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エピローグ
喧騒の後で
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煌神刃に纏わる話をし終えたあたしは満足気に頷いた。
「それで終わりか?
剣や魔人王はそのまま今に至るってことか?」
「そゆこと。
さっきも話した通りルマリア公国が魔人王の軍勢を食い止めているのよ。
ってことで、あんた達の探している剣は今レディが持っている」
「なるほどな。
今はドラキュリアがカルディアで海賊が海軍として戦っているわけか」
ルキの納得にアスナは満足いっていないようで手を広げ説明を求め出した。
「それは分かったけど、レディからどうやって手に入れるのさ。
相手は国に属してるんでしょうに」
「そうね、普通なら簡単にはいかないでしょうね。
今だって戦っているんだものね。
でも、とりあえずさ、レディに会えさえすれば大丈夫よ」
「何が大丈夫なのよ!?」
「だって、今レディはルマリアの近衛隊として海軍との橋渡しをしてるんだもの」
これには驚いたようで、アスナも目を丸くし反論はしてこなかった。
「そ、彼女は第六皇女として亡命した身分であり、その剣技を認められて近衛隊に抜擢されたのよ。
海賊とも縁があるっていうのでね」
「なるほどな。
政治的にも役に立つ存在であり、海軍の監視役にもなるってことか」
「そうなのよ。
だから、会いたいならルマリアの兵士に言ってみることね。
アテナの遣いで来たって話してもいいわ。
あとは貸してくれるのかどうするかはレディ次第になるけど、あたしはルキ達が持って行くなら構わないわ」
「だが、魔人王討伐には必要なのだろ?」
「必要だとは思うけど、もしかしたら神秘術で新たな剣を造れるかも知れないし。
なんたって国の中にいるんだからさ」
「そうか。
ならば掛け合ってみる他ないというのだな」
「何よ、在処が分かったって手に入れられるか分からないんじゃない」
ルキは大人しく頷いているというのにアスナは両手を大きく広げ愚痴を吐いている。
「お宝ってそういうもんなのよ。
さては宝探しをしたことがないんじゃなくて?」
「はぁ!?
あるわよっ!
それとこれとは違うでしょ!!
所有物になってるなんて話が違うっていってんの!」
「あんた達は武具を探していて、あたしはその在処を話しただけよ?
イヤなら他を当たれば良いんじゃなくって?」
「まぁ待てって。
手掛かりがあっただけマシだろ?」
ルキの制止に膨れっ面を見せる中、あたしは一つ思い出したことがあった。
「そう言えば、ルマリア公国に行くことになるだろうけど、ここから向かうとなれば怨嗟の沼を越えなきゃならないけど大丈夫かしら?」
「なんだい、そこは」
「簡単に言うと動死体が巣食う沼地ね。
浄化出来ないほどに魔に侵されているらしくてね、そこを避けて遠回りするか強引に抜けるかってとこなのよ。
ま、避けて通っても魔者との遭遇もやむを得ないんだけどさ」
「ルマリアってとこは大変なんだな」
「そ。
あっちもこっちも魔者がいて戦力を割いてるから、未だにカルディアとも続いているのよ。
だからどの道一筋縄では行かないって覚えておくことね」
「ま、仕方ないさ。
魔力を断ち斬れる物なんてそうそうないだろうしな。
そこは上手くやるよ」
「それよりも他にはないの?
そんな武具がさ」
「あんた達は不老なんでしょ?
だったら多少困難でも行きなさいよ。
あたしが知ってる物で強力過ぎるほどの物はそれが最高よ。
他にもあるけど、魔人王の魔力すら一太刀で斬れるのはそれくらいよ」
「はぁ。
役に立つんだか立たないんだか」
「はぁ?
身勝手甚だしいもんね。
外見だけじゃなく中身まで子供とはね、恐れいったわ」
「なんですって!?」
「いいからいいから、アスナ行くぞ。
ありがとな、アテナ。
レディにはよろしく伝えておくよ」
ルキは強引にアスナの手を引っ張っているが、まるで駄々っ子のようにじたばたしながらあたしに舌を見せていた。
それには負けず、あたしも両頬を引っ張り舌を出すと扉の奥へと姿を消した。
「ふう。
随分と騒がしかったわ……」
静寂が訪れた部屋に置かれた本を棚に戻し少し休もうと目を瞑ると、霊体となってもなお感じる浮遊感に身を委ねる。
生きていた頃は眠るといったところであろうが、霊体になると眠るとは少し違う感覚で意識だけははっきりとしていた。
それなのに刻の流れは把握出来ず、どれだけの日を跨いだのかはあたしには知る由もなかった。
「アテナ殿!!
アテナ殿はおられますか!」
中年の男性であろう声であたしを呼んでいる。
騒がしかった男女が居なくなり、心を休ませている中で呼ばれたことに迷惑だと感じざるを得なかったが、ふと気がついた。
あたしの名前を知っていると。
「何よ」
声の主はやはり中年の男性で、後ろから声をかけると驚き振り返った。
「おわっ!
本当に透けて……。
いやいや、アテナ殿、そちらにいらしたか」
「今は本の中で休んでたわけじゃないからね。
で?
何しに--って、あんたもしかしてハルベール王国の!?」
「いかにも。
ご存知でしたか。
まさか真に霊体であるとは存じ上げず」
「まぁね。
色々と聞かされずに来たのね」
「ええ、まあ。
国王からここに霊体となったアテナ殿がいると伝えられまして、言伝を授かって来ただけですので」
「あんの野郎。
ちゃんと説明しろってのよ」
「やはり、王とはお知り合いで?」
「まぁね。
昔に色々とあったのよ。
で、何を言われて来たのよ」
「それがでして、エルフについて知っているはずだから聞いて来いとだけでして……」
ハルベール王国とは色々とお世話になった国で、なおかつ現国王とはちょっとした知り合いなのだが、まさかエルフについて聞かれるとは思いもよらなかった。
エルフについては多少なりとも関わりがあったので無知というわけではないが、深くまで知っているかと聞かれると首を振るしかない。
「知ってはいるけど、そんな詳しいわけじゃないのよ?」
「はぁ。
とは言われましても、私も聞いて来いとだけしか言われませんでしたので……」
「んん~、何を知りたいのか分からないんじゃ話しようがないと思うんだけど。
何か国で問題があるとか?」
「問題、ですか……。
無いと言えば嘘になりますが、我が国のことなのでおいそれと話すわけにはいきません」
「まぁそうよね。
もぉ、あいつの秘密主義にも困ったもんね。
そう思わない?」
あたしは困り顔を見せつつ同意を求めるも、兵士も困り顔で応えざるを得ないようだった。
「あぁ~国王のことを悪くは言えないわよね。
今でも変わらず秘密を貫いてるの?」
「いえ、それは国のことなれば口を閉ざすのは当たり前かと思っていますので、秘密かと言われましても懸命な判断だと我々は感じております」
「あんた達も大変なのね。
別に何でもかんでも隠さなくてもいいものなのにさ。
秘密にするから興味が沸くとは口癖のように言ってたけど、国王になってまでそんなことしなくていいのに」
「他国に知られてはならないことも多々ありますので、一介の兵には教えられないと思っていますから」
「そりゃあ、話なんてどこから漏れるか分からないからね。
えーっと……。
そしたらさ、あたしがエルフと関わった話でも聞いておく?」
「関わったお話、ですか?」
「そうよ。
何が知りたいのか分からないんじゃさ、一通り話して、それを国王に聞かせるしかないんじゃないかなって」
あたしの提案に少し間を置いて納得してみせた。
「アテナ殿がエルフについて知っていることは、そのお話だけになるのですね?」
「そうよ。
その時に関わったことがエルフについて知り得る全てなのよ。
亜人界の妖精の里に行ったわけでもないし、人間界で出会って知ったことが全てなのよ。
だから、もしかしたら求めていることとは違うかも知れないけど、聞いて来いと言われたなら知り得る全てを話すしかないってこと」
「そう……ですか。
それで陛下が納得していただけるかどうか……」
「させるしかないでしょうに。
自分で何を聞いて来いって言わないんだから。
何か言われたら知っていること全部話してくれたって言うしかないわ」
これ以上の問答は無意味だと感じたあたしは、唸りながらエルフに関わった時のことを思い出そうとした。
「それで終わりか?
剣や魔人王はそのまま今に至るってことか?」
「そゆこと。
さっきも話した通りルマリア公国が魔人王の軍勢を食い止めているのよ。
ってことで、あんた達の探している剣は今レディが持っている」
「なるほどな。
今はドラキュリアがカルディアで海賊が海軍として戦っているわけか」
ルキの納得にアスナは満足いっていないようで手を広げ説明を求め出した。
「それは分かったけど、レディからどうやって手に入れるのさ。
相手は国に属してるんでしょうに」
「そうね、普通なら簡単にはいかないでしょうね。
今だって戦っているんだものね。
でも、とりあえずさ、レディに会えさえすれば大丈夫よ」
「何が大丈夫なのよ!?」
「だって、今レディはルマリアの近衛隊として海軍との橋渡しをしてるんだもの」
これには驚いたようで、アスナも目を丸くし反論はしてこなかった。
「そ、彼女は第六皇女として亡命した身分であり、その剣技を認められて近衛隊に抜擢されたのよ。
海賊とも縁があるっていうのでね」
「なるほどな。
政治的にも役に立つ存在であり、海軍の監視役にもなるってことか」
「そうなのよ。
だから、会いたいならルマリアの兵士に言ってみることね。
アテナの遣いで来たって話してもいいわ。
あとは貸してくれるのかどうするかはレディ次第になるけど、あたしはルキ達が持って行くなら構わないわ」
「だが、魔人王討伐には必要なのだろ?」
「必要だとは思うけど、もしかしたら神秘術で新たな剣を造れるかも知れないし。
なんたって国の中にいるんだからさ」
「そうか。
ならば掛け合ってみる他ないというのだな」
「何よ、在処が分かったって手に入れられるか分からないんじゃない」
ルキは大人しく頷いているというのにアスナは両手を大きく広げ愚痴を吐いている。
「お宝ってそういうもんなのよ。
さては宝探しをしたことがないんじゃなくて?」
「はぁ!?
あるわよっ!
それとこれとは違うでしょ!!
所有物になってるなんて話が違うっていってんの!」
「あんた達は武具を探していて、あたしはその在処を話しただけよ?
イヤなら他を当たれば良いんじゃなくって?」
「まぁ待てって。
手掛かりがあっただけマシだろ?」
ルキの制止に膨れっ面を見せる中、あたしは一つ思い出したことがあった。
「そう言えば、ルマリア公国に行くことになるだろうけど、ここから向かうとなれば怨嗟の沼を越えなきゃならないけど大丈夫かしら?」
「なんだい、そこは」
「簡単に言うと動死体が巣食う沼地ね。
浄化出来ないほどに魔に侵されているらしくてね、そこを避けて遠回りするか強引に抜けるかってとこなのよ。
ま、避けて通っても魔者との遭遇もやむを得ないんだけどさ」
「ルマリアってとこは大変なんだな」
「そ。
あっちもこっちも魔者がいて戦力を割いてるから、未だにカルディアとも続いているのよ。
だからどの道一筋縄では行かないって覚えておくことね」
「ま、仕方ないさ。
魔力を断ち斬れる物なんてそうそうないだろうしな。
そこは上手くやるよ」
「それよりも他にはないの?
そんな武具がさ」
「あんた達は不老なんでしょ?
だったら多少困難でも行きなさいよ。
あたしが知ってる物で強力過ぎるほどの物はそれが最高よ。
他にもあるけど、魔人王の魔力すら一太刀で斬れるのはそれくらいよ」
「はぁ。
役に立つんだか立たないんだか」
「はぁ?
身勝手甚だしいもんね。
外見だけじゃなく中身まで子供とはね、恐れいったわ」
「なんですって!?」
「いいからいいから、アスナ行くぞ。
ありがとな、アテナ。
レディにはよろしく伝えておくよ」
ルキは強引にアスナの手を引っ張っているが、まるで駄々っ子のようにじたばたしながらあたしに舌を見せていた。
それには負けず、あたしも両頬を引っ張り舌を出すと扉の奥へと姿を消した。
「ふう。
随分と騒がしかったわ……」
静寂が訪れた部屋に置かれた本を棚に戻し少し休もうと目を瞑ると、霊体となってもなお感じる浮遊感に身を委ねる。
生きていた頃は眠るといったところであろうが、霊体になると眠るとは少し違う感覚で意識だけははっきりとしていた。
それなのに刻の流れは把握出来ず、どれだけの日を跨いだのかはあたしには知る由もなかった。
「アテナ殿!!
アテナ殿はおられますか!」
中年の男性であろう声であたしを呼んでいる。
騒がしかった男女が居なくなり、心を休ませている中で呼ばれたことに迷惑だと感じざるを得なかったが、ふと気がついた。
あたしの名前を知っていると。
「何よ」
声の主はやはり中年の男性で、後ろから声をかけると驚き振り返った。
「おわっ!
本当に透けて……。
いやいや、アテナ殿、そちらにいらしたか」
「今は本の中で休んでたわけじゃないからね。
で?
何しに--って、あんたもしかしてハルベール王国の!?」
「いかにも。
ご存知でしたか。
まさか真に霊体であるとは存じ上げず」
「まぁね。
色々と聞かされずに来たのね」
「ええ、まあ。
国王からここに霊体となったアテナ殿がいると伝えられまして、言伝を授かって来ただけですので」
「あんの野郎。
ちゃんと説明しろってのよ」
「やはり、王とはお知り合いで?」
「まぁね。
昔に色々とあったのよ。
で、何を言われて来たのよ」
「それがでして、エルフについて知っているはずだから聞いて来いとだけでして……」
ハルベール王国とは色々とお世話になった国で、なおかつ現国王とはちょっとした知り合いなのだが、まさかエルフについて聞かれるとは思いもよらなかった。
エルフについては多少なりとも関わりがあったので無知というわけではないが、深くまで知っているかと聞かれると首を振るしかない。
「知ってはいるけど、そんな詳しいわけじゃないのよ?」
「はぁ。
とは言われましても、私も聞いて来いとだけしか言われませんでしたので……」
「んん~、何を知りたいのか分からないんじゃ話しようがないと思うんだけど。
何か国で問題があるとか?」
「問題、ですか……。
無いと言えば嘘になりますが、我が国のことなのでおいそれと話すわけにはいきません」
「まぁそうよね。
もぉ、あいつの秘密主義にも困ったもんね。
そう思わない?」
あたしは困り顔を見せつつ同意を求めるも、兵士も困り顔で応えざるを得ないようだった。
「あぁ~国王のことを悪くは言えないわよね。
今でも変わらず秘密を貫いてるの?」
「いえ、それは国のことなれば口を閉ざすのは当たり前かと思っていますので、秘密かと言われましても懸命な判断だと我々は感じております」
「あんた達も大変なのね。
別に何でもかんでも隠さなくてもいいものなのにさ。
秘密にするから興味が沸くとは口癖のように言ってたけど、国王になってまでそんなことしなくていいのに」
「他国に知られてはならないことも多々ありますので、一介の兵には教えられないと思っていますから」
「そりゃあ、話なんてどこから漏れるか分からないからね。
えーっと……。
そしたらさ、あたしがエルフと関わった話でも聞いておく?」
「関わったお話、ですか?」
「そうよ。
何が知りたいのか分からないんじゃさ、一通り話して、それを国王に聞かせるしかないんじゃないかなって」
あたしの提案に少し間を置いて納得してみせた。
「アテナ殿がエルフについて知っていることは、そのお話だけになるのですね?」
「そうよ。
その時に関わったことがエルフについて知り得る全てなのよ。
亜人界の妖精の里に行ったわけでもないし、人間界で出会って知ったことが全てなのよ。
だから、もしかしたら求めていることとは違うかも知れないけど、聞いて来いと言われたなら知り得る全てを話すしかないってこと」
「そう……ですか。
それで陛下が納得していただけるかどうか……」
「させるしかないでしょうに。
自分で何を聞いて来いって言わないんだから。
何か言われたら知っていること全部話してくれたって言うしかないわ」
これ以上の問答は無意味だと感じたあたしは、唸りながらエルフに関わった時のことを思い出そうとした。
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読ませていただきました
アテナさんカッコよくて素敵ですね(^-^)/
ありがとうございます!!
強さも弱さもある人間味溢れるカッコ良さを目指していけたらと思っておりますm(_ _)m