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第五章 港町での休息
宿屋での休息
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そんなティミーの様子を気にしつつも、ウォックは気を取り直して町の地図を広げた。
先程、港にいた男に船が出港するまで町を探索しろ、と言われて渡されていたのだ。
地図を見ていくと、自分達がいる場所の直ぐ近くに宿屋のマークが記されていた。
「少し歩いた所に宿屋が有る。とりあえず部屋が空いているか聞きに行こう。荷物も整理したいしな」
「賛成。骨董品が重くて疲れたぜ」
「これ、売るんだよね?」
「ある程度仕分けしたらな。どの道宿に行かないと事が始まらない。行くぞ」
「やった~! 早くご飯食べたいなぁ」
ウォックが地図を確認し歩き出すと、マッド達もウォックの後に続いた。
マッドは骨董品を持っていて重たそうに持っている。
ティミーは心配していたが、マッドが持たせてくれる筈もなく小さく息を吐く。
ヴェノルはご飯の事しか頭に無いようだ。
暫く歩き、マッド達は宿屋の前に着いた。
大きな宿屋で、部屋の数もかなりある外観だ。
これだけ大きければ部屋も空いているだろう。
ウォックは宿屋の扉を開き、受付の女性に声を掛けた。
「すみません。ベルトア行きの船が出るまで泊まりたいのですが、部屋は空いていますか?」
「はい、何名様ですか?」
「4人です」
「かしこまりました。少々お待ち下さいね」
受付の女性はペラペラとノートをめくり、部屋の空きの状況を調べている。
これだけ大きい宿だから、部屋は空いていそうだがお金は高くつくだろうと、ウォックは無意識に顔をしかめながら考えていた。
「お待たせ致しました。4人部屋、空きがございましたのですぐ手配致します。もうお部屋に入られますか?」
「はい。荷物が多いので」
「かしこまりました。此方が部屋の鍵になります。お代は2000ニルでございます」
ウォックは自分の財布から紙幣ニルを出し、受付の女性に渡した。
思ったより宿代が高く無かった事に、胸を撫で下ろす。
鍵を受け取ると、マッド達が待っているロビーへ向かった。
「すまない、待たせたな。4人部屋が取れたぞ」
「お、マジ? 今日はゆっくり休めそうだな」
「宿って初めて泊まるね。ベッドとか柔らかいのかな?」
「やった~! ねぇねぇ、早くご飯食べに行こうよ! 俺お腹空いちゃった~」
「分かった分かった。とりあえず荷物を置いてからだ。部屋に行くぞ。3階みたいだな」
「じゃあ行こうぜ」
鍵の番号を見ると、302号室と書かれていた。
案内図を見ると302号室は3階にあるようだ。
荷物を持ち、マッド達は部屋へと向かう。
鍵を差し込みドアを開けると、シングルのベッドが左右に2つずつ有り、大きな窓から日が差し込み、中央にはテーブルとソファーが置かれていた。
雑談したりゆっくり寛ぐには丁度良い大きさだ。
「おぉ~! すげぇ! 宿だ! 広い!」
「見てマッド、窓から海が見えるよ!」
「本当だ! 良い部屋じゃん!」
部屋に入るなり、マッドとティミーはかなりのテンションで窓から見える海を見つめる。
ヴェノルはと言うと、フカフカのベッドにダイブし気持ち良さそうにゴロゴロと転がっていた。
「ねぇねぇ、ベッドもフカフカだよ~!」
「マジ? よっしゃダイブするぜ! とりゃあー!」
「コラやめろ! ベッドが壊れる!」
思い切りベッドにダイブするマッドをウォックは一喝するも、マッドはお構い無しにベッドに身を沈める。
自分の家のベッドよりもフカフカで、寝心地も良さそうだとマッドは目を細めながら深呼吸した。
「全く。お前らはしゃぎ過ぎた」
「だってよ、村から出た事無かったんだぜ? そりゃテンション上がるだろうよ」
「気が抜け過ぎなんだよ。自分達がどうして旅をしているのか自覚しろ」
テンションが高い3人に、ウォックは小さく溜息を吐く。
初めての町に宿、となればテンションが高くなるのも分からなくは無いが、少しはしゃぎ過ぎだとウォックは内心思っていた。
先程、港にいた男に船が出港するまで町を探索しろ、と言われて渡されていたのだ。
地図を見ていくと、自分達がいる場所の直ぐ近くに宿屋のマークが記されていた。
「少し歩いた所に宿屋が有る。とりあえず部屋が空いているか聞きに行こう。荷物も整理したいしな」
「賛成。骨董品が重くて疲れたぜ」
「これ、売るんだよね?」
「ある程度仕分けしたらな。どの道宿に行かないと事が始まらない。行くぞ」
「やった~! 早くご飯食べたいなぁ」
ウォックが地図を確認し歩き出すと、マッド達もウォックの後に続いた。
マッドは骨董品を持っていて重たそうに持っている。
ティミーは心配していたが、マッドが持たせてくれる筈もなく小さく息を吐く。
ヴェノルはご飯の事しか頭に無いようだ。
暫く歩き、マッド達は宿屋の前に着いた。
大きな宿屋で、部屋の数もかなりある外観だ。
これだけ大きければ部屋も空いているだろう。
ウォックは宿屋の扉を開き、受付の女性に声を掛けた。
「すみません。ベルトア行きの船が出るまで泊まりたいのですが、部屋は空いていますか?」
「はい、何名様ですか?」
「4人です」
「かしこまりました。少々お待ち下さいね」
受付の女性はペラペラとノートをめくり、部屋の空きの状況を調べている。
これだけ大きい宿だから、部屋は空いていそうだがお金は高くつくだろうと、ウォックは無意識に顔をしかめながら考えていた。
「お待たせ致しました。4人部屋、空きがございましたのですぐ手配致します。もうお部屋に入られますか?」
「はい。荷物が多いので」
「かしこまりました。此方が部屋の鍵になります。お代は2000ニルでございます」
ウォックは自分の財布から紙幣ニルを出し、受付の女性に渡した。
思ったより宿代が高く無かった事に、胸を撫で下ろす。
鍵を受け取ると、マッド達が待っているロビーへ向かった。
「すまない、待たせたな。4人部屋が取れたぞ」
「お、マジ? 今日はゆっくり休めそうだな」
「宿って初めて泊まるね。ベッドとか柔らかいのかな?」
「やった~! ねぇねぇ、早くご飯食べに行こうよ! 俺お腹空いちゃった~」
「分かった分かった。とりあえず荷物を置いてからだ。部屋に行くぞ。3階みたいだな」
「じゃあ行こうぜ」
鍵の番号を見ると、302号室と書かれていた。
案内図を見ると302号室は3階にあるようだ。
荷物を持ち、マッド達は部屋へと向かう。
鍵を差し込みドアを開けると、シングルのベッドが左右に2つずつ有り、大きな窓から日が差し込み、中央にはテーブルとソファーが置かれていた。
雑談したりゆっくり寛ぐには丁度良い大きさだ。
「おぉ~! すげぇ! 宿だ! 広い!」
「見てマッド、窓から海が見えるよ!」
「本当だ! 良い部屋じゃん!」
部屋に入るなり、マッドとティミーはかなりのテンションで窓から見える海を見つめる。
ヴェノルはと言うと、フカフカのベッドにダイブし気持ち良さそうにゴロゴロと転がっていた。
「ねぇねぇ、ベッドもフカフカだよ~!」
「マジ? よっしゃダイブするぜ! とりゃあー!」
「コラやめろ! ベッドが壊れる!」
思い切りベッドにダイブするマッドをウォックは一喝するも、マッドはお構い無しにベッドに身を沈める。
自分の家のベッドよりもフカフカで、寝心地も良さそうだとマッドは目を細めながら深呼吸した。
「全く。お前らはしゃぎ過ぎた」
「だってよ、村から出た事無かったんだぜ? そりゃテンション上がるだろうよ」
「気が抜け過ぎなんだよ。自分達がどうして旅をしているのか自覚しろ」
テンションが高い3人に、ウォックは小さく溜息を吐く。
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