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【番外編】
雨の日
慣れない手つきで電卓を叩いて、弾き出された液晶画面の数字にオレは「ぎゃあ!」と悲鳴を上げた。
なにかの間違いに違いないと、もう一度、今度はさらに慎重に請求書の束を一枚づつ打ちこむ。
何度やってもその数字はオレを嘲笑うかのように現われた。
「さっきからなにやってんの」
顔を上げると高杉がムーブランナーの上で軽快に足を動かしている。
雨の日はジョギングに行けないから身体がなまる、という理由で高杉が買ったものだ。
もちろんオレの金で。
目の前にある請求書の束だって、ほとんど高杉の無駄遣いの結果だ。
文句を言ってやろうと思って口を開きかけて、高杉のタンクトップと短パン姿の身体にふと目が釘づけになる。
職業柄、男の裸は見慣れたオレだが、高杉ほどフェロモンを放出してる身体をオレは知らない。
高杉がその気になれば、よほどオレより金になる身体だ。
そう思うとこんなところで遊ばせておくのがつくづく惜しくなる。
いっそこの金のかかる男をホストクラブか叶姉妹にでも売ってしまおうか。
「なに欲しそうな顔してんだよ」
マズイ。
オレの視線が高杉にあらぬ誤解をさせたらしい。
「なんでもねーよ」
オレは必死でブンブンと首を振った。
呑気に高杉と乳繰り合ってるヒマはない。
気を沈めて、もう一度電卓を叩き直さねば。うっかりゼロを余分に押してしまった可能性だってある。
「ばーか。なに遠慮してんだよ。たまってんだろ?言えよ、遠慮すんなって。なんのためのヒモなの。椎名ぁ」
言いながらムーブランナーから降りた高杉がオレに近寄って顔を寄せてくる。
「わっ!やだ。やめろ、高杉ぁ!せめてシャワー浴びてくれッ。汗かいてるだろ、おまえっ!汚ねえじゃねーかあ!臭いっ!さわるな!」
いつものようにオレの抗議の声は高杉の耳には届かない。
なんでヒモの方に主導権があるのか。
抱きしめられベッドに運ばれて、組み敷かれた。
上からオレを覗く顔は余裕に満ちている。
まだなにもされていないのに、高杉の視線と匂いを感じただけでオレの分身はすでに少し反応してしまっている。
仕事でもこんなに簡単に勃起出来たら、今の2倍は稼げるだろうに。
「いいだろ?椎名」
オレの身体の変化を知った上で聞いてくる。
黙っていると、高杉はオレの上に跨ったまま、ランニングを脱いだ。
汗に濡れて光る裸の上半身は引き締まって、男の体でも綺麗という形容詞を使いたくなる。
首を振って邪魔そうに長い髪を払う仕草さえ官能的だ。
「シイナ……」
甘い声で名前を呼びながら指で顎を挟んで唇を重ねてくる。
丁寧で優しい高杉のキスに、オレは弱い。
「あっ……」
舌と舌の戯れに夢中になっている間に、すっかり裸にむかれている。
気がつけばもう、後戻りの出来ない状態。
身体の隅々を舐められて「いやだ、いやだ」と抗っていた言葉は、いつのまにか「いい、いい」に変わってしまう。
高杉がこんなにセックスが上手くなるとは思ってもいなかった。
もともとセンスがあったんだろうけど、最近、高杉に抱かれるたびに、オレの方が乱れてしまう。
それが悔しくて、快感に流されないように必死で、頭の中で思いつく限りの高杉の欠点を浮べてみる。
まず足りないのは人並の金銭感覚と勤労意欲。
過剰なのは性欲と自信。
自分本意で我侭で、頑固ってことはまあ欠点のうちだろう。
そう、高杉の欠点ならいくらでも並べられる。
容姿を除いたら長所なんか片手でも余るくらいにしかない。
例えば、目が綺麗なこととか。
切れ長の二重瞼の下の瞳は甘すぎることもなく、冷たすぎることもない。
常に微妙な情熱を秘めたような黒い瞳。
高杉の目を見た人間はきっとその情熱の行方に嫉妬すると思う。
こんな目に唆されたら、どんなことだって出来る。
悪事でも犯罪でも。
きっと、人はこういう目に惑わされて、間違いを犯すんだ。
「椎名、なに考えてるの。オレのことだけ、考えて」
おまえのこと以外、考えてねえよ。
最近は仕事中でも、どうしても勃起出来ないようなときには自然に高杉に抱かれる自分を想像している。
そうすると不思議と身体が反応して、客の下手糞なペティングでもビンビン感じる。
金貰って、客を使ってオナニーしてるみたいだけど、見事な喘ぎっぷりのせいか最近ますます指名が増えた。
おかげで手取りも増え、この贅沢な男を養っていられる。
そう考えると世の中は上手い具合に回っているもんだ。
「…もう…くれよ…高杉ぃ…」
「椎名のエッチ」
嬉しそうに言って、唇にチュッと軽いキスをしたあと、高杉はオレの両方の足の膝の裏に手を入れ、腰を持ち上げながら大きく開いた。
舌と指で散々弄られたその部分が、大っぴらに晒され、高杉を待ちわびてヒクヒクしているに違いない。
羞恥に顔が熱る。
けど、それよりも、欲しい気持ちのが勝っている。
「早くっ……」
硬く反り立った高杉のそれの先端が、熟れたオレの入り口に当たる。
高杉の先走りのせいかヌルヌルとした感触が、穴の襞を擽る。
そんな刺激にさえオレは声をあげずにいられない。
もったいぶったように入り口に先端をなすりつけて腰を回していた高杉が、ぐっと腰を押し付けてきて、それはオレの中にグイグイ入ってきた。
内臓を押し上げるような圧迫感は一瞬で、奥まで満たされると充足感の方が強い。
高杉を感じたくて、オレは腹に力を入れてぎゅっと締め付けた。
中から、高杉を抱きしめるように。
「……はっ」
高杉の綺麗な顔がイッたときと似たような表情を浮かべる。
オレの中にいて、気持ちいいと感じているんだと思うと身体以外のなにかが満たされる。
「動いて…高杉…もっと、よくして…」
オレは高杉の背中にしがみついて、自分の足を高杉の足に巻きつけた。
高杉が腰を振って押し付けてくるたびに、身体の奥を突かれ、気持ち良過ぎて腰が蕩けそうになる。
目が眩むような快感。
ヒモとしては高杉は最高のヒモかもしれない。
それが世間一般、褒め言葉として通用するかはともかく。
「やぁ…も、いく…い…っちゃう…たかすぎぃ…ああ、いっちゃうよ…」
まだイキたくない。
いつまでも繋がっていたい。
この身体を離したくない。
絶頂が近づくと、切羽詰ったそんな切ない気持ちになる。
高杉はオレの顔を両手で挟んで、視線を合わせながら腰の回転を早め、スパークをかける。
この頃は、その瞬間、前を弄られなくても後ろだけでイクようになった。
「ああっ!」
中から前立腺を刺激されて、オレは高杉の腹に向かって射精した。
高杉はイク直前にオレの中から引き抜いて、オレの腹の上に出した。
自分のものを片手で握り、絞るように白い体液を溢す。
その時の高杉の表情はなかなかいい。
眉間に皺を寄せて、唇から小さく呻き声を漏らす。
繕うことの出来ない素の表情。
自分がイッたあとで、オレがそんなふうに高杉を見ていることを、高杉は気づいていないかもしれない。
「満足していただけましたか?ご主人様」
こめかみにキスしながら、ふざけてそう聞いてくる。
「……まあまあ、かな」
悔しいから、散々乱れたことなんか忘れてそう言ってやった。
高杉は自分の腹についたオレのと、オレの腹についた自分のをティシュで拭いて「一緒にシャワーしよ」と言う。
「先、行って。オレはあとでいい」
まだ腰が痺れていて、今立ち上がったらみっともなくふらつきそうなのでそう言って高杉を追い払った。
高杉と交代でシャワーを浴びて着替えのために寝室に行くと、珍しく高杉が寝ていた。
無邪気で呑気な寝顔にふっと笑いがこみあげる。
外はまだ雨が降っている。
こんな日は、そっと寝かせておいてやろうと思い、オレは居間に戻って請求書の計算のやり直しに取り組んだ。
「ん?なんだこれ」
テーブルの上にはそれまでなかった請求書が2枚、恭しく置かれていた。
「開運の壺?幸運を呼ぶ印鑑?」
おのれ、高杉め、またこんなしょうもない無駄遣いを。
壺や印鑑で小説が売れるか、愚か者め!
「高杉!」
雨の音をかき消すように、呼びなれたその名を大声で呼ぶ。
オレたちの日常は天気が良くても悪くてもあまり変わりがない。
★END★
【あとがき】
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
久しぶりにこの話を読み返して、なんでタイトルがシンデレラなのだろう…と、思ってしまいました。
キスで魔法がとけるのは白雪姫か眠り姫なんですけどね(^_^;)
だいたいタイトルはテキトーにつけてしまう、わたくしです。
一応、このお話は完結なのですが、この二人は書きやすいので、そのうち続きを書こうと思います。
そのときはまた、椎名と高杉に会いに来てやってください☆
なにかの間違いに違いないと、もう一度、今度はさらに慎重に請求書の束を一枚づつ打ちこむ。
何度やってもその数字はオレを嘲笑うかのように現われた。
「さっきからなにやってんの」
顔を上げると高杉がムーブランナーの上で軽快に足を動かしている。
雨の日はジョギングに行けないから身体がなまる、という理由で高杉が買ったものだ。
もちろんオレの金で。
目の前にある請求書の束だって、ほとんど高杉の無駄遣いの結果だ。
文句を言ってやろうと思って口を開きかけて、高杉のタンクトップと短パン姿の身体にふと目が釘づけになる。
職業柄、男の裸は見慣れたオレだが、高杉ほどフェロモンを放出してる身体をオレは知らない。
高杉がその気になれば、よほどオレより金になる身体だ。
そう思うとこんなところで遊ばせておくのがつくづく惜しくなる。
いっそこの金のかかる男をホストクラブか叶姉妹にでも売ってしまおうか。
「なに欲しそうな顔してんだよ」
マズイ。
オレの視線が高杉にあらぬ誤解をさせたらしい。
「なんでもねーよ」
オレは必死でブンブンと首を振った。
呑気に高杉と乳繰り合ってるヒマはない。
気を沈めて、もう一度電卓を叩き直さねば。うっかりゼロを余分に押してしまった可能性だってある。
「ばーか。なに遠慮してんだよ。たまってんだろ?言えよ、遠慮すんなって。なんのためのヒモなの。椎名ぁ」
言いながらムーブランナーから降りた高杉がオレに近寄って顔を寄せてくる。
「わっ!やだ。やめろ、高杉ぁ!せめてシャワー浴びてくれッ。汗かいてるだろ、おまえっ!汚ねえじゃねーかあ!臭いっ!さわるな!」
いつものようにオレの抗議の声は高杉の耳には届かない。
なんでヒモの方に主導権があるのか。
抱きしめられベッドに運ばれて、組み敷かれた。
上からオレを覗く顔は余裕に満ちている。
まだなにもされていないのに、高杉の視線と匂いを感じただけでオレの分身はすでに少し反応してしまっている。
仕事でもこんなに簡単に勃起出来たら、今の2倍は稼げるだろうに。
「いいだろ?椎名」
オレの身体の変化を知った上で聞いてくる。
黙っていると、高杉はオレの上に跨ったまま、ランニングを脱いだ。
汗に濡れて光る裸の上半身は引き締まって、男の体でも綺麗という形容詞を使いたくなる。
首を振って邪魔そうに長い髪を払う仕草さえ官能的だ。
「シイナ……」
甘い声で名前を呼びながら指で顎を挟んで唇を重ねてくる。
丁寧で優しい高杉のキスに、オレは弱い。
「あっ……」
舌と舌の戯れに夢中になっている間に、すっかり裸にむかれている。
気がつけばもう、後戻りの出来ない状態。
身体の隅々を舐められて「いやだ、いやだ」と抗っていた言葉は、いつのまにか「いい、いい」に変わってしまう。
高杉がこんなにセックスが上手くなるとは思ってもいなかった。
もともとセンスがあったんだろうけど、最近、高杉に抱かれるたびに、オレの方が乱れてしまう。
それが悔しくて、快感に流されないように必死で、頭の中で思いつく限りの高杉の欠点を浮べてみる。
まず足りないのは人並の金銭感覚と勤労意欲。
過剰なのは性欲と自信。
自分本意で我侭で、頑固ってことはまあ欠点のうちだろう。
そう、高杉の欠点ならいくらでも並べられる。
容姿を除いたら長所なんか片手でも余るくらいにしかない。
例えば、目が綺麗なこととか。
切れ長の二重瞼の下の瞳は甘すぎることもなく、冷たすぎることもない。
常に微妙な情熱を秘めたような黒い瞳。
高杉の目を見た人間はきっとその情熱の行方に嫉妬すると思う。
こんな目に唆されたら、どんなことだって出来る。
悪事でも犯罪でも。
きっと、人はこういう目に惑わされて、間違いを犯すんだ。
「椎名、なに考えてるの。オレのことだけ、考えて」
おまえのこと以外、考えてねえよ。
最近は仕事中でも、どうしても勃起出来ないようなときには自然に高杉に抱かれる自分を想像している。
そうすると不思議と身体が反応して、客の下手糞なペティングでもビンビン感じる。
金貰って、客を使ってオナニーしてるみたいだけど、見事な喘ぎっぷりのせいか最近ますます指名が増えた。
おかげで手取りも増え、この贅沢な男を養っていられる。
そう考えると世の中は上手い具合に回っているもんだ。
「…もう…くれよ…高杉ぃ…」
「椎名のエッチ」
嬉しそうに言って、唇にチュッと軽いキスをしたあと、高杉はオレの両方の足の膝の裏に手を入れ、腰を持ち上げながら大きく開いた。
舌と指で散々弄られたその部分が、大っぴらに晒され、高杉を待ちわびてヒクヒクしているに違いない。
羞恥に顔が熱る。
けど、それよりも、欲しい気持ちのが勝っている。
「早くっ……」
硬く反り立った高杉のそれの先端が、熟れたオレの入り口に当たる。
高杉の先走りのせいかヌルヌルとした感触が、穴の襞を擽る。
そんな刺激にさえオレは声をあげずにいられない。
もったいぶったように入り口に先端をなすりつけて腰を回していた高杉が、ぐっと腰を押し付けてきて、それはオレの中にグイグイ入ってきた。
内臓を押し上げるような圧迫感は一瞬で、奥まで満たされると充足感の方が強い。
高杉を感じたくて、オレは腹に力を入れてぎゅっと締め付けた。
中から、高杉を抱きしめるように。
「……はっ」
高杉の綺麗な顔がイッたときと似たような表情を浮かべる。
オレの中にいて、気持ちいいと感じているんだと思うと身体以外のなにかが満たされる。
「動いて…高杉…もっと、よくして…」
オレは高杉の背中にしがみついて、自分の足を高杉の足に巻きつけた。
高杉が腰を振って押し付けてくるたびに、身体の奥を突かれ、気持ち良過ぎて腰が蕩けそうになる。
目が眩むような快感。
ヒモとしては高杉は最高のヒモかもしれない。
それが世間一般、褒め言葉として通用するかはともかく。
「やぁ…も、いく…い…っちゃう…たかすぎぃ…ああ、いっちゃうよ…」
まだイキたくない。
いつまでも繋がっていたい。
この身体を離したくない。
絶頂が近づくと、切羽詰ったそんな切ない気持ちになる。
高杉はオレの顔を両手で挟んで、視線を合わせながら腰の回転を早め、スパークをかける。
この頃は、その瞬間、前を弄られなくても後ろだけでイクようになった。
「ああっ!」
中から前立腺を刺激されて、オレは高杉の腹に向かって射精した。
高杉はイク直前にオレの中から引き抜いて、オレの腹の上に出した。
自分のものを片手で握り、絞るように白い体液を溢す。
その時の高杉の表情はなかなかいい。
眉間に皺を寄せて、唇から小さく呻き声を漏らす。
繕うことの出来ない素の表情。
自分がイッたあとで、オレがそんなふうに高杉を見ていることを、高杉は気づいていないかもしれない。
「満足していただけましたか?ご主人様」
こめかみにキスしながら、ふざけてそう聞いてくる。
「……まあまあ、かな」
悔しいから、散々乱れたことなんか忘れてそう言ってやった。
高杉は自分の腹についたオレのと、オレの腹についた自分のをティシュで拭いて「一緒にシャワーしよ」と言う。
「先、行って。オレはあとでいい」
まだ腰が痺れていて、今立ち上がったらみっともなくふらつきそうなのでそう言って高杉を追い払った。
高杉と交代でシャワーを浴びて着替えのために寝室に行くと、珍しく高杉が寝ていた。
無邪気で呑気な寝顔にふっと笑いがこみあげる。
外はまだ雨が降っている。
こんな日は、そっと寝かせておいてやろうと思い、オレは居間に戻って請求書の計算のやり直しに取り組んだ。
「ん?なんだこれ」
テーブルの上にはそれまでなかった請求書が2枚、恭しく置かれていた。
「開運の壺?幸運を呼ぶ印鑑?」
おのれ、高杉め、またこんなしょうもない無駄遣いを。
壺や印鑑で小説が売れるか、愚か者め!
「高杉!」
雨の音をかき消すように、呼びなれたその名を大声で呼ぶ。
オレたちの日常は天気が良くても悪くてもあまり変わりがない。
★END★
【あとがき】
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
久しぶりにこの話を読み返して、なんでタイトルがシンデレラなのだろう…と、思ってしまいました。
キスで魔法がとけるのは白雪姫か眠り姫なんですけどね(^_^;)
だいたいタイトルはテキトーにつけてしまう、わたくしです。
一応、このお話は完結なのですが、この二人は書きやすいので、そのうち続きを書こうと思います。
そのときはまた、椎名と高杉に会いに来てやってください☆
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