53 / 53
番外編
その後 〜啓治と照乃〜
しおりを挟む
「...あら?あなた...ここじゃない?」
「...え?そうか?....俺はあっちだと思ったんだが」
「.....困ったわ」
「.....これは完全に迷子だな」
そんな会話をしながら、ある夫婦があっちへ行き、こっちへ行き。ガヤガヤとたくさんの人が行き交う空港で彷徨っていた。
夫は頭をぽりぽりかきながら、壁に備え付けられた地図をジィッと目を凝らして見つめた。
妻はキョロキョロと眉を下げながら、どこかに見知った人物の姿は見当たらないかと探している。
と、そこへ可愛らしい声が響いてきてーー。
夫婦の耳にしっかりと届いた。
「ばぁばー!じぃじー!ここに居たぁ!」
タタタタ......ガバッ。
勢いよく走って来た声の主は、そのままの勢いで夫婦の腰にむぎゅりと抱きついた。
「...会いたかったよ~、ばぁば、じぃじ~」
すりすりと頬ずりしながら嬉しそうに目を細めて言ったその子は、夫婦にとって目に入れても痛くないほど可愛がっている5歳の孫。
と、あとからもう一つ。小さなおぼつかない足取りでこちらに向かってくる靴音。
タ...タタ...タ...っ、トタン。
もうすぐ辿り着くというところで、躓いて体ごと前のめりに倒れてしまった。
「...ふっ、うぇ~ん...お、お兄た~ん」
その声に、夫婦に抱きついていた孫は振り返り、腕を解いて泣き声のもとまで駆けていく。
自分よりも2つ下の小さな妹のそばまでいくと、ぐっと力を込めて立ち上がるのを助けた。
「...大丈夫?虹乃(この)?」
「...ふ、ぅ...痛かった...」
「...どこが痛いの?お兄ちゃんに教えて?」
「...ここぉ」
「...あ、本当だ。擦りむいちゃったんだね」
心配そうに妹をよしよししながら、膝の擦りむけた部分をのぞきこんで、兄の実春(みはる)は眉を下げた。
と、そこに低く優しい声が響いて大きな手が実春と虹乃の頭をなでる。
「....大丈夫だ。後でお父さんが綺麗に洗って手当してやるから」
「痛かったわね、虹乃。ほらもう泣かないで?...実春も。虹乃のこと気遣ってくれてありがとうね」
それは、二人の両親、千春と花乃だった。
「お義父さん、お義母さん。ご無沙汰しています」
「いらっしゃい、お父さん、お母さん」
千春と花乃は、久しぶりに会う両親に目を向けて優しく笑った。
「ああ、千春くん。花乃。...それから、実春に虹乃。久しぶりだなぁ。元気そうで嬉しいぞ」
「本当ね。実春はすっかりお兄ちゃんらしくなって。虹乃も。また大きくなったわねぇ」
自分の娘家族を眺めて、啓治と照乃はしみじみと目を細める。
今日は、照乃と啓治が休みをとって、アメリカまで飛行機に乗ってやってきていた。
なかなか会えない娘家族と久しぶりに顔を合わせて楽しく過ごすためだ。
「へへ、僕、お兄ちゃんになったでしょ?虹乃ともたくさん遊んであげてるんだよ?」
えっへんと胸をはる実春は、じぃじとばぁばに褒めてもらいたくて仕方ない様子だった。
「おお!偉いぞ~、実春!妹に優しくできるなんて、なんてカッコいい男なんだ!」
「本当ね!実春は将来きっと素敵な男性になるわ!虹乃はとっても美人さんだから....女優さんかしら?うふふ」
「お、お父さん...お母さん....恥ずかしいから」
自慢の孫を褒め称え始めた親に困って、花乃と千春は苦笑いした。
空港は休日で特ににぎわっていて、新たに飛行機に乗って出かける人たちが、ガヤガヤと搭乗口に列を作り始めた。
「そろそろ行きましょう?混んできたわ」
「ああ。今日はずっと一緒だぞ!実春と虹乃の行きたいところに行こうな?それから夜は....みんなでお泊まりだぞ~!」
啓治と照乃はさらにテンションを上げて。
孫との時間をウキウキと楽しむ。
◇
『....まで行ってもらえますか?ああ、それからーー』
タクシーに乗り込んだ瞬間、職場から電話が入った千春はその対応。代わりに、花乃が滑らかな発音で何やら運転手とやりとりしている。
照乃と啓治は、膝に乗せた孫の頭を撫でながらしんみりとその様子を眺めた。車は発車して、某テーマパークへの道を進んでいく。千春は既に電話を終えていた。
「....本当に。良かったな」
「...え?」
「....花乃が千春くんを追ってアメリカにいくと言った時は、実は少し心配したんだ。...お前の自由にさせてやらなきゃと思いながら...言葉も通じない場所で...ずっと病院に居たお前がやっていけるだろうかって」
「....お父さん」
隣の啓治がポツリとこぼし始めると、花乃は感慨深げにその話に耳を傾ける。千春も照乃も、車内に響く啓治の声をただ黙って聞いている。
「でも、そんな心配不要だった。...三年かけて必死に英語を習得して...満面の笑みで飛行機に乗る背中を見送った時、思ったよ」
ーーもう、花乃は自分の足で人生を歩み始めたんだって。
「親の俺たちの役目は終わったんだってな」
「........」
啓治と照乃は晴れ晴れとした顔で。
花乃と千春を見つめた。
「今日来て、改めて安心した。お前たちが本当に幸せそうで」
「ふふ、そうね。私たちには一番嬉しいことだわ」
「....ありがとう、お父さん。お母さん」
と、会話を聞きながら啓治の膝に乗る実春がおもむろに言った。
「ねぇ、じぃじは好きな人いる?」
突飛な方向転換だったが、啓治は目尻を垂れながら答える。
「ん?好きな人か?」
「うん!...あのね、僕パパの好きな人知ってるの。教えてあげようか?」
実春が声を顰めて、耳元に顔を寄せる。
その声はひそめてはいるが、車内にいる全員に筒抜けだった。
「....パパ、好きな人がいるのか?」
「うん!パパはね~」
ーーママのことが大好きなんだよ。
「もうね、お家ではママにベッタリでね?僕がママに甘えたいのに、次はパパの番だって言って、ママのこととっちゃうの。だから僕、いつもパパにぷんぷん怒っちゃうんだ~」
「...ほう?はは、そうか~!実春のパパとママは仲良しなんだな~」
「み、みはる!!」
千春が恥ずかしそうに顔を赤らめて、実春を咎めた。
だが実春は全く気にしていない。
「うん!仲良しなの。ママとられちゃうのは嫌だけど~...僕も虹乃も、パパとママが仲良しなの嬉しいんだ~。ね?虹乃?」
「うん!わたちもパパとママが仲良し、うれちぃ!」
へへ、と天使の笑顔でいう実春と虹乃に。
千春も花乃も。啓治も照乃も。
朗らかに笑ってーー。
今日も楽しい一日になりそうだーー。
「...え?そうか?....俺はあっちだと思ったんだが」
「.....困ったわ」
「.....これは完全に迷子だな」
そんな会話をしながら、ある夫婦があっちへ行き、こっちへ行き。ガヤガヤとたくさんの人が行き交う空港で彷徨っていた。
夫は頭をぽりぽりかきながら、壁に備え付けられた地図をジィッと目を凝らして見つめた。
妻はキョロキョロと眉を下げながら、どこかに見知った人物の姿は見当たらないかと探している。
と、そこへ可愛らしい声が響いてきてーー。
夫婦の耳にしっかりと届いた。
「ばぁばー!じぃじー!ここに居たぁ!」
タタタタ......ガバッ。
勢いよく走って来た声の主は、そのままの勢いで夫婦の腰にむぎゅりと抱きついた。
「...会いたかったよ~、ばぁば、じぃじ~」
すりすりと頬ずりしながら嬉しそうに目を細めて言ったその子は、夫婦にとって目に入れても痛くないほど可愛がっている5歳の孫。
と、あとからもう一つ。小さなおぼつかない足取りでこちらに向かってくる靴音。
タ...タタ...タ...っ、トタン。
もうすぐ辿り着くというところで、躓いて体ごと前のめりに倒れてしまった。
「...ふっ、うぇ~ん...お、お兄た~ん」
その声に、夫婦に抱きついていた孫は振り返り、腕を解いて泣き声のもとまで駆けていく。
自分よりも2つ下の小さな妹のそばまでいくと、ぐっと力を込めて立ち上がるのを助けた。
「...大丈夫?虹乃(この)?」
「...ふ、ぅ...痛かった...」
「...どこが痛いの?お兄ちゃんに教えて?」
「...ここぉ」
「...あ、本当だ。擦りむいちゃったんだね」
心配そうに妹をよしよししながら、膝の擦りむけた部分をのぞきこんで、兄の実春(みはる)は眉を下げた。
と、そこに低く優しい声が響いて大きな手が実春と虹乃の頭をなでる。
「....大丈夫だ。後でお父さんが綺麗に洗って手当してやるから」
「痛かったわね、虹乃。ほらもう泣かないで?...実春も。虹乃のこと気遣ってくれてありがとうね」
それは、二人の両親、千春と花乃だった。
「お義父さん、お義母さん。ご無沙汰しています」
「いらっしゃい、お父さん、お母さん」
千春と花乃は、久しぶりに会う両親に目を向けて優しく笑った。
「ああ、千春くん。花乃。...それから、実春に虹乃。久しぶりだなぁ。元気そうで嬉しいぞ」
「本当ね。実春はすっかりお兄ちゃんらしくなって。虹乃も。また大きくなったわねぇ」
自分の娘家族を眺めて、啓治と照乃はしみじみと目を細める。
今日は、照乃と啓治が休みをとって、アメリカまで飛行機に乗ってやってきていた。
なかなか会えない娘家族と久しぶりに顔を合わせて楽しく過ごすためだ。
「へへ、僕、お兄ちゃんになったでしょ?虹乃ともたくさん遊んであげてるんだよ?」
えっへんと胸をはる実春は、じぃじとばぁばに褒めてもらいたくて仕方ない様子だった。
「おお!偉いぞ~、実春!妹に優しくできるなんて、なんてカッコいい男なんだ!」
「本当ね!実春は将来きっと素敵な男性になるわ!虹乃はとっても美人さんだから....女優さんかしら?うふふ」
「お、お父さん...お母さん....恥ずかしいから」
自慢の孫を褒め称え始めた親に困って、花乃と千春は苦笑いした。
空港は休日で特ににぎわっていて、新たに飛行機に乗って出かける人たちが、ガヤガヤと搭乗口に列を作り始めた。
「そろそろ行きましょう?混んできたわ」
「ああ。今日はずっと一緒だぞ!実春と虹乃の行きたいところに行こうな?それから夜は....みんなでお泊まりだぞ~!」
啓治と照乃はさらにテンションを上げて。
孫との時間をウキウキと楽しむ。
◇
『....まで行ってもらえますか?ああ、それからーー』
タクシーに乗り込んだ瞬間、職場から電話が入った千春はその対応。代わりに、花乃が滑らかな発音で何やら運転手とやりとりしている。
照乃と啓治は、膝に乗せた孫の頭を撫でながらしんみりとその様子を眺めた。車は発車して、某テーマパークへの道を進んでいく。千春は既に電話を終えていた。
「....本当に。良かったな」
「...え?」
「....花乃が千春くんを追ってアメリカにいくと言った時は、実は少し心配したんだ。...お前の自由にさせてやらなきゃと思いながら...言葉も通じない場所で...ずっと病院に居たお前がやっていけるだろうかって」
「....お父さん」
隣の啓治がポツリとこぼし始めると、花乃は感慨深げにその話に耳を傾ける。千春も照乃も、車内に響く啓治の声をただ黙って聞いている。
「でも、そんな心配不要だった。...三年かけて必死に英語を習得して...満面の笑みで飛行機に乗る背中を見送った時、思ったよ」
ーーもう、花乃は自分の足で人生を歩み始めたんだって。
「親の俺たちの役目は終わったんだってな」
「........」
啓治と照乃は晴れ晴れとした顔で。
花乃と千春を見つめた。
「今日来て、改めて安心した。お前たちが本当に幸せそうで」
「ふふ、そうね。私たちには一番嬉しいことだわ」
「....ありがとう、お父さん。お母さん」
と、会話を聞きながら啓治の膝に乗る実春がおもむろに言った。
「ねぇ、じぃじは好きな人いる?」
突飛な方向転換だったが、啓治は目尻を垂れながら答える。
「ん?好きな人か?」
「うん!...あのね、僕パパの好きな人知ってるの。教えてあげようか?」
実春が声を顰めて、耳元に顔を寄せる。
その声はひそめてはいるが、車内にいる全員に筒抜けだった。
「....パパ、好きな人がいるのか?」
「うん!パパはね~」
ーーママのことが大好きなんだよ。
「もうね、お家ではママにベッタリでね?僕がママに甘えたいのに、次はパパの番だって言って、ママのこととっちゃうの。だから僕、いつもパパにぷんぷん怒っちゃうんだ~」
「...ほう?はは、そうか~!実春のパパとママは仲良しなんだな~」
「み、みはる!!」
千春が恥ずかしそうに顔を赤らめて、実春を咎めた。
だが実春は全く気にしていない。
「うん!仲良しなの。ママとられちゃうのは嫌だけど~...僕も虹乃も、パパとママが仲良しなの嬉しいんだ~。ね?虹乃?」
「うん!わたちもパパとママが仲良し、うれちぃ!」
へへ、と天使の笑顔でいう実春と虹乃に。
千春も花乃も。啓治も照乃も。
朗らかに笑ってーー。
今日も楽しい一日になりそうだーー。
13
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】今日、愛する妻が死にました。
こころ ゆい
ミステリー
※2025/10/4〜10/7までに投稿・完結した作品です。一度非公開にしていたものを、再び公開に切り替えました。
山本圭吾(やまもとけいご)43歳。
今日、十数年連れ添った妻、のぞみが末期がんのため、この世を去った。
圭吾は、愛する妻の死を受け入れられず、ただただ悲しみに暮れていた。
そんな中、葬式の会場で声をかけてきた女性。
その女性の手には、一枚のハンカチが握られている。
それは、明らかに妻のものではなく、妻の好みからもかけ離れていた。
圭吾は訝しみながらも、そのハンカチを受け取る。
これから何が始まるとも知らないで。
圭吾は、死んだ妻をめぐる『謎』に知らず知らず足を踏み入れていくーーー。
【完結】限界離婚
仲 奈華 (nakanaka)
ミステリー
もう限界だ。
「離婚してください」
丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。
丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。
丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。
広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。
出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。
平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。
信じていた家族の形が崩れていく。
倒されたのは誰のせい?
倒れた達磨は再び起き上がる。
丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。
丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。
丸田 京香…66歳。半年前に退職した。
丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。
丸田 鈴奈…33歳。
丸田 勇太…3歳。
丸田 文…82歳。専業主婦。
麗奈…広一が定期的に会っている女。
※7月13日初回完結
※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。
※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。
2026年1月ジャンルを大衆文学→ミステリーに変更しています。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
2026.1.4 73話見直した際、瑛士の台詞《本音/懺悔》を加筆しました。😇
☘ 累計ポイント/ 200万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く
液体猫
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/
香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。
ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……
その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。
香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。
彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。
テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。
後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。
シリアス成分が少し多めとなっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる