BL異世界溺愛シリーズ『異世界ルーヴル』

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【第四章 プレイボーイと噂された公爵令息は、年下の王子殿下に溺愛される】

魔術大会

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 1ヵ月後。城に併設されている競技場で、剣術大会と一緒に魔術大会というものが開催されていた。


 俺のところにも、『魔術大会に出場しないか』という内容の手紙が来ていたが、仕事が忙しすぎて断っていた。


 こんなに忙しいのに、魔術の練習なんて、やっている暇はない。どうせ、魔術大会なんてやっても、叔父上の伴侶である天才魔術師が優勝して終わりだろう──というより、毎回優勝とか少しは空気読めよ。


 仕事に忙殺されて忘れていた。もう一人、優秀な魔術師がいるということを。


※※※※※


「だー、分かったから。手を離してくれよ、クリス──今、準備するから!」


 魔術大会当日、執務室には何故かクリスが来ていた。何でも、義弟おとうとの勇姿を見に行きたいのだとか──3日前に、そんな手紙が来ていた気がするが、すっかり忘れていた。


「もう! 3人も子供がいるのに、何やってるんだよ?」


「何か言った?」


「いや──子供産んでから、図太くなったって話」


「スミスから、セクハラ受けたって訴えるよ? それに──城の中では、図太くなかったら生きてけないし」


「旦那は?」


「んー、確か当日は、警備の指揮を執るって言ってたかな」


 クリスの旦那は王弟で、今年は騎士団長を兼任していると聞いている。


「ちなみに、何で騎士団長になったか聞いても?」


「聞きたい?」


「いや、いいや。やっぱやめとく。準備してくるから、ちょい待ちな」


 俺が隣室で着替えて出てくると、クリスはドアの前に立って待っていた。


「お前──きれいになったな」


 改めてよく見ると、クリスは以前より年を取っていたが、美しさに磨きがかかっていた。フォーマルドレスに髪を結い上げているだけなのに、見とれるほど美しい。しばらくの間、見とれていると脇腹をつつかれた。


「そういうのは、若い子に言ってくれる?」


 クリスが右手を出していた。どうやら今日の俺は、親友をエスコートしなければならないらしい。


「お手をどうぞ、


「ぷっ……」


 クリスは吹き出すと、俺の左手を掴んだのだった。


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