田舎でお見合いしたらギャグだった

コロ星人

文字の大きさ
12 / 18

結婚式までのあれこれ

しおりを挟む
 正式にプロポーズをして指輪も渡した。
 先日は、結納も納めた。
 あとは、結婚式に向かって準備をして行くだけだ。

 すでに校長には転勤願いを出してある。新居は無難なところで妥協しようと思ってるが、彼女の生活しやすいところを選ぶつもりだ。
 色々業者とも相談していると、ちょうど春休みは企業の転勤や大学生の入学時期と重なり、住居物件が少なくなったり、引越し業者が捕まらなかったりするので、住居の確保と引越しは早めに手を打っておいた方がいいという事になり、年明け早々に、まず彼女と不動産屋巡りをすることになった。

 結局、無難に駅前の2LDKのマンションに決めた。
 少し早いが、彼女の嫁入り道具を入れた。今気づいたんだけど、俺の荷物って衣服と簡単な身の回りのものだけで、後は全て彼女が用意してくれたもののような気がする。
 これって男としてどうなんだろう?ちょっと男としてのプライドが折れかけてしまったけど、その分ハネムーンにつぎ込む事でよしとしよう。

 結婚迄、もう2ヶ月しかない。招待客の選定から招待状の発送。2人の衣装(主に彼女)や引き出物の選択、披露宴での食事や演出の打ち合わせなど、もう、嫌になる程の強行スケジュールだった。
 結婚を何度も繰り返す人の気が知れない。

 毎週彼女と会ってるのに、会えば式や披露宴の話ばかりで時間に追われ、甘い雰囲気どころかデートらしきものもとんとご無沙汰だ。

 婚約したら、彼女を抱くつもりでいたのに。
最近では、俺の相棒は常に臨戦態勢だと言うのに。


 結局、衣装合わせでドレスを着た彼女が可愛くて、我慢できなくなった俺は、その後めでたく狼さんに変身し、彼女を美味しく頂きました。
 彼女に呆れられたらどうしようなんて心配してたけど、彼女はとても嬉しそうで、あれから俺に可愛く甘えてくるようになった。
 俺、幸せ過ぎて、職場でも常に幸せオーラ全開で、地に足が着いてないんじゃないかとからかわれることしきり。


 で、その彼女の目下の悩みは、彼女の母上から俺たちの新居の合鍵が欲しいと迫られている事らしい。
  
 結婚後も共働きをする予定なので、昼間は我が家は留守になる。
 だから、彼女の母上が自分の友達とお茶をする場所にしたいんだとか。
 
 は?なんだそれ?

 一応、それには母上なりの理由があって、新婚だから全てが新しくてお茶をするのに気持ちが良さそうだから、らしい…。

 ンなもん、どこか他所でやれよ。いくら留守だからって、お茶するための場所を提供する義務はない。天然にもほどがあるだろう。

 俺が母上にハッキリ言おうか?と言ったら、彼女は父上に〆てもらうから大丈夫と言っていたが、あれからどうなったんだろう。

 取り敢えず、早急に彼女の父上と仲良くしておく必要がありそうだ。






「なっちゃん、なんで私に合鍵くれないの?お友達も楽しみにしてるのに」

「あんたの友達にまともな神経の奴はおらんのか!類は友を呼ぶってよく言ったもんだ!あんたに渡す合鍵はない!」

「え?なんで?いいじゃない、留守なんだし」

「留守だからダメなんだよ!」

「え?じゃぁ、お休みの日ならいいの?」

「誠さんがいるでしょ?」

「誠君にはこっちに来てもらったらいいじゃない」

「あんたがお茶会を、この家ですれば良いだけじゃないの」

「嫌よ!」

「お父さん、コイツ何とかしてよ!」

「ああ!うるさい!そんなにこの家が嫌ならいつでも出て行ってくれて構わない。お前の実家に連絡しといてやる!」

「え?お父さんまで私を苛めるの?もういいわよ!合鍵なんていらない!」


 これが50歳過ぎてるおばさんの言う事なんて、誰が信じる?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

別に要りませんけど?

ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」 そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。 「……別に要りませんけど?」 ※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。 ※なろうでも掲載中

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

処理中です...