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身から出た錆
伯爵令嬢
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その日、伯爵令嬢であるシルビアは焦っていた。いつも夜会の時に自分をパートナーとして誘ってくれていたアーサーから、ある日突然"もうこれからは、君にパートナーをお願いすることはないから。君も年を取りすぎると嫁ぎ先がなくなるし、早めに手を打った方がいいよ"などと電話で言われてしまったのだ
シルビアはアーサーからパートナーとして誘われる度、いつか自分がアーサーに嫁ぐことを夢見てきた。もちろん、ヨーク家の家訓は知っている。しかし、自分なら大丈夫だとどこかで思っていたのだ。それが突然のパートナー解消。そしてマスコミによってアーサーが婚約したと知らされた。アーサーが婚約したなんて、自分は何も知らされていないのに、こんなことはあり得ないと思った。だから、あれからずっとアーサーから直接話を聞きたくて、公爵家に連絡を入れているのに、折り返し連絡が入ることはなかった。だいたいシルビアはアーサーの携帯番号を知らないのだ。いつも家デンから家デンにかかってきていたから。
そうするうちに数日が経ち、アーサーは婚約者だと言われている、瓶底眼鏡にマスクをしたダサい女を車に乗せて大学に現れるようになった
確か噂では、あの瓶底眼鏡の子は平民枠で大学に受かったと聞いている。なのに何故アーサーと婚約できたのか、何故平民と婚約して伯爵令嬢である自分はパートナーを解消されたのか、納得がいかなかった。取り巻きの下位貴族の子達も、それでずっと騒ぎっぱなしだ
その問題の瓶底眼鏡の子だが、アーサーから送ってもらった後は必ず護衛が取り囲み、取り巻き達も近寄れなかった
それは伯爵令嬢であるシルビアも同じだった。声をかけようとしたとたん、直ぐに物影から現れた護衛に腕を掴まれ、その場から排除されてしまったのだ。無礼者!と叫んでみたが効果はなく、逆にその護衛から自分は公爵様はではなく国王様から個人的な要請を受けて来ているので、無礼にはならないと言われてしまった。国王様から依頼を受けた護衛に守られてるなんて、いったいあの平民の子は誰なんだろうと思ってしまった
あの子が護衛に守られている間は接触は無理だ
では、いつ接触できるのか、シルビアは考えた
ーー そうだ!あの子とアーサー様が二人きりになった時ならば護衛はいない。逆にその時しか接触することはできない ーー
シルビアは翌朝、大学内にアーサーの車が停まって降りてきたところを強襲した
アーサーが逃げないよう渾身の力で腕を掴み離さないまま話し始める
「アーサー様!何故、何故私ではいけないのですか?理由もなくパートナー解消と言われても納得いきません。説明してください」
そう言われても、アーサーは意味がわからないという感じで、キョトンとしている
「やぁ、シルビア。納得いかないから理由が聞きたいなんて君らしいね。あれはそのままの意味だよ。だって君とは初めから、正式なパートナーが現れるまでのつもりだったから、もう俺に婚約者が現れた時点で役目は終わってるんだよ?わかったかな?」
「では、私とはなんでパートナーになったのですか?」
「なんでって言われても…あえて言うなら君が俺の幼馴染だったからかな?」
尋常でない二人の様子に、エマはいつのまにか車から降りてきて、二人の会話の殆どを聞いてしまっていた
「アーサー様、私急ぎますのでお先に失礼しますね。それから差し出がましいようですが、こんな場所で立ち話をするのではなく、これから先のことをお二人できちんと話し合われた方がいいと思いますよ。それでは、ごきげんよう」
エマはそそくさとその場から立ち去った
「あ!エマ!待って!エマ!」
ーー アーサー様が何か言ってるけど、無視だ無視!何よ、あれ!ゲス中のゲスじゃないの!酷すぎる!もう、結婚の話はなし!お祖母様に連絡入れとかなきゃ ーー
最悪の場合は留学先をフランツに変更すればいいだけだから無問題だとエマは思っていた
残されたアーサーとシルビアはアーサーの車に乗って、アーサーが総帥をつとめる財閥が所有するホテルの一室を借りて入っていった
入室と同時にシルビアが自分の服を脱ぎ始めるのを見たアーサーが、下着姿のシルビアの頬を叩いた
「君は何がしたいの!俺は話し合いをする為にここにきただけだから。君と肉体関係を結ぶためではないからね!勘違いしないでほしいな!」
シルビアが泣き崩れる。そして暫くして落ち着いてくると、彼女は小さな声で話し始めた
「何故、何故私ではなく、あの平民を選んだのですか?貴族の私は選ばれず、平民のあの子が選ばれた理由が知りたいです」
「平民ね……。今はね……。じゃあ聞くけど、君の母上の元々の身分は何だったの?」
「私の母は、侯爵家から嫁いできました」
「そう、じゃぁ、きみのお祖母様は?」
「私のお祖母様は?」
「お祖母様は確か伯爵家の出だったと思います」
「ふ~ん。それじゃあダメだね。彼女の足下にも及ばないよ」
「えっ?」
「彼女の母上はフランツの王女、そしてお祖母様はこの国の王女だった方だからね。彼女はサラブレッドなんだよ。世が世ならば公爵令嬢なんだ」
「な!嘘!」
「嘘なもんか。この国の国王が彼女の大伯父様になるから、彼女の周りにいる護衛は国王から個人的に依頼された者が付いているんだよ?君だって知ってるはずだよ?彼女の周りにいる護衛が誰の依頼で動いているか」
シルビアはそれを聞いて黙ってしまった。でも、また意を決して話し始める
「でも、彼女は眼鏡やマスクで顔を隠しています。きっと見られないほど醜い顔なのでしょう?そんな方、アーサー様には似合いませんわ。もっとアーサー様に似合う綺麗な方でないと」
「彼女の顔のことは君が心配しなくても大丈夫だよ。彼女はきっとこの国の誰よりも美しい。だから俺が頼み込んで敢えて顔を隠してもらっているんだ。君をパーティのパートナーに誘ったのは俺だ。もしもそれが君に何かを期待させることになっていたなら、素直に謝るよ。もっと早く君に言えばよかったね。ごめんね」
シルビアの青い瞳から涙が再び涙が流れた
ただ、嫉妬に駆られた女の矛先は、相手の男ではなく、だいたいそのパートナーの女にいくのが相場である
そして残念ながらシルビアも、そんな一人だった
翌日、アーサーは国王とソフィアに呼び出されて王城のサロンに来ていた。エマが昨日の朝の出来事をソフィアに知らせたからだ。そして激怒したソフィアが国王を焚きつけて今に至っている
「アーサー、エマから話は聞いた。身辺整理がうまくいってないようだな。これでは安心して君にエマを嫁がせるわけにはいかない」
「ヨーク卿、私は約束を守れない男は嫌いです。残念だけどこの話は無かったことにしましょう。国王も私も同じ意見です。一応あなたには理由も伝えましたから、いいですね?では、もう下がりなさい」
ソフィアが扇子で出口を指して退出をせまる
「いいえ!私がエマを愛しているのは本当です。問題の彼女とはただの幼馴染で、独身の私のパーティでのパートナーにすぎません。それをちょっと彼女が勘違いをしただけです。彼女とは昨日のうちにきちんと話し合いましたし、もうなんの心配もありません。ですから、どうか私に今一度チャンスをください。お願いします」
アーサーが深々と頭を下げる
国王とソフィアは顔を見合わせてから何やらコソコソ相談しているようだ
「ならば、エマに決めさせましょう。あの子も自分の事を何もかも人に決められてしまうのは嫌でしょうから」
「もしも、其方がエマを望むなら、彼女の心を得られよう努力するのだな。それ以外に道はない」
「わかりました。最善を尽くします」
アーサーは既に自分から離れかけているエマの心を取り戻すため、自分の全てをかけることを決めた
今まで、何も努力などしなくても女性の方から寄ってきたおかげで、女性を真剣に口説くことなどしたこともないし考えたこともなかったイケメンが、初めて女性に本気を見せる時がきた
シルビアはアーサーからパートナーとして誘われる度、いつか自分がアーサーに嫁ぐことを夢見てきた。もちろん、ヨーク家の家訓は知っている。しかし、自分なら大丈夫だとどこかで思っていたのだ。それが突然のパートナー解消。そしてマスコミによってアーサーが婚約したと知らされた。アーサーが婚約したなんて、自分は何も知らされていないのに、こんなことはあり得ないと思った。だから、あれからずっとアーサーから直接話を聞きたくて、公爵家に連絡を入れているのに、折り返し連絡が入ることはなかった。だいたいシルビアはアーサーの携帯番号を知らないのだ。いつも家デンから家デンにかかってきていたから。
そうするうちに数日が経ち、アーサーは婚約者だと言われている、瓶底眼鏡にマスクをしたダサい女を車に乗せて大学に現れるようになった
確か噂では、あの瓶底眼鏡の子は平民枠で大学に受かったと聞いている。なのに何故アーサーと婚約できたのか、何故平民と婚約して伯爵令嬢である自分はパートナーを解消されたのか、納得がいかなかった。取り巻きの下位貴族の子達も、それでずっと騒ぎっぱなしだ
その問題の瓶底眼鏡の子だが、アーサーから送ってもらった後は必ず護衛が取り囲み、取り巻き達も近寄れなかった
それは伯爵令嬢であるシルビアも同じだった。声をかけようとしたとたん、直ぐに物影から現れた護衛に腕を掴まれ、その場から排除されてしまったのだ。無礼者!と叫んでみたが効果はなく、逆にその護衛から自分は公爵様はではなく国王様から個人的な要請を受けて来ているので、無礼にはならないと言われてしまった。国王様から依頼を受けた護衛に守られてるなんて、いったいあの平民の子は誰なんだろうと思ってしまった
あの子が護衛に守られている間は接触は無理だ
では、いつ接触できるのか、シルビアは考えた
ーー そうだ!あの子とアーサー様が二人きりになった時ならば護衛はいない。逆にその時しか接触することはできない ーー
シルビアは翌朝、大学内にアーサーの車が停まって降りてきたところを強襲した
アーサーが逃げないよう渾身の力で腕を掴み離さないまま話し始める
「アーサー様!何故、何故私ではいけないのですか?理由もなくパートナー解消と言われても納得いきません。説明してください」
そう言われても、アーサーは意味がわからないという感じで、キョトンとしている
「やぁ、シルビア。納得いかないから理由が聞きたいなんて君らしいね。あれはそのままの意味だよ。だって君とは初めから、正式なパートナーが現れるまでのつもりだったから、もう俺に婚約者が現れた時点で役目は終わってるんだよ?わかったかな?」
「では、私とはなんでパートナーになったのですか?」
「なんでって言われても…あえて言うなら君が俺の幼馴染だったからかな?」
尋常でない二人の様子に、エマはいつのまにか車から降りてきて、二人の会話の殆どを聞いてしまっていた
「アーサー様、私急ぎますのでお先に失礼しますね。それから差し出がましいようですが、こんな場所で立ち話をするのではなく、これから先のことをお二人できちんと話し合われた方がいいと思いますよ。それでは、ごきげんよう」
エマはそそくさとその場から立ち去った
「あ!エマ!待って!エマ!」
ーー アーサー様が何か言ってるけど、無視だ無視!何よ、あれ!ゲス中のゲスじゃないの!酷すぎる!もう、結婚の話はなし!お祖母様に連絡入れとかなきゃ ーー
最悪の場合は留学先をフランツに変更すればいいだけだから無問題だとエマは思っていた
残されたアーサーとシルビアはアーサーの車に乗って、アーサーが総帥をつとめる財閥が所有するホテルの一室を借りて入っていった
入室と同時にシルビアが自分の服を脱ぎ始めるのを見たアーサーが、下着姿のシルビアの頬を叩いた
「君は何がしたいの!俺は話し合いをする為にここにきただけだから。君と肉体関係を結ぶためではないからね!勘違いしないでほしいな!」
シルビアが泣き崩れる。そして暫くして落ち着いてくると、彼女は小さな声で話し始めた
「何故、何故私ではなく、あの平民を選んだのですか?貴族の私は選ばれず、平民のあの子が選ばれた理由が知りたいです」
「平民ね……。今はね……。じゃあ聞くけど、君の母上の元々の身分は何だったの?」
「私の母は、侯爵家から嫁いできました」
「そう、じゃぁ、きみのお祖母様は?」
「私のお祖母様は?」
「お祖母様は確か伯爵家の出だったと思います」
「ふ~ん。それじゃあダメだね。彼女の足下にも及ばないよ」
「えっ?」
「彼女の母上はフランツの王女、そしてお祖母様はこの国の王女だった方だからね。彼女はサラブレッドなんだよ。世が世ならば公爵令嬢なんだ」
「な!嘘!」
「嘘なもんか。この国の国王が彼女の大伯父様になるから、彼女の周りにいる護衛は国王から個人的に依頼された者が付いているんだよ?君だって知ってるはずだよ?彼女の周りにいる護衛が誰の依頼で動いているか」
シルビアはそれを聞いて黙ってしまった。でも、また意を決して話し始める
「でも、彼女は眼鏡やマスクで顔を隠しています。きっと見られないほど醜い顔なのでしょう?そんな方、アーサー様には似合いませんわ。もっとアーサー様に似合う綺麗な方でないと」
「彼女の顔のことは君が心配しなくても大丈夫だよ。彼女はきっとこの国の誰よりも美しい。だから俺が頼み込んで敢えて顔を隠してもらっているんだ。君をパーティのパートナーに誘ったのは俺だ。もしもそれが君に何かを期待させることになっていたなら、素直に謝るよ。もっと早く君に言えばよかったね。ごめんね」
シルビアの青い瞳から涙が再び涙が流れた
ただ、嫉妬に駆られた女の矛先は、相手の男ではなく、だいたいそのパートナーの女にいくのが相場である
そして残念ながらシルビアも、そんな一人だった
翌日、アーサーは国王とソフィアに呼び出されて王城のサロンに来ていた。エマが昨日の朝の出来事をソフィアに知らせたからだ。そして激怒したソフィアが国王を焚きつけて今に至っている
「アーサー、エマから話は聞いた。身辺整理がうまくいってないようだな。これでは安心して君にエマを嫁がせるわけにはいかない」
「ヨーク卿、私は約束を守れない男は嫌いです。残念だけどこの話は無かったことにしましょう。国王も私も同じ意見です。一応あなたには理由も伝えましたから、いいですね?では、もう下がりなさい」
ソフィアが扇子で出口を指して退出をせまる
「いいえ!私がエマを愛しているのは本当です。問題の彼女とはただの幼馴染で、独身の私のパーティでのパートナーにすぎません。それをちょっと彼女が勘違いをしただけです。彼女とは昨日のうちにきちんと話し合いましたし、もうなんの心配もありません。ですから、どうか私に今一度チャンスをください。お願いします」
アーサーが深々と頭を下げる
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「ならば、エマに決めさせましょう。あの子も自分の事を何もかも人に決められてしまうのは嫌でしょうから」
「もしも、其方がエマを望むなら、彼女の心を得られよう努力するのだな。それ以外に道はない」
「わかりました。最善を尽くします」
アーサーは既に自分から離れかけているエマの心を取り戻すため、自分の全てをかけることを決めた
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