戸時代くらいから一般的になった言葉ですわよ」
「え? 刀を振り回す人って、みんなサムライじゃないの?」
「うふふ。あなた忍者ですのに不勉強ですわね」
「なっ、なんだと!」
コスギは驚きながら麻衣歌から離れると、ポーズを決めながら虎一郎に言った。
「サムラ……、いや、えっと、虎一郎! 今日はリベンジに来た!」
「うん? コスギ殿、なんと?」
「リベンジだっ!」
すると麻衣歌は流暢な英語でコスギに言った。
「Hey, Kosugi. Koichiro-sama doesn't speak Japanese. Please speak in Japanese.」
「な、ななっ! Youはイングリッシュをスピーキング!」
「ええ、米国に留学しておりましたので。それよりも虎一郎様には正しい日本語でお話しくださいませ。インチキ英語はいけませんわ」
「オーマイガ! あ、いや、なんてことだ!」
コスギはさらに麻衣歌から離れると、動揺しながら麻衣歌に言った。
「シット! だがトゥデイはYouたちを倒す!」
「あら、Shitはいけませんわ。ShootかDamn itをお使いくださいませ」
麻衣歌はそう言うと、魔法の杖を手に出現させて構えた。
すると、それを見たコスギはニヤリと笑いながら声をあげた。
「トゥデイは10万プクナもするスペシャルな忍術アイテムを用意したのだ! しかも、手下の9人にも持たせた! 合計100万プクナだ!」
シュタッ シュタシュタッ シュタッ シュタッ……
コスギの声に反応した手下たちはコスギの周りに集まった。
「はっはっは! Youたちは、ここで倒されるのだ! いくぞ、分身の術!!!」
バババババババババババ……!
なんとコスギと手下たち合わせて10人の忍者は10倍に分身して、その場に100人の忍者が現れた。
シュタタタタタタタタ……
10人に分かれたコスギは一斉に笑いながら虎一郎に言った。
「はっはっは! ルック、この忍者の数を! Youたちはおしまいだ! さぁYouたち、行けー!!」
「「おーー!」」
忍者たちが一斉に襲いかかってくると、お菊は伏せたまま体に雷を帯電させて軽く頭を振った。
「モォォォ」
パァァァン!!
お菊の雷は一斉に忍者たちを襲い、一気に数十人の分身を消滅させた。
そして雷が消えると恐ろしい速さで虎一郎が飛び出し、忍者と分身たちを次々となぎ倒していった。
ドッ バスッ ドドッ バン……
「うわっ、速い!」
「あ、HPが!」
「刀が見えない!」
「痛っ!」
虎一郎は一気に数十人の忍者をなぎ倒すと、振り返って忍者たちに言った。
「安心せい、木刀だ。傷は軽かろう」
それを見たコスギは驚きながら言った。
「な、なっ! 忍者たちが、一瞬で! なんだあの刀さばきは!」
コスギがそう言った瞬間、麻衣歌の炎の魔法陣がコスギたちの頭上を覆った。
「わたくしは昨日リスポーン(復活)しましたから全力ではありませんが、あなた方ならば十分ですわ!」
「炎の魔法陣だ!」
「また、やられるぞ!」
「やばい!」
「にげろ!」
分身の術で増えた忍者たちが一斉にパニックになると、コスギは慌てて手下の忍者たちに言った。
「危ない! お、お前らは逃げろ! あとはおれがやる! 逃げろ、早く!」
「「わーー!!」」
手下の忍者たちが一斉に逃げ出すと、残ったコスギとコスギの分身が一斉に麻衣歌に襲いかかった。
「仲間が逃げるまでは、Meが相手だ!!」
麻衣歌はそれを見ると、大きく展開した魔法陣からコスギと分身に向かって一斉に炎を吹き出した。
0
あなたにおすすめの小説
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる