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23話 たとえ火の中、家庭崩壊の中
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リュカが消えて、1週間後。各国に、大ニュースが飛び交った。
『失踪していた第一皇子が、クーデターを起こして、成功。テオ国王は、討ち取られた。第一皇子、リュカが王位につくことに。それと同時に、カラサイム王国の第一皇女と婚約』
という情報。リュカは、たった1週間で、ラビンス王国の王へと上り詰めた。
エイデンは、記憶は戻ったようだが、リュカに、私とミアを守れ、という命令が下ったようで、リュカのことを心配しながらも、ミアや私のそばにいてくれている。
私はというと、あれからずっと、ずっと、生きている心地がしない。
リュカは、ずっと、ずっと、私の隣にいた。隣にいるのが、当たり前、というように。
いや。それだけではないか。リュカが、婚約したという事実。これに私は、一番ショックを受けているのか。
胸の、奥深くが、ズキズキと痛む。わからない。わからない。リュカが何を思っているのかが、わからない。自分のこの胸の痛みが何なのかが、わからない。私は何のために、この世界に転生したのかが、わからない。
私は、なぜ生きているのかが、わからない。
「ソフィ・・・・・・」
スイや、ライ、リーゼは私のそばで、ずっと心配をしてくれている。ミアは、ホットミルクとクッキーを持ってきてくれた。
わかっている。わかっている。リュカが、私たちに害を及ばせないために、そばを離れていったことくらい。
わかっている。こんなことをしている場合じゃなことを。
わかっている。わかっている。わかっているよ?でも、それでも。リュカという人が、私にとって、どのくらい大切な人だったのか。それが今、身に沁みて分かる。
フラッと立ち上がって、スイたちに、心配をかけないように、リュカの部屋に行ってくる、と告げる。
リュカの部屋は、私の斜め向かいの部屋で、私は一回もリュカの部屋に入ったことがなかった。掃除のために入ろうとしたら、絶対にダメだ、と言って、部屋の守護神だというように立ち塞がるから。最終的には結界まで張るほどに。
リュカの部屋は、主人を失った家来のように、ひっそりと、ただそこに、あった。部屋の中には、ベッドとクローゼット、それと、たった一つの箱があった。
なんだろうと思って、箱に手を伸ばす。一瞬躊躇うが、箱を開ける。
その中にあったものは、何十通にも及ぶ、手紙の数々。全て、『ソフィアへ』と書かれてあった。ただ、筆跡が違って、多分、字が大きくて、少し傾いているのが、リュカが昔書いたもので、整っているものは、最近書いたものなのだろう。
手紙を読みたい、という思いと、でも、人の手紙を勝手に読むのは、という罪悪感が私の胸で戦っている。激しい戦闘を経て、勝ったのは、手紙を読みたい、という思いだった。
封を開けると、達筆で、ぎっしりと字がつまっていた。
「ソフィアへ、16歳の誕生日おめでとう。____」
堰を切ったように、何枚も、何枚も、読み続ける。
その内容は、いつもありがとう、とか、すごいね、とか、救ってくれてありがとう、とか、無理をしないでとか、たくさん、たくさん書かれていた。
リュカは、結構ツンデレだから、気恥ずかしくて、渡せなかったのだろう。
嬉しい、とても嬉しい。私は、リュカに、こんなにも大切にされていた、その事実が、とても、とても嬉しかった。この気持ちが、どんなものなのか、私には、少し、わかった気がする。
嬉しさ、悲しさ、寂しさ、悔しさ、愛しさ。全部ひっくるめて、これは、“恋”なのだと。
その瞬間、私は、気づいてしまった。リュカが、私に残していったものが、指輪と、ファーストキスだけじゃなかったことに。
「ミア!!」
ミアを呼ぶ声は、悲痛で溢れたいたのだろうか。私には、そんなことを気にする余裕がない。
「どうしました?ソフィア様」
「ねえ、リュカは、リュカは、どうして、私たちと暮らすことになったんだっけ?」
「えっ、それは、リュカ様を拾われたからでしょう?お屋敷の前で倒れていたリュカ様とエイデンを」
そうだったっけ?わからない。覚えていない。
リュカは、リュカは。小さい頃、どんな顔をしていたっけ?
リュカの部屋から飛び出す。後ろから、ソフィア様!?という声が聞こえたけど、今の私には聞こえない。森を突っ切って、街まで走る。
街角に銀色の髪の毛が入っていくのが見えた。フアンシド!!と叫ぶ。フアンシドは、びっくりしたように、振り返った。
「どうしたの?ソフィ、じゃなかった。シノアちゃん」
「忘れてしまっているんです!!私」
「うん?どういうこと?」
「リュカのこと!!私、リュカのこと、忘れているんです!!」
「え?どうして?」
「それが、わからないんです!!」
私は、この時、とても狼狽していただろう。自分でも、なんて言っているのかわからない。
「そうだね。リュカ君に、何かされたかな?キスとか?」
フアンシドは冗談で言ったんだろう。ただ、私の顔は、血の気をひいて、真っ青になっていた。
「えっ、マジ?」
「はい」
「そっかあ。じゃあ、あれかもね」
「あれって?」
「記憶消去魔法」
「記憶消去?そんなこと、できるんですか?」
「う~ん。分かんない。人の脳みその中に入っていく魔法ってさ、超難易度だから。でも、王族であるリュカ君なら、できるんじゃないかな。多分、発動条件は、キスをした時じゃない?ほら、あーしてあー」
口を開け、と言われたので、口を開ける。
フアンシドは、私の顎を持ち上げて、口の中を観察する。
「あー。あったあった。これじゃないかな?」
「ありました?」
「うん。リュカ君のことは、どこまで覚えているの?」
「えっと、私が、10歳くらいの時?にリュカを拾った、ってミアはいうんですけど。覚えていないんです」
「そっかあ。やっぱり難しい魔法だからね。全てを忘れることはないかもだけど、忘れちゃう部分は忘れるだろうね。記憶がなくなるのが、早くて1ヶ月。遅くて3ヶ月ってところかな?」
「それだけ・・・・・・?」
リュカは、なんというものを残していってしまったのだろう。私がしたことの、報いだろうか。仕返しだろうか。
「俺が魔法を解くことができればいいんだけどね。こんな高度な魔法の解除はできないかな。ごめんね」
「・・・・・・。いえ、ありがとうございます」
「こちらこそ。シノアちゃんが俺を頼ってくれて嬉しいよ~。聞きたいことがあったり、頼みたいことがあったら、なんでも言って」
決め台詞をはいたフアンシドは、確かに、とても嬉しそうな顔をしていた。
「それなら、1つ。いいですか?」
「いいよ~。なんでも」
「ラビンス王国には、どうやったら行けますか?」
「え?」
「あっ、違う。2つだ。リュカには、どうやったら会えると思いますか?」
「えっ?リュカ君に会う?そんなの、貴族じゃなきゃ無理でしょ。しかも、ラビンス王国って、他国の貴族の出入り難しいから、ラビンス王国の貴族じゃなきゃ無理だと思うよ。シノアちゃんが、ライトフォード家に帰れば話は早いんじゃない?あっ、それでも、ラファエル様の婚約者だから難しいか」
「・・・・・・。ねえ、どうやったら、婚約破棄されて、国外追放されると思う?」
「・・・・・・えっ?」
私、今日、5回くらい、フアンシドの、え?を聞いた気がする。
「うーん、そうだねえ。1番手っ取り早いのは、ライトフォード家から絶縁されることだけど」
「どうして?」
「この国の王太子の婚約者は、絶対に貴族令嬢じゃないといけないっていう決まりがあるから。だから、絶縁されたら、もう貴族じゃないってことでしょ?」
「そういうことですか」
手っ取り早いのは、絶縁されること。でも、そしたら、あの家に戻らなければいけない、ということだ。
「あと一つは、聖女様に危害を与えることかな」
「聖女?」
セレン、だったっけ?名前。
「そう。聖女は、どの国にとっても、超大切な存在。だから、そんな彼女に危害を与えたら、もしかしたら死刑になるかもしれない。でも、王太子の婚約者であるシノアなら、国外追放くらいで済むんじゃない?」
いやいやいやいや。すまない。すまない。ふっつーにすまないから。
「わかった。ありがとう。フアンシド」
「このくらいなら。それよりも、大丈夫?今、ライトフォード家は荒れてるよ?」
噂には聞いている。私が失踪したことにより、王家からの信頼を失い、人身売買や、賄賂にまで手を染めているとのこと。
「大丈夫です。決めたから。私は、リュカに会えるなら、なんだってやるって」
会って、確かめたいことがある。
会って、伝えたいことがある。
だから、それまでは、それまでは。私は、リュカを、諦めない。
そのためなら、たとえ、火の中、家庭崩壊の中、よ。
『失踪していた第一皇子が、クーデターを起こして、成功。テオ国王は、討ち取られた。第一皇子、リュカが王位につくことに。それと同時に、カラサイム王国の第一皇女と婚約』
という情報。リュカは、たった1週間で、ラビンス王国の王へと上り詰めた。
エイデンは、記憶は戻ったようだが、リュカに、私とミアを守れ、という命令が下ったようで、リュカのことを心配しながらも、ミアや私のそばにいてくれている。
私はというと、あれからずっと、ずっと、生きている心地がしない。
リュカは、ずっと、ずっと、私の隣にいた。隣にいるのが、当たり前、というように。
いや。それだけではないか。リュカが、婚約したという事実。これに私は、一番ショックを受けているのか。
胸の、奥深くが、ズキズキと痛む。わからない。わからない。リュカが何を思っているのかが、わからない。自分のこの胸の痛みが何なのかが、わからない。私は何のために、この世界に転生したのかが、わからない。
私は、なぜ生きているのかが、わからない。
「ソフィ・・・・・・」
スイや、ライ、リーゼは私のそばで、ずっと心配をしてくれている。ミアは、ホットミルクとクッキーを持ってきてくれた。
わかっている。わかっている。リュカが、私たちに害を及ばせないために、そばを離れていったことくらい。
わかっている。こんなことをしている場合じゃなことを。
わかっている。わかっている。わかっているよ?でも、それでも。リュカという人が、私にとって、どのくらい大切な人だったのか。それが今、身に沁みて分かる。
フラッと立ち上がって、スイたちに、心配をかけないように、リュカの部屋に行ってくる、と告げる。
リュカの部屋は、私の斜め向かいの部屋で、私は一回もリュカの部屋に入ったことがなかった。掃除のために入ろうとしたら、絶対にダメだ、と言って、部屋の守護神だというように立ち塞がるから。最終的には結界まで張るほどに。
リュカの部屋は、主人を失った家来のように、ひっそりと、ただそこに、あった。部屋の中には、ベッドとクローゼット、それと、たった一つの箱があった。
なんだろうと思って、箱に手を伸ばす。一瞬躊躇うが、箱を開ける。
その中にあったものは、何十通にも及ぶ、手紙の数々。全て、『ソフィアへ』と書かれてあった。ただ、筆跡が違って、多分、字が大きくて、少し傾いているのが、リュカが昔書いたもので、整っているものは、最近書いたものなのだろう。
手紙を読みたい、という思いと、でも、人の手紙を勝手に読むのは、という罪悪感が私の胸で戦っている。激しい戦闘を経て、勝ったのは、手紙を読みたい、という思いだった。
封を開けると、達筆で、ぎっしりと字がつまっていた。
「ソフィアへ、16歳の誕生日おめでとう。____」
堰を切ったように、何枚も、何枚も、読み続ける。
その内容は、いつもありがとう、とか、すごいね、とか、救ってくれてありがとう、とか、無理をしないでとか、たくさん、たくさん書かれていた。
リュカは、結構ツンデレだから、気恥ずかしくて、渡せなかったのだろう。
嬉しい、とても嬉しい。私は、リュカに、こんなにも大切にされていた、その事実が、とても、とても嬉しかった。この気持ちが、どんなものなのか、私には、少し、わかった気がする。
嬉しさ、悲しさ、寂しさ、悔しさ、愛しさ。全部ひっくるめて、これは、“恋”なのだと。
その瞬間、私は、気づいてしまった。リュカが、私に残していったものが、指輪と、ファーストキスだけじゃなかったことに。
「ミア!!」
ミアを呼ぶ声は、悲痛で溢れたいたのだろうか。私には、そんなことを気にする余裕がない。
「どうしました?ソフィア様」
「ねえ、リュカは、リュカは、どうして、私たちと暮らすことになったんだっけ?」
「えっ、それは、リュカ様を拾われたからでしょう?お屋敷の前で倒れていたリュカ様とエイデンを」
そうだったっけ?わからない。覚えていない。
リュカは、リュカは。小さい頃、どんな顔をしていたっけ?
リュカの部屋から飛び出す。後ろから、ソフィア様!?という声が聞こえたけど、今の私には聞こえない。森を突っ切って、街まで走る。
街角に銀色の髪の毛が入っていくのが見えた。フアンシド!!と叫ぶ。フアンシドは、びっくりしたように、振り返った。
「どうしたの?ソフィ、じゃなかった。シノアちゃん」
「忘れてしまっているんです!!私」
「うん?どういうこと?」
「リュカのこと!!私、リュカのこと、忘れているんです!!」
「え?どうして?」
「それが、わからないんです!!」
私は、この時、とても狼狽していただろう。自分でも、なんて言っているのかわからない。
「そうだね。リュカ君に、何かされたかな?キスとか?」
フアンシドは冗談で言ったんだろう。ただ、私の顔は、血の気をひいて、真っ青になっていた。
「えっ、マジ?」
「はい」
「そっかあ。じゃあ、あれかもね」
「あれって?」
「記憶消去魔法」
「記憶消去?そんなこと、できるんですか?」
「う~ん。分かんない。人の脳みその中に入っていく魔法ってさ、超難易度だから。でも、王族であるリュカ君なら、できるんじゃないかな。多分、発動条件は、キスをした時じゃない?ほら、あーしてあー」
口を開け、と言われたので、口を開ける。
フアンシドは、私の顎を持ち上げて、口の中を観察する。
「あー。あったあった。これじゃないかな?」
「ありました?」
「うん。リュカ君のことは、どこまで覚えているの?」
「えっと、私が、10歳くらいの時?にリュカを拾った、ってミアはいうんですけど。覚えていないんです」
「そっかあ。やっぱり難しい魔法だからね。全てを忘れることはないかもだけど、忘れちゃう部分は忘れるだろうね。記憶がなくなるのが、早くて1ヶ月。遅くて3ヶ月ってところかな?」
「それだけ・・・・・・?」
リュカは、なんというものを残していってしまったのだろう。私がしたことの、報いだろうか。仕返しだろうか。
「俺が魔法を解くことができればいいんだけどね。こんな高度な魔法の解除はできないかな。ごめんね」
「・・・・・・。いえ、ありがとうございます」
「こちらこそ。シノアちゃんが俺を頼ってくれて嬉しいよ~。聞きたいことがあったり、頼みたいことがあったら、なんでも言って」
決め台詞をはいたフアンシドは、確かに、とても嬉しそうな顔をしていた。
「それなら、1つ。いいですか?」
「いいよ~。なんでも」
「ラビンス王国には、どうやったら行けますか?」
「え?」
「あっ、違う。2つだ。リュカには、どうやったら会えると思いますか?」
「えっ?リュカ君に会う?そんなの、貴族じゃなきゃ無理でしょ。しかも、ラビンス王国って、他国の貴族の出入り難しいから、ラビンス王国の貴族じゃなきゃ無理だと思うよ。シノアちゃんが、ライトフォード家に帰れば話は早いんじゃない?あっ、それでも、ラファエル様の婚約者だから難しいか」
「・・・・・・。ねえ、どうやったら、婚約破棄されて、国外追放されると思う?」
「・・・・・・えっ?」
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「うーん、そうだねえ。1番手っ取り早いのは、ライトフォード家から絶縁されることだけど」
「どうして?」
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「そういうことですか」
手っ取り早いのは、絶縁されること。でも、そしたら、あの家に戻らなければいけない、ということだ。
「あと一つは、聖女様に危害を与えることかな」
「聖女?」
セレン、だったっけ?名前。
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いやいやいやいや。すまない。すまない。ふっつーにすまないから。
「わかった。ありがとう。フアンシド」
「このくらいなら。それよりも、大丈夫?今、ライトフォード家は荒れてるよ?」
噂には聞いている。私が失踪したことにより、王家からの信頼を失い、人身売買や、賄賂にまで手を染めているとのこと。
「大丈夫です。決めたから。私は、リュカに会えるなら、なんだってやるって」
会って、確かめたいことがある。
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