ガラクタの少女

Olivia

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01-ジャンク品

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時間が空いたので、なんとなくリサイクルショップに立ち寄った。

中古のアンドロイドが並んでいる

どれもいい値段が貼ってある

売り場をぐるっと回って

ジャンクコーナーを除く

きれいな子が座っている

・・・これは、ジャンクなのか?

値札を眺めるF社の第6世代のモデルらしい

最新モデルは12世代だったか?

たしかこの子の第1世代が部屋にあった気が・・・

店員に聞いてみた

どうやらメーカーが型遅れのモデルを大量に持ち込んで処分したらしい

記憶装置とOSは抜かれていた

第一世代の子の記憶装置とOSを更新して、そのまま使えるか?

たぶん事務用のモデルなんだろう

ケース(体)は女の子で体系は小柄で細身、色気はまったくない。

顔と髪型は地味な感じだけれど、きれいなつくりをしている気がした。

髪の色はブラックに少しだけアッシュベージュな淡さがある

ケースはきれいだった

10秒考えて買うことにした

店員に話しかける

ジャンクだから保障もないし、返品もできないといわれながら支払いを済ませる。

店員「どうします?記憶装置があるなら、もってきて起動させてから連れて帰ります?」

私「そうですね・・・車に積んで・・・」

時計を見る

時間はまだ16時だった

車でお往復して1時間くらい

起動して1時間くらいで更新できるか

私「時間があるから取ってきます」

店員「なら裏に運んで充電はしておきます」

私「すいません、お願いします」

そういい残して店を出る

部屋に戻っる

アンドロイドが3体スリープモードで座っている

そのうちの1体を起動する

H社のメーカーの第8世代の中間グレード

後の2体はH社の第8世代の上位モデルとD社の第4世代の中間モデル

起動したアンドロイドに

私「ちょっと手伝って」

アンドロイド「はい」

クローゼットを開けてF社の第1世代のアンドロイドを出して座らせる

私「記憶装置を取り出すのをお願いしていい?」

アンドロイド「はい」

服を脱がせて背中を開ける

アンドロイド「処分するんですか?」

私「いや、新しいケース載せ換えようと思って」

アンドロイド「そうですか」

記憶装置のイジェクト操作を行う

久しぶりに見たアンドロイドの顔はさっき店で見た顔になんとなく似ている気がした

アンドロイド「はい」

デバイスを手渡してくる

私「ありがとう」

簡単な保護材で梱包してかばんに入れる

私「一緒に来てくれる?」

アンドロイド「はい」

私「起動しなかった時は運ぶの手伝って」

アンドロイド「わかりました」

外出用の服に着替えさせる

助手席に乗せて車を出す

アンドロイド「不思議ですね」

私「何が?」

アンドロイド「いまだにアンドロイドは車を運転できないんですね」

私「技術的には問題ないんだろうけれど、自動運転も過失責任の問題で今のところは却下されてるからね・・・」

会話が好きなアンドロイド・・・というか質問かな

検索すればネットでだいたいのことはわかるけど、情報を確かめたいらしい

適当な会話をしながら店に到着した

店員に声をかけて裏に入れてもらう

椅子にアンドロイドが座っている

店員「終わったら声かけてください」

私「はい」

私「お願いしていいかな」

そういって記憶装置を手渡す

アンドロイド「はい」

背中を開けて記憶装置をセットして起動する

少し待っていると目を開ける

こちらを見た眼は緑がかった青い色をしていた。
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