俺のねーちゃんは人見知りがはげしい

ねがえり太郎

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俺のねーちゃんは人見知りがはげしい【俺の回想】

◆ 弟と、わたし <晶>

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清美の姉 晶視点です。

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弟ができた。

母さんが東京から転勤してきた同僚と再婚したのだ。新しい父さんは、背が高くてがっちりとした格好の良いおじさんだった。

弟はその時、私より3つ下の小学4年生だった。顔が小っちゃくて目が大きくて……睫毛が長くて、とっても可愛い。柔らかめの茶色がかった髪と日本人にしては白い肌は、北欧からお嫁に来たと言う彼の母親の遺伝らしい。
だから女の子と間違われる事が多く、最近そのことが原因で相当苛立っているようだ。



容姿の事で注目されたり揶揄われるのは、本人にとっては面白い物では無い。
その頃私も彼とは逆の意味で揶揄われる事が多くなったから、何となくその苛立ちに想像が付いた。

地味だとか『お菊人形』に似ているとか……面と向かっては言われないけれど、背後でヒソヒソ言われて、それを耳がうっかり拾ってしまったりすると―――結構凹む。
後に眼鏡を作った時、そんな訳で縁の黒い眼鏡を選んでみた。これなら少なくとも日本人形系には見られないだろう!と鏡を見ながら頷いたのだが、あまり効果は無かったらしい。席替えで後ろの席に座った女子が「あ『お菊人形』の後ろだ、見易い。ラッキー」って隣の男子に囁いていたのが聞こえたから。もうその辺りは諦める事にした






**  **  **






付き合っているとよく分かるのだが、愛らしい見た目に反して弟は本当に『男の子』らしい性格をしていた。
短気だし、正直だ。
お腹が空くと機嫌が悪くなるし、満腹になるとご機嫌になる。
熱しやすいが切り替えが早く、気持ちを引きずらない。
私と正反対だった。

裏表のない明るい性格は、誰にでも好かれるだろう。
そんなこの子が眩しくて、羨ましい。
私は結構打たれ弱いから……本当に感心してしまう。



ところで話はズレるが、私の運動神経は切れている。
……ような気がする。勿論比喩ですが。

柔軟性と持久力は結構あって、女子にしては力持ちだと思う。でも瞬発力やら、動体視力やら―――体育の授業の時に輝けるような要素は、まるで皆無だった。

その点、弟は素晴らしい才能を持っている。

すばしっこくてバランス感覚が良い。体を使う事に関する学習能力が尋常では無い。
挨拶代わりに家の前でバック転を見せてくれた時は、本当に吃驚した。
一瞬目を丸くして……次の瞬間私と母さんはここが普通の住宅街だと言う事も忘れて、盛大に拍手を送った。弟の、照れながらも嬉しそうにはにかむ様子がとても愛らしい。

私は本を読んだり、家の中でまったりするのが好きなのだけど―――弟は体を動かさずにいられない性分のようだ。ウズウズしているのが目に見えるくらいなので、よく彼を近くの児童公園へ連れて行った。

そこにはバスケットゴールが設置されていたので、家にあった少し空気の抜けたゴムボールを持ってきて2人でゴールを狙ってみた。
私の放ったボールは全く届かず手前の土の上でペショリ音を立てたが、清美は2、3本惜しいシュートを放っただけで、すぐにポスリとゴールポストにボールを収める事ができた。

思わず、また拍手してしまう。



この子、天才かもしれない。



私は父さんと母さんに、バスケットボールを買うよう進言した。そして彼と児童公園に通ったのだ。
ゴムボールが感触の全く違うジュニア用の少し小さなバスケットボールに変わっても、難なくシュートを決める弟に、私は改めて感心した。



やっぱり、天才かもしれない。



図書館で『初心者のバスケット』と言う教本を借り、2人で一緒にそれを読んだ。清美はすぐにそこに書かれていたフォームをモノにし、まるで長年練習を重ねたバスケット選手みたいな動きで、ゴールを決めた。



真剣まじに、天才だ……!



私は『すごい!天才!プロになれるよ!』と大絶賛。
本気で弟のファンになってしまった。

某女子レスリング選手のお父さんの過激な応援を、今までちょっと引き気味で見ていたのだけれど―――私もあんな風になってしまうかもしれない、そんな予感がした。それ以来あのお父さんをテレビで見かけると、ちょっと優しい目で見るようになってしまった。

いつの間にか自分が、戻れない迷路に嵌り込んだ事に気付く。
一人っ子の私が、こんなにも『ブラコン』になってしまうなんて……!






**  **  **






弟と父親が出来て1年が経ち、私は中学生になった。最初に振り分けられたクラスには小学校の知合いがほとんどいなかった。男子は数人いたが女子は全くいなかった。元々休み時間におしゃべりで時間を潰すタイプでは無いのだが、ますます独りでいる事が多くなった。
けれども本さえあれば、独りでいる事は大して気にならない。

小学校の同級生は物心付かない内からの付き合いで、一緒につるんで遊ぶ相手はいなかったけれども、仲が悪いと言う訳では無かった。だから口数が少ない私でも、用事があればクラスの子と話すし、ごく偶に冗談だって言い合う事もあった。

だけど違う小学校出身の子達はおしゃべりや言葉の掛け合い、数人でグループを固める事に意義を見出す女子が多かったようだ。当然そういう事に興味を持たず、何の社交スキルも持たない私は浮いてしまう。後から考えるとウチのクラスの女子、全部が全部そういう事が得意だった訳じゃないのかもしれない。だけど少なくともクラスのリーダー的存在の女子がそういうタイプだったので、クラス全体にそちらに合わせなばならないという雰囲気が蔓延していたような気がする。

同小出身の男の子達とは特別仲が悪くも良くも無かったけれど―――何となくそのクラスでは女子と男子がそれぞれ固まってグループを作るようになっていて、彼等とは挨拶や事務的な話しかしなかった。―――と言う訳でひと月ほど経った今でも、学校で挨拶以外1日中誰とも話さず過ごしたという日も珍しく無いくらい、クラスで浮いた存在になっていた。

休み時間は1人で本を読んだり、図書室に行ったりして過ごす。

本はいい。
知らない内に集中していて、アッと言う間に違う世界に連れて行ってくれる。






人見知りの私にとって大変珍しい事だが、弟とは会ってすぐ仲良くなった。

お笑いのテレビを見て笑ったりくだらない冗談を言い合ったりする。公園でバスケットしている処を眺めて手を叩いて褒め讃える。本当に楽しかった。そして今まで自分が『寂しかった』のだと気が付いた。独りでも平気だと思っていたのに、弟を得て自分に足りなかったものに気が付かされたのだ。

そういう訳で、私はアッと言う間に出来たばかりの弟に依存する『ブラコン』となってしまった。見た目も性格も、得意分野も趣味も全く違う弟とこんなに仲良くなれるなんて不思議だった。だけどこれが『相性』と言うモノなのかもしれない。
とにかく私達はその頃、物凄く仲の良い姉弟だった。

お互い仕事人間の親を持つ一人っ子同士、気付かぬうちに欠けていた『寂しさ』の部分がかっちりと噛み合ったかのように、私も清美も精神的に依存していると言って良いくらいお互いを必要としていたと思う。

この頃私のコミュニケーション欲は、ほぼ弟が満たしてくれていた。
それで十分幸せだった。学校で独りでいる事に対して、何の憂いも抱きようも無いほど。



弟は、明るいし前向きだ。
しかも見た目に反してかなり性格が男らしいので、すぐに男の子の同級生と馴染んだようだ。ミニバスチームに入るとメキメキと実力を付け、試合で活躍する場面を目にするようになった。チームにもすぐ馴染み、彼の居場所は家の外にも沢山できた。

少し寂しい気持ちはあるものの、それよりもそんな社交性のある元気な弟を誇らしく思う気持ちの方が大きい。



彼はそうして、あっと言う間に札幌の地に馴染んだのだった。






**  **  **






そんな弟も人間関係で苦戦を強いられていた時期があった。

転校して1年、彼は小5になった。クラス替えで一緒になった女子が苦手で、揶揄われる度に腹を立てていた。帰宅した時にイライラしていたら、余程ひどく絡まれたサインだ。そんな時は彼が好きなメニューを夕食に加えたり、美味しいお菓子を用意したりしてみた。引きずらない性格だから、そんな些細な事でケロリと機嫌を直す様子が可愛らしく、私はむしろ喜々としてそういった世話を焼いていた。
再婚して1年経った頃、私が中学生になったのを契機に仕事量を比較的抑えていた両親が、ガツガツ働き始めた。今思うと仕事を押さえていたのは小学生の子供2人を新しい家庭に馴染ませようとする意図があったのかもしれない。両親は忙しいながらも、夕食を一緒に取ったり公園へピクニックに連れて行ったりと出来る限り家族の時間を捻出してくれていたように思う。

私達姉弟はすっかり仲良くなって家庭に馴染み、私も家事を大分切り盛りできるようになった。
そうして清美と2人切りで食卓を囲む機会がぐんと増えたのだ。






その日、中学校は開校記念日だった。
私は図書館で借りた小説を読んでいた。ふと窓を見ると雨が強く降っていて、玄関に弟の傘が置いてけぼりになっているのに気が付いた。
小学校の時間割を確認すると、もうすぐ帰宅時間だ。
わたしは傘を手に取り、弟を迎えに行くことにした。

校門に着くと、弟がフードを被って正面玄関から雨の様子を窺っている様子が目に入った。声を掛けようとして、彼の背後に近づく女の子の集団に気が付く。クスクス笑いながら弟の背中に近づこうとしていた。

友達かな?と思ったら、どうやら違ったらしい。

1番前にいた女の子が、ドンッと思いっきり弟を突き飛ばした。
考え事をしていたらしい弟は、思い切り顔から水溜りに嵌ってしまった。
女の子たちは―――特に弟を突き飛ばした本人は、ゲラゲラ壊れた人形のように笑っていた。

あまりの事に吃驚したが、頭で考える前に私の体は動いていた。

弟の傍に近づき、傘を差しだした。
その時びしょ濡れになった弟の握られた拳が―――震えているのに気が付く。

瞬間、私の胸に湧き上がったものは。
突き飛ばした女子への怒りでは無く、弟への同情や憐憫でも無い。

私にの胸に湧き上がったのは―――『尊敬』の念だった。
たった10歳の彼の自制心に、私は感動していたのだ。

彼は、こらえていた。
理不尽な仕打ちや「男子が反撃する筈無い」という奢りが混じった女の子たちの嘲笑に対して―――報復したいと感じる衝動と闘っていた。

弟は決して従順な性格では無い。
その可愛らしい容姿に似合わず―――短気で喧嘩っ早い性質たちだ。きっと性格が素直なのだろう。男子の友達と遠慮なくやり合っている処を何度か目にした事がある。
だけどその本能を押えこんで、暴れようとする自分と必死で戦っていた。

それはひとえに父さんの『女の子には絶対、手を上げるな』という、訓戒を守ろうとする真摯さの表れだった。
小5の彼が理性を必死に保つ姿に、私は心を打たれたのだ。

「清美、大丈夫?」

声をかけると、彼の空気がふっと和らぐのを感じた。
私は、弟に意識を集中した。
少しでも女の子たちに意識を向ければ、彼に代わって怒りを向けてしまうかもしれない自分を危ぶんだからだ。彼がせっかく守った誓いを―――台無しにしたくなかった。



それから出来る限り、ポケットに入っていたハンカチやちり紙で彼の泥を落とし、さっさと家に帰った。弟を浴室へ送り出してから、最近お気に入りになっているプリンを買って来た事を思い出した。
弟と食べようと思って図書館の帰りに買ってきたのだ。ダイニングテーブルに用意すると歓声を上げて喜んでくれた。彼が大層美味しそうに食べるので、見ている私の心も満たされる。私の姉心は大変、満足したのだった。

「清美は偉いね」
「え?」
「泣かないし」
「何で?泣くようなこと、ないよ」

弟はすっかり、さっきの騒動の事を忘れてしまったようだ。
切り替えの早さが本当に、羨ましい。
ますます尊敬してしまう。強いなあ。

「けっこう、過激なコトされたのに―――それでも、女子に仕返ししない清美は、偉いね。紳士だね。さすが、父さんの息子だ。カッコイイよ!」

本心から誉めると、弟はポカンとしている。
それから何かを思い出したかのような「あっ」という顔をした。
どうやら、本当に忘れていたようだ。
やっぱり、清美は凄いな!と、私は心の中で更に称賛を送った。
2つも年下なのに敵う気がしない。真剣にそう思う。






それからの弟は。

女子の攻撃を躱す術に磨きを掛け、特に揉める事も無く6年生に進学を果たした。どうやらキッパリと苛めっ子達を避けるようになって、段々と苛めや揶揄いは収束していったらしい。だけど小5の嫌な記憶を引きずっていて、すっかり女子が苦手になってしまった。つい警戒心が先に立ってしまい、今では周囲の女子とほとんど口をきかないらしい。だからその頃、彼の友達は男の子ばかりだった。

学校以外の時間ほとんどをバスケの練習に費やし、ミニバスの試合でスタメン出場する機会が増えて行った。すると筍のようにスクスクと背が伸び始め、筋肉がしっかりと体につくようになって―――彼が小6になった夏休みには女の子に間違われる事も、女子に揶揄われる事も全くと言って良いほど無くなった。

本人は女子を苦手としていると言うのに、その頃から弟は女の子にモテ始めた。
ミニバスの試合を応援していると、弟の名前を呼んで応援する女の子が目につく。学校でもモテているらしく、家に電話が掛かってきたリ告白の為に玄関までやって来たりする子がチラホラ現れ出した。

小6のバレンタインには、インターフォンが鳴ってモニターを覗くと家にチョコレートを持って来る女子が友達と一緒に佇んでいる光景が写る―――と言った事が幾度か繰り返され、最初は「おお~」と呑気に驚いていたが、最後の方は慣れてしまい流れ作業のように対応してしまった。小学校はチョコレートの持ち込みを禁止しているので、どうしても渡したい子は帰り道に捕まえるか家まで突撃するしか方法が無いらしい。禁止されていても持ち込む猛者もさが、こっそり弟のリュック(北海道の小学生は高学年になるとランドセルを使わない子が多い。だから清美もリュックに教科書を入れて通っていた)にチョコレートを忍ばせたらしく、リュックを開けるとチョコレートが零れて来たのを覚えている。

そんな女の子たちには大変申し訳ないが、そのような量を弟が全て消費できる訳も無く。
母さんと2人で感謝の気持ちを持って「いただきます」と手を合わせ、全て美味しくいただいた。

モテる弟を持って、甘い物好きの私は幸せだ。
来年のバレンタインも密かに期待している。楽しみだなぁ。

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