落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

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久し振りのダンジョンチャレンジ3

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シトのダンジョンの第2階層。

リリス達の目の前に飛んでくる青い光は、少し離れた前方で止まり、徐々にその形を変えていった。

そこに出現したのは白いローブを纏った女神の姿だ。

その背丈は3mほどもあり、風魔法の波動を身体中から放っている。
どこまでも穏やかで気品に満ちた表情だ。

「風の女神様!」

ウィンディはそう呟くとリリスの顔を見た。

「私、夢の中でこの女神様と何度も会っているんです。あの表情は夢の中の女神様そのものだわ。」

嬉しそうな表情で呟くウィンディに、風の女神は優しく語り掛けた。

「ウィンディ。ここで出会えるとは思いませんでした。もう13歳になったのね。」

「はい、女神様。」

ウィンディはそう答えると、風の女神の前に近付き、その場で頭を下げた。

「ウィンディ。あなたには風神の加護がありますね。それは理解していますか?」

「はい。ですがどのような加護なのか、誰に聞いても分からないのです。それで私はこの加護を、風魔法を習得し易くなっているだけなのかと思っていました。」

ウィンディの言葉に女神はうんうんと頷いた。
その動作のたびにローブがゆらゆらと優雅に揺れる。

「確かに風魔法を習得し易くなっている事は事実です。でもそれだけではないのよ。あなたの内外の成長と共に起動する要素があるの。」

「あなたと風神との邂逅は人生で三回あると思っていてね。今日はその一回目よ。」

そう言うと女神はその身体を徐々に小さくして、ウィンディと同じくらいの背丈になった。そのまま女神はウィンディに近付き、戸惑うウィンディの身体にスッと入り込んでいった。



一方、ウィンディは身体の中に入って来た女神の存在に戸惑い、どうして良いものかと緊張していた。
そのウィンディの脳裏に女神が語り掛けた。

(ウィンディ。緊張しなくても良いのよ。この風神の加護は私が憑依する事で機能制限が解けるのよ。それと共に私の指示に従いながら、新たなスキルを発動させる事になっているの。)

(準備は良いわね。)

女神の言葉にウィンディはハイと答えるだけだった。

(さあ、ウィンディ。1分後に前方から大量の魔物が襲い掛かってくるわ。ウィンドカッターで始末するのよ。)

そう言われて目の前を見ると、草原の向こうに黒い雲が見えて来た。だがそれは良く見ると、大量のハービーの群れだった。
ギャーギャーと金切り声を上げながら、大量のハービーがこちらに向かって来る。
その数は100体では済まない。
300体以上居るだろう。

その群れに気付いたリリスやロイドに、レイチェルはその場を動かないように念話を送った。

(さあ、やってごらんなさい。)

ハービーの群れとの距離が300mほどになった時、女神はウィンディに攻撃の指示を出した。

それに応じてウィンディは魔力を集中させ、大量のウィンドカッターを放った。
大きな半透明の風の刃が10本ほど、高速で回転しながらハービーの群れに向かって行く。
だがそれは上手く躱され、そのほとんどが無駄になってしまった。

(今のあなたの実力ならそんなものね。少し手を貸してあげるわね。)

女神の言葉と同時にウィンディの身体に大量の魔力が満ちて来た。それは身体中を駆け巡り、身体の至る所から噴き出しそうになっている。

(ウィンディ。両手から魔方陣を出してごらんなさい。)

(魔方陣ってどうやって出すんですか?)

(私が憑依しているから、イメージさえ出来れば出せるわよ。大量に出して前方に放つのよ。)

言われたままにウィンディはイメージを思い描き、両手から前方に放った。
女神から流れ込んできた大量の魔力もあって、直径1mほどの魔方陣が次々に放たれていく。
その数は100にも達したであろうか。

(ウィンディ。あの魔方陣の一つ一つが自分自身だと思いなさい。)

(そのイメージのままにウィンドカッターを放つのよ。)

女神の指示通り、ウィンディはイメージを造り上げ、ウィンドカッターを放った。
それと同時に魔方陣の一つ一つから大量のウィンドカッターが放たれていく。

(それだけじゃダメよ。エアストームで竜巻を起こして魔方陣を掻き回すのよ。竜巻は縦方向じゃなくて横方向にして起動させてね。)

女神に言われた通りのイメージでウィンディはエアストームを発動させた。
竜巻が横方向に激しく渦巻き、大量の魔方陣を巻き込みながらハービーの群れに向かって行った。
ハービーの群れにあらゆる方向から大量のウィンドカッターが向かって行く。
それは逃げ場のない地獄だ。
あらゆる方向から切り刻まれ、ハービーの群れは跡形もなく消え去ってしまった。

それだけの魔法を駆使しながらも、魔力が枯渇していない。
むしろ身体中を魔力がまだ駆け巡っている。
ウィンディはハイテンションになってしまった。

それを諫めるように女神が語り掛ける。

(気持ちが昂るのは仕方が無いわね。でもこの状態でも冷静に敵に対処出来なければ駄目よ。)

そう言いながら女神はウィンディの身体からスッと離れた。
それと同時にウィンディの身体にずっしりと疲労感が圧し掛かってきた。

ウィンディはううっと呻いてその場に座り込んだ。
激しい魔力の出入りで身体が耐えられないのだろう。
ウィンディはハアハアと肩で息をしている。
その場にリリスが駆け寄ってくると、女神はリリスに語り掛けた。

「リリス。ウィンディにヒールと細胞励起を掛けてあげてね。かなり無理をさせたので。」

「はい。分かりました、女神様。」

リリスはそう言うと恭しく頭を下げた。
勿論これはリリスの演技である。

リリスはウィンディの身体にヒールを掛け、更に細胞励起を発動させた。
ウィンディはう~んと唸ってその波動に目を細めた。
効いているようだ。

「ウィンディ。今の私の憑依で、あなたの中に新たなスキルが出現したはずよ。後で確認しておきなさい。」

「また会える日を楽しみにしていますね。それが何年後、何十年後になるかはあなた次第よ。」

女神はそう言いながら上空に消えていった。

ウィンディは涙を浮かべながら、ありがとうございますと呟いていた。
リリスの背後からロイドとリリアが駆け寄って来た。

「こんな事もあるのかねえ。」

感慨深く呟くロイド。その傍でリリアが目を充血させていた。

「ウィンディって風の女神様の特別な加護を受けているのね。羨ましいわぁ。」



このリリアの思いが、単なる羨望ではなかった事が後に判明する。



リリス達は第2階層を歩いたが、奥に到達するまで魔物は出現しなかった。

まあ、あれだけの大量のハービーを出現させたんだから、無理も無いわね。

そう思いながらリリス達は第3階層に向かう階段を降りて行った。


シトのダンジョンの第3階層。

そこに降りた途端に目の前に、鬱蒼とした森が広がっていた。
生い茂った木立の中に僅かに小径が続いている。
これが順路なのだろう。

細心の注意を払いながら、リリス達は前方に進んだ。
その際にリリスは何気なくウィンディを鑑定してみた。


**************

ウィンディ・ミア・エルブライト

種族:人族 レベル13

年齢:13

体力:900
魔力:2000

属性:風・水

魔法:エアカッター      レベル5+++(高度補正有)

   エアストーム      レベル4++ (高度補正有)

   トルネード       レベル1

   ウォーターカッター   レベル1

   ウォータースプラッシュ レベル1

   
スキル:探知 レベル1

    毒耐性 レベル1

    風魔法操作 レベル3

    魔力吸引  レベル2

    
風神の加護1

風神の加護2(鑑定不能)(機能停止中)

風神の加護3(鑑定不能)(機能停止中)
    

**************


うっ!
かなりレベルアップしているわね。
それに風神の加護1に付いていた機能制限が解除されている。
まさに風魔法の申し子ね。
ウィンディの名にふさわしいわ。


そう思っていると、キャーと言うリリアの悲鳴が聞こえて来た。
リリアの横の方向から大きな蜘蛛が近付いて来たからだ。

体長は胴体で1m、脚を延ばすと3m近くはありそうだ。
だが毒を持っている気配は無い。

ウィンディがウィンドカッターを放って即座に蜘蛛を切り刻んだ。

「森の中では風魔法が有効ね。」

リリスの言葉にウィンディは笑顔で口を開いた。

「火魔法でも構いませんよ。リリス先輩に任せると、森全体を焼き尽くす事になるのでしょうけど。」

「それは流石に駄目でしょ。」

そう答えながらリリスはリリアに話を振った。

「リリアは魔法の訓練はあまりしてこなかったの?」

リリアは少し寂しそうな表情に変わった。

「私って魔法に関しては出来損ないなんです。小さい頃からそう言われて育ってきました。」

「私の実家は上級貴族の中でも魔法に長けた家系なんです。それだからより一層、私に対する風当たりが強くて、つい卑屈になっちゃうし、引っ込み思案にもなっちゃったんですよね。」

リリアの口からは次々に自虐的な言葉が滲み出てくる。

「両親も私が幼い頃から色々な魔法の講師を屋敷に呼んで、連日特訓してくれたんですけど、何をやっても一向に上達しなくて・・・・・」

何だか痛々しいわね。
それもこれもあの『火魔法の足枷』のせいかしら?

ウィンディがリリアの肩をポンポンと叩いて慰めている間に、リリスは解析スキルを発動させた。

リリアのステータスの秘匿領域って本人には見えないの?

『そうですね。秘匿領域の構造がかなり複雑ですので、本人にも誰にも見えないと思われます。』

『それに秘匿領域に、火魔法の足枷などと言う呪詛めいたものがある事が分かっていれば、何が何でもそれを解除しようとするはずです。』

そうね。
それは確かにそうよね。
上級貴族の家なんだから、どんな手を使ってでも呪詛を解こうとするわよね。
それでこれって本当に呪詛なの?

『断定は出来ませんが、作動の様子が呪詛に近いですね。』

『ですが、リリアが生まれた時に組み込まれてしまったような気配もあります。』

それって誰の仕業なんだろう?
まあ、上級貴族には上級貴族同士の様々な怨根もあるのだろうけどねえ。

あれこれと思いを巡らせながら、リリスは解析スキルを解除した。
リリアを見ると、めげる事なく手のひらに火球を出現させ、それを矢の形に変形させようとしている。

「リリア。試しにもう少し小さな火球で変形させてみたらどうかしら?その方が簡単に変形出来るかもよ。」

リリスの提案にリリアはハイと答えて、手のひらの上に直径3cmほどの小さな火球を出現させた。
それはリリアの魔力操作で容易に変形され、直径5mm長さ10cmほどの針状になった。

「う~ん。駄目だわ。矢の形にはなりませんね。やり直してみます。」

「いや、待って。そのままにして。そう、それも良いかもね。」

リリスはそう言うとその赤く光る針を見つめた。

「これなら両手で一本づつ出現させるのも難しくないわよね。これでやってみたら? 針の形だけど一応火力を持っているんだし、ファイヤーニードルって事で良いんじゃないの?」

「そんな魔法ってありましたっけ?」

ウィンディの問い掛けにリリスは『さあね。』と答えながら、笑顔で首を傾げた。
だがリリアの表情が明るくなっている。

「これって魔力量の少ない私には適しているかもしれませんね。」

リリアはそう言うと両手を広げ、両方の手のひらの上に小さな火球を出現させ、瞬時に針状に変形させた。

うん。
これなら時間も掛からないわね。

「リリア。そのニードルをあそこの木に放ってみて。」

リリスはそう言うと、少し離れた場所に立つ高さ5mほどの樹木を指差した。
リリアはハイと答えて両手からニードルを放つと、それはキーンと金切り音を立てて樹木の幹に突き刺さった。
そのままニードルが樹木の幹の内部に食い込み、カッと光って炎を上げた。
爆炎とまではいかないが、幹の内部で炎が噴き出しているのが見える。
パチパチと音を立てて樹木は燃え上がり、そのまま地面に崩れ落ちてしまった。

「うんうん。それで良いわよ。」

リリスの評価にリリアも嬉しそうだ。
リリスが鑑定したリリアのステータスには、何気にレベル2の投擲スキルがあった。
それ故に動く標的でも命中度は高いだろう。
生身の魔物なら効果はそれなりにある筈だ。

「良かったわね、リリア。あなたの戦闘スタイルが定まったじゃないの。」

「うん。ありがとうウィンディ。本当は今日のダンジョンチャレンジは気乗りがしなかったんだけど、本当に来て良かったわ。」

そう答えて笑顔を振り撒くリリアの様子を見ながら、リリスもロイドも本心から喜んでいたのだった。




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