俺のねーちゃんは人見知りがはげしい

ねがえり太郎

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俺のねーちゃんは人見知りがはげしい【俺の回想】

◆ プラネタリウムの王子 <晶>

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清美の姉 晶視点です。

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それは中2の夏休みの出来事だった。

逃げてしまった。

親切に起こしてくれて席に忘れた鞄を持って追い掛けてくれた人から。
すっごく失礼だったかもしれない。






**  ** **






中1の夏休み直前に佐々木さんに連絡先を聞かれ誘われるままに出掛けた。その集まりで空気を読めず、結局場に馴染めなかった。佐々木さんに冷ややかな目で見られ、その上彼女に何故か大塚君をけしかけられた。
佐々木さんに煽られて「孤独な変わった人間を構ってやらなきゃ!」と乗せられちゃったのか、大塚君に絡まれるようになった。彼の『自分が正しい事を知っていて、私が間違っている』―――とでも言いたげな高圧的な親切に疲れてしまい、ぞんざいな対応をして不興を買う結果になった。

そしてもともと人見知り体質の私は―――新しい人間関係に踏み出す事に躊躇いを感じるようになり―――良く知らない相手と連絡先を交換する事に、咄嗟に拒否反応が出てしまったのだ。

後から冷静に考えれば、プラネタリウムで話し掛けてきたその人はこちらの様子を見るように遠慮がちに接してくれた。純粋に趣味の合いそうな自分と話がしたかったのだろう―――大塚君や佐々木さんのような、こちらの中身を見ない威圧感は感じなかった。

少し申し訳無かったかもしれない。
いやいや……断って良かったのだ。またカラオケの時のように慣れない事で消耗して相手に嫌悪感を抱くほうが、良くない筈。

と、科学館からの帰り道煩悶したが―――清美と並んでお笑い番組を見て笑って、一眠りしたら翌日にはスッキリしていた。

私にも清美の明るさが伝染したのかな?……そうだと良いな。






中1の夏休み明けから佐々木さんに悪意を向けられるようになったのだが、後にそれは佐々木さんの恋愛感情が原因と知って―――更にうんざりした。
私は人の気持ちに比較的鈍感かもしれない。だとしても、悪意を浴びてダメージを受けない訳では無い。
そうして佐々木さんの意図通りにというか自ら進んでというか―――とにかく私はその頃から『ぼっち』生活に逃げ込んだのだ。
だから元々の人見知りな自分より今、ずっと過敏になっているという自覚はあった。

しかし1年もすると。
そんな生活にも慣れて、好きな事ばかり優先する生活を鼻歌交じりに楽しめるようになった。その期間の私の主な話し相手は、可愛い弟の清美だった。

しかし、清美は忙しい。私と違って人と仲良くなる術に長けているのだ。徐々に交友関係や用事が増えて行き、姉と2人で遊んでいる訳にも行かなくなってきた。
そしてふとある日思いついた。清美が友達やバスケ関係で家に居ない間、籠って本を読むだけでなく気分転換に外へ出てみようと。
そして中1の冬休みから足を踏み入れるようになったのが―――その青少年科学館にあるプラネタリウムだった。






私は、嵌るとシツコイらしい。
それまで私の趣味は『読書』と『清美』―――だったのだが、清美がいない時間にプラネタリウム鑑賞が浸食するようになって、それまで食指を伸ばしていなかった天体観測や宇宙、惑星関係の本、科学雑誌などを読み漁るようになった。



そんなときプラネタリウムで『王子様』に出会った。
だけど去年の夏休みの一件から、私は人見知りに拍車が掛かり他人と接する事に抵抗を感じるようになっていた。そして―――あろう事が逃げてしまった。

『王子様』も「プラネタリウムによく来ている」と言っていた。
彼から逃げ出したものの、好きな事を話す相手がいたら楽しいだろうな……と、それを切っ掛けに考えるようになった。



清美がミニバスのチームに入ってから、私は毎回試合を応援している。何せ重度の『ブラコン』ですから、コートでキラキラ活躍している清美を見ているだけで楽しい。特にバスケ自体に興味がある訳では無い。清美がシュートをゴールにポスリと決める様子や、楽しそうに走り回っているのを見るのが好きなだけだ。

ミニバスの試合を観戦していると、チームメイトと笑い合いながら清美がハイタッチしている光景が目に入る。それがちょっと羨ましい。

楽しそうだな。

チームの中でいざこざや争い事が頻発する事は勿論知っている。勝負の世界は厳しいのだ。
直情型の清美は、そういう時不機嫌な様子を隠さない。ミニバス内の揉め事などをアレコレ私に話してくれるのだが、私は毎回ちょっと心配になる。そんなに相手と正面からぶつかってこの後チーム内で気拙きまずくならないのか……と。
だけどそれは毎回杞憂で終わる。
次の練習日には、ケロリとしてその相手と肩を組んで歩いていて―――驚くと同時に感心してしまう。

そうやって、ぶつかって話し合って揉めて仲直りして―――を繰り返して行くうちに、チームは強くなって試合で勝ち星を挙げる事が多くなってきた。
清美は次第に逞しくなり、いつの間にか身長も私を軽く追い抜いて―――唐沢君や高坂君が抜けた穴が目につかないくらいミニバスチームを引っ張るエースとして存在感を増して行った。

正直、すごく格好良いと思う。
「私の弟すごいんだよ」って、口には出さないけど誇らしく思っている。

いいなあ。
キラキラしている清美を見ていると、羨ましい。
私も、好きなコトを話せる仲間が欲しい。



そう、思い始めた中2の冬休み。
バッタリとプラネタリウムの『王子様』に再開した。






**  **  **






それは、中島公園にある市立天文台での出来事だった。
午前中の観測時間に天文台を訪れると、見覚えのある可愛い男の子と目が合った。

あっ!プラネタリウムの『王子様』だ……!

その時カタン、と音がした気がした。
欠けていたピースが嵌った時みたいに。

私は自分に素直になってみようと思った。
失敗しても良いから、大事な関わりを―――もっと増やしてみたい。
清美みたいに。

「「あ、あの……」」

ハモってしまい「どーぞどーぞ」と某お笑いグループみたいに譲り合う。

そして私は―――。
意を決して、口を開いた。

「―――友達になって欲しいので、連絡先教えてください……!」

ぎゅっと目を瞑って、一気に言い切った。

私の申し出が唐突過ぎたのか―――相手の反応が無い。

不安になって恐る恐る瞼を開くと、トマトみたいに真っ赤になった『王子様』が、口をパクパクしていた。

……どうやら緊張していたのは、私だけでは無いらしい。

「ぷっ」

彼の隣に立っていた眼鏡を掛けたひょろりと背の高い男の子が、口元を覆いながら噴き出していた。

「いーよ。友達になろう」

実は眼鏡の彼に言った訳では無いけれど―――彼はニコリと笑い、アッサリと返事をしてくれた。

「なっ…何言ってんだ。森さんはお前に言ったんじゃねえよ…っ」

あ、名前……憶えていてくれたんだ。
一度名乗り合っただけなのに。しかもそれは夏休みの出来事だ。

『王子様』は乱暴に真横の眼鏡の男の子を押しのけた。けれども余程気の置けない関係らしく、押された方は面白そうにニヤニヤしているだけだった。
そんな様子も羨ましい。
どうやら―――私は友人に飢えていたようだ。

「あの、できたらそっちの人とも友達になりたいので……森って言います。よろしくお願いします」
「そ、そう……」

王子様が狼狽えたように、返事をした。

「ププッ…よろしく。王子から森さんの事、聞いてるよ。俺は柊彼方ひいらぎかなた。森さんは下の名前、何て言うの?」
あきら―――森晶って言うの。よろしく、柊くん」
「皆、彼方って呼ぶから、『彼方』でいいよ」
「彼方くん」

噛みしめるように、そう呼ぶと、

「森さんっ」

焦ったように、王子様が割り込んで来た。
あ、最初に王子様に話し掛けたのに、彼方君とばかり話してしまった。すごく落ち着いているから話し易くて、つい。
私は、王子様の方を見て返事をした。

「はい」
「―――よろしく!」

王子様が元気よく言ったので、私も頷いた。

「はい。王子様、よろしくお願いします」


ポカンと王子様が固まった。


ギャハッと、堪え切れず彼方君が長い体を折り曲げた。

……あ、まずかったかな?
彼の事を思い出す時、愛称のように『王子様』と心の中で呼んでいたので、咄嗟に出てしまった。

「『様』はヤメテ……」
「じゃあ、王子……くん?」

と言いながらも、私は首を傾げてしまう。なんか『王子くん』って『怪物くん』みたいで、響きが妙だ。

「『王子』で。呼び捨てでいいよ」
「俺も『彼方』でいいよ。『晶』って呼んでいい?」

楽しくてしょうがないっていうように目を輝かせて、彼方君がそう言った。私が頷くと、何故か王子様が「だめっ!苗字で呼べ!」と彼方君を睨む。
彼方くんはまた、ギャハッと笑って体をくねくねさせて悶えた。

……何がツボに入ったのかな?

残念ながらその笑いのツボは、私には分からず終いだった。
新しい友人と判り合うには、まだまだ時間が必要なようだ。






**  **  **






私達は天体望遠鏡での観測を堪能した後、雪道をけて地下通路を歩いた。札幌の中心部にはススキノ駅から札幌駅まで地下通路が通じていて、冬の間はその区間、氷点下の外を歩く人は少ない。一見ひと気の無いように見える中心街の地下には大勢の人がひしめいている。

地下通路から狸小路に出て、コーヒーショップに入った。
私はミルクレープと紅茶、王子…(まだ呼び捨てには抵抗がある)はジャーマンドッグとブレンド。彼方…(こちらも抵抗が…)はミラノサンドにブルーベリータルトとココアを頼んだ。細い体なのに「よくそんなに入るなぁ」と感心してしまう。彼は私と同じくらい、否それ以上の甘党らしい。

とにもかくにもさて、ミルクレープだ!

パクリと口に入れると、自然な甘さが口に拡がった。

う~ん、おいしーい!!
甘い物って、元気の源だな~~。

思わずニンマリとしてしまう。

私のニタニタ顔が気味悪いのか、王子…が目を真ん丸くして、こちらを凝視していた。
ごめんなさい。固まらないで下さい。私は慌てて表情筋を引き締めた。

「そのミルクレープ、美味しい?」

すっかりリーダーシップを発揮している彼方…が、眼鏡の底で細い目を細めて聞く。

「うん、すっごく」
「へぇ~俺も一口食べたい」
「え?じゃあ食べる?」
「うん」

彼方…の口調があまりにも普通なので、初対面と言う事を失念してしまう。
彼は酷薄そうな薄い唇の口角を上げて、微笑んだ。

「なっ…おい、彼方っ自分の分そんなにあるんだから人の奪うの止めろよっ」

王子…が慌てて彼方を制止した。

「じゃあ、お前のくれ」
「……うっ、わかったよ……本当にお前痩せの大食いだよなー」

王子…は私のミルクレープを守ってくれた。やっぱり気遣いのできる優しい人だ。大塚君とは全然違う―――以前連絡先の交換を断った事を改めて申し訳なく思う。



2人は中学校で天文部に入っているらしい。
羨ましい。うちの中学は天文部や地学部は無いのだ。
私は中島公園に天文台がある事をこれまで知らなかった。だから今日初めて足を踏み入れたのだけれど、彼等は以前から青少年科学館の方だけでなく、よく天文台を訪れていたそうだ。
将来NASAとかJAXAとか……とにかく宇宙に関わる仕事をしたいと考えているそう。もう将来の事考えているなんてスゴイ、と思った。

私は、何がしたいんだろう。

勉強に苦労した事は無いけれど、特に将来やりたい事が決まっている訳では無い。
周囲はそろそろ本格的に受験勉強に取り掛かり始めている。私は将来どうするのか、したいのか―――と言う考えがあやふやなままだった。やりたいことが決まれば、それに向ってすべきことも決まってくる筈。

清美ならきっと、迷わずバスケの出来る所を目指すんだろうな。

私もそろそろ進路について考えないと。
そう意識できただけでも、今回の出会いは有意義なものだと思う。



それから私達は、プラネタリウムの演目に出てくる登場人物に突っ込みを入れたり、彼方と王子が参加している天文部の部活動について教えて貰ったりと―――その日は時間を忘れるくらい楽しく話をした。
別れる時にはまるで、昔から知り合いみたいに彼等を認識している自分に驚いた。
長い付き合いや親密な関係じゃなくても―――趣味や波長が合えば、結構楽しく過ごせるんだと、初めて知った。

あの、去年参加した気の進まない集まりの事を思い出す。
他の人は皆、楽しそうだった。
だけど私には違和感があった。楽しめなかった。
嫌な気分を味わったけど……それは、最初から予想していた事だったと、気付く。
興味の無い事や考え方の合わない人と無理して合わせていたから、あんな無残な結果になったのだ。

でも自分の知らない空間でも。もっと興味を持っていろいろ周りに聞いてみれば、合わないなりに何か学べる事があったかもしれない。
私は最初から馴染む気がなくて、誘われたから仕方なく参加していた。そしてそういう態度が表に出てしまったかもしれない。
だから佐々木さんもカチンと来て、冷たくなったのかも。
そういう結末が嫌なら最初から「やっぱり行けない」と断わるべきだった。
佐々木さんの恋愛感情に巻き込まれた部分も確かにあったのかもしれないけれど―――それだけでなく私の一歩引いた姿勢が彼女に伝わってしまって、事態の悪化を招いたのかもしれない。

それは結果を見た上での、想像でしかないけれど。

趣味の合う人と話しているとこんなにも時間って早く過ぎるんだ!と、純粋に驚いた。
あの時は時間が長くって、うんざりしていて……。
清美の話をした時だけ、私は楽しそうに生き生きしていたに違いない。
だから高坂君に媚びてるって、思われたのかも。

―――全くの誤解だし、それを理由に周りを巻き込んで貶める彼女の姿勢には、全く共感できないけれども……ね。
うーん……やっぱ、佐々木さんや大塚君とは今後も仲良くできそうもないな。

でもそれが分かっただけでも、勉強になった。



高校は、天文部か地学部のある学校に行こうかな。
どうせなら一緒に天体観測をする仲間が欲しい。そしてもっと楽しく色んなおしゃべりをしてみたい。

2人と話しながら……私は少しずつ、自分の中で意思の片鱗が形作られるのを感じていた。

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