133 / 211
・番外編・仮初めの恋人
1.恋人の条件(★)
しおりを挟む
以前別作として公開設定していた『仮初めの恋人』を再掲載します。
清美のバスケ部の先輩、高坂蓮が登場します。フラフラしていた時期の高坂先輩と付き合った女の子が主人公となります。
好感の持てる登場人物が全くいない可能性もありますし、いろいろ痛い内容で読了後の後味に関しては保証できません。本編では紳士な高坂先輩が下種く感じるかもしれませんので、閲覧にはご注意願います。全く気にならないよ~と言う方だけこのままお読み下さい。
なお、こちらを飛ばしても以降のお話を理解するのに支障のないように書くつもりですので、回避しても問題はありません。
※大人っぽい表現がありますので、苦手な方は回避願います。
※なお、本作については別サイトには掲載しておりません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『俺、好きな人いるから君の事一番にはできないよ。それでもいいなら付き合ってもいいけど』
ヒドイ事を言われているのは、分かっていた。
でも本当に身をもって理解しているのかというと、そういう訳では無かった。
今やっと、そういう意味で私は彼の言葉を理解したのだった。
「疲れたんです……先輩とはもう、付き合えません。別れてください」
「うん、わかった」
あっさりと受け入れられた事実が、私をザックリと切りつけた。
ほんのちょっとでも、彼が渋ってくれたら。
そう思って、キリキリ痛む胸を抑えつけながら勇気を出して放った私の切り札なのに。
「じゃあ、今までありがと。楽しかったよ」
そう言って笑った顔は、極上にカッコ良くて。
付き合う時と同じ、寸分たがわぬキラキラした眩しい笑顔を彼は惜しみなく与えてくれたのだった。
彼と付き合ったのは、ほんの2ヵ月足らず。
例え好きな人がいたとしても、それが叶わない恋だとしたら。身近に触れ合う相手に愛情を感じて絆されるかもしれない。密かにずっと……心の底で夢見ていた。
けれども彼にとって私は―――
そう、最初からただの『仮初めの恋人』だったのだ。
** ** **
「みゆ、可愛い」
「先輩……」
耳元で囁く低い声に、背筋を何かが這い上がるような快感を感じる。
いつも彼は、声だけで私を骨抜きにしてしまう。
最初は羽が触れるようにそっと触れ徐々に焦らす様にゆっくりと深くなる口付けに、すぐに私は夢中になってしまう。これから始まる夢のような時間への期待に、私の心臓は容易く早鐘を打ち始め下腹部にじんっとムズムズする感情が染み渡って行く。
このラブホテルを使うのは、何度目だろうか。
いつも誘うのは私。
だけどこの場所を知っていたのは先輩だった。
慣れているらしく、迷いも無く連れ込まれた。
口腔内をまさぐる先輩の舌に翻弄されながら、シャワーの後巻いたバスタオルがそっと大きな手によって剥がされるのを感じた。
左手に背中を支えられながら、ゆっくりとベッドに押し倒される。彼の大きな右手が絶妙な力加減で私の胸を弄ぶ。
優しく肝心な処を避けたまま、私の色んな処を撫でまわす掌。その手によって体の中に籠った熱が、どんどん高められて行く。
その仕草はとっても丁寧で……私はいつも、まるで自分が宝物のように愛されていると、感じてしまう。
もっと核心に触れて欲しい。
ジリジリと焦らされるのは、堪らない。
宝物のように大切に扱われていると感じる一方で、意地悪くお預けされている状態に興奮を煽られる。
先輩はいつもそう。
たっぷりと優しくギリギリまで高めてから、私を快楽の底へ突き落す。それは『奉仕』と名付けることができるくらい執拗で、容赦ない。
散々快楽に喘がされこれ以上無いってくらい追い詰められる。頭が焼ききれる程の快楽に、思わず溜息が出てしまうほどに。
「はぁ……」
息をついて目を合わせる。
すると彼はいつもその野性的な美しい顔を綻ばせて、微笑んでくれるのだ。
その瞬間―――幸福感が私の全身を包み込む。
この手の中に確かに大事なものを掴んでいる……そんな気がして私の中にぽっかりと開いていた穴が満たされるのだ。
彼が辛そうに眉を顰めて、快楽を逃がそうとしている表情を見るのが好きだ。
私が彼を支配している―――手に入れていると実感できるから。
―――今は私が、先輩の『彼女』だから。
確実に、彼の他の女友達の誰よりも、彼の近くにいる。
彼にセックスの快楽を与える権利は今、私だけにある。
そのことに優越感を感じるから。
平等に優しくされる彼女達と、私だけが違う存在なのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※このお話は18歳以下の法定ラブホテルの利用を推奨するものではありません。風営法によるラブホテルは18歳未満の宿泊を認めておりませんので、文章中出てくるのは厳密には法定上のラブホテルと違う、という設定です。
清美のバスケ部の先輩、高坂蓮が登場します。フラフラしていた時期の高坂先輩と付き合った女の子が主人公となります。
好感の持てる登場人物が全くいない可能性もありますし、いろいろ痛い内容で読了後の後味に関しては保証できません。本編では紳士な高坂先輩が下種く感じるかもしれませんので、閲覧にはご注意願います。全く気にならないよ~と言う方だけこのままお読み下さい。
なお、こちらを飛ばしても以降のお話を理解するのに支障のないように書くつもりですので、回避しても問題はありません。
※大人っぽい表現がありますので、苦手な方は回避願います。
※なお、本作については別サイトには掲載しておりません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『俺、好きな人いるから君の事一番にはできないよ。それでもいいなら付き合ってもいいけど』
ヒドイ事を言われているのは、分かっていた。
でも本当に身をもって理解しているのかというと、そういう訳では無かった。
今やっと、そういう意味で私は彼の言葉を理解したのだった。
「疲れたんです……先輩とはもう、付き合えません。別れてください」
「うん、わかった」
あっさりと受け入れられた事実が、私をザックリと切りつけた。
ほんのちょっとでも、彼が渋ってくれたら。
そう思って、キリキリ痛む胸を抑えつけながら勇気を出して放った私の切り札なのに。
「じゃあ、今までありがと。楽しかったよ」
そう言って笑った顔は、極上にカッコ良くて。
付き合う時と同じ、寸分たがわぬキラキラした眩しい笑顔を彼は惜しみなく与えてくれたのだった。
彼と付き合ったのは、ほんの2ヵ月足らず。
例え好きな人がいたとしても、それが叶わない恋だとしたら。身近に触れ合う相手に愛情を感じて絆されるかもしれない。密かにずっと……心の底で夢見ていた。
けれども彼にとって私は―――
そう、最初からただの『仮初めの恋人』だったのだ。
** ** **
「みゆ、可愛い」
「先輩……」
耳元で囁く低い声に、背筋を何かが這い上がるような快感を感じる。
いつも彼は、声だけで私を骨抜きにしてしまう。
最初は羽が触れるようにそっと触れ徐々に焦らす様にゆっくりと深くなる口付けに、すぐに私は夢中になってしまう。これから始まる夢のような時間への期待に、私の心臓は容易く早鐘を打ち始め下腹部にじんっとムズムズする感情が染み渡って行く。
このラブホテルを使うのは、何度目だろうか。
いつも誘うのは私。
だけどこの場所を知っていたのは先輩だった。
慣れているらしく、迷いも無く連れ込まれた。
口腔内をまさぐる先輩の舌に翻弄されながら、シャワーの後巻いたバスタオルがそっと大きな手によって剥がされるのを感じた。
左手に背中を支えられながら、ゆっくりとベッドに押し倒される。彼の大きな右手が絶妙な力加減で私の胸を弄ぶ。
優しく肝心な処を避けたまま、私の色んな処を撫でまわす掌。その手によって体の中に籠った熱が、どんどん高められて行く。
その仕草はとっても丁寧で……私はいつも、まるで自分が宝物のように愛されていると、感じてしまう。
もっと核心に触れて欲しい。
ジリジリと焦らされるのは、堪らない。
宝物のように大切に扱われていると感じる一方で、意地悪くお預けされている状態に興奮を煽られる。
先輩はいつもそう。
たっぷりと優しくギリギリまで高めてから、私を快楽の底へ突き落す。それは『奉仕』と名付けることができるくらい執拗で、容赦ない。
散々快楽に喘がされこれ以上無いってくらい追い詰められる。頭が焼ききれる程の快楽に、思わず溜息が出てしまうほどに。
「はぁ……」
息をついて目を合わせる。
すると彼はいつもその野性的な美しい顔を綻ばせて、微笑んでくれるのだ。
その瞬間―――幸福感が私の全身を包み込む。
この手の中に確かに大事なものを掴んでいる……そんな気がして私の中にぽっかりと開いていた穴が満たされるのだ。
彼が辛そうに眉を顰めて、快楽を逃がそうとしている表情を見るのが好きだ。
私が彼を支配している―――手に入れていると実感できるから。
―――今は私が、先輩の『彼女』だから。
確実に、彼の他の女友達の誰よりも、彼の近くにいる。
彼にセックスの快楽を与える権利は今、私だけにある。
そのことに優越感を感じるから。
平等に優しくされる彼女達と、私だけが違う存在なのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※このお話は18歳以下の法定ラブホテルの利用を推奨するものではありません。風営法によるラブホテルは18歳未満の宿泊を認めておりませんので、文章中出てくるのは厳密には法定上のラブホテルと違う、という設定です。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※特別編9が完結しました!(2026.3.6)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
さよなら、私の初恋の人
キムラましゅろう
恋愛
さよなら私のかわいい王子さま。
破天荒で常識外れで魔術バカの、私の優しくて愛しい王子さま。
出会いは10歳。
世話係に任命されたのも10歳。
それから5年間、リリシャは問題行動の多い末っ子王子ハロルドの世話を焼き続けてきた。
そんなリリシャにハロルドも信頼を寄せていて。
だけどいつまでも子供のままではいられない。
ハロルドの婚約者選定の話が上がり出し、リリシャは引き際を悟る。
いつもながらの完全ご都合主義。
作中「GGL」というBL要素のある本に触れる箇所があります。
直接的な描写はありませんが、地雷の方はご自衛をお願いいたします。
※関連作品『懐妊したポンコツ妻は夫から自立したい』
誤字脱字の宝庫です。温かい目でお読み頂けますと幸いです。
小説家になろうさんでも時差投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる