悪役令嬢の兇器はドス黒い鈍器《パイプ椅子》です ~前世は病弱、今世は物理最強。魔法もチートも私には勝てません~

みやもと春九堂@月館望男

文字の大きさ
126 / 200
【第12部】トヨノクニ大博覧会 ~富は天下の回りもの、ならば筋肉で回しますわ~

第126話 【新章・トヨノクニ編③】筋肉バブル到来! 平和の象徴は「赤子にプロテインを飲ませる聖母(パイルドライバー中)」の銅像です

しおりを挟む
 極東の島国、トヨノクニ。
 かつて「死の国」と呼ばれ、飢餓と絶望の瘴気に覆われていたその地は、我々が来航してからの一年半で、劇的な、いや劇薬のような進化を遂げていた。
 今、この国は有史以来最大とも言える「爆発的な景気バブル」に沸き返っていた。
 ただし、それは金銀財宝によるバブルではない。
 「カロリー」と「筋繊維」による、史上類を見ない『筋肉バブル』である。

 オワリ領、ナゴヤ城下町。
 天守閣から見下ろすメインストリートは、かつての倍以上の道幅に拡張され、見事に舗装されていた。
 そこを、極彩色のネオン管(魔石発光体)をギラギラと光らせた、巨大な輸送車両が列をなして爆走している。

「パラララララッ! パララララッ! (※魔導排気音)」

 車体に『夜露死苦』『喧嘩上等』『筋肉本舗』といった勇ましい文字をペイントした、大型魔導輸送車――通称『魔導デコトラ』だ。
 荷台には、山盛りのタカニシキとプロテイン樽、そしてアリス乳業の牛乳瓶が満載されている。
 その巨体が二台、余裕を持ってすれ違い、ドライバー同士が挨拶のクラクションを鳴らす。

「……相変わらず、やかましい街になったわね。誰の趣味かしら、あの美的センスは」

 わたし、レヴィーネ・ヴィータヴェンは、漆黒のパイプ椅子に深く腰掛け、満足げに眼下の光景を見下ろした。
 手には、キンキンに冷えた特大ジョッキのプロテイン(バナナ味・改)。

『合理的判断です、レヴィーネ様。この一年半、アリス様と黒鉄隊の皆様が全国を行脚し、悪徳領主や堕落した寺社を『物理的指導(破壊)』する傍ら、給食配給とライブツアーのために街道を強引に拓きました。各所の街道は魔導デコトラがすれ違える幅に整備されています。また、あの装飾は広告効果と視認性を高め、クラクションは対向車や歩行者との事故を防止し、一部には威嚇の効果があることで防犯性にも寄与しています』

 わたしの隣で、ミリアが掲げた「板状の端末タブレット」から、冷静な女性の声が響いた。
 古代知性体人工知能イリスだ。この一年半、ミリアは彼女イリスを相棒に、この国の技術を数百年分スキップさせてしまった。
 鍛冶師ガンテツの「頑固な職人魂」と、カラクリ技師ギエモンの「変態的な機構」、そしてイリスの「超演算」。この三つが悪魔合体した結果、トヨノクニは産業革命どころか、独自の「魔導パンク文明」を築きつつあった。

「食料が行き渡り、物流が整えば、人は強くなる。……見てみなさい、あの広場の筋肉たちを」

 わたしが指差した先、中央広場では、数万の民衆が集結し、地鳴りのような歓声を上げていた。

「イチ! ニ! サン! パワーーーッ!!」

 広場を埋め尽くす人々は皆、頬を赤らめ、肌艶が良く、そして何より――服の上からでも分かるほどパンプアップした「筋肉」を誇示して叫んでいた。
 農民は鍬を振るうたびに上腕二頭筋を盛り上げ、商人はそろばんを弾く指先に前腕筋群のキレを見せつけ、子供たちでさえも見事なカーフ(ふくらはぎ)で走り回っている。
 新品種『トヨノホマレ』の大豊作、そして大豆と牛乳から作られるプロテインの普及。食べた分だけ働き、働いた分だけ筋肉がつく。完璧な『筋肉大車輪経済』が回っているのだ。

「――それでは! これより、トヨノクニ復興一周年、ならびに我らが『大姐御』、レヴィーネ様、十八歳のお誕生日を記念いたしまして! 『平和記念像』の除幕式を執り行います!!」

 司会進行を務める筆頭家老、アケチ・ミツヒデの絶叫に近いアナウンスが響く。
 ドロロロロロ……と、和太鼓によるドラムロールが轟く中、わたしは特設ステージの上で、優雅に鉄扇を開いて口元を隠していた。
 内心の、そこはかとない「嫌な予感」を悟られないために。

「……ねえ、ミリア。アリス。あの布の下にあるもの、本当にただの記念碑なのよね?」

 わたしの問いに、隣に控える二人の腹心――V&C商会CEOのミリアと、巫女印アリス乳業社長のアリスは、満面の笑みで頷いた。

「もちろんです、レヴィーネ様! 商会の威信と、今年度の純利益の三割を注ぎ込んだ、最高傑作です!」
「うんうん! 私の『巫女連みこれん』のみんなで毎日お祈りして、神聖なパワーも注入済みだよ! 筋肉痛除けと五穀豊穣のご利益間違いなし!」

「ご利益って何よ……わたしが神様みたいじゃない」

「カッカッカ! 細かいことは気にするな! 良き日じゃ!」

 オダ・ノブナガが豪快に笑いながら、紅白の綱をわたしに握らせる。
 彼はド派手な金色の羽織袴に身を包み、天下人としての威厳と、傾奇者としての派手さを併せ持つ、この国の実質的な支配者だ。

「レヴィーネよ、民草の熱気を感じるか! これぞ平和! これぞ筋肉! さあ、紐を引け!」

 促されるまま、わたしは綱を引いた。
 バサァァッ!!
 巨大な白布が舞い落ち、秋の陽光を反射して、黄金色の輝きが広場を埋め尽くす。

「おおおおおおおおおおっ!!」
「レヴィーネ様万歳! 黒鉄くろがね大明神だいみょうじん万歳!!」
「ありがたや、ありがたや……!」

 民衆が次々と平伏し、あるいは力こぶを作って天に掲げる(マッスルポーズによる崇拝)。
 その視線の先にあったのは――高さ五メートルはあろうかという、巨大なブロンズ像だった。

 モデルは、間違いなくわたしだ。だが、その造形はわたしの理解を超えていた。

 背中には、禍々しくも神々しい「漆黒の玉座パイプ椅子」を背負い。
 右手には、豊かに実った稲穂――奇跡の米「タカニシキ」を握りしめ。
 その顔には、慈愛と狂気が入り混じった聖母の如き微笑みを浮かべているが、その体勢は明らかに、足元にいる悪しき将軍(モデルはどう見てもムネノリだ)に対し、えげつない角度のパイルドライバーを決めようとしている瞬間だった。
 そして極めつけは、左手に抱かれた丸々と太った赤子だ。赤子は哺乳瓶ではなく――V&C商会印の「プロテインシェイカー」を握りしめ、あろうことかわたしに向かって「乾杯」のポーズをとっていた。

 台座には、力強い筆致でこう刻まれている。

『その拳は岩を砕き、その情けは民を肥やす。
 ――食と力の守護者 レヴィーネ・ヴィータヴェン』

「…………」

 わたしは無言で鉄扇を閉じた。こめかみの血管がピクリと跳ねる。

「ミリア。……あの赤ん坊が持っているのは何?」
「プロテインシェイカーです。次世代の子供たちが、母乳の次に口にすべき『命の水』を象徴しております」

「アリス。……民衆が叫んでいる『黒鉄大明神』というのは?」
「あ、それ私の『豊穣慈愛講』で決めた新しい神様の名前! レヴィちゃん、もう神様扱いだから!」

「……わたし、まだ生きてるわよね?」

「カッカッカ! 気に入ったか、レヴィーネ! 余からのプレゼントじゃ! この『大博覧会』のパビリオン群も、全てお主の誕生日祝いとして建てさせたものぞ!」

 彼が指差す先、埋め立てられたイセ湾には、極彩色の巨大な建物が立ち並んでいる。
 中央には五層七階の絢爛豪華な『オダ・ホールディングス』パビリオン。その周囲には、ずんだグリーンの暖簾が揺れる『奥州・伊達美食倶楽部』、巨大な船を模した『モウリ・水軍レストラン』、雪室を再現した『エチゴ・酒と魚の国』……。
 さらには、エド前寿司にちゃんこ鍋、プロテインバーに至るまで、世界中の「美味いもの」と「強いもの」を集めた、国家規模のテーマパーク。
 わたしは呆れを通り越して、もう笑うしかなかった。18歳になった最強の悪役令嬢。彼女の誕生日は、国を挙げたカオスな祝祭となっていた。

◆◆◆

 ステージの袖では、トヨノクニの行政を一手に担う「胃痛四天王プラスワン」たちが、遠い目をしてその光景を眺めていた。

「……まあ、政治的な実権を主張されないなら、神様になっていただく分には構いませぬ」。
「これなら帝の顔も立ちますし、ノブナガ様の面子も潰れませんからな……」
「予算が足りません! イエヤス殿、どこかから捻出してください! あの黄金像、表面コーティングはオリハルコンですよ!?」
「無茶を言うな! これ以上は私の腹を切って詫びるしか……! 黒鉄組の請求書がまた増えているぞ!」
「わやだわ! オリハルコンの加工なんざ、職人が何人逃げ出したか分かりゃせんて! 工期三日なんて、どえりゃあ無茶苦茶だぎゃあ!」

 悲鳴を上げるイエヤスとヒデヨシとミツヒデの横で、執権アシカガ・ムネノリとVIPの饗応役として任命されたコノエ・サキヒサの二人は、揃って胃薬の瓶を握りしめ、静かに悟りの境地を開いていた。
 彼らはもう知っているのだ。この理不尽なまでの祭典と浪費が、巡り巡って民の肉となり、国の力となることを。

「……さあ、仕事に戻ろう。世界中からVIPが押し寄せてくるぞ」

 ムネノリが呟くと、四天王たちは死んだ魚のような、しかしどこか誇り高い目で頷き、裏方の戦場へと戻っていった。

◆◆◆

 再び、中央広場。
 大歓声の中、わたしは拡声魔導具マイクを受け取った。
 キィン、と高い音が響くと、数万人の群衆が一斉に静まり返り、こちらを見上げる。その視線には、畏怖と、尊敬と、そして何よりも期待が込められていた。

「紳士淑女の皆様! そして筋肉を愛する全ての同志たちよ! ようこそ、黄金と情熱の国、トヨノクニへ!」

 わたしの第一声に、地鳴りのような歓声が上がった。

「この博覧会には、この国の全てが詰まっています。技術、文化、食、そして何より――不屈の魂(と物理的な腕力)が! どうぞ存分に楽しみ、食らい、そして持ち帰ってください! ただし!!」

 わたしは言葉を切り、ニヤリと笑った。背後のノブナガも、アリスやミリアも、同じように笑みを浮かべる。

「ただ飲み食いするだけで終わると思ったら大間違いですわよ? この祭典のメインイベントは、展示ではありません」

 わたしが指を鳴らすと、背後の巨大スクリーン(幻影魔法による投影)に、禍々しくも力強い筆文字が映し出された。

 ――『天下一・大一番オオイチバン』。

「戦争? 政治的駆け引き? そんなまどろっこしいものはもう流行りません。国と国、商会と商会、あるいは個人の威信をかけた揉め事があるなら、全てこのリングの上で決着をつけなさい! ルールは簡単。武器なし、魔法なし、己の肉体ひとつで立っていた方が勝者! シンプルでしょう?」

 ドッッッ!!!!
 会場の空気が爆発した。それは歓声というより、雄叫びだった。世界中から集まった血気盛んな猛者たちが、待ってましたとばかりに拳を突き上げている。

「さあ、祭りの始まりですわ! 食べて、飲んで、殴り合いなさい! 平和とは、美味い飯と適度な暴力によって維持されるものなのですから!!」

 わたしの宣言と共に、空へ向けて祝砲――スターマイン花火と、轟音を立てる号砲――が一斉に打ち上げられた。
 光と爆音の中、トヨノクニの、そして世界の新しい時代の幕が、強引にこじ開けられたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

前世ブラックOLの私が転生したら悪役令嬢でした

タマ マコト
ファンタジー
過労で倒れたブラック企業勤めのOLは、目を覚ますと公爵令嬢アーデルハイトとして転生していた。しかも立場は“断罪予定の悪役令嬢”。だが彼女は恋愛や王子の愛を選ばず、社交界を「市場」と見抜く。王家の財政が危ういことを察知し、家の莫大な資産と金融知識を武器に“期限付き融資”という刃を突きつける。理想主義の王太子と衝突しながらも、彼女は決意する――破滅を回避するためではない。国家の金脈を握り、国そのものを立て直すために。悪役令嬢の経済戦争が、静かに幕を開ける。

【完結】異世界で幽霊やってます!?

かずきりり
ファンタジー
目が覚めたら、豪華絢爛な寝室……に、浮かぶ俺。 死んだ……? まさかの幽霊……? 誰にも認識されず、悲しみと孤独が襲う中で、繰り広げられそうな修羅場。 せめて幽霊になるなら異世界とか止めてくれ!! 何故か部屋から逃げる事も出来ず……と思えば、悪役令嬢らしき女の子から離れる事が出来ない!? どうやら前世ハマっていたゲームの世界に転生したようだけど、既にシナリオとは違う事が起きている……。 そして何と!悪役令嬢は転生者! 俺は……転……死?幽霊……? どうなる!?悪役令嬢! ってか、どうなるの俺!? --------------------- ※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています。

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

悪役令嬢はモブ化した

F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。 しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す! 領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。 「……なんなのこれは。意味がわからないわ」 乙女ゲームのシナリオはこわい。 *注*誰にも前世の記憶はありません。 ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。 性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。 作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました

東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。 王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。 だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。 行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。 冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。 無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――! 王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。 これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。

王女殿下のモラトリアム

あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」 突然、怒鳴られたの。 見知らぬ男子生徒から。 それが余りにも突然で反応できなかったの。 この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの? わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。 先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。 お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって! 婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪ お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。 え? 違うの? ライバルって縦ロールなの? 世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。 わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら? この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。 ※設定はゆるんゆるん ※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。 ※明るいラブコメが書きたくて。 ※シャティエル王国シリーズ3作目! ※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、 『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。 上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。 ※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅! ※小説家になろうにも投稿しました。

【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)

桜 鴬
恋愛
私は公爵家令嬢のエリザベート。弟と妹がおりますわ。嫡男の弟には隣国の姫君。妹には侯爵子息。私には皇太子様の婚約者がおります。勿論、政略結婚です。でもこればかりは仕方が有りません。貴族としての義務ですから。ですから私は私なりに、婚約者様の良い所を見つけようと努力をして参りました。尊敬し寄り添える様にと努力を重ねたのです。でも無理!ムリ!絶対に嫌!あからさまな変態加減。更には引きこもりの妹から明かされる真実?もう開いた口が塞がらない。 ヒロインに隠しキャラ?妹も私も悪役令嬢?ならそちらから婚約破棄して下さい。私だけなら国外追放喜んで!なのに何故か執着されてる。 ヒロイン!死ぬ気で攻略しろ! 勿論、やられたら倍返ししますけど。 (異世界転生者が登場しますが、主人公は異世界転生者では有りません。) 続編として【まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。】があります。

処理中です...