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身から出た錆
雨降って地固まる
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あの日以来、アーサーは散々な目にあっていた
まず、エマがアーサーの車に乗ってくれなくなった
仕方なく、アーサーは車でエマを送迎することを諦め、自身も変装して影ながらエマの護衛をすることを選択した
初対面の頃ならば、強引にエマを車に押し込んでいたアーサーも、今となっては、それは逆手にしかならないことを知っている。とにかく今は、エマの中にある自分の株を少しでも上げることを考えなければならないのだ。流石のアーサーも、手をこまねいてしまっている状態だった
また、公爵家では、毎日来ていたエマの姿がパッタリと見えなくなって、それを心配した両親から何があったのか問い詰められ、事実がバレてこってり絞られた挙句、エマ以外の嫁はいらないとまで言われ、今では公爵家でアーサーだけが孤立無援の状態である
また、両親の勧めでシルビアの実家であるボールドウェン伯爵家へ謝罪に行くことになったのだが、そこでも、謝罪ではなく求婚に来たものとばかり誤解され、アーサーと共に付いてきた執事のセバスチャンが機転を利かせてくれたおかげで、何とか無事に説明することができた
ただ、シルビアとのことは、二人で話をしてアーサーの中では既に終わった事になってしまっていたのだが、家族と話し合いをする中で、シルビアは家族には公爵家に嫁ぐことになったと嘘の報告をしていたことが判明した。彼の中では終わった事でも、彼女の中では未だアーサーとの未来は現在進行形となっていることに、彼自身驚きを隠せなかった
ただ、これはアーサーにとっては非常にまずい状況であると同時に、まずこれから先に進むためにシルビアとのことを何とかしなければ何も始まらない。エマとの甘い未来のために、頑張ると決めたのだから。取り敢えず毎日の護衛は休まず続けていかねばならないだろう。それは思いつめ、様子のおかしいシルビアが何をするかわからないと感じたからだ。身から出た錆とは言え、アーサーはこれほど女性の心が複雑怪奇なものだとは思わなかったのだ。女心を全く分かっていなかった昔の自分を殴ってやりたいと思った
アーサーがボールドウェン家を訪れてからずっと、アーサーは密かにエマの護衛をしていた。最近では国王に依頼された護衛のメンバーがアメリア邸まで迎えに行くようになっている。つまり、アーサーはお役御免になったということだ。今アーサーが変装までしてエマの護衛をしているのは、あくまでもアーサーが自主的に動いているに過ぎない。しかし、たとえお役御免になったとしても、愛するエマだけは何としても自分の手で守りたい。今のアーサーを動かしているのは、エマへの熱い思いだけだ。誰にも相談せず自ら動くなど、昔のアーサーを知る人ならあり得ないというに違いない。ただ残念ながらアーサーのそんな気持ちはエマには少しも通じていないのだが、それもこれも元はと言えばアーサーの身から出た錆なのだから仕方ないだろう
エマを護衛する上で一番気をつけなければならない場所は、地下鉄の構内だとアーサーは目星をつけた
死角になるところがたくさんあり、護衛し難い場所が多いのだ
もし、シルビアがエマを襲うとしたら、ここが一番やり易いと予測される場所を予め調べあげ、アーサーは先にホームに降りて、そこでエマが現れるのを待っていれば、必ずシルビアは現れるとふんでいた
エマが大学へ移動する時間は通勤時間の混雑がおさまった時間だとはいえ、まだ十分混雑する時間帯である。シルビアがエマを狙うには、ある意味もってこいの時間帯だ
そう、人混みに紛れて襲撃すればいいのだから
エマがホームに降りてくるのを、アーサーは物陰に隠れて見ていた。周囲にシルビアがいないか、あちこち目を光らせる
エマがホームに並ぶと、アーサーの目の端に光るものが見えた
刃物を手にしたシルビアだ
アーサーはとっさにエマの方へ向かって走り出すが、電車の到着を待つ乗客に阻まれ、思うように動けない。『間に合ってくれ!』アーサーは祈るような気持ちで並んでいる乗客の隙間を縫うようにして進む
「エマ!危ない!」
大きく張り上げたはずのアーサーの声がホームに入ってくる地下鉄の電車の音にかき消される
アーサーの目にスローモーションのように、シルビアから伸びるナイフが見えた
アーサーが自らの体をナイフとエマの間に滑り込ませた
鮮血が迸る
「キャーーーーー!!!!」
女性の悲鳴があがる
ドサッ
人が倒れる音がした
みるみる血だまりが広がる
「アーサー様!!」
エマが叫んで倒れたアーサーに縋り付く
「あ"あ''あ"あ"あ''!!」
シルビアが倒れているアーサーを見て泣きながら絶叫している。それをエマに付いていた護衛が凶器を奪い取り身体を拘束し組み敷いた
「なんで!なんで!お前が生きている!なんでなんでなんで!お前なんか、お前なんか、死んでしまえ!!」
シルビアは利き手でない方の手に、太腿に隠し持っていた別のナイフを握りしめて、エマへ向かって突きさそうとするが、その腕ごと護衛が掴んで、逆の方向へ捻じ曲げた
「ギャァァァァァァァァ!!!!」
シルビアの悲鳴を聞いて逆に冷静になったエマが、周囲の野次馬に向かって声を張り上げる
「誰か、救急車を呼んでください!!アーサー様、しっかりしてください。私がわかりますか?」
「エマ……ぶ、じか?よ…かっ…た……」
アーサーが少し微笑んで、そして目を閉じた
「アーサー様!!」
エマの目からなぜか涙が溢れた
事件後、直ぐにアーサーは救急車で病院に運ばれ、緊急手術を受けた
緊急手術中に公爵家からご両親と侍女頭が慌ててやってきた。事件後、警察署で話を聞かれていたエマが着替えをすませてから病院に戻ってきたのを見たシャルルとエリーゼが、エマを抱きしめる
「エマちゃん、無事だったのね。あなたが無事で本当によかった」
「アーサーの配慮が足らなかったばかりに、君に恐い思いをさせてしまったね。すまなかった。私からも謝罪する。申し訳ない」
シャルルも頭を下げて、エマに謝罪した
「いいえ、どうか頭をあげてください。アーサー様は私を庇ってこんなことになってしまわれました。本当に、本当に申し訳なく思っています。どうか、私をアーサー様のお側に付き添わせていただけませんか?お願いします」
エマが深々と頭を下げた。エリーゼがエマの手を取り微笑む
「ええ、ええ、もちろんですとも。その方がきっとあの子も喜ぶでしょう」
シャルルとエリーゼは侍女頭を残し、後をエマに託して帰って行った
あの地下鉄構内での惨劇から三日がたった
緊急手術の後、アーサーは一日ICUに入っていたが、二日目には病棟の特別室に移動することができた。しかし、出血が酷かった事が災いしてまだ意識は戻らず、エマは毎日朝から消灯前まで、ずっとアーサーの側に付いていた
事件のことはニュースでも流れ、人々の知るところとなった。逮捕されたシルビアはアーサーのいる同じ病院に運ばれ、折れた腕の手術を受けて、入院しているらしいが、既に心が壊れ正気ではないそうだ。そして彼女は怪我が治れば国外追放されることが既に決まっている。それを知ったエマは、国外追放などしなくても心が壊れてしまっているのなら、それを治療する施設にいれるのが一番いいのではないかと思ったのだが、この事件はニュースになって全国に広がってしまっているため、何かの罰を与えないことには、けじめがつかないらしく、やんわり断られてしまった。ただ国外の療養施設を利用するのは構わないという事だったので、エマはなんとかその方向へ向くよう王室関係者に働きかけたいと思った
アーサーは未だに面会謝絶だということで、ボールドウェン伯爵夫妻が、ヨーク公爵家へ謝罪とお詫びの品を持って訪れたらしいが、門前払いをくらっている。ボールドウェン家には、この度の事件に腹を立てた国王とソフィアから、領地替えと爵位を男爵へと下げる沙汰が下り、その後ひっそりと王都を去って行ったと聞いている
エマは毎朝アーサーの病室を訪ねて行くと、一日中彼の側を離れず、その手を握りしめ時折彼の髪を梳いたり話しかけたりしながら顔を見つめて過ごしている
ーー 早くアーサー様の目が覚めますように ーー
命がけで自分を守ってくれたアーサーの気持ちを考えると胸が苦しくなる
ーー 彼は私だけを愛してくれているの?彼の気持ちは本物なの?もしも本物なら私は………ーー
もう一度チャンスが欲しいと言っていた彼
この度の事件は、彼の軽はずみな行動が招いた悲劇だ。でも、彼はしっかり反省し変わろうとしている。エマはそれを近くで見ていくのもいいかもしれないと思った
まず、エマがアーサーの車に乗ってくれなくなった
仕方なく、アーサーは車でエマを送迎することを諦め、自身も変装して影ながらエマの護衛をすることを選択した
初対面の頃ならば、強引にエマを車に押し込んでいたアーサーも、今となっては、それは逆手にしかならないことを知っている。とにかく今は、エマの中にある自分の株を少しでも上げることを考えなければならないのだ。流石のアーサーも、手をこまねいてしまっている状態だった
また、公爵家では、毎日来ていたエマの姿がパッタリと見えなくなって、それを心配した両親から何があったのか問い詰められ、事実がバレてこってり絞られた挙句、エマ以外の嫁はいらないとまで言われ、今では公爵家でアーサーだけが孤立無援の状態である
また、両親の勧めでシルビアの実家であるボールドウェン伯爵家へ謝罪に行くことになったのだが、そこでも、謝罪ではなく求婚に来たものとばかり誤解され、アーサーと共に付いてきた執事のセバスチャンが機転を利かせてくれたおかげで、何とか無事に説明することができた
ただ、シルビアとのことは、二人で話をしてアーサーの中では既に終わった事になってしまっていたのだが、家族と話し合いをする中で、シルビアは家族には公爵家に嫁ぐことになったと嘘の報告をしていたことが判明した。彼の中では終わった事でも、彼女の中では未だアーサーとの未来は現在進行形となっていることに、彼自身驚きを隠せなかった
ただ、これはアーサーにとっては非常にまずい状況であると同時に、まずこれから先に進むためにシルビアとのことを何とかしなければ何も始まらない。エマとの甘い未来のために、頑張ると決めたのだから。取り敢えず毎日の護衛は休まず続けていかねばならないだろう。それは思いつめ、様子のおかしいシルビアが何をするかわからないと感じたからだ。身から出た錆とは言え、アーサーはこれほど女性の心が複雑怪奇なものだとは思わなかったのだ。女心を全く分かっていなかった昔の自分を殴ってやりたいと思った
アーサーがボールドウェン家を訪れてからずっと、アーサーは密かにエマの護衛をしていた。最近では国王に依頼された護衛のメンバーがアメリア邸まで迎えに行くようになっている。つまり、アーサーはお役御免になったということだ。今アーサーが変装までしてエマの護衛をしているのは、あくまでもアーサーが自主的に動いているに過ぎない。しかし、たとえお役御免になったとしても、愛するエマだけは何としても自分の手で守りたい。今のアーサーを動かしているのは、エマへの熱い思いだけだ。誰にも相談せず自ら動くなど、昔のアーサーを知る人ならあり得ないというに違いない。ただ残念ながらアーサーのそんな気持ちはエマには少しも通じていないのだが、それもこれも元はと言えばアーサーの身から出た錆なのだから仕方ないだろう
エマを護衛する上で一番気をつけなければならない場所は、地下鉄の構内だとアーサーは目星をつけた
死角になるところがたくさんあり、護衛し難い場所が多いのだ
もし、シルビアがエマを襲うとしたら、ここが一番やり易いと予測される場所を予め調べあげ、アーサーは先にホームに降りて、そこでエマが現れるのを待っていれば、必ずシルビアは現れるとふんでいた
エマが大学へ移動する時間は通勤時間の混雑がおさまった時間だとはいえ、まだ十分混雑する時間帯である。シルビアがエマを狙うには、ある意味もってこいの時間帯だ
そう、人混みに紛れて襲撃すればいいのだから
エマがホームに降りてくるのを、アーサーは物陰に隠れて見ていた。周囲にシルビアがいないか、あちこち目を光らせる
エマがホームに並ぶと、アーサーの目の端に光るものが見えた
刃物を手にしたシルビアだ
アーサーはとっさにエマの方へ向かって走り出すが、電車の到着を待つ乗客に阻まれ、思うように動けない。『間に合ってくれ!』アーサーは祈るような気持ちで並んでいる乗客の隙間を縫うようにして進む
「エマ!危ない!」
大きく張り上げたはずのアーサーの声がホームに入ってくる地下鉄の電車の音にかき消される
アーサーの目にスローモーションのように、シルビアから伸びるナイフが見えた
アーサーが自らの体をナイフとエマの間に滑り込ませた
鮮血が迸る
「キャーーーーー!!!!」
女性の悲鳴があがる
ドサッ
人が倒れる音がした
みるみる血だまりが広がる
「アーサー様!!」
エマが叫んで倒れたアーサーに縋り付く
「あ"あ''あ"あ"あ''!!」
シルビアが倒れているアーサーを見て泣きながら絶叫している。それをエマに付いていた護衛が凶器を奪い取り身体を拘束し組み敷いた
「なんで!なんで!お前が生きている!なんでなんでなんで!お前なんか、お前なんか、死んでしまえ!!」
シルビアは利き手でない方の手に、太腿に隠し持っていた別のナイフを握りしめて、エマへ向かって突きさそうとするが、その腕ごと護衛が掴んで、逆の方向へ捻じ曲げた
「ギャァァァァァァァァ!!!!」
シルビアの悲鳴を聞いて逆に冷静になったエマが、周囲の野次馬に向かって声を張り上げる
「誰か、救急車を呼んでください!!アーサー様、しっかりしてください。私がわかりますか?」
「エマ……ぶ、じか?よ…かっ…た……」
アーサーが少し微笑んで、そして目を閉じた
「アーサー様!!」
エマの目からなぜか涙が溢れた
事件後、直ぐにアーサーは救急車で病院に運ばれ、緊急手術を受けた
緊急手術中に公爵家からご両親と侍女頭が慌ててやってきた。事件後、警察署で話を聞かれていたエマが着替えをすませてから病院に戻ってきたのを見たシャルルとエリーゼが、エマを抱きしめる
「エマちゃん、無事だったのね。あなたが無事で本当によかった」
「アーサーの配慮が足らなかったばかりに、君に恐い思いをさせてしまったね。すまなかった。私からも謝罪する。申し訳ない」
シャルルも頭を下げて、エマに謝罪した
「いいえ、どうか頭をあげてください。アーサー様は私を庇ってこんなことになってしまわれました。本当に、本当に申し訳なく思っています。どうか、私をアーサー様のお側に付き添わせていただけませんか?お願いします」
エマが深々と頭を下げた。エリーゼがエマの手を取り微笑む
「ええ、ええ、もちろんですとも。その方がきっとあの子も喜ぶでしょう」
シャルルとエリーゼは侍女頭を残し、後をエマに託して帰って行った
あの地下鉄構内での惨劇から三日がたった
緊急手術の後、アーサーは一日ICUに入っていたが、二日目には病棟の特別室に移動することができた。しかし、出血が酷かった事が災いしてまだ意識は戻らず、エマは毎日朝から消灯前まで、ずっとアーサーの側に付いていた
事件のことはニュースでも流れ、人々の知るところとなった。逮捕されたシルビアはアーサーのいる同じ病院に運ばれ、折れた腕の手術を受けて、入院しているらしいが、既に心が壊れ正気ではないそうだ。そして彼女は怪我が治れば国外追放されることが既に決まっている。それを知ったエマは、国外追放などしなくても心が壊れてしまっているのなら、それを治療する施設にいれるのが一番いいのではないかと思ったのだが、この事件はニュースになって全国に広がってしまっているため、何かの罰を与えないことには、けじめがつかないらしく、やんわり断られてしまった。ただ国外の療養施設を利用するのは構わないという事だったので、エマはなんとかその方向へ向くよう王室関係者に働きかけたいと思った
アーサーは未だに面会謝絶だということで、ボールドウェン伯爵夫妻が、ヨーク公爵家へ謝罪とお詫びの品を持って訪れたらしいが、門前払いをくらっている。ボールドウェン家には、この度の事件に腹を立てた国王とソフィアから、領地替えと爵位を男爵へと下げる沙汰が下り、その後ひっそりと王都を去って行ったと聞いている
エマは毎朝アーサーの病室を訪ねて行くと、一日中彼の側を離れず、その手を握りしめ時折彼の髪を梳いたり話しかけたりしながら顔を見つめて過ごしている
ーー 早くアーサー様の目が覚めますように ーー
命がけで自分を守ってくれたアーサーの気持ちを考えると胸が苦しくなる
ーー 彼は私だけを愛してくれているの?彼の気持ちは本物なの?もしも本物なら私は………ーー
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この度の事件は、彼の軽はずみな行動が招いた悲劇だ。でも、彼はしっかり反省し変わろうとしている。エマはそれを近くで見ていくのもいいかもしれないと思った
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