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2 地上
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***
「ぷはっ!!」
海の中を出て、地上へ来ての第一声が、
「気持ちいい……!!」
最近はもう慣れた空気とそして匂い!
太陽の光をこんなにも直に浴び続けるのもそろそろお手の物になってきたところ。
……でも、暑いわ。流石に……。
周りは砂浜だけで奥は森かな、緑が生い茂っている。
海の中じゃ見られない光景。何もかもが新鮮だ。
「っ……うお?? まさかアレって海族の……人魚姫って奴じゃねえか?」
早速あたしに気がついたのは複数の男だった。
ーー人間!
またこの前のように罵倒されたりしないかしら……少し不安になりながらもバレないように彼らの様子を伺う。
前髪が長いのは唯一の救い。腫れぼったい瞳だけでも隠せればまだマシ……。
どうやら人間は布を纏っているのが殆どで、あたしのように布無しだと驚くみたい。
「……ヒューー」
人間から口笛が聞こえてくる。何だか誘っているような口笛。
あまり近づくと自分の粗が見えてきてしまうだろうから、この距離をキープしようと思う。
……でも、それだと、人間の精はどのようにして貰えばいいの?
やっぱり近づかないと駄目よね……。
はぁ……とため息をつきながらも、太陽を浴びた上半身を再び海の中へと潜り込ませて、ダメ元で彼らに近づいた。
「っ……は」
太陽に向かってまた顔だけ出すと、三人の男達がニヤニヤとしながらあたしに目を向けてきた。
「こんにちは。海族が地上へ何しに?」
うっ……口を開いた途端にだった。アルコールの臭いが彼らから漂ってる気がする。普段使わない嗅覚が過敏に反応してしまう。
……ホントに臭いわね。
でも、仕方ない。あたしは前髪に気を遣いながら彼らに問いかける。
「あたしは人間になりたいの。あなた達のように」
「っほぉー? それは何故?」
「やべえ。目は見えないが裸がソソられるぜ」
ケラケラと下品な笑いが飛び交う。太陽に失礼だわ……。
「何故……って。海は退屈だもの。刺激がほしいのよ」
それもあるけれど、ホントは理想の美貌を手に入れる事だけどね。
「刺激だとよ」
「どうする?」
あたしは彼らにとってペットか何かかしら?
対等に話そうとする姿勢が感じられない……。
「ねえ! あなた達に精ってやつはあるの?」
「なっ……精?」
あたしを置いてくように、彼らは互いに目を見開かせながら合わせている。
「まさか、白いミルクの事かい?」
「白い……? 昔話にそんな事かいてあったかしら……。っで、でも、精は飲み物だって聞いてるわ。もしかしたらそれかも」
鼻の下を伸ばす三人組。
何がおかしいのよ……。こっちは真剣だっていうのに!
「……っあるなら飲ませて」
「おいおいどういう展開だよ。人魚姫はこんな奴らばっかなのか?」
「あたしだけよ」
「へっへっへっ……じゃあご遠慮なく」
ズボンに手を忍び込ませる男が一人。それを見守る、というよりも、慌てて自分もチャックを外し始める奴も出てきて……。
「お、おい、待て待て待て!! 上からなんか来るぞ!!」
「えっえっ??」
慌てふためく三人。見上げようとしたその瞬間、もう手遅れで砂と海の潮が予想以上に舞い上がった。
「けほっけほっけほっ!」
むせ返るあたしは目を開けようにも開けられなくて、事が治まるのを待った。
「ひっひぃぃい!! で、出た!! 追いかけてきやがったー!!」
「ずらかるぞ! 勘弁してくれ」
逃げたほうがいいの!? 目を閉じたまま海に飛び込むように潜り込んだ。
ポチャン……。
瞳より下は海に、ひょっこりと覗き込む。
本で読んだ、まるで嵐の後ってカンジ……。
あの三人はもういない。影すらもなく……でも、一人だけ残っている。
その一人は多分あの三人の中にはいなかったと思うけれど……。
まさか……!!
「ぷはっ!!」
海の中を出て、地上へ来ての第一声が、
「気持ちいい……!!」
最近はもう慣れた空気とそして匂い!
太陽の光をこんなにも直に浴び続けるのもそろそろお手の物になってきたところ。
……でも、暑いわ。流石に……。
周りは砂浜だけで奥は森かな、緑が生い茂っている。
海の中じゃ見られない光景。何もかもが新鮮だ。
「っ……うお?? まさかアレって海族の……人魚姫って奴じゃねえか?」
早速あたしに気がついたのは複数の男だった。
ーー人間!
またこの前のように罵倒されたりしないかしら……少し不安になりながらもバレないように彼らの様子を伺う。
前髪が長いのは唯一の救い。腫れぼったい瞳だけでも隠せればまだマシ……。
どうやら人間は布を纏っているのが殆どで、あたしのように布無しだと驚くみたい。
「……ヒューー」
人間から口笛が聞こえてくる。何だか誘っているような口笛。
あまり近づくと自分の粗が見えてきてしまうだろうから、この距離をキープしようと思う。
……でも、それだと、人間の精はどのようにして貰えばいいの?
やっぱり近づかないと駄目よね……。
はぁ……とため息をつきながらも、太陽を浴びた上半身を再び海の中へと潜り込ませて、ダメ元で彼らに近づいた。
「っ……は」
太陽に向かってまた顔だけ出すと、三人の男達がニヤニヤとしながらあたしに目を向けてきた。
「こんにちは。海族が地上へ何しに?」
うっ……口を開いた途端にだった。アルコールの臭いが彼らから漂ってる気がする。普段使わない嗅覚が過敏に反応してしまう。
……ホントに臭いわね。
でも、仕方ない。あたしは前髪に気を遣いながら彼らに問いかける。
「あたしは人間になりたいの。あなた達のように」
「っほぉー? それは何故?」
「やべえ。目は見えないが裸がソソられるぜ」
ケラケラと下品な笑いが飛び交う。太陽に失礼だわ……。
「何故……って。海は退屈だもの。刺激がほしいのよ」
それもあるけれど、ホントは理想の美貌を手に入れる事だけどね。
「刺激だとよ」
「どうする?」
あたしは彼らにとってペットか何かかしら?
対等に話そうとする姿勢が感じられない……。
「ねえ! あなた達に精ってやつはあるの?」
「なっ……精?」
あたしを置いてくように、彼らは互いに目を見開かせながら合わせている。
「まさか、白いミルクの事かい?」
「白い……? 昔話にそんな事かいてあったかしら……。っで、でも、精は飲み物だって聞いてるわ。もしかしたらそれかも」
鼻の下を伸ばす三人組。
何がおかしいのよ……。こっちは真剣だっていうのに!
「……っあるなら飲ませて」
「おいおいどういう展開だよ。人魚姫はこんな奴らばっかなのか?」
「あたしだけよ」
「へっへっへっ……じゃあご遠慮なく」
ズボンに手を忍び込ませる男が一人。それを見守る、というよりも、慌てて自分もチャックを外し始める奴も出てきて……。
「お、おい、待て待て待て!! 上からなんか来るぞ!!」
「えっえっ??」
慌てふためく三人。見上げようとしたその瞬間、もう手遅れで砂と海の潮が予想以上に舞い上がった。
「けほっけほっけほっ!」
むせ返るあたしは目を開けようにも開けられなくて、事が治まるのを待った。
「ひっひぃぃい!! で、出た!! 追いかけてきやがったー!!」
「ずらかるぞ! 勘弁してくれ」
逃げたほうがいいの!? 目を閉じたまま海に飛び込むように潜り込んだ。
ポチャン……。
瞳より下は海に、ひょっこりと覗き込む。
本で読んだ、まるで嵐の後ってカンジ……。
あの三人はもういない。影すらもなく……でも、一人だけ残っている。
その一人は多分あの三人の中にはいなかったと思うけれど……。
まさか……!!
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