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1章
02.稽古の成果
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空気の冷たい早朝。
私は鳥の鳴き声で目を覚ました。
まだ少し眠気の残る身体を起こし、あくびと背伸びをしてベッドを出る。
今日は師匠が来ないので、午前中は丸々体力作りと、素振りに使える。
午後は......。 お母様が暇だったら魔術を教えてもらおうかな。
ここ最近、体を動かしてばかりで魔術の方は疎かになってたし。
魔術が使えないからと言って、全く学ばなくなった訳じゃない。
それにお父様も、魔術は戦闘でよく使うから勉強出来る時にしておきなさいとよく言っていた。
魔術を使う野党やらゴロツキもいるし。
そういう輩を相手にする時、魔術について知っておくことで、有利に動けるかもしれない。
なんて考えながら、運動用のシャツと短パンに着替えて髪の毛を縛り、ベッド横に立て掛けた木剣を手に部屋を出た。
——庭に着くと、早速準備運動から始める。
ストレッチと軽い走り込み。
息が上がってくると、冷たい空気で肺が痛む。
そこから更に腕立て伏せをして、漸く素振りを開始した。
木剣を構え、深呼吸をしながら目を閉じる。
そして昨日、師匠に言われた事を思い出す。
適度な脱力と重心の制御。
昨日言われた通りの事をできるだけ意識しながら、上下左右に剣を振る。
一度振り抜く度に、再度構え直して、全力を込める。
それを一回、二回、三回......。
無心で何度も素振りをしていると、最初に素振りを教えてくれた父の言葉を思い出す。
『シュバッと振ってピタッだ!』
あの時は、『何言ってんだこの人』としか思わなかったけど、今にして思えばお父様なりに身体の使い方とやらを教えようとしてくれていたのかもしれない。
だけど、寡黙な上に口下手だから、なにかを教えるってのに向いてなかったんだろう。
おかげで、この三年間見ようみまねでやるしかなくて、変な癖がついてしまった。
なんて考えつつ、無心で素振りを続け、時間は過ぎていった。
——陽もそれなりに登り、お腹がぐぅ~となり始めた頃。
突然、後ろから声をかけられた。
「エル、おはよ~」
ハッと驚いて後ろをふり返ると、そこには眠そうにあくびをしている私の兄、アルカード・アドニスが立っていた。
「おはよう、アル兄様」
お父様譲りの茶髪はボサボサで、お母様譲りの蒼い瞳はあくびの涙で潤んでいる。
また徹夜したのだろう。
兄様は私とは違って魔術の才能に恵まれていた。
お父様よりお母様の血を濃く受け継いだのだろう。 物心着く頃にはお母様と一緒に魔術を学び始めたという。
そのおかげか性格はお母様に似て、少しズボラだったりする......。
顔立ちもお母様似の美人系で、静かに本を読んでる時は何処と無く儚さを感じさせる。
歳は私より二歳上の八歳。 既に学院に通っていると言うのに、徹夜してまで勉強をするほどの魔術大好きっ子だ。
現に、今も目の下に隈を作っている。
幸いな事に今日は学院はお休みらしい。
「眠そうだけど、また徹夜?」
「うん、水魔術の応用が思ったより面白くて。気づいたら朝だった」
そう言って眠そうに目を擦る兄様。
兄様は学院で読み書きや算術を学ぶよりも、書庫で魔術を学んでた方がよっぽど有意義だなんて言うけれどけど、私は結構楽しみにしてるのだ。
目指せ友達百人。
孤独な英雄にはなりたくない。
「はぁ~。 それじゃ、僕は少し寝てくるから。素振り頑張って」
「うん、ありがと」
兄様はそう言って、大きなあくびをしながら自室へと歩いていってしまった......。
そして、それと入れ替わるようにコゼットが姿を現す。
「——おはようございます、エル様。朝食持ってきましたよ」
手にはお盆を抱えており、お皿にサンドイッチが二枚乗っていた。
どうやら、そろそろ屋敷の使用人達が働き出す時間らしい。
「あ、おはよコゼット。ちょっとまってて」
私は木剣を壁に立て掛け、バケツに汲んでおいた井戸水で手を洗う。
それから庭に置かれた椅子に座ってコゼットの用意してくれたサンドイッチを受け取って口に運ぶ。
「おいしぃ~」
私は昔からコゼットの作るサンドイッチが大好きだ。
ちょうどいい塩加減のベーコンにシャキシャキのレタスと甘酸っぱいトマト、そしてそれらに絡まる塩辛いソースが抜群に合っている。
やはり他の使用人が作るサンドイッチとは段違いに美味しい。
少し前に、なにか特別なレシピでもあるのかと思って聞いてみたけど、『秘密です』と言って教えてくれなかった。
いつか絶対暴いてやるんだ。
なんて考えながら食べ進めると、サンドイッチ二枚はあっという間に私の胃袋へ入ってしまった。
その後、私は少し休憩してコゼットの入れてくれたお茶をグイッと飲み干すと、席を立つ。
そうして、軽く深呼吸とストレッチをして、壁に立て掛けた木剣を手に素振りを再開した。
コゼットはそんな私の様子を見て微笑むと、空になった食器とコップを手に屋敷の中へ戻って行った......。
——数時間後。 私は師匠に言われた体の使い方を染み込ませるために、ひたすら素振りを繰り返していた。
朝食の食器を片付けて、諸々の仕事も終えたコゼットは、椅子に座って居眠りをしている。
そよ風も相まって、今お昼寝したらさぞ心地いいだろうな。
なんて、寝息を立てるコゼットを横目に、私は素振りを続ける。
そうして、そろそろ太陽も完全に頭上登る頃。
つまり、もうすぐお昼の時間。
私は昨日師匠に言われたことが身についたか確認を兼ねて最後に全力の一振をしたくなった。
しかし、ふと周りを見ても、斬りつける対象がない。
お父様みたいに丸太を運んで地面に突き刺せればいいんだけど......。
......いや、やっぱ無し。
想像したらなんかやだ。
と、頭の中で筋骨隆々の自分が鏡に写っている姿を想像して顔をしかめる。
将来的には丸太を担げるくらいの筋力があった方がいいだろうけど、 置くなら木偶人形とかそうゆうのがいい。
がしかし、今は木偶人形なんてない。
どうしたものかな。
最悪、全力の素振りでもいいんだけど。
と、辺りを見渡していると、丁度いいものが目に入った。
——そう、いつも昼寝をしている木だ。
私は、その木へおもむろに近づいてみる。
まぁ、木剣なんか斬りつけたところで、どうせ傷一つ付けられないだろうし。
素振りの成果を確認するには丁度いいか。
なんて、思いながら剣を脇に構えた。
「ふぅ......」
肺の中の空気を吐き出しながら、目を閉じて師匠の言葉を思い出す。
筋肉の使い方、適度な脱力。
今日の素振りでそれを意識してきたけど、正直言うとまだ完璧に出来てる気はしない。
けど、なんとなくわかってきた。
私が剣を持ったキッカケ。
三年前に見たあの日のお父様を真似て見ればいい。
目を瞑って深呼吸をしながら、ゆっくりと全身の力を抜いてゆく。
鳥のさえずりと、そよ風に揺れる枝葉の音。 そして心地のいいリズムを刻む自分の鼓動。
今、私の世界にはそれしかない。
深呼吸を繰り返して、イメージする。
——お父様の斬撃を再現する自分を。
そうして、やがて自分の鼓動すら遠くなった頃。
自身がまるで空気へ溶け込んだかのような感覚に包まれ、その瞬間。
全神経を一瞬で活性化させて、渾身の横薙ぎを放った——。
——カァァンッ!
音が響いたと同時に目を開けると、私の木剣の刃が約五センチほど、木の土手っ腹にめり込んでいた。
——いや、木を斬ったのだ。
その光景と音の大きさに、私は驚いて、剣を振り抜いた格好のまま放心してしまう。
手が痺れて、木剣が上手く握れない。
まさか、本当に切れるとは思ってなかった。
たったの五センチくらいとは言え、木剣が、木の幹に大きく傷をつけた。
しかも、私が振った剣でだ。
複雑な気持ちで、胸がいっぱいになってしまう。
木を傷つけた申し訳なさと、自分の実力が思ったよりも伸びていた嬉しさ。
その両方が渦巻いている。
そんな中、今の音で目を覚ましたのだろうコゼットに背後から声を掛けられた。
「——エル様、何をしてらっしゃるんです?」
ものすごい嫌な予感がして急いで振り返ると、コゼットがどこか影のある笑顔を浮かべて真後ろに立っていた。
と言うのも、実はこの木、お母様とコゼットが気に入っている木なのだ。
もちろん私も、晴れの日にここでお昼寝すると気持ちいし、物心ついた時からから一緒だったから今は申し訳なさで胸がいっぱいだ。
ならなぜ剣を振ったかと聞かれるだろうが、そりゃ私みたいな女の子の全力で、しかも木剣なんかで木が切れるなんて普通思わない......。
「コ、コゼット!? いゃ、これはその......」
私の予想では木剣は弾かれるはずだったの。
なんて、コゼットに言ったら絶対に怒られる。
なにか別の適当な言い訳を考えなきゃ。
——あ、そうだ。
「虫!! 羽虫がいたから! コレで振り払おうと思ったら勢い余っちゃってぇ!」
我ながら完璧な言い訳を思いついた。
これならコゼットも納得してくれ......ないみたい。
コゼットの表情は相変わらず笑顔のまま。
しかしその裏側に燃えたぎる怒りがまるでオーラのように漏れ出て見えた気がしたのだった。
私は鳥の鳴き声で目を覚ました。
まだ少し眠気の残る身体を起こし、あくびと背伸びをしてベッドを出る。
今日は師匠が来ないので、午前中は丸々体力作りと、素振りに使える。
午後は......。 お母様が暇だったら魔術を教えてもらおうかな。
ここ最近、体を動かしてばかりで魔術の方は疎かになってたし。
魔術が使えないからと言って、全く学ばなくなった訳じゃない。
それにお父様も、魔術は戦闘でよく使うから勉強出来る時にしておきなさいとよく言っていた。
魔術を使う野党やらゴロツキもいるし。
そういう輩を相手にする時、魔術について知っておくことで、有利に動けるかもしれない。
なんて考えながら、運動用のシャツと短パンに着替えて髪の毛を縛り、ベッド横に立て掛けた木剣を手に部屋を出た。
——庭に着くと、早速準備運動から始める。
ストレッチと軽い走り込み。
息が上がってくると、冷たい空気で肺が痛む。
そこから更に腕立て伏せをして、漸く素振りを開始した。
木剣を構え、深呼吸をしながら目を閉じる。
そして昨日、師匠に言われた事を思い出す。
適度な脱力と重心の制御。
昨日言われた通りの事をできるだけ意識しながら、上下左右に剣を振る。
一度振り抜く度に、再度構え直して、全力を込める。
それを一回、二回、三回......。
無心で何度も素振りをしていると、最初に素振りを教えてくれた父の言葉を思い出す。
『シュバッと振ってピタッだ!』
あの時は、『何言ってんだこの人』としか思わなかったけど、今にして思えばお父様なりに身体の使い方とやらを教えようとしてくれていたのかもしれない。
だけど、寡黙な上に口下手だから、なにかを教えるってのに向いてなかったんだろう。
おかげで、この三年間見ようみまねでやるしかなくて、変な癖がついてしまった。
なんて考えつつ、無心で素振りを続け、時間は過ぎていった。
——陽もそれなりに登り、お腹がぐぅ~となり始めた頃。
突然、後ろから声をかけられた。
「エル、おはよ~」
ハッと驚いて後ろをふり返ると、そこには眠そうにあくびをしている私の兄、アルカード・アドニスが立っていた。
「おはよう、アル兄様」
お父様譲りの茶髪はボサボサで、お母様譲りの蒼い瞳はあくびの涙で潤んでいる。
また徹夜したのだろう。
兄様は私とは違って魔術の才能に恵まれていた。
お父様よりお母様の血を濃く受け継いだのだろう。 物心着く頃にはお母様と一緒に魔術を学び始めたという。
そのおかげか性格はお母様に似て、少しズボラだったりする......。
顔立ちもお母様似の美人系で、静かに本を読んでる時は何処と無く儚さを感じさせる。
歳は私より二歳上の八歳。 既に学院に通っていると言うのに、徹夜してまで勉強をするほどの魔術大好きっ子だ。
現に、今も目の下に隈を作っている。
幸いな事に今日は学院はお休みらしい。
「眠そうだけど、また徹夜?」
「うん、水魔術の応用が思ったより面白くて。気づいたら朝だった」
そう言って眠そうに目を擦る兄様。
兄様は学院で読み書きや算術を学ぶよりも、書庫で魔術を学んでた方がよっぽど有意義だなんて言うけれどけど、私は結構楽しみにしてるのだ。
目指せ友達百人。
孤独な英雄にはなりたくない。
「はぁ~。 それじゃ、僕は少し寝てくるから。素振り頑張って」
「うん、ありがと」
兄様はそう言って、大きなあくびをしながら自室へと歩いていってしまった......。
そして、それと入れ替わるようにコゼットが姿を現す。
「——おはようございます、エル様。朝食持ってきましたよ」
手にはお盆を抱えており、お皿にサンドイッチが二枚乗っていた。
どうやら、そろそろ屋敷の使用人達が働き出す時間らしい。
「あ、おはよコゼット。ちょっとまってて」
私は木剣を壁に立て掛け、バケツに汲んでおいた井戸水で手を洗う。
それから庭に置かれた椅子に座ってコゼットの用意してくれたサンドイッチを受け取って口に運ぶ。
「おいしぃ~」
私は昔からコゼットの作るサンドイッチが大好きだ。
ちょうどいい塩加減のベーコンにシャキシャキのレタスと甘酸っぱいトマト、そしてそれらに絡まる塩辛いソースが抜群に合っている。
やはり他の使用人が作るサンドイッチとは段違いに美味しい。
少し前に、なにか特別なレシピでもあるのかと思って聞いてみたけど、『秘密です』と言って教えてくれなかった。
いつか絶対暴いてやるんだ。
なんて考えながら食べ進めると、サンドイッチ二枚はあっという間に私の胃袋へ入ってしまった。
その後、私は少し休憩してコゼットの入れてくれたお茶をグイッと飲み干すと、席を立つ。
そうして、軽く深呼吸とストレッチをして、壁に立て掛けた木剣を手に素振りを再開した。
コゼットはそんな私の様子を見て微笑むと、空になった食器とコップを手に屋敷の中へ戻って行った......。
——数時間後。 私は師匠に言われた体の使い方を染み込ませるために、ひたすら素振りを繰り返していた。
朝食の食器を片付けて、諸々の仕事も終えたコゼットは、椅子に座って居眠りをしている。
そよ風も相まって、今お昼寝したらさぞ心地いいだろうな。
なんて、寝息を立てるコゼットを横目に、私は素振りを続ける。
そうして、そろそろ太陽も完全に頭上登る頃。
つまり、もうすぐお昼の時間。
私は昨日師匠に言われたことが身についたか確認を兼ねて最後に全力の一振をしたくなった。
しかし、ふと周りを見ても、斬りつける対象がない。
お父様みたいに丸太を運んで地面に突き刺せればいいんだけど......。
......いや、やっぱ無し。
想像したらなんかやだ。
と、頭の中で筋骨隆々の自分が鏡に写っている姿を想像して顔をしかめる。
将来的には丸太を担げるくらいの筋力があった方がいいだろうけど、 置くなら木偶人形とかそうゆうのがいい。
がしかし、今は木偶人形なんてない。
どうしたものかな。
最悪、全力の素振りでもいいんだけど。
と、辺りを見渡していると、丁度いいものが目に入った。
——そう、いつも昼寝をしている木だ。
私は、その木へおもむろに近づいてみる。
まぁ、木剣なんか斬りつけたところで、どうせ傷一つ付けられないだろうし。
素振りの成果を確認するには丁度いいか。
なんて、思いながら剣を脇に構えた。
「ふぅ......」
肺の中の空気を吐き出しながら、目を閉じて師匠の言葉を思い出す。
筋肉の使い方、適度な脱力。
今日の素振りでそれを意識してきたけど、正直言うとまだ完璧に出来てる気はしない。
けど、なんとなくわかってきた。
私が剣を持ったキッカケ。
三年前に見たあの日のお父様を真似て見ればいい。
目を瞑って深呼吸をしながら、ゆっくりと全身の力を抜いてゆく。
鳥のさえずりと、そよ風に揺れる枝葉の音。 そして心地のいいリズムを刻む自分の鼓動。
今、私の世界にはそれしかない。
深呼吸を繰り返して、イメージする。
——お父様の斬撃を再現する自分を。
そうして、やがて自分の鼓動すら遠くなった頃。
自身がまるで空気へ溶け込んだかのような感覚に包まれ、その瞬間。
全神経を一瞬で活性化させて、渾身の横薙ぎを放った——。
——カァァンッ!
音が響いたと同時に目を開けると、私の木剣の刃が約五センチほど、木の土手っ腹にめり込んでいた。
——いや、木を斬ったのだ。
その光景と音の大きさに、私は驚いて、剣を振り抜いた格好のまま放心してしまう。
手が痺れて、木剣が上手く握れない。
まさか、本当に切れるとは思ってなかった。
たったの五センチくらいとは言え、木剣が、木の幹に大きく傷をつけた。
しかも、私が振った剣でだ。
複雑な気持ちで、胸がいっぱいになってしまう。
木を傷つけた申し訳なさと、自分の実力が思ったよりも伸びていた嬉しさ。
その両方が渦巻いている。
そんな中、今の音で目を覚ましたのだろうコゼットに背後から声を掛けられた。
「——エル様、何をしてらっしゃるんです?」
ものすごい嫌な予感がして急いで振り返ると、コゼットがどこか影のある笑顔を浮かべて真後ろに立っていた。
と言うのも、実はこの木、お母様とコゼットが気に入っている木なのだ。
もちろん私も、晴れの日にここでお昼寝すると気持ちいし、物心ついた時からから一緒だったから今は申し訳なさで胸がいっぱいだ。
ならなぜ剣を振ったかと聞かれるだろうが、そりゃ私みたいな女の子の全力で、しかも木剣なんかで木が切れるなんて普通思わない......。
「コ、コゼット!? いゃ、これはその......」
私の予想では木剣は弾かれるはずだったの。
なんて、コゼットに言ったら絶対に怒られる。
なにか別の適当な言い訳を考えなきゃ。
——あ、そうだ。
「虫!! 羽虫がいたから! コレで振り払おうと思ったら勢い余っちゃってぇ!」
我ながら完璧な言い訳を思いついた。
これならコゼットも納得してくれ......ないみたい。
コゼットの表情は相変わらず笑顔のまま。
しかしその裏側に燃えたぎる怒りがまるでオーラのように漏れ出て見えた気がしたのだった。
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