102 / 191
第十一章
第四話 ダラスの町のギルマスはオルテガの知り合いでした
しおりを挟む
「ようやく目的地に辿り着いたな」
俺たちは次の拠点となるギルドのある町、ダラスに到着した。
「早速ギルドに行って、活動資金を手に入れよう」
依頼を受けるために、俺たちはギルドに向かう。
「ここがこの町のギルドか。オルテガが運営しているギルドとあんまり変わらないな」
建物の感想をポツリと言いながら、扉を開けて中に入る。
ギルドの中には十数人ほどの冒険者がいた。依頼を眺めていたり、談笑していたりしている。
「さて、俺たちも依頼を探すとするか。Sランク以外なら内容は何でもいい。とにかく報酬金額が高いものを選んでくれ」
仲間たちに手分けして金払いのいい依頼を探すように言う。そして俺も張り出されてある依頼の紙を眺めた。
本当であれば、Sランクの依頼でも余裕で熟る。だけど俺たちは正式にSランクにはなっていないのだ。オルテガは俺の実力を見破り、裏でSランクの依頼もやらせてくれた。だけど拠点を変えた以上は融通が利かない。
ここのギルドマスターも、オルテガのような人だったらいいのだけどなぁ。
そんなことを考えていると、一枚の紙に興味を持つ。
へぇー沼地に住むワイバーンの討伐か。報酬金額は三十万ギル。まぁまぁ、金払いがいいじゃないか。ランクもAだし、これなら変なトラブルに巻き込まれるようなことにはならないだろうな。依頼者の一言はっと。
『沼地に一頭のワイバーンが現れた。やつの尻尾の毒にやられて俺の知り合いが死にかけてしまった。頼む! 誰か敵を討ってくれ! あ、因みに解毒剤は持っていけよ。やつの猛毒は運が悪ければ死にいたるからな』
ご丁寧に注意書きまでしてあるなぁ。まぁ、ワイバーンの体内で生成される毒の種類は知っているし、解毒の魔法が使えるから、何も問題はないだろう。
ワイバーン討伐の紙を取り、マリーたちに声をかける。
「俺のほうではそれなりにいいものを見つけたけど、マリーたちのほうはどうだ?」
「ワタクシのほうは、よくて十万ギルと言ったところですわね」
「私のほうも似たようなものだったよ」
「私のほうは全然だめだったね。依頼内容のわりに報酬金額がせこいものしか見つけられなかった」
「そんなに都合のいい依頼を見つけるほうが難しいですわ。わたしのほうも全然ダメですもの」
『ワン、ワン、ワン』
「となると、俺が見つけたものが一番良さそうだな。ワイバーンの討伐依頼を受けようと思う」
手に持っている依頼の紙を彼女たちに見せる。
「確かに、これなら依頼内容に見合った報酬金額ですわね。まぁ、若干少ないような気もしますけれど」
「私も別に問題はないよ。ワイバーンは少し怖いけど」
「ワイバーンか。扱いは難しいが、懐かせれば移動手段としては便利な竜種だね。魔族の間では乗り物兼愛玩動物として人気が高い」
「ワイバーンが愛玩動物。魔族って凄いことをしますのね」
『ワン、ワン』
みんなでワイバーンの話をしていると、キャッツが俺のズボンの裾を咥えて引っ張る。
もしかして、竜の話をしてヤキモチを妬いたのか? 本当に可愛いやつだな。
キャッツを抱き抱えると優しく頭を撫でてやる。
「それじゃあ、この依頼を受付に提出してくるよ」
この依頼を受けるとを彼女たちに伝え、受付に行こうとする。身体を反転させた途端に誰かとぶつかってしまった。
「あ、すみません」
「何だテメェーは、見かけないやつだな。新入りか? 変な生き物を抱き抱えやがって、気持ち悪いな」
ぶつかってしまったのは六十代と思われる男性だった。身体が接触したことで不快に感じたのか、キャッツに対して悪態をついてきた。
「まぁ、そんなところです。俺は元々隣の大陸で冒険者をやっていたのですが、拠点をこっちに変えてみようかと」
「なるほどな。あっちの大陸から来たのなら、新顔なのも頷ける。俺の名はガイア。ここのギルドマスターだ」
この人がここのギルドマスターなのか。
「それにしても弱そうだな。見た感じ全然筋肉がないじゃないか。冒険者としてまだまだだな。まぁ、お前のような見た目のやつなら大したランクではないだろうな。うん? お前何か依頼の紙を持っているようだな。見せてみろ」
ギルドマスターと名乗ったガイアが、俺の持っていた依頼書を無理やり奪うと紙に目を通す。
「ギャハハハ! これはAランクの依頼だぞ。お前が受けられるはずがないじゃないか。お前のような見た目のやつは、Dランクのゴブリン退治ぐらいが関の山だろう。金に目が眩みやがって。恥をかく前に戻して来い」
無理やり奪った依頼書を、ギルドマスターのガイアは突き返す。
いやー、こいつは驚いたなぁ。ギルドマスターと言うのは、オルテガみたいに人の才能を見抜くセンスがある人ばかりだと思っていたけれどなぁ。こんなポンコツでもギルドマスターになれるんだ。
見た目で人を判断することしかできないなんて。なんて可哀想な人なんだろう。仕方がない。ここは俺がAランクであることを証明するとするか。
「一応これでもAランクですよ。ほら」
ポケットから冒険者の証明書を取り出すと、彼に見せる。
ギルドマスターのガイアは、俺の証明書を受け取った。そして書かれてあることを確認すると、彼はいきなり証明書を握り潰す。更に床に投げ捨てると、足で踏み潰して床に擦り付けた。
「何をしやがる!」
「テメーはオルテガのところから来たのか?」
「ああ。そうだが」
「アーハハハハ! 全然話にならないじゃないか! いいか! 確かにお前のいた大陸ではAランクだったかもしれない。だけどアイツが運営しているところにいる冒険者はゴミしかいない。つまり、冒険者どもに甘いと言うことだ。この証明書もここでは役には立たない。俺の見た目では、お前は良くてDランクだ。だから許せれる依頼はDまでと言うことだ」
「そんなの納得いきませんわ! どこで発行しようと、冒険者のランクは全世界共通ですわよ!」
「そうだよ! シロウさんは凄いんだよ! ここにいる冒険者たちよりも強いんだから」
「見た目だけで人を判断するなんて、器が小さいにもほどがあるよ。ギルドマスターは冒険者の代表、つまり、あんたの態度でここの冒険者の質と言うものが知れると言うわけだ」
「シロウさんの実力が分からないなんて。目が腐っているのではないのですか? 病院に行かれたほうがよくってよ」
『ワン、ワワーン!』
ギルドマスターであるガイアの言葉が納得行かなかったようだ。
先ほどまでことの顛末を見守っていたマリーたちが文句を言う。
「何だテメーら、どいつも見ない顔だな」
「ワタクシたちは、シロウ率いるエグザイルドのメンバーですわ!」
「オルテガさんのほうが正しい評価をしてくれているもの! あなたはオルテガさんよりもギルドマスターとしての下よ!」
「あいつの名前を出して俺様と比べるなああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
クロエの言葉が癇に障ったようで、ガイアはいきなり怒声を上げ出した。
「よし、いいだろう! だったら俺様が用意する冒険者と勝負をしやがれ! もし、あいつらに勝つことができたのなら、認めてやる! おい! ランキング上位のやつで、依頼に向かっていないやつはいるか!」
ガイアは語気を強めながら、受付嬢に尋ねた。
「あ、はーい。少々お待ちくださいね」
ギルドマスターが怒鳴り口調で尋ねるも、受付嬢は間の抜けた声で返事をする。
もしかして、こんなことは日常茶飯事なのだろうか?
「あーそうですね。三位のグループなら、今は依頼を受けていませんよ」
「よし! 今からそいつらを呼び寄せろ! 俺様が説明する! お前たちは明日ここにもう一度来い! 詳しいことは明日説明するからな!」
語気を強めながらガイアは勝手に話を進める。
はぁー、どうしてこんなに面倒臭いことになってしまったんだよ。Aランクの依頼なら、トラブルは起きないと思っていたのに。
俺たちは次の拠点となるギルドのある町、ダラスに到着した。
「早速ギルドに行って、活動資金を手に入れよう」
依頼を受けるために、俺たちはギルドに向かう。
「ここがこの町のギルドか。オルテガが運営しているギルドとあんまり変わらないな」
建物の感想をポツリと言いながら、扉を開けて中に入る。
ギルドの中には十数人ほどの冒険者がいた。依頼を眺めていたり、談笑していたりしている。
「さて、俺たちも依頼を探すとするか。Sランク以外なら内容は何でもいい。とにかく報酬金額が高いものを選んでくれ」
仲間たちに手分けして金払いのいい依頼を探すように言う。そして俺も張り出されてある依頼の紙を眺めた。
本当であれば、Sランクの依頼でも余裕で熟る。だけど俺たちは正式にSランクにはなっていないのだ。オルテガは俺の実力を見破り、裏でSランクの依頼もやらせてくれた。だけど拠点を変えた以上は融通が利かない。
ここのギルドマスターも、オルテガのような人だったらいいのだけどなぁ。
そんなことを考えていると、一枚の紙に興味を持つ。
へぇー沼地に住むワイバーンの討伐か。報酬金額は三十万ギル。まぁまぁ、金払いがいいじゃないか。ランクもAだし、これなら変なトラブルに巻き込まれるようなことにはならないだろうな。依頼者の一言はっと。
『沼地に一頭のワイバーンが現れた。やつの尻尾の毒にやられて俺の知り合いが死にかけてしまった。頼む! 誰か敵を討ってくれ! あ、因みに解毒剤は持っていけよ。やつの猛毒は運が悪ければ死にいたるからな』
ご丁寧に注意書きまでしてあるなぁ。まぁ、ワイバーンの体内で生成される毒の種類は知っているし、解毒の魔法が使えるから、何も問題はないだろう。
ワイバーン討伐の紙を取り、マリーたちに声をかける。
「俺のほうではそれなりにいいものを見つけたけど、マリーたちのほうはどうだ?」
「ワタクシのほうは、よくて十万ギルと言ったところですわね」
「私のほうも似たようなものだったよ」
「私のほうは全然だめだったね。依頼内容のわりに報酬金額がせこいものしか見つけられなかった」
「そんなに都合のいい依頼を見つけるほうが難しいですわ。わたしのほうも全然ダメですもの」
『ワン、ワン、ワン』
「となると、俺が見つけたものが一番良さそうだな。ワイバーンの討伐依頼を受けようと思う」
手に持っている依頼の紙を彼女たちに見せる。
「確かに、これなら依頼内容に見合った報酬金額ですわね。まぁ、若干少ないような気もしますけれど」
「私も別に問題はないよ。ワイバーンは少し怖いけど」
「ワイバーンか。扱いは難しいが、懐かせれば移動手段としては便利な竜種だね。魔族の間では乗り物兼愛玩動物として人気が高い」
「ワイバーンが愛玩動物。魔族って凄いことをしますのね」
『ワン、ワン』
みんなでワイバーンの話をしていると、キャッツが俺のズボンの裾を咥えて引っ張る。
もしかして、竜の話をしてヤキモチを妬いたのか? 本当に可愛いやつだな。
キャッツを抱き抱えると優しく頭を撫でてやる。
「それじゃあ、この依頼を受付に提出してくるよ」
この依頼を受けるとを彼女たちに伝え、受付に行こうとする。身体を反転させた途端に誰かとぶつかってしまった。
「あ、すみません」
「何だテメェーは、見かけないやつだな。新入りか? 変な生き物を抱き抱えやがって、気持ち悪いな」
ぶつかってしまったのは六十代と思われる男性だった。身体が接触したことで不快に感じたのか、キャッツに対して悪態をついてきた。
「まぁ、そんなところです。俺は元々隣の大陸で冒険者をやっていたのですが、拠点をこっちに変えてみようかと」
「なるほどな。あっちの大陸から来たのなら、新顔なのも頷ける。俺の名はガイア。ここのギルドマスターだ」
この人がここのギルドマスターなのか。
「それにしても弱そうだな。見た感じ全然筋肉がないじゃないか。冒険者としてまだまだだな。まぁ、お前のような見た目のやつなら大したランクではないだろうな。うん? お前何か依頼の紙を持っているようだな。見せてみろ」
ギルドマスターと名乗ったガイアが、俺の持っていた依頼書を無理やり奪うと紙に目を通す。
「ギャハハハ! これはAランクの依頼だぞ。お前が受けられるはずがないじゃないか。お前のような見た目のやつは、Dランクのゴブリン退治ぐらいが関の山だろう。金に目が眩みやがって。恥をかく前に戻して来い」
無理やり奪った依頼書を、ギルドマスターのガイアは突き返す。
いやー、こいつは驚いたなぁ。ギルドマスターと言うのは、オルテガみたいに人の才能を見抜くセンスがある人ばかりだと思っていたけれどなぁ。こんなポンコツでもギルドマスターになれるんだ。
見た目で人を判断することしかできないなんて。なんて可哀想な人なんだろう。仕方がない。ここは俺がAランクであることを証明するとするか。
「一応これでもAランクですよ。ほら」
ポケットから冒険者の証明書を取り出すと、彼に見せる。
ギルドマスターのガイアは、俺の証明書を受け取った。そして書かれてあることを確認すると、彼はいきなり証明書を握り潰す。更に床に投げ捨てると、足で踏み潰して床に擦り付けた。
「何をしやがる!」
「テメーはオルテガのところから来たのか?」
「ああ。そうだが」
「アーハハハハ! 全然話にならないじゃないか! いいか! 確かにお前のいた大陸ではAランクだったかもしれない。だけどアイツが運営しているところにいる冒険者はゴミしかいない。つまり、冒険者どもに甘いと言うことだ。この証明書もここでは役には立たない。俺の見た目では、お前は良くてDランクだ。だから許せれる依頼はDまでと言うことだ」
「そんなの納得いきませんわ! どこで発行しようと、冒険者のランクは全世界共通ですわよ!」
「そうだよ! シロウさんは凄いんだよ! ここにいる冒険者たちよりも強いんだから」
「見た目だけで人を判断するなんて、器が小さいにもほどがあるよ。ギルドマスターは冒険者の代表、つまり、あんたの態度でここの冒険者の質と言うものが知れると言うわけだ」
「シロウさんの実力が分からないなんて。目が腐っているのではないのですか? 病院に行かれたほうがよくってよ」
『ワン、ワワーン!』
ギルドマスターであるガイアの言葉が納得行かなかったようだ。
先ほどまでことの顛末を見守っていたマリーたちが文句を言う。
「何だテメーら、どいつも見ない顔だな」
「ワタクシたちは、シロウ率いるエグザイルドのメンバーですわ!」
「オルテガさんのほうが正しい評価をしてくれているもの! あなたはオルテガさんよりもギルドマスターとしての下よ!」
「あいつの名前を出して俺様と比べるなああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
クロエの言葉が癇に障ったようで、ガイアはいきなり怒声を上げ出した。
「よし、いいだろう! だったら俺様が用意する冒険者と勝負をしやがれ! もし、あいつらに勝つことができたのなら、認めてやる! おい! ランキング上位のやつで、依頼に向かっていないやつはいるか!」
ガイアは語気を強めながら、受付嬢に尋ねた。
「あ、はーい。少々お待ちくださいね」
ギルドマスターが怒鳴り口調で尋ねるも、受付嬢は間の抜けた声で返事をする。
もしかして、こんなことは日常茶飯事なのだろうか?
「あーそうですね。三位のグループなら、今は依頼を受けていませんよ」
「よし! 今からそいつらを呼び寄せろ! 俺様が説明する! お前たちは明日ここにもう一度来い! 詳しいことは明日説明するからな!」
語気を強めながらガイアは勝手に話を進める。
はぁー、どうしてこんなに面倒臭いことになってしまったんだよ。Aランクの依頼なら、トラブルは起きないと思っていたのに。
36
あなたにおすすめの小説
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる