セカンドパートナー*夫婦交換*

フジキフジコ

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高梨美沙都

【3】快感

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薄暗く、狭いエレベーターで5階にあがり、わたしは弘樹の背中に隠れるように後を歩いた。
部屋は、今までに見たことのないような内装だった。
窓はなく、明かりははじめから暗い。

どうしていいかわからず、入口で立っていると、弘樹が「ほら、来いよ」と呼ぶ。
靴を脱いで、部屋に足を踏み入れる。

弘樹は小さな冷蔵庫からペットボトルの水を出して飲んでいる。
「本当はビールが飲みたいところだけど、車だからしょうがないな。美沙都も飲むか?」
言われて、喉が渇いていることに気づいて、頷いた。
「突っ立ってないで、座れよ」
座れと言われても、部屋にはソファすらなかった。
「ほら」
弘樹に手をひかれ、転ぶようにベッドに腰掛ける。
ふわふわの掛け布団のせいで、お尻が沈んだ。
弘樹が飲みかけの水を渡して、わたしはそれを飲んだ。
まだ残っているペッドボトルをわたしの手から取り上げて、ベッドの下に置く。

いきなり、弘樹は覆いかぶさるようにわたしをベッドに押し倒し、キスしてきた。
「…弘樹!…ちょ…やっ…あ」
唇をこじ開けて、舌を押し込んでくる。
激しいキスをしながら、弘樹はわたしのブラウスをたくしあげた。
「待って!…弘樹、シャワー浴びさせて」
「家を出る前に浴びてただろ」
「でも、汗をかいたわ」
「気にならない」
性急な仕草で、弘樹はブラウスを上まで上げて、ブラジャーのホックを外した。
完全には脱がそうとしないで、中途半端に露わになった胸に顔を埋める。

「…あっ…ああ…」
胸を揉みながら乳首を舐められて、声が出てしまう。
「うまいよ、美沙都の乳首」
イヤらしいことを言われて、ビックリした。
今まで、そんなこと、言ったことはなかった。

弘樹はわたしの片方の乳首を口に含んで、もう片方の乳房を手で揉んでいる。
もともと薄暗い部屋ではあったけれど、真っ暗ではなく、自分の胸に吸い付く弘樹の顔がはっきり見えた。
「弘樹、ねえ、明かりを消して。暗く、して」
「もう充分暗いだろ」
弘樹は言うことを聞いてくれず、わたしのスカートをたくし上げた。

乳房を揉んでいた手を下に伸ばし、スカートの下から入れて、脚の間を探る。
パンティの上からそこをゆっくり撫でたあと、指を布の下に入れてきた。
「…弘樹!」

いつもだって、挿入する前は濡らすために指を入れる。
けれど、今日の弘樹はいつもと全く違った。
焦らすような、ゆっくりした動作で、中には入れないで、小さな突起を弄っている。
「…あっ…やめて…そこ…は、いやあ…あっ…はん…」

弘樹は今までクリトリスなんか、ほとんど触ったことはない。
クリトリスを刺激するのは、オナニーするときの自分の指だった。
子供の頃から読書が好きだったわたしは、性的な経験はなくても知識はあって、そこを触ると気持ちがいいことを、小学生の頃にはもう知っていた。
弘樹と付き合ってるときも、結婚してからも、時々、オナニーはした。
でも、自分で触るときよりも焦ったくて切ないような気持ち良さに襲われ、足がだらしなく開いてしまった。

弘樹は、力の抜けたわたしからパンティを脱がすと、わたしの股間に顔を埋めた。
「弘樹!やめて!なにをするの?!汚いわ、そんなこと」
「…汚くない…ピンク色で、綺麗だよ」
「ああっ!!!」
クリトリスを舌で突かれて、悲鳴のような声が出てしまった。
知らない。
はじめてだった。
こんな快感は。

弘樹はクリトリスを舐めながら、中に指を入れて掻き回した。
いつもより濡れていることが自分でもわかる。
愛液が滴って、股の間を流れている。
わたしは覚えのない快感に翻弄されて、弘樹が挿入したときにコンドームをつけていないことも気づかなかった。

弘樹が、わたしのむき出しになった胸の上に白いドロドロしたものを出してやっと、そのことに気づいたのだ。





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