セカンドパートナー*夫婦交換*

フジキフジコ

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遊佐江梨子

【1】密会

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弘樹の体は最高だった。
ペニスのサイズも形も悪くない。
美しい容姿と肉体を持ちながら、長い間セックスにコンプレックスを持っていたなんて馬鹿げていた。
弘樹は自分自身を利用する器用さを持っていない、母と同じ人間だった。

弘樹と寝て気づいたことがある。
弘樹には女性嫌悪という性質があると思う。
本人は学生の頃、恋人に浮気されたことが原因だと思い込んでいるけど、もともと性行為に対して潔癖気味だったのではないか。

だから自分本位なセックスをする。
汚いと言ってクンニはしないくせにフェラはさせる、世の中にそんな男は大勢いるけど、弘樹もその類いだ。
それでは、女が逃げるのも無理はない。

わたしは弘樹に徹底的に奉仕させた。
気が済むまで乳首を舐めさせたり、クリトリスを舐めさせたり。

弘樹は命令に忠実だった。
男はセックスのとき、女に主導権を握られるのを嫌がる。
自信がない、と告白したせいか、弘樹ははじめから主導権を放棄した。
弘樹は多分、もともとマゾの気質を持っていたのだろう。
なら、わたしにはサドっ気があったということになる。
わたしたちは最高のセックスパートナーだった。

弘樹にセックスの愉しみを教えるという行為は、わたし自身も楽しかった。
わたしには先生の素質もあったのかもしれない。

わたしたちは「月に一度」というルールを破って、会う回数を増やした。
営業職の弘樹とは、平日の昼間に簡単に密会出来た。

仕事をサボらせる代わりに、わたしは弘樹に保険の契約をしてくれそうな知り合いを紹介した。
水商売時代の同僚や客で、みんなお金持ちで保険のひとつふたつ入ることは、一緒にお茶を飲むことのついでに出来るような人たちだ。

カフェで、保険商品の説明をする弘樹を横で並んで見ていると、段々、自信がついてきたのがわかる。
セックスに自信がない、なんて言う男は、仕事も出来ないに決まっている。

弘樹はきっと、変わる。
高校生の頃のように輝きを取り戻せる。

でも、テクニックは上達しても、弘樹のコンプレックスはなかなか解消しなかった。
わたしはあることを弘樹に提案した。




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