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44.プロポーズ作戦♡
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エドワードと俺は、学園の卒業と同時に結婚することが内定した。正式な婚約発表に関しても近々行われる予定だ。
槍で貫かれた傷もかなり癒えてきたので、俺はエドワードに内緒で『プロポーズ作戦』の計画と準備を始めることにした。
国民に向けて正式に婚約が発表される前に、公爵令息のウィリアム・エバンスとしてではなく、ただのウィリアムとして彼にプロポーズしたい、という俺のわがままだ。
作戦の内容としては、エンゲージリングを用意して、王宮の中庭でプロポーズするっていうのを考えている。
今の季節は色とりどりの薔薇が美しく咲き誇っているから、かなりロマンチックな雰囲気になるんじゃないかな。
この世界ではあんまりこういうことしないみたいだけど、俺は前世の頃から、結婚したいと思えるような愛しい人ができたら、サプライズでロマンチックなプロポーズして喜ばせてあげたいなって思ってたんだよね。
今世でエドワードに恋をしてからは、薔薇の咲き誇る美しい庭で彼にプロポーズする日を夢想してきた。
まさか彼と想いを通わせることができるなんて、当時は思いもよらなかったから、人生って本当にわかんないもんだなと思う。
そうと決まれば、さっそく俺はエンゲージリングの準備に取りかかった。
まずはデザインを考えるところから。エンゲージリングって一生に一度のものだし、エバンス家が雇っているお抱えの職人にオーダーメイドで作らせることにした。
俺は髪も瞳も濡れ羽色なので、ブラックチタンに大粒のダイヤモンドを一石セッティングするデザインとか良いかも。エドワードのほっそりとした白い指にも、きっとよく映えるだろう。
指輪のデザインなんて自分でしたことないからめちゃくちゃ悩んだけど、男性に贈る婚約指輪だしシンプルながらも華のあるデザインが良いなって思いながら、一生懸命考えた。
次に、エドワードの左手の薬指のサイズを測ろうと思ったんだけど、サプライズの意味がなくなるから面と向かって測らせてって言うわけにもいかない。どうしようかな。
「ウィリアム、眉間に皺が寄っている。勤勉さは間違いなく君の長所だが、あまり無理をするのは良くない。少し休もう」
リハビリがてらエドワードと一緒に王宮内を散歩しながら、どうやってサイズを測ろうか真剣に考えていたら、かなり難しい顔をしてたらしい。
「うーん……そうだね。ちょっと疲れちゃったのかも。ね、エディ。部屋に戻ったら、あなたの可愛い唇で、俺のこと癒してくれる?」
にこ、と微笑みながら耳元に甘く囁きかけると、エドワードは白い肌を桃色に染めて、小さく首を縦に振った。
彼の腰を抱き、ゆったりとした足取りで俺が滞在している部屋に戻る。人払いをしたので、ふたりきりだ。
「エディ……」
頬に優しく手を添えて上を向かせ、ちゅっ、と唇に触れるだけのキスをする。
じゃれつくような口付けを飽きることなく何度も繰り返していると、エドワードが焦れたように舌先を伸ばして、控えめに俺の唇を舐めた。
「あ、リアム……ッ♡んっ、ふぁっ……♡」
それを合図に、薄く開かれた唇の隙間から少し強引に舌をねじ込んだ。びっくりして奥に逃げようとする彼の舌を捕まえて、おしおきするみたいに舌の裏側をしつこく舐める。
「んんっ♡んっ、ふちゅっ♡ん、んゃ、あぅっ♡んぁっ……♡」
綺麗な形をした眉が快楽に戸惑うように下がり、アイスブルーの瞳はすっかり蕩けて潤んでいる。あぁ、腕の中に抱き寄せた体がぴくぴくと跳ねるのも可愛くてたまらない。
「あ、ふっ♡あっ、んむっ♡んぁ、あ……♡」
分厚い舌に口内を隅なく愛され、エドワードの体から力が抜けていく。とうとう目蓋を閉じて深いキスに感じ入り、息継ぎの合間に鼻に抜けた甘い吐息を零している。
俺は右手で優しくエドワードの左手を握り、彼がキスに夢中になっているのを良いことに、指のサイズを測るために持ち歩いてた刺繍糸をこっそり薬指に巻き付け、目印をつける。もちろん魔法を使ってやったので、ほんの一瞬のことだ。たぶん気付かれていないだろう。
俺は自分のとっさの思いつきに感激しながらさりげなく手を離し、立派に役目を果たした刺繍糸を回収した。
「あっ♡んむ、ちゅっ……♡ふぁ、んぅ……♡」
エドワードの後頭部にそっと手を添えて固定し、情欲を煽る甘い吐息ごと貪るように口付ける。
柔らかな唇の感触と舌が絡まるたびに響く濡れた水音を楽しみながら、俺は彼とのキスに夢中で溺れていった。
そうしてようやく完成した指輪の設計図は、お見舞いに来てくれたイザベラに預けた。
俺はしばらく王宮から出られないので、彼女にプロポーズ作戦の内容を話し、お使いを頼むことにしたのだ。
イザベラは俺の頼みを快く引き受け、指輪ができあがったらすぐに王宮まで持ってくると約束してくれた。
さらに、俺は学園の春学期が始まる数日前に王都邸に戻る予定なので、それまでには必ず間に合うように手配すると言ってくれた。本当に優しい妹だ。あとで何かお礼をしないとね。
オーダーメイドとはいえエバンス家専属の職人に依頼したので、一ヶ月もしないうちにエンゲージリングは完成した。
イザベラから受け取ったリングケースには、俺のリクエスト通り、淡い水色をした小さなリボン飾りがあしらわれている。
箱を開けると、想像以上に素晴らしい仕上がりの指輪が視界に飛び込んできた。ブラックチタンのリングの中央には大粒のダイヤモンドが嵌め込まれ、力強さを感じさせる輪郭と洗練された優美なデザインが見事に調和している。
きっと、エドワードの薬指によく似合うだろう。気に入ってくれるといいな。
にこにこしながらイザベラにお礼を言うと、微笑ましそうな表情で見つめられ、ちょっと照れくさかった。
プロポーズ作戦の決行は、俺がエバンス家の王都邸に戻る前日を予定している。
エンゲージリングが無事に完成したので、どんな言葉でプロポーズしようかなとか、エドワードは喜んでくれるかなとか、そんなことを考えながら過ごしていた。
「何かあったのか?」
俺がそわそわしているので、エドワードも不思議に思ったらしい。
「ふふ、まだ秘密。でも、楽しみにしていてね」
「……?よくわからないが、君がそう言うなら」
きょとんと見上げてくる彼を抱き寄せ、目元に優しくキスをする。
あふれんばかりの愛を視線に込めてふわふわ柔らかく微笑みかけると、エドワードは俺につられてそっと唇を綻ばせた。
槍で貫かれた傷もかなり癒えてきたので、俺はエドワードに内緒で『プロポーズ作戦』の計画と準備を始めることにした。
国民に向けて正式に婚約が発表される前に、公爵令息のウィリアム・エバンスとしてではなく、ただのウィリアムとして彼にプロポーズしたい、という俺のわがままだ。
作戦の内容としては、エンゲージリングを用意して、王宮の中庭でプロポーズするっていうのを考えている。
今の季節は色とりどりの薔薇が美しく咲き誇っているから、かなりロマンチックな雰囲気になるんじゃないかな。
この世界ではあんまりこういうことしないみたいだけど、俺は前世の頃から、結婚したいと思えるような愛しい人ができたら、サプライズでロマンチックなプロポーズして喜ばせてあげたいなって思ってたんだよね。
今世でエドワードに恋をしてからは、薔薇の咲き誇る美しい庭で彼にプロポーズする日を夢想してきた。
まさか彼と想いを通わせることができるなんて、当時は思いもよらなかったから、人生って本当にわかんないもんだなと思う。
そうと決まれば、さっそく俺はエンゲージリングの準備に取りかかった。
まずはデザインを考えるところから。エンゲージリングって一生に一度のものだし、エバンス家が雇っているお抱えの職人にオーダーメイドで作らせることにした。
俺は髪も瞳も濡れ羽色なので、ブラックチタンに大粒のダイヤモンドを一石セッティングするデザインとか良いかも。エドワードのほっそりとした白い指にも、きっとよく映えるだろう。
指輪のデザインなんて自分でしたことないからめちゃくちゃ悩んだけど、男性に贈る婚約指輪だしシンプルながらも華のあるデザインが良いなって思いながら、一生懸命考えた。
次に、エドワードの左手の薬指のサイズを測ろうと思ったんだけど、サプライズの意味がなくなるから面と向かって測らせてって言うわけにもいかない。どうしようかな。
「ウィリアム、眉間に皺が寄っている。勤勉さは間違いなく君の長所だが、あまり無理をするのは良くない。少し休もう」
リハビリがてらエドワードと一緒に王宮内を散歩しながら、どうやってサイズを測ろうか真剣に考えていたら、かなり難しい顔をしてたらしい。
「うーん……そうだね。ちょっと疲れちゃったのかも。ね、エディ。部屋に戻ったら、あなたの可愛い唇で、俺のこと癒してくれる?」
にこ、と微笑みながら耳元に甘く囁きかけると、エドワードは白い肌を桃色に染めて、小さく首を縦に振った。
彼の腰を抱き、ゆったりとした足取りで俺が滞在している部屋に戻る。人払いをしたので、ふたりきりだ。
「エディ……」
頬に優しく手を添えて上を向かせ、ちゅっ、と唇に触れるだけのキスをする。
じゃれつくような口付けを飽きることなく何度も繰り返していると、エドワードが焦れたように舌先を伸ばして、控えめに俺の唇を舐めた。
「あ、リアム……ッ♡んっ、ふぁっ……♡」
それを合図に、薄く開かれた唇の隙間から少し強引に舌をねじ込んだ。びっくりして奥に逃げようとする彼の舌を捕まえて、おしおきするみたいに舌の裏側をしつこく舐める。
「んんっ♡んっ、ふちゅっ♡ん、んゃ、あぅっ♡んぁっ……♡」
綺麗な形をした眉が快楽に戸惑うように下がり、アイスブルーの瞳はすっかり蕩けて潤んでいる。あぁ、腕の中に抱き寄せた体がぴくぴくと跳ねるのも可愛くてたまらない。
「あ、ふっ♡あっ、んむっ♡んぁ、あ……♡」
分厚い舌に口内を隅なく愛され、エドワードの体から力が抜けていく。とうとう目蓋を閉じて深いキスに感じ入り、息継ぎの合間に鼻に抜けた甘い吐息を零している。
俺は右手で優しくエドワードの左手を握り、彼がキスに夢中になっているのを良いことに、指のサイズを測るために持ち歩いてた刺繍糸をこっそり薬指に巻き付け、目印をつける。もちろん魔法を使ってやったので、ほんの一瞬のことだ。たぶん気付かれていないだろう。
俺は自分のとっさの思いつきに感激しながらさりげなく手を離し、立派に役目を果たした刺繍糸を回収した。
「あっ♡んむ、ちゅっ……♡ふぁ、んぅ……♡」
エドワードの後頭部にそっと手を添えて固定し、情欲を煽る甘い吐息ごと貪るように口付ける。
柔らかな唇の感触と舌が絡まるたびに響く濡れた水音を楽しみながら、俺は彼とのキスに夢中で溺れていった。
そうしてようやく完成した指輪の設計図は、お見舞いに来てくれたイザベラに預けた。
俺はしばらく王宮から出られないので、彼女にプロポーズ作戦の内容を話し、お使いを頼むことにしたのだ。
イザベラは俺の頼みを快く引き受け、指輪ができあがったらすぐに王宮まで持ってくると約束してくれた。
さらに、俺は学園の春学期が始まる数日前に王都邸に戻る予定なので、それまでには必ず間に合うように手配すると言ってくれた。本当に優しい妹だ。あとで何かお礼をしないとね。
オーダーメイドとはいえエバンス家専属の職人に依頼したので、一ヶ月もしないうちにエンゲージリングは完成した。
イザベラから受け取ったリングケースには、俺のリクエスト通り、淡い水色をした小さなリボン飾りがあしらわれている。
箱を開けると、想像以上に素晴らしい仕上がりの指輪が視界に飛び込んできた。ブラックチタンのリングの中央には大粒のダイヤモンドが嵌め込まれ、力強さを感じさせる輪郭と洗練された優美なデザインが見事に調和している。
きっと、エドワードの薬指によく似合うだろう。気に入ってくれるといいな。
にこにこしながらイザベラにお礼を言うと、微笑ましそうな表情で見つめられ、ちょっと照れくさかった。
プロポーズ作戦の決行は、俺がエバンス家の王都邸に戻る前日を予定している。
エンゲージリングが無事に完成したので、どんな言葉でプロポーズしようかなとか、エドワードは喜んでくれるかなとか、そんなことを考えながら過ごしていた。
「何かあったのか?」
俺がそわそわしているので、エドワードも不思議に思ったらしい。
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「……?よくわからないが、君がそう言うなら」
きょとんと見上げてくる彼を抱き寄せ、目元に優しくキスをする。
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