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第ニ章 もう一人のヒーロー。
25 これは本当の映像? ※
しおりを挟む「それは……何ですか? 大山猫の呪いとはまた雰囲気が違う気がしますが……」
ルーツから差し伸べられた手から淡くブルーの炎が現れる。手のひらに炎を乗せるようにすると、その炎は丸く水晶のような形に変わった。
「過去の記憶を具現化できる、ちょっとした魔法だよ」
「そんな事が……?」
「魔力と詠唱さえできれば誰にだってできるさ」
さ、王子はあっちに行っててね、とルーツはお得意の魔力で王子を部屋から追い出す。
「っええ!? ボクも見たいです! ちょっと!」
「ダメ。王子は大人しくメイドのスカートでも捲ってなさい」
バタン。と扉が閉まった後も、やだぁぁぁぁ!! という叫び声が聞こえた。
王子……残念。っん?? でも確かに、なんだかエッチな映像が……。
『んっ……んふっ……んむっ、ふっ……』
長い髪を後ろに結んだ人が、誰かの下半身に覆い被さっている。男の方は壁に腰掛けているのか足を伸ばして座ったままの体勢だった。
『んっ……おいし……ベルのお汁……。精子も、んっくれる……?』
『はぁ、はぁ……』
『やっぱりあの女の子と居るより、あたしと一緒のほうがいいんじゃない?』
『っ……るさい……!』
ちゅる、ちゅるる……と吸いつく音。
そして抵抗する声は、恐らくベルだった。
相手の女性の声は多分、リベラ……。
「昨日の映像。もう三日も君の蜜を吸収していないせいで、兄さんの意識も不安定になっているんだろう。流石に可哀想だからリベラを君の代わりに用意してあげたんだ」
ルーツが語る。これは昨日の話? そんなまさか。私が眠っていた頃に、彼らは……。
『ねえ……約束したじゃない。あたし達、ここを抜け出したら結婚するって。……信用してるけど、あの娘とのお遊びは流石に効いたわ』
『…………』
ちゅぱ……と吸い付くのを止めたのか、音が無くなる。そして、リベラはゆっくりと起き上がって膝を立たせると、その隙間からベルのはち切れそうなくらいに真っ赤に染まった肉棒が現れる。
それをリベラは自分の膣内に鎮めていき……。
「けっ……こん……」
私は映像を見ながら、思わず声が漏れた。
『ふあっ……あっ……すごい……!! やっぱり他の男とは違う……逞しくて立派なおちんちん……!!』
ずりゅ……ずぷぷぷ……と、挿入(はい)れば挿入るほど、リベラのなのか、膣内から蜜が溢れ出ていく。
『気持ちいい……好きよ……生きてるって実感できるわ……』
はぁ、もう大好き……と言って、ギュッと抱きしめながら腰を目一杯に振るリベラ。
「こ……こんなの……!! 嘘、ですよね……??」
「嘘じゃない。僕の記憶違いとでも言いたいのかい? ――諦めな。これが現実だよ」
ベルからはリベラと結婚する話も何も聞いていない。ベルに対する憎悪が増していきそう。
でも……これは……違う。何を期待しているのか自分でも分からないけれど……。
「ねえキラさん、気分を害してしまって申し訳ないと思うけれど、これが兄さんの真実なんだよ……。結局のところ、君を誑かして最終的にはリベラさんと婚約する予定だったんだ。――これで、分かったでしょう?」
「…………でも、そんな……」
『これで何回目かしら? んちゅ……んっ……今日以上に濃厚な絡みができたの、んっ、初めてじゃない……? ちゅ……』
『んっ……ぷはっ……あぁ……もう……』
『好きって言って? ……あたしの中に出しながら、好きって』
『……き……好き……っ好きだ……ラ……』
ベルの肉棒が波打つように反応すると、暫くは何もなかったけれど、白い液体が膣内から溢れ出てきた。
『愛してる。もっと、もっと出して……もっと……んっ……はぁっあっ……好きぃ……』
今までに聞いたことのないリベラの切な気な女の声。
「もう……!! 嫌!!!!」
もう見たくない!! その一心で私は映像を映す水晶を押しのけた。
パリン!! と部屋中に響き渡った後、その水晶は床でガラスの破片となって散らばっていく。どれも粉々に散っていったけれど、唯一の大きな破片から、二人が濃厚に舌を絡めていたところが映し出されていた。
「どういうつもりなんですか……!? っえ……」
「キラさん」
ルーツに力強く、そして温かく包み込まれて……。
「君は僕と一緒にいたほうがいい」
「……? 何を!? 貴方みたいな信用ならない人となんて! さっきだってメイドさんと」
「……あんなの! 兄さんなんかよりよっぽどマシだ」
「そんなの!! めちゃくちゃです……!!」
今度は私の両肩を押さえて、まるで子犬のような目だけれど真っ直ぐと見つめてくる。いつもとは違う、余裕のなさそうな表情。
この人は、本気で……そう言ってるの?
「君の魔力が僕の魔力の糧となれば、どんな事があっても君を守り抜ける。これからは君の為にしか使わない。約束する。悪用だってしないさ」
「……ば、馬鹿にしないで……!! そんなの誰が信じるとでも」
「っ……なんでそんなにも」
「――やっぱり、貴方は兄に似てるんです。そうやって人を堕とすやり方も。だから尚更……信じられない。……ごめんなさい。どうか今は一人にさせて」
手口も何もかも、ベルとそっくりで。それを重ねてしまう私はどこかで彼を許してしまいそうになっていた。
でも、それよりもベルとリベラの密着が頭に残ってて、忘れられなかった。何故かそれを見てむず痒くやっている自分にでさえも嫌悪を感じつつあった……。
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