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ドラゴンの季節
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しおりを挟むその日の午後、俺は母との料理訓練を早々に済ませ、集会所前の例の坂で彼女が来るのを待った。もうすぐ今日二度目のエブリデイ・トゥ・シングが流れる時間になる。彼女は昨日のこの時間既にこの場所に座っていたはずだけれど、まだその姿は見えない。俺は四つ足で座りながら後ろ脚で貧乏ゆすりをして、この待ち遠しい気持ちを紛らわす。
「おっす」
先に声を掛けてくれたのは彼女の方だった。集会所から出てきた彼女は俺の肩を叩き、初めて会ったときよりも優しい顔で迎えてくれている。
「それで、感想は?」
俺が言うより先に彼女は言った。勢いを殺された形で、俺の言葉は口に出る。
「ああ、うん。良かったよ、すごく」
「何か感じるものはあった?」
「感じる?」
「こう、心の内にびびっ! と来るような」
「そうだね。あー……知らない体験ができたのは良かったかな。それに、早起きして気分転換にもなったし」
彼女は微妙な表情を浮かべる。まるでそんな回答は望んでいなかったとでも言うような。
「そう。良かったね。じゃあ、早く返してもらえる?」
「うん。……」
俺は手の中のラジオを彼女の方に伸ばす。彼女の手もそのラジオに触れる。
互いの手がそれに触れ合っている最中でも。俺の手は何故か離れてくれない。
疑問を顔に浮かべる彼女に、俺は言う。
「もっと、あの曲を聴きたい」
ラジオを返さなければならないとわかっている俺の頭とは裏腹に、それを握る俺の力は強くなる。
「あの曲がなきゃ、俺人生終わりだ! こんな感覚初めてなんだよ! ……どうすればいい?」
彼女任せの質問しかできない自分が嫌になった。だって、本当にどうすればいいかわからなかったから。彼女に迷惑をかけるのは本意ではないし、かといってあの曲を聴いたとき、俺は人生のほとんどを無駄に過ごしてきたのではないかという感覚に陥った。この言葉では言い表せない気持ちを忘れたくはない。
きっと嫌われたに違いない。彼女だって俺がこんな面倒な奴だったとは思わなかっただろうし……我ながら彼女を気の毒に思った。
そのときの彼女は何を考えているのかわからなかった。てっきり有無を言わさずラジオを奪い取られるかと思ったのに、取った行動はそれと正反対。
「じゃあ、一緒に聴く?」
もしかすると、こうなることは初めから彼女によって仕組まれていたのかもしれない。そう疑わざるを得ないほどに、俺の首は即座に縦に動いた。
シルビア。どうやらそれが彼女の名前らしい。俺の家からは遠いところに住んでいて、集会所までの道のりも俺と比べて倍以上の差がある。二週間ほどの料理訓練を終えて会う機会をなくしてしまった俺たちは、俺と彼女の家のちょうど真ん中辺りにある野原の公園で毎朝同じ時間に会う約束をした。家さえ抜け出してしまえば大人のドラゴンに出会うことはまずないし、その辺りが互いにとっても通いやすい距離だ。
その場所を選んだ理由は他にもある。この街は特別な催事や緊急事態にでもならない限り、夜になるとすべての街灯が消えて暗黒の世界へと変わる。厚い雲のせいで月の光すらも通りにくい故に外を出歩く者はまずいないが、彼女は教えてくれた。その公園には一つだけ壊れた街灯があって、二十四時間どんなことがあっても明かりが付きっぱなしになっている。それを頼りにすれば、例え出掛ける時間が日の昇る前の暗い時間帯であっても、問題なく手元のラジオを操作できる。俺は彼女に言われた通り空が暗い時間から家を出るようにして、エブリデイ・トゥ・シングの流れる一時間ほど前にはその公園の光の下に座っていられるようにした。
その曲を待つ間、ラジオから流れる数々の知らない音楽を背に、彼女はブラックミールスやロックについて様々なことを教えてくれた。
「ブラックミールスはね、常に革新を求めてるの。過去にはスラムに住んでいた少年を連れてきて曲をフューチャリングさせた、なんて話もあるくらい。つまり、夢じゃないってことよ。私たちドラゴンが彼らと歌うことだって夢じゃない。この街を抜け出して直談判するのよ。本当に革新が好きなら、超稀少種族の私をこのバンドに入れてみろって」
「怖いなあ。母さんは昔のドラゴンみたいに迫害されないよう、他種族とは関わらない方が良いって言ってたよ」
「そんなの時代遅れの考えよ。知ってる? 外の世界じゃこんなラジオ、もう使われてない。限られた大人だけが最新鋭の機械を使って、私たちはずっと置いてけぼり。そんなの嫌よ。あなただって外に憧れたことくらいはあるでしょ?」
「そりゃあ、何度だってあるけど」
「じゃあ、彼らみたいに革新を求めるべきよ。今のドラゴンにはその気持ちが足りてない。この雲の下の狭い谷に閉じ込められた、まさに井の中の蛙」
俺が少し話せば、彼女は何倍もの言葉で会話を返してくる。そのどれもが退屈しないものばかりだったし、楽しそうな彼女を見ていると俺も嫌な気はしなかった。
しかしそのとき、俺は彼女の言葉が気になって言った。
「じゃあ、シルビアはすべてを捨てる覚悟があるの?」
「え?」
俺の急な質問で彼女の言葉はせき止められ、その顔に戸惑いが生まれる。
「例えばの話だよ? この街とか、家族や友達とのつながりをすべて切って、外の世界で生きる覚悟。だって、外で生きる決意をしたら、俺たちはもう戻って来られない。大切なみんなともう会えなくなるとしても、君はひとりで夢を目指す道を選ぶのかなって」
彼女はしばらく沈黙すると、絞り出すように言う。
「そんなの……わかんないよ」
しまったと思った。俺の勝手な興味で、彼女を傷付けてしまったかもしれない。
「ごめん、困らせたかったわけじゃなかったんだけど……」
「あなたはどうなの?」
彼女は一転して言う。俺の心配なんてまるで必要なかったかのように、はっきりと芯のある声で。
「彼らと歌えるなら、すべてを捨てられる?」
俺は考える。すべてを捨てるということは、母とも別れなければならないということ。あの翼の中の暖かい時間がもうやってこないということ。この街を出るのならそういう覚悟が必要になる。
「今まで考えたこともなかった。母さんと会えなくなるなんて……」
俺の心は常に母によって生かされてきた。生きる源を失ってしまった俺の心はどうなるだろう。それでもしぶとく生き続けて、また新しい源を探し求めてくれるだろうか。
「でも、君と一緒ならできるのかも」
「どういう意味?」
あまり思慮せず発した俺の言葉に対し、彼女は反応に困っているようだ。
言葉を茶化すように俺は言う。
「ごめん、こんなのおかしいよね。まだ会って間もないのにさ」
彼女は何かを言いかけた。しかしその続きを聞くのが怖くて、俺は彼女を遮ってすぐに言葉を続けた。
「それに俺、歌よりあれが好きだしね。ほら、前君に教えてもらったやつ」
「エレキギターのこと?」
「そう、それ」
楽器の名前も知らないようでは話にならないと、彼女はロックに必要なそれらをどのような外装をしているかも含めて丁寧に教えてくれた。その中で俺が最も気になったのがその楽器。エブリデイ・トゥ・シングの始まりを告げる一音を放つ、弾くようなそれ。
「どうだろう。私たちの手じゃ、弦の細かい操作は難しいかも」
彼女は自身の、太い指ばかりのドラゴンの手を見ながら言う。
「不可能なんてないよ」
心の底からそう思っていた。彼女は何故だか俺をそういう気にさせてくれる。しかし、彼女は俺の言葉に不思議そうな顔をする。またやってしまった。
「あーっと、前読んだ小説のキャラがね、そう言ってたんだ。ドラゴンの女の子が主人公のやつ」
そのとき、彼女はくすりと笑った。不意に見せられたその優しい笑顔に、俺の胸は締め付けられる。
「よかったら、あなたの好きなことについても教えてよ。私、本とかには全然縁がなくてさ」
不甲斐ない俺を笑ってくれた彼女は、そんな風に俺に興味まで持ってくれた。俺は嬉しくなって、つい立ち上がる。
「もちろん! といっても、俺が好きなのは本と母さんくらいだけど」
「お父さんは?」
「そうだね、父さんも」
そこまで言ったところで、ラジオの声が鳴り響いた。
『さあ、本日もお送り致しましょう。ブラックミールスで、エブリデイ・トゥ・シング』
空はまだ白みかけてすらいない。この曲まではもっと時間があると思っていたけれど、やはり寒い季節の夜明けはよくわからない。
「ほら、練習!」
彼女はラジオを光の中心に置き、俺の前に立つ。
「練習って、何の?」
「ギターだよ! やりたいんでしょ? なら、今からできることやっとかないと」
「でも俺、ギターの弾き方なんて全然……」
「こうやるの!」
彼女は前脚を振り上げる。ドラゴンにとって二足歩行の体勢を保ち続けることは難しいけれど、彼女は尻尾を使って上手くバランスを取りながらそれを実現していた。そして左手を肩の前辺りに、もう片方を腰の辺りに置きながらその腕を上下に揺らす。その動作をしている間の彼女は本当に楽しそうだった。俺のために踊ってくれているのだということも忘れ、ついその様に見入ってしまう。そんな俺の手を取り、彼女は自身と同じ形を俺の腕で作ってくれる。
目の前で嬉しそうに俺にギターの構えを取らせる彼女。ふと彼女の匂いを感じる。人生で一度だけ外の世界に連れて行ってもらったときに嗅いだ、あの海の匂い。ドラゴンからは常にそれと似たような匂いを感じるけれど、彼女のはより特別な感じがした。
彼女が俺の傍から離れるとほぼ同時に、ラジオはエブリデイ・トゥ・シングを奏で始める。尻尾を使った二足歩行に慣れていない俺は最初かなりもたついたが、彼女の真似をしながらギリギリで体のバランスを保った。
「ほら、振って振って!」
彼女に言われるがまま、俺は右腕を振る。本物のギターを触っている者からすれば、その動作はあまりにぎこちなかっただろう。左右にステップを踏みながらエアギターをする彼女と対になり、俺はひたすらその動きについていく。この曲のエレキギターは常に目立つ位置で音を鳴らしている。どの部分が盛り上がりでどこで激しく腕を振ればいいか、初心者の俺でも何となくわかるように音が作られている。何より、彼女の見本が俺の想像力を掻き立ててくれる。曲の中の彼らがしているようにギターを弾けたならどれほど楽しいか。彼女はまさにそれを体現してくれている。
暗闇のたった一つの光の下で、俺たちは踊る。音楽と彼女だけが見える世界で、俺は思ってもみなかった。母の翼の中ほどいつまでもそこにいたいと感じられる世界はもうどこにもないと思っていたけれど、それは今まさに目の前にある。何より彼女自身が俺と同じような感覚の世界に生きてくれていると肌身で感じる。
曲の壮大さも相まって、俺の胸はペンダントと共に揺れていた。そうさせたのは紛れもなく彼女だ。俺の目を真っすぐと見つめながら、曲と共に楽しそうに踊る彼女……惚れないわけがなかった。好きなことを共有し、こんな可愛い笑顔まで見せられて。女の子に対してこういう気持ちを抱いたことは初めてだったけれど、この高鳴りはすぐにそれだと理解できた。
その曲が終わると、見計らったかのように空は白んできた。いつの間にか俺も彼女も息が切れている。さっきまで肌寒かったはずなのに、もうそんなことは感じなくなっている。
顔の鱗が少し赤くなった彼女と、俺は見つめ合う。
「帰ろっか」
彼女は言う。俺はすぐには頷けない。本当は赤みがかった空が雲の麓から顔を出すまで一緒にいたかった。つまらない灰色の日中とは違い、この谷を包む朝焼けは本当に綺麗だから。しかし彼女を付き合わせてその家族にまで迷惑をかけるわけにもいかないし、何より俺自身も父が危ない。家を抜け出したと知れれば、大人への道は数ヶ月分ゴールから遠ざかるだろう。
俺たちはまた明日、改めて同じ時間に会う約束をした。そんなことをしなくても約束は続いているのにあえてそうしたのは、互いにずっとこの時間の中にいたいと感じているから。どんなことでわかり合うよりもそう通じ合えたことが、俺にとってかけがえのない記憶になった。
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