80 / 269
第六章
第十四話 マキョウダービー⑦
しおりを挟む
『現在先頭を走るウイニングライブ、そして彼女を追いかけるシャワーライト、両者共々表情は苦しいぞ!』
『今走っている最後のギミック、心臓破りの坂は、坂を上る人数が多ければ多いいほど、傾斜がキツくなります。このギミックを最小限のリスクで突破するには、後続との差を引き離さなければならなかったのですが、そうは行きませんでしたね。いくら優れた逃げの脚質を持っていても、ダービーに出場する走者のレベルは、やはり高かったと言うことでしょう』
『後続も速度を上げて少しでも前との距離を縮めたいところですが、急勾配の坂は予想以上にきつい。ここからがパワーと根性勝負!』
先頭から大きく離されて、俺は現在15位。普通の走者であれば、諦めるところだ。しかし、敢えてこの展開になるように選んでいた俺は、予定通りに事が進んでいることに安堵しつつ、口角を上げる。
よし、よし、今のところは予定通りだ。後は爆発的な末脚で、後方から一気に牛蒡抜きをするだけ。
しかしタイミングを見誤れば、無駄なスタミナを消費してしまい、逆転して優勝するのは困難だ。
実況を務めるアルティメットの言葉に耳を傾け、逆転できるタイミングを見逃さないようにしなければ。
『心臓破りの坂を走者たちが一斉に走る中、順位が入れ替わる! 現在先頭を走るのはウイニングライブ、そして2番手をシャワーライトが走ります。ここまでは不動の順位。そして3番手をパワームテキが走ります』
『名前にパワーが付いているだけあって、脚力は強いですね。坂道になって、一気に順位を上げました』
『4番手はカマカマ、そしてその内側をサンシャインが走り、アマソンが並んで来る。ミスターブラウン、ここで速度が落ちた! チャンスだとばかりにアストンが粘りながら前に出て、7番手に躍り出た! 彼らから3メートル差をサイリスが走り、おっと、ここでサザナミが水の魔法を使用したぞ! 前方を走っているピッキーハウスの足が滑って距離を縮められる! 追い越すか! いや、距離を縮めても追い抜くことはできない!』
『魔法で妨害するのは順位を上げる手段の一つですが、この場面では速度を上げる系の魔法が良かったでしょう。その証拠にピッキーハウスは妨害された直前に、速度アップの魔法を使用して、どうにか転倒することを避け、体勢を整えています』
『更に2メートル離れてアックスが走り、その外側をカゲノキシが走って追いかける。まだシャカールは最後のギミックに到達していないぞ! このまま間に合うのか! そして、絶望的な順位のサイレントキル、カルディア、ユキノタマはシャカールと10メートル以上差が付いている!』
『ここまでの順位を見た感じ、ウイニングライブとシャワーライトの一騎打ちと言ったようですね。私の期待株であるシャカール走者は、入賞も難しいでしょう。人族初の2冠達成はここで途切れる模様』
『ここで先頭集団に動きがあった! シャワーライトがウイニングライブに並びかけてきたぞ! そしてそのまま坂を登り切り、最後の直線コースに入った!』
『彼女たちが抜けたことで、坂の角度が変わりました。少しだけ後続が走りやすくなったでしょう』
『先頭を走るウイニングライブたちが抜けたことで、坂が少しだけ緩やかになった。勝負をかけるのはここからだ!』
「スピードスター!」
速度アップの魔法を発動し、一気に加速して先頭との距離を縮める。
足の筋肉の収縮速度が上がったことで、5秒の間時速56キロから64キロの速度で走ることができる。
たった5秒間しか効果が持続しないが、それだけの時間があれば、坂を登って疲弊している奴らを追い抜いくことができる。
『ここでシャカール走者が加速を始めた! 次々と走者がギミックを抜けて傾斜が緩やかになる中、ものすごいスピードで最後のギミック、心臓破りの坂に突入だ!』
『しかしほとんどの走者がギミックを抜け、もはや心臓破りの坂の役割を成してはいません。これでは普通の緩やかな坂の直線と変わりありません』
『さぁ、坂が緩やかになって行く中、シャカール走者が距離を縮めて行く! 爆発的な末脚でカゲノキシ、そしてアックスを追い抜けた! まだまだその走りは衰えません! あっという間にサザナミ。そしてピッキーハウスも追い抜く!』
『一気に追い抜いて行きますね。私は彼を見誤っていました。どうやら彼は最後のギミックを考慮して、わざと最初から後方を走っていたようです。これまでの走りが全て演技であったとなると、凄まじい演技と言えましょう』
よし、よし! これまで急な坂を走らされていた奴らは、かなりスタミナを減らしているみたいだ。だけど先に行けば行くほど、スタミナに余裕がある奴らばかりだ。簡単には追い抜かせてもらえないかもしれないが、俺はまだ諦めねぇ。
「スピードスター!」
俊足魔法の効果が切れそうになる直前で、もう一度同じ魔法を使用し、再び加速を行う。
『まだまだシャカールの快進撃は終わらない! ミスターブラウン、そしてアストン、まだまだだと言いたげに4番手を走るカマカマに追い付く! しかしカマカマも負けては居られない! 粘りの走りで、前方を走るパワームテキに追い付いた! 3名が並んだ!』
『シャカール走者が見事な牛蒡抜きを見せ、観客たちも熱が入ったもよう。大きな歓声がここまで聞こえて来ます』
「オラオラ! 道を開けろ! お前たちクソザコは、いくら頑張っても俺には勝てない! 諦めろ!」
「何が……諦めろ……だ」
「そう……だ……ダービーだけは……死んでも……優勝を諦められない」
パワームテキとカマカマが俺の言葉に返答するも、息が絶え絶えのようで、言葉が途切れ途切れに口から放たれる。
3位争いをしている連中の状態を確認するために、声をかけてみるも、予想通りにかなり疲弊している。
これなら、こいつらが速度を上げて追いかけて来るようなことはしないだろう。なら、後は前を走るウイニングライブとシャワーライトを相手にするだけ。
「どうやらここまでのようだな。これ以上影の中で休んでいても、旨い汁を吸うことはできなさそうだ」
ゴール板に向けて走っていると、突如どこからか声が聞こえた。
声の出所を探っていると。カマカマの影から聞こえていることに気付く。
そうだ。俺はすっかり忘れていた。途中から、アルティメットは17名の走者の名前しか出していない。そしてこのレースは18名のフルゲートで行われている。
「俺がダービー覇者になるための踏み台になってくれて感謝する。お陰でかなりスタミナを温存することができた」
カマカマの影から黒い鎧を着た騎士が現れる。
そうだ。こいつは序盤で影移動をしてカマカマの影の中に入りやがったんだった。
「さぁ、楽しい優勝争いをしょうではないかシャカール」
「本当に影が薄いやつだな。シャドーナイツが影に隠れて身を潜めていたせいで、存在をすっかり忘れていたぜ」
『今走っている最後のギミック、心臓破りの坂は、坂を上る人数が多ければ多いいほど、傾斜がキツくなります。このギミックを最小限のリスクで突破するには、後続との差を引き離さなければならなかったのですが、そうは行きませんでしたね。いくら優れた逃げの脚質を持っていても、ダービーに出場する走者のレベルは、やはり高かったと言うことでしょう』
『後続も速度を上げて少しでも前との距離を縮めたいところですが、急勾配の坂は予想以上にきつい。ここからがパワーと根性勝負!』
先頭から大きく離されて、俺は現在15位。普通の走者であれば、諦めるところだ。しかし、敢えてこの展開になるように選んでいた俺は、予定通りに事が進んでいることに安堵しつつ、口角を上げる。
よし、よし、今のところは予定通りだ。後は爆発的な末脚で、後方から一気に牛蒡抜きをするだけ。
しかしタイミングを見誤れば、無駄なスタミナを消費してしまい、逆転して優勝するのは困難だ。
実況を務めるアルティメットの言葉に耳を傾け、逆転できるタイミングを見逃さないようにしなければ。
『心臓破りの坂を走者たちが一斉に走る中、順位が入れ替わる! 現在先頭を走るのはウイニングライブ、そして2番手をシャワーライトが走ります。ここまでは不動の順位。そして3番手をパワームテキが走ります』
『名前にパワーが付いているだけあって、脚力は強いですね。坂道になって、一気に順位を上げました』
『4番手はカマカマ、そしてその内側をサンシャインが走り、アマソンが並んで来る。ミスターブラウン、ここで速度が落ちた! チャンスだとばかりにアストンが粘りながら前に出て、7番手に躍り出た! 彼らから3メートル差をサイリスが走り、おっと、ここでサザナミが水の魔法を使用したぞ! 前方を走っているピッキーハウスの足が滑って距離を縮められる! 追い越すか! いや、距離を縮めても追い抜くことはできない!』
『魔法で妨害するのは順位を上げる手段の一つですが、この場面では速度を上げる系の魔法が良かったでしょう。その証拠にピッキーハウスは妨害された直前に、速度アップの魔法を使用して、どうにか転倒することを避け、体勢を整えています』
『更に2メートル離れてアックスが走り、その外側をカゲノキシが走って追いかける。まだシャカールは最後のギミックに到達していないぞ! このまま間に合うのか! そして、絶望的な順位のサイレントキル、カルディア、ユキノタマはシャカールと10メートル以上差が付いている!』
『ここまでの順位を見た感じ、ウイニングライブとシャワーライトの一騎打ちと言ったようですね。私の期待株であるシャカール走者は、入賞も難しいでしょう。人族初の2冠達成はここで途切れる模様』
『ここで先頭集団に動きがあった! シャワーライトがウイニングライブに並びかけてきたぞ! そしてそのまま坂を登り切り、最後の直線コースに入った!』
『彼女たちが抜けたことで、坂の角度が変わりました。少しだけ後続が走りやすくなったでしょう』
『先頭を走るウイニングライブたちが抜けたことで、坂が少しだけ緩やかになった。勝負をかけるのはここからだ!』
「スピードスター!」
速度アップの魔法を発動し、一気に加速して先頭との距離を縮める。
足の筋肉の収縮速度が上がったことで、5秒の間時速56キロから64キロの速度で走ることができる。
たった5秒間しか効果が持続しないが、それだけの時間があれば、坂を登って疲弊している奴らを追い抜いくことができる。
『ここでシャカール走者が加速を始めた! 次々と走者がギミックを抜けて傾斜が緩やかになる中、ものすごいスピードで最後のギミック、心臓破りの坂に突入だ!』
『しかしほとんどの走者がギミックを抜け、もはや心臓破りの坂の役割を成してはいません。これでは普通の緩やかな坂の直線と変わりありません』
『さぁ、坂が緩やかになって行く中、シャカール走者が距離を縮めて行く! 爆発的な末脚でカゲノキシ、そしてアックスを追い抜けた! まだまだその走りは衰えません! あっという間にサザナミ。そしてピッキーハウスも追い抜く!』
『一気に追い抜いて行きますね。私は彼を見誤っていました。どうやら彼は最後のギミックを考慮して、わざと最初から後方を走っていたようです。これまでの走りが全て演技であったとなると、凄まじい演技と言えましょう』
よし、よし! これまで急な坂を走らされていた奴らは、かなりスタミナを減らしているみたいだ。だけど先に行けば行くほど、スタミナに余裕がある奴らばかりだ。簡単には追い抜かせてもらえないかもしれないが、俺はまだ諦めねぇ。
「スピードスター!」
俊足魔法の効果が切れそうになる直前で、もう一度同じ魔法を使用し、再び加速を行う。
『まだまだシャカールの快進撃は終わらない! ミスターブラウン、そしてアストン、まだまだだと言いたげに4番手を走るカマカマに追い付く! しかしカマカマも負けては居られない! 粘りの走りで、前方を走るパワームテキに追い付いた! 3名が並んだ!』
『シャカール走者が見事な牛蒡抜きを見せ、観客たちも熱が入ったもよう。大きな歓声がここまで聞こえて来ます』
「オラオラ! 道を開けろ! お前たちクソザコは、いくら頑張っても俺には勝てない! 諦めろ!」
「何が……諦めろ……だ」
「そう……だ……ダービーだけは……死んでも……優勝を諦められない」
パワームテキとカマカマが俺の言葉に返答するも、息が絶え絶えのようで、言葉が途切れ途切れに口から放たれる。
3位争いをしている連中の状態を確認するために、声をかけてみるも、予想通りにかなり疲弊している。
これなら、こいつらが速度を上げて追いかけて来るようなことはしないだろう。なら、後は前を走るウイニングライブとシャワーライトを相手にするだけ。
「どうやらここまでのようだな。これ以上影の中で休んでいても、旨い汁を吸うことはできなさそうだ」
ゴール板に向けて走っていると、突如どこからか声が聞こえた。
声の出所を探っていると。カマカマの影から聞こえていることに気付く。
そうだ。俺はすっかり忘れていた。途中から、アルティメットは17名の走者の名前しか出していない。そしてこのレースは18名のフルゲートで行われている。
「俺がダービー覇者になるための踏み台になってくれて感謝する。お陰でかなりスタミナを温存することができた」
カマカマの影から黒い鎧を着た騎士が現れる。
そうだ。こいつは序盤で影移動をしてカマカマの影の中に入りやがったんだった。
「さぁ、楽しい優勝争いをしょうではないかシャカール」
「本当に影が薄いやつだな。シャドーナイツが影に隠れて身を潜めていたせいで、存在をすっかり忘れていたぜ」
0
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる