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第八章 護りたい想い
アリュウ邸へ
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ヴェイトは足早に食堂から立ち去り、そのまま外へ出た。
外に出た瞬間、熱風を体全体に感じ、ティミーとヴェノルは思わず息が詰まった様な声を出す。
「うわっ、暑い」
「あぁ、すまないね君達は暑さに慣れていなかったな。隣町から俺の家に帰れるから、直ぐ向かうぞ」
「は、はい」
何処か一刻もこの場から立ち去りたいヴェイトに違和感を感じつつも、状況を飲み込めていないヴェノルはキョロキョロと辺りを見回し、抱き抱えられた状態のままヴェイトを見上げた。
「ねぇねぇ、どこ行くの? 俺まだご飯食べ足りないよ」
「俺の家に行くんだよ。君達二人をこのまま軍内部に居させる訳にはいかないからね」
「何で?」
ヴェイトの言葉を理解出来ていないのか、ヴェノルは首を傾げながら足をパタパタさせる。
この状況で呑気な奴だと呆れながらも、ヴェイトはヴェノルを下ろすと深く溜息を吐いた。
「用事が有ろうと無かろうと、お前達はあくまでも一般人だ。このまま軍内部にいるとロクな事に巻き込まれ兼ねないし、どの道寝泊まり出来る場所も無い。だから俺の家にお前達を匿わせる事にしたんだよ」
「初耳だよそんなの~! 美味しいご飯が食べられないじゃないか!」
頬を膨らませながら見上げてくるヴェノルの頭をポンっと撫でながら、幼く見えるその表情にヴェイトは思わず苦笑いをする。
「エリシアが美味しいご飯作ってくれるから。ここのご飯よりずっと美味しいよ」
「エリシアって誰......えっ本当!? じゃあ行く~!」
「こらこら、離れなさい」
美味しいご飯の言葉にヴェノルはケロッと表情を変え、思い切りヴェイトに抱きついた。
そんなヴェノルに、ティミーは小さく笑みを浮かべる。
「もう、ヴェノルったら本当にご飯のことしか頭に無いのね」
「だって沢山食べた方が元気になるもん! 早くウォックにも食べさせてあげたいなぁ。勿論マッドにも! ねっ? ティミー」
「そうだね」
眩しい位の笑顔を向けられ、ティミーも無理矢理笑顔を見せた。
マッドの名前が出た瞬間、笑顔を作るのもしんどい位、息が詰まりそうだという事を知られない為に。
「ほら、移動陽術の準備が出来た。行くぞ二人共」
「はーい!」
ヴェイトに促され、ティミーとヴェノルはヴェイトが描いた移動陽術の魔法陣に足を踏み入れる。
一瞬で三人の姿は光となり消えた。
視界が変わり、立ちくらみを感じつつもティミーとヴェノルは辺りを見回した。
どうやら先程のサーヴァの町とは別の町の様で、沢山の骨董品や食材が売られている場所に出た。
町の市場の様で、夕方だからだろうか、人が多くしっかり着いて行かないと逸れてしまいそうだ。
「ヴェイトさん、この町は」
「旅人の街エルバーナ。この街では世界中の珍しい品物や食べ物が集まる場所でね。旅人が一度は必ず訪れる街と言われているんだよ」
「凄い......確かに沢山色んな物があるけど......」
「ふにゃー、暑いよ~」
多数の人間が歩いていて、外の気温も暑く、汗が身体に張り付き気持ち悪さを覚える。
辺りを見回していると、ヴェイトと同じ軍服を着た軍人が数名、見回りをしているのか周辺を歩いている様子が伺えた。
「隣町の警備もしているんですね、軍人さんって」
「あぁ、そうだね。これだけ大きい街だと犯罪も無くは無いから、定期的に見回りしたりするんだよ」
「なんか暑そうだよねあの服。俺も暑い~。早く涼しい所に行きたいよ~」
「分かった分かった。その前にちょっと寄りたい所があるんだけど良いかな?」
辺りを見回しながらヴェイトが話すと、ティミーは小さく頷きヴェイトを見上げた。
「私は大丈夫ですよ。暫くお世話になる身ですし」
「すまないね。こっちだ」
ヴェイトが足早に進み、ティミーとヴェノルは逸れない様に着いていく。
暫くすると、大きな宿屋が見えて、宿屋の扉をヴェイトはゆっくり開けると二人を手招きした。
「こっちだ。着いてきて」
宿屋の中に入ると、左手にある階段の方を指差し、ティミーとヴェノルは言われるままにヴェイトの後を追う。
すると、小さな洋菓子屋が見え、ヴェイトは洋菓子屋の扉を手前に引いた。
意外な場所に案内され、ティミーとヴェノルはキョトンとヴェイトを見上げ不思議そうな表情をする。
「ヴェイトさん、ここって」
「ふふ。先程も話したけど、お客様は大歓迎の家なんだ。ケーキでも買って帰ろうかと思ってね。俺も久々に家に帰るから」
「ケーキ!?」
「そ、そんな、そこまでしなくても」
ケーキの言葉にヴェノルは飛びつく様に反応し、思わずヴェイトにしがみついた。
ヴェイトはティミーの言葉を無視し、無理矢理ヴェノルを引き剥がすと、店の中へ足を踏み入れる。
「いらっしゃい。あら! ヴェイト大佐じゃない! ご無沙汰してるわねぇ~。相変わらず艶の良い髪の毛じゃない」
「はは......相変わらずですねマダム」
洋菓子屋に入ると、五十代前半の膨よかな女性が元気良く出迎えてくれた。
ヴェイトは微笑み、ティミーとヴェノルに視線を向ける。
「こちらはこの洋菓子屋バルチェ・ムーンのオーナーのダリアだ。此処はこの街一のケーキを売っている穴場のお店なんだよ」
「は、初めまして。ティミーと申します」
「俺はヴェノル~! ふわぁ、どれも美味しそう~」
よだれを垂らしながらケーキを見詰めるヴェノルを横目に、ティミーはダリアに深々と頭を下げる。
そんな二人を見て、ダリアはニヤニヤとヴェイトに視線を向けた。
「あらやだヴェイト大佐。女の子を二人も連れてるのかい? 遊ぶ様には見えないのに」
「何言ってるんですかマダム、客人ですよ。それよりケーキを買わせて頂きたい」
「あらやだ、エリシアちゃんと相変わらず仲良しなのね。エリシアちゃんが数日前に此処に来て貴方の話をしていたわ」
柔かに話す中、何の話か全く理解できないヴェノルは、不思議そうにダリアとヴェイトを交互に見ていた。
「ふぇー? 女の子??」
「ヴェノルも女の子に見られたんじゃ無い?」
「何だとー!? 俺は二十歳だぞ!」
「自分が女の子に間違えられた事には突っ込まないの!?」
いつものヴェノルの突っ込みに呆れつつも、視線の先に沢山のフルーツが乗ったホールケーキが視界に入り、ティミーは思わず声を上げた。
「わぁ、素敵なケーキ」
「おや、お嬢さん目の付け所が良いわね。このケーキはこのお店一のスペシャルなケーキだよ。お値段もその分高いけどねぇ」
「い、一万ニルもする」
「ねぇねぇティミー、こっちのチョコレートケーキも美味しそうだよ」
ヴェノルとティミーがケーキに興味津々になっていると、ヴェイトはダリアに視線を向けてカードを差し出した。
「フルーツ・フォレストをワンホール。久々に家に帰るからな。シエンの喜ぶ顔が見たいからローソクを四本付けてもらおうか」
「あら! ありがとうヴェイト大佐~! 流石、お金持ちね。しかもローソクまで付けちゃって」
「久々に会える家族と、今日は可愛らしいお客様が二人もいらっしゃるからね」
「ふふ、良かったわねお嬢さん。ヴェイト大佐が貴女が気になっていたこのケーキ買って下さるってよ」
ダリアの言葉にティミーは顔を上げ、慌てて首を激しく横に振った。
「そ、そんな! 私達はお世話になる身なのにそこまでして頂かなくても」
「わぁ~い! 楽しみ~! これ一つだけ? 俺足りないよ」
「ヴェノル! 私達はお世話になる身なんだから少しは遠慮しないと!」
喜ぶヴェノルを横目に、ティミーは申し訳無さそうにヴェイトを見上げると、ヴェイトは優しく微笑みダリアからケーキを受け取った。
「良いんだよ。さっきも言っただろう? お客様は大歓迎の家だって」
「た、大変ありがたいですけどこんな高いケーキ......」
ティミーが申し訳なさそうにしていると、ダリアがカウンターから出てきてティミーとヴェノルの背中を思い切り叩き、先程とは違う扉の方へ力強く押していく。
「大丈夫! ヴェイト大佐は軍医でたんまりお金貰ってるからね! ほら、さっさとアリュウ邸に行きな!」
「あ、あのでも」
「ほら、行くよ二人共」
ヴェイトの方へ視線を向けると、先程入ってきた入り口とは違う扉の外に出ていた。
「またおいで! 私はいつでもここに居るから!」
ダリアに見送られ、恐る恐るヴェイトの後に着いていくと、長いガーデンアーチが続いていた。
奥には大きな家が立っていて、ヴェイトの後を追っていくと、様々な花が咲いているガーデニングエリアらしき所に出る。
奥には大きめのプールがあり、ティミーとヴェノルは感じている暑さを忘れ、辺りを見回した。
「わぁ......綺麗」
「すご~い! なにここ! 広い!」
ティミーとヴェノルが感動していると、ふと人の気配を感じた。
そこに視線を向けると、金髪の女性がこちらに向けて手を振っている姿が見受けられ、ヴェイトは穏やかに微笑み、二人に向けて手を差し伸べた。
「ようこそアリュウ家へ。君達を歓迎するよ」
外に出た瞬間、熱風を体全体に感じ、ティミーとヴェノルは思わず息が詰まった様な声を出す。
「うわっ、暑い」
「あぁ、すまないね君達は暑さに慣れていなかったな。隣町から俺の家に帰れるから、直ぐ向かうぞ」
「は、はい」
何処か一刻もこの場から立ち去りたいヴェイトに違和感を感じつつも、状況を飲み込めていないヴェノルはキョロキョロと辺りを見回し、抱き抱えられた状態のままヴェイトを見上げた。
「ねぇねぇ、どこ行くの? 俺まだご飯食べ足りないよ」
「俺の家に行くんだよ。君達二人をこのまま軍内部に居させる訳にはいかないからね」
「何で?」
ヴェイトの言葉を理解出来ていないのか、ヴェノルは首を傾げながら足をパタパタさせる。
この状況で呑気な奴だと呆れながらも、ヴェイトはヴェノルを下ろすと深く溜息を吐いた。
「用事が有ろうと無かろうと、お前達はあくまでも一般人だ。このまま軍内部にいるとロクな事に巻き込まれ兼ねないし、どの道寝泊まり出来る場所も無い。だから俺の家にお前達を匿わせる事にしたんだよ」
「初耳だよそんなの~! 美味しいご飯が食べられないじゃないか!」
頬を膨らませながら見上げてくるヴェノルの頭をポンっと撫でながら、幼く見えるその表情にヴェイトは思わず苦笑いをする。
「エリシアが美味しいご飯作ってくれるから。ここのご飯よりずっと美味しいよ」
「エリシアって誰......えっ本当!? じゃあ行く~!」
「こらこら、離れなさい」
美味しいご飯の言葉にヴェノルはケロッと表情を変え、思い切りヴェイトに抱きついた。
そんなヴェノルに、ティミーは小さく笑みを浮かべる。
「もう、ヴェノルったら本当にご飯のことしか頭に無いのね」
「だって沢山食べた方が元気になるもん! 早くウォックにも食べさせてあげたいなぁ。勿論マッドにも! ねっ? ティミー」
「そうだね」
眩しい位の笑顔を向けられ、ティミーも無理矢理笑顔を見せた。
マッドの名前が出た瞬間、笑顔を作るのもしんどい位、息が詰まりそうだという事を知られない為に。
「ほら、移動陽術の準備が出来た。行くぞ二人共」
「はーい!」
ヴェイトに促され、ティミーとヴェノルはヴェイトが描いた移動陽術の魔法陣に足を踏み入れる。
一瞬で三人の姿は光となり消えた。
視界が変わり、立ちくらみを感じつつもティミーとヴェノルは辺りを見回した。
どうやら先程のサーヴァの町とは別の町の様で、沢山の骨董品や食材が売られている場所に出た。
町の市場の様で、夕方だからだろうか、人が多くしっかり着いて行かないと逸れてしまいそうだ。
「ヴェイトさん、この町は」
「旅人の街エルバーナ。この街では世界中の珍しい品物や食べ物が集まる場所でね。旅人が一度は必ず訪れる街と言われているんだよ」
「凄い......確かに沢山色んな物があるけど......」
「ふにゃー、暑いよ~」
多数の人間が歩いていて、外の気温も暑く、汗が身体に張り付き気持ち悪さを覚える。
辺りを見回していると、ヴェイトと同じ軍服を着た軍人が数名、見回りをしているのか周辺を歩いている様子が伺えた。
「隣町の警備もしているんですね、軍人さんって」
「あぁ、そうだね。これだけ大きい街だと犯罪も無くは無いから、定期的に見回りしたりするんだよ」
「なんか暑そうだよねあの服。俺も暑い~。早く涼しい所に行きたいよ~」
「分かった分かった。その前にちょっと寄りたい所があるんだけど良いかな?」
辺りを見回しながらヴェイトが話すと、ティミーは小さく頷きヴェイトを見上げた。
「私は大丈夫ですよ。暫くお世話になる身ですし」
「すまないね。こっちだ」
ヴェイトが足早に進み、ティミーとヴェノルは逸れない様に着いていく。
暫くすると、大きな宿屋が見えて、宿屋の扉をヴェイトはゆっくり開けると二人を手招きした。
「こっちだ。着いてきて」
宿屋の中に入ると、左手にある階段の方を指差し、ティミーとヴェノルは言われるままにヴェイトの後を追う。
すると、小さな洋菓子屋が見え、ヴェイトは洋菓子屋の扉を手前に引いた。
意外な場所に案内され、ティミーとヴェノルはキョトンとヴェイトを見上げ不思議そうな表情をする。
「ヴェイトさん、ここって」
「ふふ。先程も話したけど、お客様は大歓迎の家なんだ。ケーキでも買って帰ろうかと思ってね。俺も久々に家に帰るから」
「ケーキ!?」
「そ、そんな、そこまでしなくても」
ケーキの言葉にヴェノルは飛びつく様に反応し、思わずヴェイトにしがみついた。
ヴェイトはティミーの言葉を無視し、無理矢理ヴェノルを引き剥がすと、店の中へ足を踏み入れる。
「いらっしゃい。あら! ヴェイト大佐じゃない! ご無沙汰してるわねぇ~。相変わらず艶の良い髪の毛じゃない」
「はは......相変わらずですねマダム」
洋菓子屋に入ると、五十代前半の膨よかな女性が元気良く出迎えてくれた。
ヴェイトは微笑み、ティミーとヴェノルに視線を向ける。
「こちらはこの洋菓子屋バルチェ・ムーンのオーナーのダリアだ。此処はこの街一のケーキを売っている穴場のお店なんだよ」
「は、初めまして。ティミーと申します」
「俺はヴェノル~! ふわぁ、どれも美味しそう~」
よだれを垂らしながらケーキを見詰めるヴェノルを横目に、ティミーはダリアに深々と頭を下げる。
そんな二人を見て、ダリアはニヤニヤとヴェイトに視線を向けた。
「あらやだヴェイト大佐。女の子を二人も連れてるのかい? 遊ぶ様には見えないのに」
「何言ってるんですかマダム、客人ですよ。それよりケーキを買わせて頂きたい」
「あらやだ、エリシアちゃんと相変わらず仲良しなのね。エリシアちゃんが数日前に此処に来て貴方の話をしていたわ」
柔かに話す中、何の話か全く理解できないヴェノルは、不思議そうにダリアとヴェイトを交互に見ていた。
「ふぇー? 女の子??」
「ヴェノルも女の子に見られたんじゃ無い?」
「何だとー!? 俺は二十歳だぞ!」
「自分が女の子に間違えられた事には突っ込まないの!?」
いつものヴェノルの突っ込みに呆れつつも、視線の先に沢山のフルーツが乗ったホールケーキが視界に入り、ティミーは思わず声を上げた。
「わぁ、素敵なケーキ」
「おや、お嬢さん目の付け所が良いわね。このケーキはこのお店一のスペシャルなケーキだよ。お値段もその分高いけどねぇ」
「い、一万ニルもする」
「ねぇねぇティミー、こっちのチョコレートケーキも美味しそうだよ」
ヴェノルとティミーがケーキに興味津々になっていると、ヴェイトはダリアに視線を向けてカードを差し出した。
「フルーツ・フォレストをワンホール。久々に家に帰るからな。シエンの喜ぶ顔が見たいからローソクを四本付けてもらおうか」
「あら! ありがとうヴェイト大佐~! 流石、お金持ちね。しかもローソクまで付けちゃって」
「久々に会える家族と、今日は可愛らしいお客様が二人もいらっしゃるからね」
「ふふ、良かったわねお嬢さん。ヴェイト大佐が貴女が気になっていたこのケーキ買って下さるってよ」
ダリアの言葉にティミーは顔を上げ、慌てて首を激しく横に振った。
「そ、そんな! 私達はお世話になる身なのにそこまでして頂かなくても」
「わぁ~い! 楽しみ~! これ一つだけ? 俺足りないよ」
「ヴェノル! 私達はお世話になる身なんだから少しは遠慮しないと!」
喜ぶヴェノルを横目に、ティミーは申し訳無さそうにヴェイトを見上げると、ヴェイトは優しく微笑みダリアからケーキを受け取った。
「良いんだよ。さっきも言っただろう? お客様は大歓迎の家だって」
「た、大変ありがたいですけどこんな高いケーキ......」
ティミーが申し訳なさそうにしていると、ダリアがカウンターから出てきてティミーとヴェノルの背中を思い切り叩き、先程とは違う扉の方へ力強く押していく。
「大丈夫! ヴェイト大佐は軍医でたんまりお金貰ってるからね! ほら、さっさとアリュウ邸に行きな!」
「あ、あのでも」
「ほら、行くよ二人共」
ヴェイトの方へ視線を向けると、先程入ってきた入り口とは違う扉の外に出ていた。
「またおいで! 私はいつでもここに居るから!」
ダリアに見送られ、恐る恐るヴェイトの後に着いていくと、長いガーデンアーチが続いていた。
奥には大きな家が立っていて、ヴェイトの後を追っていくと、様々な花が咲いているガーデニングエリアらしき所に出る。
奥には大きめのプールがあり、ティミーとヴェノルは感じている暑さを忘れ、辺りを見回した。
「わぁ......綺麗」
「すご~い! なにここ! 広い!」
ティミーとヴェノルが感動していると、ふと人の気配を感じた。
そこに視線を向けると、金髪の女性がこちらに向けて手を振っている姿が見受けられ、ヴェイトは穏やかに微笑み、二人に向けて手を差し伸べた。
「ようこそアリュウ家へ。君達を歓迎するよ」
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