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第40話 ラーメンだ!
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愛芽は家に入っていく虎一郎たちを見送ると麻衣歌に尋ねた。
「麻衣歌さん、コイちゃんが忍者を配下にしたっていうのは……」
「ええ。虎一郎様は彼らに刀さばきを教えると言っていましたわ」
「刀を? あ、そっか。コイちゃんクリティカル誤差3%の刀で7コンボ決めるもんね」
「ええっ! 虎一郎様が!? そ……、それは想像以上のお方でしたわ……」
麻衣歌が驚いていると愛芽が思い出したように麻衣歌に言った。
「あ、そうだ麻衣歌さん。エンジニアの矢口さんが聞きたいことがあるって言ったましたよ」
「矢口さんが?」
「はい、なんか戦闘中にコイちゃんにバグが出たみたいで、状況を聞きたいとか……」
「まぁ、それは重大な事ですわね。すぐに戻らなくてはなりませんわ」
「ですね。じゃあ、ここからあたしが引き継ぎますので」
「ええ。宜しくおねがいします高橋さん」
麻衣歌はレポートを送信すると愛芽に頭を下げて消えていった。
愛芽は麻衣歌を見送ると、ツバキを抱えて虎一郎たちの居る家へ向かった。
ガチャ
愛芽が扉を開けると、すでに忍者と虎一郎で大騒ぎになっていた。
「虎一郎様! このコスギ、一生ついていきます!!」
「はっはっは! コスギよ。そのような事を言って、口だけであろう」
「いーやいやいやいや! 今日からは虎一郎様の身の回りのお世話もさせていただきます!!」
コスギがそう言うと、忍者たちも口々に言った。
「おれもお世話します!」
「えっと、学校の試験期間以外は!」
「仕事帰ったらお手伝いします!」
「ぼくも!」
それを聞いた虎一郎は鬼コロッシーをズズッと吸うと忍者たちに言った。
「皆の気持ちはありがたい。だが、この家は狭いゆえ、刀の稽古の時に来てもらえれば、それで良い」
すると突然コスギが仁王立ちをして虎一郎に言った。
「虎一郎様、お任せください! 何を隠そう、このコスギ。スーパーレアな城のレシピを持っているのです!!」
「城のれしぴ?」
「はい! 城を建てる事ができるのです!」
「なんと、城を!」
「城こそ、虎一郎様にふさわしい住居でございます! いつか、このような日が来ると思い、使わずにとっておいたのです!!」
「いや、だがコスギよ。それはいくらなんでも……」
「いえ! 我らは虎一郎様の配下でございます! 主人にはそれ相応のお住まいを提供いたします!」
コスギはそう言うと、手下の忍者たちに指示を出した。
「これから虎一郎様のプライベート・エリアに城を築く! ついてこい!」
「「おーー!!!」」
忍者たちはコスギを先頭に意気揚々と家の外へ走り出ていった。
その頃、エンジニアの矢口と話し合いを終えた麻衣歌は仮眠室の麻衣歌エリア戻っていた。
麻衣歌はタブレットを片手にリゾートチェアに座りながらつぶつぶと呟いた。
「虎一郎様のプログラムは複雑すぎて多くのプレイヤーが同時に武器を使うと処理が追いつかない……。たしかにあの時は20人くらいは居ましたわね……」
麻衣歌は手をあごに当てながらタブレットを見つめた。
「戦闘になれば当たり判定や武器のモーション、アイテムや魔法のエフェクトや判定も……。たしか負荷がかかりますわね……」
麻衣歌はため息をつくと、タブレットを閉じて、テーブルに置いた。
「万が一、虎一郎様があの忍者たちと一緒に戦いをしたら不具合が出ますわね……。ではやはり、わたくしが忍者たちを率いて……」
麻衣歌がブツブツと呟いていると、仮眠室に取引先の御曹司で幼なじみの守山田がやってきた。
「麻衣歌さん。仮眠室に寝泊まりしているという噂は本当だったのですね」
タイトな高級スーツに身を包んだイケメンの守山田は、麻衣歌にキメ顔をしながら笑った。
守山田は額に指を立てながら首を横に振ると、麻衣歌に話を続けた。
「このような所で寝泊まりするなんて痛ましい……。わたくしが近くのホテルのスイート・ルームを取っておきましたので、そちらをお使いください」
守山田はキメ顔のままニコリと笑うと麻衣歌が守山田に尋ねた。
「そのスイート、もちろんプライベートプールがありますわよね?」
「え? いや、えっと……、この辺りのホテルはリゾートでは無いので……」
「それならテントと一緒ですわ!」
「ええっ!! テントと一緒!? なぜっ!? 一泊10万ですが!」
「あら、あなた一泊10万くらいで、わたくしにアピールしたいの?」
「え、あ、いや、その……」
「とにかくホテルは必要ありませんわ。今日はお引取りくださいませ」
「……はい」
守山田は下を向いて返事をすると、麻衣歌はゴソゴソとテントの中へ入っていった。
守山田は仮眠室を出ると同行していた若い女性秘書に尋ねた。
「こんなにイケメンで金もあるのに、麻衣歌さんはなんで振り向いてくれないんだろう」
「それは麻衣歌さんもお金持ちで美人だからじゃないでしょうか」
「え?」
「麻衣歌さんはお金もイケメンも必要ないんだと思います」
「じゃ、じゃあどうしたら……」
「個人的な意見でも良いでしょうか」
「うん……」
「たとえば私は好きでもない人と高級フレンチへ行くよりも、好きな人とラーメンを食べるほうが幸せです」
「ええっ! ラーメンって、あのラーメン? 安いやつだよね」
「はい。もちろん、高級な物が好きな女性もいるとは思いますが、私はお金よりも重要なことがあるかと……」
「なるほど、そういう事か!」
守山田は手をポンと叩くと、秘書に嬉しそうに言った。
「よし、今からラーメン店にいくぞ! 買収だ!」
「あ、いや、そういう意味では無くて……」
「はーっはっは!」
ダダダダダダダダ!
「あ、ちょっ! 待ってください!」
守山田は突然笑いながら走り出すと、秘書は慌てて後を追いかけた。
その頃、虎一郎のプライベート・エリアではコスギを中心に忍者たちが城を築いていた。
「Youたちはその石垣の上の角材に『C4番』の床を30枚張ってくれ! そっちのYouたちは『B6番』の柱を24本を立てるんだ!」
「「はい!!」」
忍者たちはテキパキと仕事を進めると、どんどんと石垣の上に柱が立っていった。
「Youたちは『D2番』の壁を20枚と、扉のところには『D1番』の壁を貼ってくれ」
「「はい!!」」
虎一郎は唖然としながらコスギたちの作業を眺めていると、次々と壁が現れて1階が完成した。
「麻衣歌さん、コイちゃんが忍者を配下にしたっていうのは……」
「ええ。虎一郎様は彼らに刀さばきを教えると言っていましたわ」
「刀を? あ、そっか。コイちゃんクリティカル誤差3%の刀で7コンボ決めるもんね」
「ええっ! 虎一郎様が!? そ……、それは想像以上のお方でしたわ……」
麻衣歌が驚いていると愛芽が思い出したように麻衣歌に言った。
「あ、そうだ麻衣歌さん。エンジニアの矢口さんが聞きたいことがあるって言ったましたよ」
「矢口さんが?」
「はい、なんか戦闘中にコイちゃんにバグが出たみたいで、状況を聞きたいとか……」
「まぁ、それは重大な事ですわね。すぐに戻らなくてはなりませんわ」
「ですね。じゃあ、ここからあたしが引き継ぎますので」
「ええ。宜しくおねがいします高橋さん」
麻衣歌はレポートを送信すると愛芽に頭を下げて消えていった。
愛芽は麻衣歌を見送ると、ツバキを抱えて虎一郎たちの居る家へ向かった。
ガチャ
愛芽が扉を開けると、すでに忍者と虎一郎で大騒ぎになっていた。
「虎一郎様! このコスギ、一生ついていきます!!」
「はっはっは! コスギよ。そのような事を言って、口だけであろう」
「いーやいやいやいや! 今日からは虎一郎様の身の回りのお世話もさせていただきます!!」
コスギがそう言うと、忍者たちも口々に言った。
「おれもお世話します!」
「えっと、学校の試験期間以外は!」
「仕事帰ったらお手伝いします!」
「ぼくも!」
それを聞いた虎一郎は鬼コロッシーをズズッと吸うと忍者たちに言った。
「皆の気持ちはありがたい。だが、この家は狭いゆえ、刀の稽古の時に来てもらえれば、それで良い」
すると突然コスギが仁王立ちをして虎一郎に言った。
「虎一郎様、お任せください! 何を隠そう、このコスギ。スーパーレアな城のレシピを持っているのです!!」
「城のれしぴ?」
「はい! 城を建てる事ができるのです!」
「なんと、城を!」
「城こそ、虎一郎様にふさわしい住居でございます! いつか、このような日が来ると思い、使わずにとっておいたのです!!」
「いや、だがコスギよ。それはいくらなんでも……」
「いえ! 我らは虎一郎様の配下でございます! 主人にはそれ相応のお住まいを提供いたします!」
コスギはそう言うと、手下の忍者たちに指示を出した。
「これから虎一郎様のプライベート・エリアに城を築く! ついてこい!」
「「おーー!!!」」
忍者たちはコスギを先頭に意気揚々と家の外へ走り出ていった。
その頃、エンジニアの矢口と話し合いを終えた麻衣歌は仮眠室の麻衣歌エリア戻っていた。
麻衣歌はタブレットを片手にリゾートチェアに座りながらつぶつぶと呟いた。
「虎一郎様のプログラムは複雑すぎて多くのプレイヤーが同時に武器を使うと処理が追いつかない……。たしかにあの時は20人くらいは居ましたわね……」
麻衣歌は手をあごに当てながらタブレットを見つめた。
「戦闘になれば当たり判定や武器のモーション、アイテムや魔法のエフェクトや判定も……。たしか負荷がかかりますわね……」
麻衣歌はため息をつくと、タブレットを閉じて、テーブルに置いた。
「万が一、虎一郎様があの忍者たちと一緒に戦いをしたら不具合が出ますわね……。ではやはり、わたくしが忍者たちを率いて……」
麻衣歌がブツブツと呟いていると、仮眠室に取引先の御曹司で幼なじみの守山田がやってきた。
「麻衣歌さん。仮眠室に寝泊まりしているという噂は本当だったのですね」
タイトな高級スーツに身を包んだイケメンの守山田は、麻衣歌にキメ顔をしながら笑った。
守山田は額に指を立てながら首を横に振ると、麻衣歌に話を続けた。
「このような所で寝泊まりするなんて痛ましい……。わたくしが近くのホテルのスイート・ルームを取っておきましたので、そちらをお使いください」
守山田はキメ顔のままニコリと笑うと麻衣歌が守山田に尋ねた。
「そのスイート、もちろんプライベートプールがありますわよね?」
「え? いや、えっと……、この辺りのホテルはリゾートでは無いので……」
「それならテントと一緒ですわ!」
「ええっ!! テントと一緒!? なぜっ!? 一泊10万ですが!」
「あら、あなた一泊10万くらいで、わたくしにアピールしたいの?」
「え、あ、いや、その……」
「とにかくホテルは必要ありませんわ。今日はお引取りくださいませ」
「……はい」
守山田は下を向いて返事をすると、麻衣歌はゴソゴソとテントの中へ入っていった。
守山田は仮眠室を出ると同行していた若い女性秘書に尋ねた。
「こんなにイケメンで金もあるのに、麻衣歌さんはなんで振り向いてくれないんだろう」
「それは麻衣歌さんもお金持ちで美人だからじゃないでしょうか」
「え?」
「麻衣歌さんはお金もイケメンも必要ないんだと思います」
「じゃ、じゃあどうしたら……」
「個人的な意見でも良いでしょうか」
「うん……」
「たとえば私は好きでもない人と高級フレンチへ行くよりも、好きな人とラーメンを食べるほうが幸せです」
「ええっ! ラーメンって、あのラーメン? 安いやつだよね」
「はい。もちろん、高級な物が好きな女性もいるとは思いますが、私はお金よりも重要なことがあるかと……」
「なるほど、そういう事か!」
守山田は手をポンと叩くと、秘書に嬉しそうに言った。
「よし、今からラーメン店にいくぞ! 買収だ!」
「あ、いや、そういう意味では無くて……」
「はーっはっは!」
ダダダダダダダダ!
「あ、ちょっ! 待ってください!」
守山田は突然笑いながら走り出すと、秘書は慌てて後を追いかけた。
その頃、虎一郎のプライベート・エリアではコスギを中心に忍者たちが城を築いていた。
「Youたちはその石垣の上の角材に『C4番』の床を30枚張ってくれ! そっちのYouたちは『B6番』の柱を24本を立てるんだ!」
「「はい!!」」
忍者たちはテキパキと仕事を進めると、どんどんと石垣の上に柱が立っていった。
「Youたちは『D2番』の壁を20枚と、扉のところには『D1番』の壁を貼ってくれ」
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