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第七章
第二話デンバー王との謁見だが、なぜか俺を疑うのだが
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~レオ視点~
ブラゴの案内の元、俺とエリナは船着き場から船に乗り、デンバー城に向っていた。
「ああ、気分が悪い」
船の甲板にいる俺は、海を見ながら吐き気を催していた。
「初めて船に乗ったが、船がこんなに揺れるものとは思わなかった」
貴族が乗るような船であれば客室が用意されている。だが、ブラゴが手配した船は民間人が乗る船だ。なのでそんな贅沢なものは用意されていない。
「ヤバイ……またきやがった……オエー」
我慢できないほどの吐き気に襲われた俺は、とうとう胃の中にあったモノを海の中にぶちまける。
「おやおや、大丈夫ですか?」
ブラゴの声が聞こえ、そちらに顔を向ける。やつはニコニコと笑みを浮かべながら俺に近づいてきた。
くそう。どうして俺はこんなに苦しんでいると言うのに、お前はピンピンしていやがる。本当にムカつくやつだ。ムカつくが、今は怒るような元気はない。
「いったい……あとどれぐらいで……着くんだ?」
「まだ出発したばかりですからね。あと二、三日といったところでしょう」
ブラゴの言葉に、俺は絶望する。
ふざけるなよ。こんなにきついことがあと二、三日もかかるって言うのか。
「船酔いをどうにかする方法は、僕は知らないので、気合で頑張るしかないですよ」
「気合でどうにかなるなら、今の俺はこんなに体調が悪くはないぞ!……オエー!」
やつの言葉にカチンときてしまった俺は、声を荒げた。けれどそれがよくなかった。再び強烈な吐き気に襲われ、胃の中のモノを海に吐き出す。
これは本当にマズイな。
「うわー、あの人ゲロ吐いている! ゲロマンだ。ゲロマンだ!」
嘔吐をしているところを、同じ船に乗っている子どもに見られたようだ。ガキは俺を指差しながらゲロマンと連呼しやがる。
くそう、船酔いのせいで怒鳴ることができねえ。感情に身を任せれば、もう一度吐き気に襲われる。
「レオ、大丈夫なの?」
怒鳴りたくとも声を荒げられない状況に陥っていると、エリナの声が聞こえてきた。
「ほら、船乗りの人から布を貰ってきたから、これで口元を拭きなさいよ」
「すまない。ありがとう」
「ちょっと待って! ここから投げるから、一歩も動かないで受け取ってよ」
エリナの言葉に俺は傷ついてしまった。
普通であれば、仲間が苦しんでいるのを見れば、駆け寄って助けるはずだ。普段の彼女であればそうする。だけど彼女は、俺に近づきたくないと遠回しに言ってきたのだ。それはきっと嘔吐で俺の口元は汚れ、異臭を放っているからなのだろう。
「ほら、投げるから受け取りなさい」
エリナが布を投げるとふわふわと空中を移動しながら俺のところにやってくる。布を受け取ると、俺はそれで口元を拭いた。
くそう、エリナまで俺を汚物扱いしやがるのかよ。こんな惨めな思いをあと二、三日も我慢しないといけないとは。
このとき俺は、二度と船には乗らないと決断したのだ。
三日後、船着き場を発った船はデンバー側の船着き場に到達した。
「ようやく着きやがった」
俺は船から降りると安堵の息を吐く。
「お疲れ様でした。デンバー城は近くにありますので、今から向かいましょう」
「今からなのかよ。少しは休ませてくれ」
「何を言っているのですか、船の中でさんざん休んだではないですか?」
「あれは休んだうちには入らねぇよ!」
鏡を見ていないので何とも言えないが、おそらく今の俺はやつれてしまっているだろう。
王様に顔を見せられねぇ状況のはず。
「わかりました。では少し早いですが、お昼を食べに行きましょうか?」
「お前は何も分かっていないな! 船酔いで参っているのに、飯を食う元気があると思っているのか!」
「怒鳴る元気はあるではないですか?」
ブラゴの返しに言葉を失う。
はぁー、船酔いをしたことがないやつに、俺の気持ちなんてわかるはずがないよな。
「俺は宿を取ってそこで休んでおく。お前たちは別行動でいいから休んでおくといい」
二人に告げると、一人で宿屋に向った。
翌日、俺はデンバー城の謁見の間で王様と対面をしていた。
「ブラゴよ。お前の頼みで謁見を許したのだが、この者たちはいったい何者なんだ?」
デンバー王がブラゴを睨みつけるように視線を送り、俺たちのことを尋ねる。
「こちらは赤いバラと呼ばれる組織のリーダー、レオです」
ブラゴはいつものようにニコニコと笑みを浮かべながら、俺を紹介する。
王様の前だ。あんまり出過ぎた真似はしないほうが賢明だろう。
軽く頭を下げ、会釈程度に留める。
「そしてこちらが彼の仲間のエリナです」
エリナも同じように軽く頭を下げた。
「つまり冒険者と言うわけか。冒険者風情が余と謁見を試みようとは、そうとうな理由なのだろうな? もしつまらない内容であれば、即刻追い出すぞ」
王様の言葉に、俺は内心カチンとくる。
何なんだよ、この国の王様は? いくらこの国で一番だからと言って偉そうにしすぎじゃないか。間違いなく俺の嫌いなタイプだ。
「彼を親善試合の代表として推薦したいと思い、こたびは参上いたしました」
「何だと!」
ブラゴの説明に、王様は驚きの声を上げる。
おい、おい、これはどういうことだ。王様は何も知らない感じだぞ。まさか話がまとまっていないのに、俺たちを隣国まで連れてきやがったのか。
隣に立っているブラゴを、俺は睨みつける。だが、やつはいつものように笑っていやがった。
「彼は親善試合の代表として相応しい力を持っています。きっと、ブリタニア国の代表を倒し、強いのは我々だと世間に知らせてくれるでしょう」
「本当に強いのか? 派手な髪色ではあるが、見た目からして強くはなさそうだがな。百歩、いや千歩譲っても、わが国の兵士長程度だと思うのだが」
デンバー王は目を細めると俺に顔を向ける。彼の視線は下々の者を見下すような冷ややかなものだった。
「いえいえ、彼は本当に強いですよ。何せ十体のゴブリンを一瞬で倒す実力があります」
ブラゴの言葉に、俺は口角を上げる。
そうだ。俺はスキル【強剣依存】の影響で、最強の剣を所有していれば、それだけで強くなれると言う特異体質をもっている。
ティルヴィングという凄まじい切れ味と、高い攻撃力を持つ剣を持った俺はまさに最強と言える存在なのだ。どうにかして、あの気に食わねぇデンバー王の鼻を明かせないものか。
考えていると、あるアイディアが閃く。
中々いいアイディアが思いついた。まったく、俺は強いだけではなく頭もいいな。この方法であれば、デンバー王に俺の実力を思い知らせつつ、溜まったストレスを発散させることができる。
ニヤついた笑みを浮かべながら、俺は右手を上げた。
「では、この国で一番強いやつと俺で、模擬戦をすると言うのはどうだ? そいつに勝つことができれば、俺が代表として認めてもらいたい」
「ハハハハハ」
俺の提案に、デンバー王は笑い声を上げる。彼は嘲笑うかのような顔をしていた。
「何を言いだすかと思えば、お前が我が国で一番の強者と模擬戦をするだと? 話にならない。どうせお前が負けるに決まっている。やるだけ時間と税金のムダだ」
「ほう、やる前から決めつけるとは、さては王様は怖いんだな。俺が勝負をして勝つことが目に見えているからこそ、適当な理由で避けようとしている」
「何を抜かす! 余が怖いだと! そんなことこれっぽっちも思ってはいない」
王様はそうとう頭にきたみたいだ。肘掛けの部分を自身の手で叩きつける。
「なら、模擬戦をさせてくれるよな? 俺が負けると信じているのなら、それを証明してもらわないと俺のほうも納得がいかない」
「いいだろう。ならばお望みどおりに模擬戦の舞台を用意してやろう。だが、もしお前が負けた場合は、王に逆らった罰としてその首を刎ねてやるからな」
「ああ、いいぜ。その条件で構わない」
こうして俺は、デンバー国一番の強者と模擬戦をすることのになった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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ブラゴの案内の元、俺とエリナは船着き場から船に乗り、デンバー城に向っていた。
「ああ、気分が悪い」
船の甲板にいる俺は、海を見ながら吐き気を催していた。
「初めて船に乗ったが、船がこんなに揺れるものとは思わなかった」
貴族が乗るような船であれば客室が用意されている。だが、ブラゴが手配した船は民間人が乗る船だ。なのでそんな贅沢なものは用意されていない。
「ヤバイ……またきやがった……オエー」
我慢できないほどの吐き気に襲われた俺は、とうとう胃の中にあったモノを海の中にぶちまける。
「おやおや、大丈夫ですか?」
ブラゴの声が聞こえ、そちらに顔を向ける。やつはニコニコと笑みを浮かべながら俺に近づいてきた。
くそう。どうして俺はこんなに苦しんでいると言うのに、お前はピンピンしていやがる。本当にムカつくやつだ。ムカつくが、今は怒るような元気はない。
「いったい……あとどれぐらいで……着くんだ?」
「まだ出発したばかりですからね。あと二、三日といったところでしょう」
ブラゴの言葉に、俺は絶望する。
ふざけるなよ。こんなにきついことがあと二、三日もかかるって言うのか。
「船酔いをどうにかする方法は、僕は知らないので、気合で頑張るしかないですよ」
「気合でどうにかなるなら、今の俺はこんなに体調が悪くはないぞ!……オエー!」
やつの言葉にカチンときてしまった俺は、声を荒げた。けれどそれがよくなかった。再び強烈な吐き気に襲われ、胃の中のモノを海に吐き出す。
これは本当にマズイな。
「うわー、あの人ゲロ吐いている! ゲロマンだ。ゲロマンだ!」
嘔吐をしているところを、同じ船に乗っている子どもに見られたようだ。ガキは俺を指差しながらゲロマンと連呼しやがる。
くそう、船酔いのせいで怒鳴ることができねえ。感情に身を任せれば、もう一度吐き気に襲われる。
「レオ、大丈夫なの?」
怒鳴りたくとも声を荒げられない状況に陥っていると、エリナの声が聞こえてきた。
「ほら、船乗りの人から布を貰ってきたから、これで口元を拭きなさいよ」
「すまない。ありがとう」
「ちょっと待って! ここから投げるから、一歩も動かないで受け取ってよ」
エリナの言葉に俺は傷ついてしまった。
普通であれば、仲間が苦しんでいるのを見れば、駆け寄って助けるはずだ。普段の彼女であればそうする。だけど彼女は、俺に近づきたくないと遠回しに言ってきたのだ。それはきっと嘔吐で俺の口元は汚れ、異臭を放っているからなのだろう。
「ほら、投げるから受け取りなさい」
エリナが布を投げるとふわふわと空中を移動しながら俺のところにやってくる。布を受け取ると、俺はそれで口元を拭いた。
くそう、エリナまで俺を汚物扱いしやがるのかよ。こんな惨めな思いをあと二、三日も我慢しないといけないとは。
このとき俺は、二度と船には乗らないと決断したのだ。
三日後、船着き場を発った船はデンバー側の船着き場に到達した。
「ようやく着きやがった」
俺は船から降りると安堵の息を吐く。
「お疲れ様でした。デンバー城は近くにありますので、今から向かいましょう」
「今からなのかよ。少しは休ませてくれ」
「何を言っているのですか、船の中でさんざん休んだではないですか?」
「あれは休んだうちには入らねぇよ!」
鏡を見ていないので何とも言えないが、おそらく今の俺はやつれてしまっているだろう。
王様に顔を見せられねぇ状況のはず。
「わかりました。では少し早いですが、お昼を食べに行きましょうか?」
「お前は何も分かっていないな! 船酔いで参っているのに、飯を食う元気があると思っているのか!」
「怒鳴る元気はあるではないですか?」
ブラゴの返しに言葉を失う。
はぁー、船酔いをしたことがないやつに、俺の気持ちなんてわかるはずがないよな。
「俺は宿を取ってそこで休んでおく。お前たちは別行動でいいから休んでおくといい」
二人に告げると、一人で宿屋に向った。
翌日、俺はデンバー城の謁見の間で王様と対面をしていた。
「ブラゴよ。お前の頼みで謁見を許したのだが、この者たちはいったい何者なんだ?」
デンバー王がブラゴを睨みつけるように視線を送り、俺たちのことを尋ねる。
「こちらは赤いバラと呼ばれる組織のリーダー、レオです」
ブラゴはいつものようにニコニコと笑みを浮かべながら、俺を紹介する。
王様の前だ。あんまり出過ぎた真似はしないほうが賢明だろう。
軽く頭を下げ、会釈程度に留める。
「そしてこちらが彼の仲間のエリナです」
エリナも同じように軽く頭を下げた。
「つまり冒険者と言うわけか。冒険者風情が余と謁見を試みようとは、そうとうな理由なのだろうな? もしつまらない内容であれば、即刻追い出すぞ」
王様の言葉に、俺は内心カチンとくる。
何なんだよ、この国の王様は? いくらこの国で一番だからと言って偉そうにしすぎじゃないか。間違いなく俺の嫌いなタイプだ。
「彼を親善試合の代表として推薦したいと思い、こたびは参上いたしました」
「何だと!」
ブラゴの説明に、王様は驚きの声を上げる。
おい、おい、これはどういうことだ。王様は何も知らない感じだぞ。まさか話がまとまっていないのに、俺たちを隣国まで連れてきやがったのか。
隣に立っているブラゴを、俺は睨みつける。だが、やつはいつものように笑っていやがった。
「彼は親善試合の代表として相応しい力を持っています。きっと、ブリタニア国の代表を倒し、強いのは我々だと世間に知らせてくれるでしょう」
「本当に強いのか? 派手な髪色ではあるが、見た目からして強くはなさそうだがな。百歩、いや千歩譲っても、わが国の兵士長程度だと思うのだが」
デンバー王は目を細めると俺に顔を向ける。彼の視線は下々の者を見下すような冷ややかなものだった。
「いえいえ、彼は本当に強いですよ。何せ十体のゴブリンを一瞬で倒す実力があります」
ブラゴの言葉に、俺は口角を上げる。
そうだ。俺はスキル【強剣依存】の影響で、最強の剣を所有していれば、それだけで強くなれると言う特異体質をもっている。
ティルヴィングという凄まじい切れ味と、高い攻撃力を持つ剣を持った俺はまさに最強と言える存在なのだ。どうにかして、あの気に食わねぇデンバー王の鼻を明かせないものか。
考えていると、あるアイディアが閃く。
中々いいアイディアが思いついた。まったく、俺は強いだけではなく頭もいいな。この方法であれば、デンバー王に俺の実力を思い知らせつつ、溜まったストレスを発散させることができる。
ニヤついた笑みを浮かべながら、俺は右手を上げた。
「では、この国で一番強いやつと俺で、模擬戦をすると言うのはどうだ? そいつに勝つことができれば、俺が代表として認めてもらいたい」
「ハハハハハ」
俺の提案に、デンバー王は笑い声を上げる。彼は嘲笑うかのような顔をしていた。
「何を言いだすかと思えば、お前が我が国で一番の強者と模擬戦をするだと? 話にならない。どうせお前が負けるに決まっている。やるだけ時間と税金のムダだ」
「ほう、やる前から決めつけるとは、さては王様は怖いんだな。俺が勝負をして勝つことが目に見えているからこそ、適当な理由で避けようとしている」
「何を抜かす! 余が怖いだと! そんなことこれっぽっちも思ってはいない」
王様はそうとう頭にきたみたいだ。肘掛けの部分を自身の手で叩きつける。
「なら、模擬戦をさせてくれるよな? 俺が負けると信じているのなら、それを証明してもらわないと俺のほうも納得がいかない」
「いいだろう。ならばお望みどおりに模擬戦の舞台を用意してやろう。だが、もしお前が負けた場合は、王に逆らった罰としてその首を刎ねてやるからな」
「ああ、いいぜ。その条件で構わない」
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