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仮装ダンスパーティー2
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近付いてくる女性を訝し気にリリスは見つめていた。
・・・・・・・・・あっ!
相手を理解したリリスはさっとその女性ににじり寄ると、鉢巻風のアイマスクの奥の瞳を凝視しながら小声で話し掛けた。
「タミア! どうしてあなたが此処に居るのよ?」
チャイナ服を着ていた女性はタミアだった。この衣装も自前なのだろう。
だが以前に会ったタミアよりも背が高くスリムだ。
衣装に合わせて体型を変えたのね。
その思い入れに呆れてしまったリリスである。
「面白そうだったから来てみただけよ。」
「面白そうって・・・。ダンジョンマスターの仕事はどうしたの?」
「別に放棄した訳じゃないわよ。私がその場に居なくても自己完結出来ているからね。」
4階層くらいのダンジョンならそうでしょうね。思わず突っ込みを入れたくなったリリスだが、それ以前にタミアの衣装が気に成る。
「その衣装はどうしたのよ?」
ああ、これねと言いながらタミアはその場でくるりとターンした。スリットの入った裾が優雅に広がる。よく見ると至る所に手の込んだ東洋風の龍の刺繍が施してあった。
「あんたの記憶領域から参考にさせて貰ったわ。」
やっぱりね。どう見てもゲームキャラだもの。
「でも誰も違和感を感じていないのは何故かしら?」
リリスの疑問にタミアはニヤリと笑った。
「それは以前にこの学院の学舎の事務室を訪れた時と同じよ。このフロア全体の空間の私への認識を少し曖昧にしてあるだけだから。」
そう言いながらタミアはポリポリと頭を掻いた。
「そもそも私の存在に違和感を感じているのは、この場ではあんただけよ。上位の魔物のような解析スキルを持っているからでしょうね。人間の範疇から外れつつあるんじゃないの?」
タミアはふと考え込むような仕草を見せて言葉を続けた。
「そう言えば毒持ちだったわね・・・・・」
「人を魔物みたいに言わないでよ!」
憤慨するリリスだが、魔物からスキルをコピーしたので魔物に近付いたのかも知れないと思ってしまった。
その思いに解析スキルが反応した。
『心配しなくて良いですよ。すべて人族用に適正化していますからね。』
『人間の範疇から外れつつあるなんて・・・。たわごととしか思えませんね。』
おお。解析スキルが強気の発言だわ。
「リリス。誰と喋ってるのよ。あんたの解析スキルがくそ生意気な事を言っているように感じるんだけど。」
『おっと。拙い。』
あらっ?
解析スキルが黙り込んじゃったわ。
「タミア。気にしなくて良いからね。」
リリスの言葉にタミアはふんと鼻で笑った。
「何となく気配で分かるのよ。」
そう言いながらタミアはふと後ろを振り向いた。同時にリリスもその方向に異様な気配を感じて目を凝らした。リリスの見ている方向の壁際に真っ赤なドレスを着たドルキア王国の王女が座っている。その周囲で何かもやっとしたものが現れては消えているのだが、誰もそれに気づいては居ないようだ。
「何だかトラブルっぽいわね。リリス、様子を見に行った方が良いかもよ。」
タミアの言葉が気に成ってリリスは壁際の王女の傍まで近付いた。
その時、目の前がカッと光って真っ白になった。何も見えない。どうしたのかと不安になってリリスは周囲を探知してみた。だが何の反応も無い。
『魔道具によって強制的に転移させられたようです。』
解析スキルが状況を教えてくれた。
転移って、どこに?
そう思っていると周囲が次第に見えてきた。薄暗い洞窟のようだ。だが良く見ると壁は石造りで天井も高い。どちらかと言えば神殿の内部のようでもある。その中央に真っ赤なドレスの女性と、それに対峙する黒い法服の男性が立っていた。
あれってドルキア王国の王女様よね。もう一人の男性は誰だろうか?
王女は恐怖で震えているのが見て分かる。
黒い法服の男が王女ににじり寄ってきた。リリスは思わず駆け出して、王女の前に立ち、法服の男の前に立ちふさがった。
「おやっ? 巻き添えで転移された奴がいたようだな。まあ良い。お前も王女と一緒に始末してやろう。」
そう言いながら男がじりじりと近付いてきた。
リリスの背後から王女が叫んだ。
「近付かないで! あなたは何者なの? ロイヤルガードはどうしたの?」
男はハハハハハと笑った。
「ロイヤルガードは俺の仲間が始末したよ。相打ちで俺以外は生き残っていないのだがな。」
「それでも俺さえ生き残っていれば任務は遂行出来る。俺が何者かってか? 今のドルキアの王族に敵対する勢力だと言えば察しが付くだろうよ。」
そう言い終わると男が突然後ろに引き下がった。パチンと指を鳴らすと、リリスと王女の目の前に大きな火の塊が立ち上がった。それは高さが10mもあり次第に人型に変わっていく。
イフリートだ!
業火を巻き散らす火の魔人。
こんなものを相手にするなんて・・・。
リリスの顔が強張る。背後で小さく悲鳴を上げる王女。リリスの技量で太刀打ちできる相手ではない。
拙い!
緊張で頭が真っ白になったリリスに追い打ちをかけるように、解析スキルの声が脳内に響く。
『緊急事態です! 敵のレベルが高すぎて解析出来ません!』
絶体絶命かと覚悟を決めたその時、リリスの目の前に青い人影が突然現れた。
タミアだ!
一緒に巻き込まれて転移したのか!
青いチャイナ服の少女がイフリートの前に立ちはだかった。
「成り行きで転移されちゃったけど、あたしを巻き込んだのは計算違いだったわね。」
タミアを見て法服の男は顔をしかめた。
「何なんだ、お前は? ゴミ屑でもくっついて来たのか?」
「面倒臭いからまとめて始末してやろう。」
男が合図するとイフリートが高温の炎熱を纏い、気力を貯めてこちらに直径が5mもありそうな大きな火球を撃ち出した。
もうだめだ!
リリスが歯を食いしばって身構えたその瞬間に、目の前にいたタミアがすうっと息を吸い込むような仕草をすると、タミアの身体が炎と化してアメーバーのように大きく広がり、その火球を包み込んでしまった。そのままその炎が小さくなって再びタミアの身体に戻った。
「あまり美味しくないわね。錬成度が足りないわよ。」
平然と言い放つタミアに男は驚きを隠せない。
「何をしたんだ?」
そう言ってもう一度イフリートをけしかけようとした。
「何度やっても無駄よ。そもそもこの世界の火属性の魔素の管理者はあたしなのよ。」
それって本当なの?
俄かには信じ難いわね。
そう思いつつリリスは王女の身体を庇うように後ろに引き下がった。
タミアの身体が炎と化して大きく広がり、イフリートの身体を包み込んでしまった。カッと光ってそのまま小さくなっていく。微かにイフリートの悲鳴が聞こえたが直ぐに消えてしまった。
タミアが元の身体に戻って、衣服の乱れを直している。ほこりを払うようにパンパンと軽く手で叩きながら、チャイナ服の上衣の裾を確認した。
「少し焦げちゃったかしら。せっかくのお気に入りが台無しだわ。」
そんなに気に入っているの?
そう思いつつリリスが法服の男に目を向けると、イフリートをいとも簡単に倒されて慌てふためき、這いつくばる様に逃げ出そうとしていた。
「リリス! 奴の足を射抜いて!」
タミアの叫び声に反射的に反応したリリスがファイヤーボルトを2本放った。はなたれたファイヤーボルトは投擲スキルで補正されて男の両足を見事に射抜いた。ボスッと言う音に続いてギャッと言う悲鳴が響いた。
「上出来よ、リリス。あたしが奴に手を出すと、消し炭になっちゃうからね。」
「あんたの土壁に閉じ込めて、中に神経毒でも投げ入れれば良いわよ。」
神経毒って何よ?
やはり私を毒持ちの魔物扱いしているわね。
若干憤慨しながらリリスは即座に倒れている男の周囲を土壁で取り囲み、水魔法に毒を付与させて土壁の上から散水した。
王女様が見ているのにこんな事までしちゃって良いのかなあ?
後悔しても仕方が無いので、神経毒で意識を奪った男をそのまま放置して、リリスは王女の傍に戻った。
「さすがは土壁ちゃんね。やる事にそつが無いわ。」
いやいや。
そんなところを褒められてもねえ。
そう思いつつリリスは毅然と言い放った。
「リリス・ベル・クレメンスです。リリスと呼んでください。」
「ああ、そうだったわね。でも最上級生のクラスでも全員土壁ちゃんと呼んでいるわよ。」
そこは改めてください!
リリスの思いを知る由もなく、王女は仮面を脱いで素顔を晒した。真っ白で艶やかな肌に大きな瞳。気品のある美しい顔立ちだ。
瞳がグリーンだ!
肌が艶々していて、まるでビスクドールを見ているみたいだわ!
「マリアナ・イリス・ドルキアードです。リリスさんも御存じだと思うけど、私の立場はドルキアの第5王女です。それでそちらは・・・・・」
マリアナ王女はタミアの方に目を向けた。とても人間とは思えない存在だが、かと言って害意を感じない。その上、リリスと親しい間柄のようだ。
「タミアですよねえ。彼女は・・・・・亜神のかけらなんです。」
えっと驚く王女にリリスはタミアの事を簡単に説明した。
その信じ難い内容に王女もため息をつき、タミアの顔をじっと見つめていた。
・・・・・・・・・あっ!
相手を理解したリリスはさっとその女性ににじり寄ると、鉢巻風のアイマスクの奥の瞳を凝視しながら小声で話し掛けた。
「タミア! どうしてあなたが此処に居るのよ?」
チャイナ服を着ていた女性はタミアだった。この衣装も自前なのだろう。
だが以前に会ったタミアよりも背が高くスリムだ。
衣装に合わせて体型を変えたのね。
その思い入れに呆れてしまったリリスである。
「面白そうだったから来てみただけよ。」
「面白そうって・・・。ダンジョンマスターの仕事はどうしたの?」
「別に放棄した訳じゃないわよ。私がその場に居なくても自己完結出来ているからね。」
4階層くらいのダンジョンならそうでしょうね。思わず突っ込みを入れたくなったリリスだが、それ以前にタミアの衣装が気に成る。
「その衣装はどうしたのよ?」
ああ、これねと言いながらタミアはその場でくるりとターンした。スリットの入った裾が優雅に広がる。よく見ると至る所に手の込んだ東洋風の龍の刺繍が施してあった。
「あんたの記憶領域から参考にさせて貰ったわ。」
やっぱりね。どう見てもゲームキャラだもの。
「でも誰も違和感を感じていないのは何故かしら?」
リリスの疑問にタミアはニヤリと笑った。
「それは以前にこの学院の学舎の事務室を訪れた時と同じよ。このフロア全体の空間の私への認識を少し曖昧にしてあるだけだから。」
そう言いながらタミアはポリポリと頭を掻いた。
「そもそも私の存在に違和感を感じているのは、この場ではあんただけよ。上位の魔物のような解析スキルを持っているからでしょうね。人間の範疇から外れつつあるんじゃないの?」
タミアはふと考え込むような仕草を見せて言葉を続けた。
「そう言えば毒持ちだったわね・・・・・」
「人を魔物みたいに言わないでよ!」
憤慨するリリスだが、魔物からスキルをコピーしたので魔物に近付いたのかも知れないと思ってしまった。
その思いに解析スキルが反応した。
『心配しなくて良いですよ。すべて人族用に適正化していますからね。』
『人間の範疇から外れつつあるなんて・・・。たわごととしか思えませんね。』
おお。解析スキルが強気の発言だわ。
「リリス。誰と喋ってるのよ。あんたの解析スキルがくそ生意気な事を言っているように感じるんだけど。」
『おっと。拙い。』
あらっ?
解析スキルが黙り込んじゃったわ。
「タミア。気にしなくて良いからね。」
リリスの言葉にタミアはふんと鼻で笑った。
「何となく気配で分かるのよ。」
そう言いながらタミアはふと後ろを振り向いた。同時にリリスもその方向に異様な気配を感じて目を凝らした。リリスの見ている方向の壁際に真っ赤なドレスを着たドルキア王国の王女が座っている。その周囲で何かもやっとしたものが現れては消えているのだが、誰もそれに気づいては居ないようだ。
「何だかトラブルっぽいわね。リリス、様子を見に行った方が良いかもよ。」
タミアの言葉が気に成ってリリスは壁際の王女の傍まで近付いた。
その時、目の前がカッと光って真っ白になった。何も見えない。どうしたのかと不安になってリリスは周囲を探知してみた。だが何の反応も無い。
『魔道具によって強制的に転移させられたようです。』
解析スキルが状況を教えてくれた。
転移って、どこに?
そう思っていると周囲が次第に見えてきた。薄暗い洞窟のようだ。だが良く見ると壁は石造りで天井も高い。どちらかと言えば神殿の内部のようでもある。その中央に真っ赤なドレスの女性と、それに対峙する黒い法服の男性が立っていた。
あれってドルキア王国の王女様よね。もう一人の男性は誰だろうか?
王女は恐怖で震えているのが見て分かる。
黒い法服の男が王女ににじり寄ってきた。リリスは思わず駆け出して、王女の前に立ち、法服の男の前に立ちふさがった。
「おやっ? 巻き添えで転移された奴がいたようだな。まあ良い。お前も王女と一緒に始末してやろう。」
そう言いながら男がじりじりと近付いてきた。
リリスの背後から王女が叫んだ。
「近付かないで! あなたは何者なの? ロイヤルガードはどうしたの?」
男はハハハハハと笑った。
「ロイヤルガードは俺の仲間が始末したよ。相打ちで俺以外は生き残っていないのだがな。」
「それでも俺さえ生き残っていれば任務は遂行出来る。俺が何者かってか? 今のドルキアの王族に敵対する勢力だと言えば察しが付くだろうよ。」
そう言い終わると男が突然後ろに引き下がった。パチンと指を鳴らすと、リリスと王女の目の前に大きな火の塊が立ち上がった。それは高さが10mもあり次第に人型に変わっていく。
イフリートだ!
業火を巻き散らす火の魔人。
こんなものを相手にするなんて・・・。
リリスの顔が強張る。背後で小さく悲鳴を上げる王女。リリスの技量で太刀打ちできる相手ではない。
拙い!
緊張で頭が真っ白になったリリスに追い打ちをかけるように、解析スキルの声が脳内に響く。
『緊急事態です! 敵のレベルが高すぎて解析出来ません!』
絶体絶命かと覚悟を決めたその時、リリスの目の前に青い人影が突然現れた。
タミアだ!
一緒に巻き込まれて転移したのか!
青いチャイナ服の少女がイフリートの前に立ちはだかった。
「成り行きで転移されちゃったけど、あたしを巻き込んだのは計算違いだったわね。」
タミアを見て法服の男は顔をしかめた。
「何なんだ、お前は? ゴミ屑でもくっついて来たのか?」
「面倒臭いからまとめて始末してやろう。」
男が合図するとイフリートが高温の炎熱を纏い、気力を貯めてこちらに直径が5mもありそうな大きな火球を撃ち出した。
もうだめだ!
リリスが歯を食いしばって身構えたその瞬間に、目の前にいたタミアがすうっと息を吸い込むような仕草をすると、タミアの身体が炎と化してアメーバーのように大きく広がり、その火球を包み込んでしまった。そのままその炎が小さくなって再びタミアの身体に戻った。
「あまり美味しくないわね。錬成度が足りないわよ。」
平然と言い放つタミアに男は驚きを隠せない。
「何をしたんだ?」
そう言ってもう一度イフリートをけしかけようとした。
「何度やっても無駄よ。そもそもこの世界の火属性の魔素の管理者はあたしなのよ。」
それって本当なの?
俄かには信じ難いわね。
そう思いつつリリスは王女の身体を庇うように後ろに引き下がった。
タミアの身体が炎と化して大きく広がり、イフリートの身体を包み込んでしまった。カッと光ってそのまま小さくなっていく。微かにイフリートの悲鳴が聞こえたが直ぐに消えてしまった。
タミアが元の身体に戻って、衣服の乱れを直している。ほこりを払うようにパンパンと軽く手で叩きながら、チャイナ服の上衣の裾を確認した。
「少し焦げちゃったかしら。せっかくのお気に入りが台無しだわ。」
そんなに気に入っているの?
そう思いつつリリスが法服の男に目を向けると、イフリートをいとも簡単に倒されて慌てふためき、這いつくばる様に逃げ出そうとしていた。
「リリス! 奴の足を射抜いて!」
タミアの叫び声に反射的に反応したリリスがファイヤーボルトを2本放った。はなたれたファイヤーボルトは投擲スキルで補正されて男の両足を見事に射抜いた。ボスッと言う音に続いてギャッと言う悲鳴が響いた。
「上出来よ、リリス。あたしが奴に手を出すと、消し炭になっちゃうからね。」
「あんたの土壁に閉じ込めて、中に神経毒でも投げ入れれば良いわよ。」
神経毒って何よ?
やはり私を毒持ちの魔物扱いしているわね。
若干憤慨しながらリリスは即座に倒れている男の周囲を土壁で取り囲み、水魔法に毒を付与させて土壁の上から散水した。
王女様が見ているのにこんな事までしちゃって良いのかなあ?
後悔しても仕方が無いので、神経毒で意識を奪った男をそのまま放置して、リリスは王女の傍に戻った。
「さすがは土壁ちゃんね。やる事にそつが無いわ。」
いやいや。
そんなところを褒められてもねえ。
そう思いつつリリスは毅然と言い放った。
「リリス・ベル・クレメンスです。リリスと呼んでください。」
「ああ、そうだったわね。でも最上級生のクラスでも全員土壁ちゃんと呼んでいるわよ。」
そこは改めてください!
リリスの思いを知る由もなく、王女は仮面を脱いで素顔を晒した。真っ白で艶やかな肌に大きな瞳。気品のある美しい顔立ちだ。
瞳がグリーンだ!
肌が艶々していて、まるでビスクドールを見ているみたいだわ!
「マリアナ・イリス・ドルキアードです。リリスさんも御存じだと思うけど、私の立場はドルキアの第5王女です。それでそちらは・・・・・」
マリアナ王女はタミアの方に目を向けた。とても人間とは思えない存在だが、かと言って害意を感じない。その上、リリスと親しい間柄のようだ。
「タミアですよねえ。彼女は・・・・・亜神のかけらなんです。」
えっと驚く王女にリリスはタミアの事を簡単に説明した。
その信じ難い内容に王女もため息をつき、タミアの顔をじっと見つめていた。
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