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4.名探偵ハンス
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どうもハンスです。あの山賊退治をしていl以降、街の人のお手伝いをしてお金を稼いでいます。
内容は近くの村や街に手紙や荷物を届けたり、山賊退治が主です。酒場や兵舎で雇うと話があったのですが、その、収入が、あまりにもあんまりなので・・・なので今日もドラゴンガードの外を元気に走り回っています。
ドラゴンガードと言う名前の通り、ここは昔より減っているとはいえドラゴンが住んでいます。空を飛ぶ飛竜、大きな体の地竜、水辺に住む水竜、大雑把な区分で三種。そしてドラゴンガードは飛竜に対しての城塞です。
なにが言いたいのかと言いますと、道中ドラゴンを見かけることがあるのです。
飛竜の大きさは2~3m、炎のブレスと噛みつきで攻撃し、旋回しながら襲います。強さは弓を持った兵士が10人とブレスを耐える建物があれば倒せるくらい。到底私一人では太刀打ちできない脅威が、時たま頭上を飛んでいくので生きた心地がしません。
今日も遠くの山で元気に羽ばたいていることでしょう、ドラゴン退治は国の仕事です。一般転生エルフがソロでドラゴン倒せるわけないだろ!
今回の目的地、ホワイトウッド。大陸の中央に位置していて、高い山の山中にあり非常に雪深いところです。
今は雑貨屋で拾い物の武器と防具を売ってから、お使いのための聞き込みです。
「お客さん、ホワイトウッドに来るのは初めてかい?」
「そうなんですよ、ノッチさんからジョブズさんにお届け物を。ジョブズさん知ってます?」
「ノッチ、ああドラゴンガードに行ったあいつの息子じゃねえか。遠路はるばるご苦労様で、でも残念ながらジョブズは二日前に焼け死んだ」
「え?」
「朝方に火事が起きてな、嫁のグレゴットは熊の油が引火したとか言ってたが、どうだか」
「それは・・・ご愁傷様です」
普通に暮らしてても人は死ぬんですね。こう山賊退治とかは命のやり取りが大前提で、死を感じても何も思いません。私は一度死んでいますが、善良な一般人には天寿を全うして頂きたいものです。
「で、嬢ちゃん。何で男装してるかは知らねえが、見ての通りホワイトウッドは景気が悪い」
そう言って店長は両腕を広げて、後ろの棚が見やすいよう一歩下がる。
確かに品ぞろえは少なく、私は物を売りに来た客。遠回しに『なんか買ってけ』ってことなんでしょう。
「わかりました。回復ポーションあるだけ全部」
「へへ、毎度あり」
「あと男なんで」
「なに!?」
ところ変わって街の中(過疎化が進みまくって規模は村)、焼け落ちてしまったジョブズ宅。
全焼と言いますか、石造りの暖炉と基礎、それに四方の柱は原型を留めていますが、それ以外は黒焦げで家の面影しか残っていません。
「うわぁ」
思わず声が漏れるほどの焼けっぷりです。
「うわぁって酷くない?こんなありさまとはいえ俺の家だぞ」
「へぇ?」
声をかけられて振り向くと、そこには青白く半透明なお爺ちゃんが居た。
「ナイスなリアクションだな」
「えー、幽霊ですか。初めて見ました」
「そうか。っま、そんなことはどうでもいい。嬢ちゃん俺の頼みを聞いてくれ」
「・・・その前に、お届け物です」
「おう、悪いな嬢ちゃん」
エルフの森にいた頃、本で手に入れた知識に幽霊の物があります。曰く強い使命や未練があると現世に留まることができ、波長の合う人間と会話したりできると。
今回どうやら彼と私の波長が合ったようです。
「ノッチからか、報酬は出せないが感謝する」
「いいですよ。それより、幽霊って字読めます?」
「まあな、なになに。『親愛なる親父殿、この度わたくしは結婚することとなりました』っは、ついにあいつも結婚か」
「じゃあ私は帰りますので」
「おまて小娘、話を聞いてけ」
ハンスは逃げだした、しかし回り込まれてしまった。
「わかりました、聞くだけですよ」
「俺を殺したのは妻のグレゴットだ」
「はぁ!?
衝撃の新事実、ジョブズを殺したのはグレゴットだった!
幽霊のダイイングメッセージなら犯人は確定で・・・これミステリーじゃなくてサスペンスじゃん!
私にどうしろって言うんだ!」
「おう、アイツを牢屋にぶち込んでくれ」
内容は近くの村や街に手紙や荷物を届けたり、山賊退治が主です。酒場や兵舎で雇うと話があったのですが、その、収入が、あまりにもあんまりなので・・・なので今日もドラゴンガードの外を元気に走り回っています。
ドラゴンガードと言う名前の通り、ここは昔より減っているとはいえドラゴンが住んでいます。空を飛ぶ飛竜、大きな体の地竜、水辺に住む水竜、大雑把な区分で三種。そしてドラゴンガードは飛竜に対しての城塞です。
なにが言いたいのかと言いますと、道中ドラゴンを見かけることがあるのです。
飛竜の大きさは2~3m、炎のブレスと噛みつきで攻撃し、旋回しながら襲います。強さは弓を持った兵士が10人とブレスを耐える建物があれば倒せるくらい。到底私一人では太刀打ちできない脅威が、時たま頭上を飛んでいくので生きた心地がしません。
今日も遠くの山で元気に羽ばたいていることでしょう、ドラゴン退治は国の仕事です。一般転生エルフがソロでドラゴン倒せるわけないだろ!
今回の目的地、ホワイトウッド。大陸の中央に位置していて、高い山の山中にあり非常に雪深いところです。
今は雑貨屋で拾い物の武器と防具を売ってから、お使いのための聞き込みです。
「お客さん、ホワイトウッドに来るのは初めてかい?」
「そうなんですよ、ノッチさんからジョブズさんにお届け物を。ジョブズさん知ってます?」
「ノッチ、ああドラゴンガードに行ったあいつの息子じゃねえか。遠路はるばるご苦労様で、でも残念ながらジョブズは二日前に焼け死んだ」
「え?」
「朝方に火事が起きてな、嫁のグレゴットは熊の油が引火したとか言ってたが、どうだか」
「それは・・・ご愁傷様です」
普通に暮らしてても人は死ぬんですね。こう山賊退治とかは命のやり取りが大前提で、死を感じても何も思いません。私は一度死んでいますが、善良な一般人には天寿を全うして頂きたいものです。
「で、嬢ちゃん。何で男装してるかは知らねえが、見ての通りホワイトウッドは景気が悪い」
そう言って店長は両腕を広げて、後ろの棚が見やすいよう一歩下がる。
確かに品ぞろえは少なく、私は物を売りに来た客。遠回しに『なんか買ってけ』ってことなんでしょう。
「わかりました。回復ポーションあるだけ全部」
「へへ、毎度あり」
「あと男なんで」
「なに!?」
ところ変わって街の中(過疎化が進みまくって規模は村)、焼け落ちてしまったジョブズ宅。
全焼と言いますか、石造りの暖炉と基礎、それに四方の柱は原型を留めていますが、それ以外は黒焦げで家の面影しか残っていません。
「うわぁ」
思わず声が漏れるほどの焼けっぷりです。
「うわぁって酷くない?こんなありさまとはいえ俺の家だぞ」
「へぇ?」
声をかけられて振り向くと、そこには青白く半透明なお爺ちゃんが居た。
「ナイスなリアクションだな」
「えー、幽霊ですか。初めて見ました」
「そうか。っま、そんなことはどうでもいい。嬢ちゃん俺の頼みを聞いてくれ」
「・・・その前に、お届け物です」
「おう、悪いな嬢ちゃん」
エルフの森にいた頃、本で手に入れた知識に幽霊の物があります。曰く強い使命や未練があると現世に留まることができ、波長の合う人間と会話したりできると。
今回どうやら彼と私の波長が合ったようです。
「ノッチからか、報酬は出せないが感謝する」
「いいですよ。それより、幽霊って字読めます?」
「まあな、なになに。『親愛なる親父殿、この度わたくしは結婚することとなりました』っは、ついにあいつも結婚か」
「じゃあ私は帰りますので」
「おまて小娘、話を聞いてけ」
ハンスは逃げだした、しかし回り込まれてしまった。
「わかりました、聞くだけですよ」
「俺を殺したのは妻のグレゴットだ」
「はぁ!?
衝撃の新事実、ジョブズを殺したのはグレゴットだった!
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「おう、アイツを牢屋にぶち込んでくれ」
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